ミニ ▲そこにあるだけでとりあえず絵になってしまうミニという車ですが、中古車として買う場合は、どの世代のどのモデルを、だいたいいくらぐらいで狙うのが得策なのでしょうか?

多岐にわたる世代とグレードをここで一度整理してみましょう!

ちまたでは「ミニ」が大人気です。

2020年の輸入車販売台数ランキングでは2位のメルセデス・ベンツ Aクラスと3位のフォルクスワーゲン T-Crossを大きく引き離しての第1位となり、2021年度の上半期の時点でも、とりあえずぶっちぎりの1位となっています。

今、そんなミニの中古車を「……買ってみようかな?」と考えている人はきっと少なくないでしょう。デザインも走りも素敵なミニですから、その考えには大賛成です。

しかし問題は「ミニファミリーってあまりにも種類が多すぎて、何がなんだかよく分からない!」ということかもしれません。

新車のミニ(3代目)だけを見ても様々なモデルと多種多様なグレードがあるため若干混乱しますが、そこに初代と2代目の中古車まで含めて考えると選択肢は星の数ほど(?)に達しますので、その混乱っぷりにはさらに拍車がかかるわけです。

ということで本稿では「実はミニのラインナップってよく分からん!」とお嘆きの人のためにミニファミリーの系図を分かりやすく整理するとともに、予算別・ニーズ別のオススメモデルをズバリ解説したいと思います。
 

ミニ ▲エクステリアだけでなくインテリアのセンスも良好なのがミニの美点。写真は現行世代のステアリング付近

まずは「ミニ一族」の家系図を軽く復習

ミニは、「世代」で分けると以下のように分類されます。

■第1世代:2002年~2007年
現代版ミニの最初の世代です。中古車相場はかなり安くなっていますが、もはや年式的にけっこう古いため、良質な個体を探すには少々のコツと経験が必要です。「止めはしないが、あまりオススメもしない」といった感じでしょうか。

ミニ ▲こちらが第1世代ミニ。「R50」という型番で呼ばれることも多い世代です

■第2世代:2007年~20014年
フルモデルチェンジを受け、初代と比べてしっかりした作りに。中古車の流通量が多く、ここ最近は相場もずいぶん手頃になっています。

ミニ ▲こちらは第2世代ミニ。第1世代とかなり似てますが、オレンジのウインカーがヘッドランプ内に移動しています

■第3世代(現行モデル):2014年~
現行世代です。そのしっかり感はさらに向上したため、ミニではなく「BMW 0シリーズ」なんて呼ばれることも。高年式中古車の相場はまだ若干高めですが、初期年式はまずまずこなれてきました。

ミニ ▲で、これが現行世代となる第3世代ミニ。やや大きくなり、そしてややゴツい感じになっています

そしてミニを世代ではなく「ボディタイプ」で分けるなら、以下のとおりとなります。

●ハッチバック
最も一般的なタイプ。3ドアが基本ですが、現行の第3世代からは5ドアも追加されました。
 

ミニ ▲第3世代の3ドアハッチバック
ミニ ▲こちらは第3世代の5ドアハッチバック

●コンバーチブル
3ドアハッチバックの屋根を電動ソフトトップにしたオープンモデルです。
 

ミニ ▲第3世代のコンバーチブル。後席はさほど広くはありませんが、いちおう大人2人が座れます

●クラブマン
ステーションワゴン的な、ちょっと長いミニ。第2世代から追加されています。
 

ミニ ▲「シューティングブレーク」と呼ばれるボディ形状のクラブマン。写真は第3世代(クラブマンとしては2代目・現行型)で、第2世代(クラブマンとしては初代)はもう少しコンパクトです

●クロスオーバー
SUV的なボディを持つ、ちょい大きめで背が高いミニ。これも第2世代から追加されました。
 

ミニ ▲いわゆるSUVタイプであるクロスオーバー。写真は第3世代(現行型)

その他「ペースマン」「クーペ」「ロードスター」もありますが、希少ですのでここでは無視しちゃって構わないでしょう。

それよりミニのグレード名と、その特徴を簡単にご説明します。以下のように覚えてください。

★ワン=安価なベースグレード
★クーパー=ちょいパワフル。装備良し
★クーパーS=かなりパワフル。装備なお良し
★ジョン・クーパー・ワークス=超絶パワフル。足は硬め
★クーパーD=ちょいパワフルなディーゼル版
★クーパーSD=かなりパワフルなディーゼル版
★ALL4=駆動方式がFFじゃなくて4WD

おさらいは以上です。次章より、具体的なオススメモデルを探してみましょう!

予算ニーズ別にバンバンいきます。
 

「普通のミニを、程よく手頃な予算で買いたい」

・オススメ:第3世代(現行型)ミニのクーパー(3ドアまたは5ドア)
・予算目安:総額130万~190万円ぐらい


第2世代(旧型)ならさらにお安い予算でイケます。しかし現行型も初期年式であれば「軽自動車の新車をフルオプションで買うより安いぐらいの予算」で十分狙えますので、ここはせっかくですから現行世代を選んだ方がより満足できるはず。

ベースグレードの「ワン」も現行型では1.2Lのターボ付きエンジンになったため、決して非力ではありません。しかし、やはり1.5Lターボである「クーパー」の方が余裕がありますので、高速道路などを走る際は格段にラクです。

3ドアが中心になりますが、5ドアのクーパーもこの価格帯で十分探せます。

上記ぐらいの総額であっても走行1万~4万km台ぐらいの物件が狙えて、なおかつ新しめの車ですので、中古車を探す際の特別な注意点はありません。

信頼できそうなお店で、内外装の状態をチェックしながらごく普通に選べば基本的にはノープロブレムです。
 

ミニ ▲第3世代(現行型)ミニの前期型クーパー。エンジンは最高出力136psの1.5L直列3気筒ターボです

▼検索条件

ミニ ミニ(現行型)× クーパー × 総額130万~190万円

「正直、総額100万円以下で買いたい」

・オススメ:第2世代ミニのミニ クーパーS
・予算目安:総額60万~90万円ぐらい


第1世代であれば、それこそ総額40万円ぐらいから探すこともできます。しかし最終年式でも14年落ちとなる第1世代ミニの良質な物件を探し出すのは今や簡単ではないため、ここは第2世代を選ぶのが無難でしょう。

また、車としての総合的な出来も、第2世代の方がなんだかんだで断然上です。

総額60万~90万円あたりの予算感だと、中間グレードである「クーパー」の走行距離3万~5万km台あたりの物件が豊富ですので、それを選ぶのも悪くないというか、むしろ賢い選択でしょう。

しかし、あえて「1コ前の世代」を買うのですから、可能であればより上級のグレードを選んだ方が、中古車ならではの「割安な買い物ができた感」は強くなるものです。

となれば、「クーパー」とほぼ同予算で最上級グレード「クーパーS」の走行距離4万~6万km台ぐらいの物件を買い、その強力なターボエンジンでもって気持ちよ~く快走することこそが、あなたの「日々の生活のクオリティ」を向上させることでしょう。
 

ミニ ▲第2世代ミニの「クーパーS」。エンジンは最高出力184psの直列4気筒ターボで、けっこう速いです!

▼検索条件

ミニ(2代目)× クーパーS × 総額60万~100万円

「総額200万円台で荷物がそこそこ積めるミニが欲しい」

・オススメ:第3世代ミニの現行型クラブマン
・予算目安:総額200万~250万円


ベーシックな3ドアハッチバックのミニも素敵ですが、小ぶりな車ですからどうしたって「載せられる荷物の量は限られる」という問題はつきまといます。

しかし第3世代・現行型のクラブマン(クラブマンとしては2代目)であれば「ちょっと短めなステーションワゴン」というニュアンスのボディになるため、大柄なワゴンほどではないにしても、まあまあレベルの積載性は獲得できます。

ちょっと前まではけっこう高かった現行型クラブマンの中古車ですが、ここ最近は総額200万円ぐらいから割と走行距離の少ない物件を探せる状況になっています。

また、総額220万円ぐらいからは、走行距離1万km台の物件を探すことも可能です。さすがの現行世代ゆえボディのがっちり感も十分ですので、選び方さえ間違えなければきっと大満足できるでしょう。

選ぶ際は、なるべく走行距離が延びていないもので、なおかつ正規ディーラーで定期点検と整備を受けた履歴を確認でき、さらには荒っぽく扱われた痕跡が内外装に見当たらない物件を探してください。
 

ミニ ▲第3世代ミニで現行型のクラブマン。旧型はミニに毛が生えた程度の(?)全長でしたが、現行型は「ちょっと短めなステーションワゴン」ぐらいのサイズに変更されました

▼検索条件

ミニ ミニクラブマン(現行型)× 総額200万~250万円

「総額100万円台で荷物がそこそこ積めるミニが欲しい」

・オススメ:第2世代ミニの初代クロスオーバー(のワン以外)
・予算目安:総額110万~160万円


SUVとしては若干小ぶりですが、それでもけっこう使い勝手は良いミニクロスオーバー。その現行型はまだ少々お高いのですが、第2世代ミニをベースに作られた初代クロスオーバーであれば、比較的低走行の物件であっても余裕で総額100万円台という状況です。

具体的には、上記のとおり総額110万~160万円付近が狙い目ゾーンとなりますが、最廉価グレードの「ワン」ですと、ボディがやや大きい分だけ非力に感じられるかもしれません。

そのため、初代クロスオーバーを買うなら「クーパー」か「クーパー」以上(「クーパーS」や「クーパーD」、「クーパーSD」)を選ぶのが無難です。しかしそれでも前述の総額で十分探せる状況になっているのが、昨今の初代クロスオーバーなのです。
 

ミニ ▲本国では「カントリーマン」という車名になるミニクロスオーバーの初代。写真のグレードは後期型のクーパー

▼検索条件

ミニクロスオーバー(初代)× 最廉価グレードのワンを除く × 総額110万~160万円

「とにかくおしゃれなミニを、そこそこ安く買いたい」

・オススメ:第2世代ミニの初代クラブマン
・予算目安:総額80万~150万円


すべての世代のすべてのモデルが「おしゃれ」であるといえるミニですが、個人的には第2世代のミニを少し胴長にした「初代ミニ クラブマン」こそが、いちばんおしゃれなのではないかと思っています。

まぁ、あくまで個人的な見方ですので異論もあるかもしれませんが、初代クラブマンの「長すぎず、短すぎず」なフォルムが絶妙だと思うのであります。

もしもこの見解に同意していただけるとしたら、総額80万~150万円ぐらいのゾーンで、走行距離5万km以内をざっくりとした目安にしながら「なるべく好みのボディカラーの初代クラブマン」を探してみてください。

流通量はそこそこ豊富ですので、きっと「これぞ!」というおしゃれな(好みの)1台が見つかることでしょう。
 

ミニ ▲第2世代ハッチバックのホイールベースを80mm、全長を160mmストレッチし、後部右側に「クラブドア」という小さなドアを設けた初代ミニ クラブマン。この微妙な長さというか短さが、得も言われぬおしゃれ感を生むのです! 写真は2013年7月に発売された「ボンドストリート」という限定車

▼検索条件

ミニ ミニクラブマン(初代)× 総額80万~150万円

以上、簡単ではありますが「中古車としてのミニ」の購入ガイダンスでありました。

新車狙いの人や、超高年式の中古車を探している人にはさほど参考にならなかったかもしれませんが、「できるだけ手頃な予算で良質なミニを手に入れたい」と考える、中古車派な人々のお役に立ったならば幸いです!
 

▼検索条件

ミニ ミニ × ミニ ミニコンバーチブル × ミニ クラブマン × ミニ クロスオーバーの全世代 × 支払総額アリ × 支払総額200万円以下

▼検索条件

ミニ ミニ × ミニ ミニコンバーチブル × ミニ クラブマン × ミニ クロスオーバーの全世代 × 支払総額アリ × 支払総額150万円以下

▼検索条件

ミニ ミニ × ミニ ミニコンバーチブル × ミニ クラブマン × ミニ クロスオーバーの全世代 × 支払総額アリ × 支払総額100万円以下

▼検索条件

ミニ、ミニコンバーチブル、ミニクラブマン、ミニクロスオーバー

※当記事は2018年4月17日に公開した内容(2018年版)を2021年9月1日に最新の情報(2021年版)に更新したものです。

文/伊達軍曹 写真/BMW