進化し続ける車のなかでも特徴的に面白いものをピックアップ

人間社会に車が登場して約100年。安全性、快適性、環境性能などは年々進化しています。自動車メーカーにとっては制約が増えているのかもしれませんが、我々は車における大きな変革期を見られる証人となっているのだと思います。新世代を感じさせてくれる車、最新型じゃなくても結構あるもんです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。意外とリーズナブルな中古車、流通しているようです。

第10位はトヨタプリウス(旧型)。世界で初めて量産に成功した、ハイブリッドカーです。新車時価格215万円は、“21世紀にゴー"から決められたと噂されています。販売すればするほど、赤字が出ていたとか。それでもハイブリッド車という存在のマーケティングには大成功を収めました。前期型は回生ブレーキが独特のフィーリングで、磁石が突然引っ付くような雰囲気があります。改善ポイントではありましたが、フツーの車じゃないかを感じさせてくれるポイントでもありました。

第9位はダイハツタント(旧型)。軽自動車という規格において、最大限の室内空間を実現させていました。高い天井と広い視界のおかげで、実際よりも広く感じます。トールワゴンなのに、ちゃんと重心も低く抑えられていて高速道路でも安心感が漂っています。乗ってみると、シティコミューターとしての機能はすべて満たしていることが分かります。“これで十分"と思わせてくれるのが凄いです。そういった意味で、新世代を感じさせてくれます。中古車相場もこなれてきています。

第8位はBMW3シリーズクーペ(現行)。フラッグシップモデルにあたる335iは、ツインターボエンジンを搭載しています。一般的に「ツインターボ」と聞くと、爆発的な加速を思い浮かべるでしょう。しかし、3シリーズクーペのツインターボは、シームレスな加速と低燃費、そして低排出ガスのために搭載されています。BMWといえば“シルキー6"と呼ばれるNAエンジンでしたが、環境性能と走る気持ち良さのためのツインターボ、って新しい時代の幕開けを感じさせてくれます。

第7位はトヨタエスティマハイブリッド(旧型)。車載コンセントは電子レンジが使えるほどパワフル。本来なら同じミニバンと比べて低燃費、という点に注目するんでしょうが、担当者は新たな生活空間としてのエスティマハイブリッドが気になります。キャンピングカーとしての活用方法もあるでしょうし、非常用のシェルターとしての活用方法も見出せると思うんです。家電製品を使えるほどの電源を備えるエスティマハイブリッドと、新しいカーライフが見つけられそうな予感。

第6位はトヨタクルーガーハイブリッド(絶版)。燃費や環境性能よりも、その加速力に驚かされました。特に中間加速の力強さは、トヨタも自信があるらしく“ドイツ高級SUVのターボ車にも匹敵"と試乗会で解説していました。まさに新しい動力源としてのハイブリッドエンジンです。ラジコン世代の担当者はモーターよりもエンジンのほうが“偉い"と思っていたのですが、実際はモーターのほうがトルクカーブが一定だしパワフルなんですよね。まさに新世代を感じさせてくれます。

フォトコレクション

写真:第10位:トヨタプリウス(旧型)|なんでもベスト10

第10位:トヨタプリウス(旧型)

写真:第9位:ダイハツタント(旧型)|なんでもベスト10

第9位:ダイハツタント(旧型)

写真:第8位:BMW3シリーズクーペ(現行)|なんでもベスト10

第8位:BMW3シリーズクーペ(現行)

写真:第7位:トヨタエスティマハイブリッド(旧型)|なんでもベスト10

第7位:トヨタエスティマハイブリッド(旧型)

写真:第6位:トヨタクルーガーハイブリッド(絶版)|なんでもベスト10

第6位:トヨタクルーガーハイブリッド(絶版)

Report / 古賀 貴司