シトロエン C4ピカソ 【ニューモデル】
2007/06/21
もはや“快感”とも思える2&3列目の乗り心地の良さ
![シトロエン C4ピカソ リア|ニューモデル試乗](//www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-rear-thumbnail2.jpg)
◆テスト車両:2.0エクスクルーシブ345万円
■主要諸元
●駆動方式:FF
●トランスミッション:6速EGS
●全長4590×全幅1830×全高1685mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1610kg
●乗車定員:7人
●エンジン種類:直4DOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:103kW(143ps)/6000rpm
●最大トルク:200N・m(20.8kg-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:-
●タイヤサイズ:215/55R16
◆コンセプト
欧州で需要の高まっているモノスペースミニバン
![シトロエン C4ピカソ フロントウィンドウ|ニューモデル試乗](//www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-concept3-thumbnail2.jpg)
国産車でいえば、ウィッシュやストリームクラスに相当する、3列シート7人乗りのコンパクトミニバンだ。欧州勢では、VWゴルフトゥーランやルノーグランセニックが直接のライバルとなる。
近年、ヨーロッパ市場においてもモノスペースモデルの需要が高まっていて、各社が競ってニューモデルを投入している。なかでもコンパクトクラスのバリエーションは日本よりも多種多様な展開を見せているから、走りや機能だけでなく、新たな付加価値やアイデアも求められるようになってきた。
C4ピカソの魅力はまず、フロントウインドウにある。ガラスを1列目頭上にまで拡大したことで、視界はまるで大型バスの運転席に座っているかのよう。珍しく、ドライバーもわくわくするミニバンだ。
◆室内&荷室空間
使い勝手に少し難があるがセンス抜群のインパネ回り
![シトロエン C4ピカソ リアシート|ニューモデル試乗](//www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-interior3-thumbnail2.jpg)
普通の倍の視界がある巨大なフロントスクリーンだが、サンバイザーをスライドすることで通常の状態まで視界を遮ることもできる。確かに、太陽光が直接額に当たるような場面ではちょっとつらい。
ダッシュボード回りのデザインもC4ピカソのセールスポイントになるだろう。各種操作系は、固定式のセンターパッドとパネル左右に集中しており、見映えが極めてシンプルである。素材や色のバランスも良く、高級とさえ思える。
ハンドルポストの上方にシフトレバーが生えているのだが、デザイン性はともかく、使い勝手は良くない。走行中積極的に触るわけではないし、慣れの問題ではあるものの、Rに入れたつもりがウインドウウォッシャーを盛大に吹き上げたりして、ちょっと不愉快。
◆ドライブフィール
風船が転がるような“まろやか”な乗り心地
![シトロエン C4ピカソ パドルシフト|ニューモデル試乗](//www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-drivefeel3-thumbnail2.jpg)
シートアレンジの容易さでは国産車に劣るが、2列目3列目の乗り心地の良さは圧倒的に上。荷物の積み降ろしに便利なよう、リアには車体を下げるエアサスペンションが装備されるが、これが2列目以降の乗り心地にもいい影響を与えている。室内の広さもクラス随一。6速のセミATとフツウの4ATを用意したが、2L直4DOHCエンジンの貧弱な性能をフルに引き出せるのは6速セミAT(EGS)のほうだ。ただ、発進時の力強さや変速のスムーズさなどでは4ATが勝る。フツウに乗りたいなら、4ATだ。
最後になったが特筆すべきは、乗り味である。低速域ではやや足が硬く、時間と速度が進むにつれ、乗り心地が風船を転がすようになっていく。このまろやかさはほかにないもの。まさにシトロエンだった。
◆こんな人にオススメ
家族だけがいい思いをするミニバンなんてもういらない!運転も楽しみたい、というお父さんにはストリームかこれ。しかもオシャレでいたいなら、C4ピカソしかないでしょうね。逆に、ミニバンなんて絶対嫌だと思っていた方にもオススメ。走りもデザインも楽しさもトップクラスで、ミニバンの価値観が変わるかも。幅がけっこうあるので、そこだけは要注意。
【シトロエン C4ピカソのカタログを見る】
(Tester/西川淳 Photo/尾形和美)
![シトロエン C4ピカソ 走り|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-hasiri-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ フロント|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-front-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ リア|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-rear-thumbnail2.jpg)
◆テスト車両:2.0エクスクルーシブ345万円
■主要諸元
●駆動方式:FF
●トランスミッション:6速EGS
●全長4590×全幅1830×全高1685mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1610kg
●乗車定員:7人
●エンジン種類:直4DOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:103kW(143ps)/6000rpm
●最大トルク:200N・m(20.8kg-m)/4000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:-
●タイヤサイズ:215/55R16
◆コンセプト
欧州で需要の高まっているモノスペースミニバン
![シトロエン C4ピカソ エンブレム|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-concept1-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ エンブレム|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-concept2-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ フロントウィンドウ|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-concept3-thumbnail2.jpg)
国産車でいえば、ウィッシュやストリームクラスに相当する、3列シート7人乗りのコンパクトミニバンだ。欧州勢では、VWゴルフトゥーランやルノーグランセニックが直接のライバルとなる。
近年、ヨーロッパ市場においてもモノスペースモデルの需要が高まっていて、各社が競ってニューモデルを投入している。なかでもコンパクトクラスのバリエーションは日本よりも多種多様な展開を見せているから、走りや機能だけでなく、新たな付加価値やアイデアも求められるようになってきた。
C4ピカソの魅力はまず、フロントウインドウにある。ガラスを1列目頭上にまで拡大したことで、視界はまるで大型バスの運転席に座っているかのよう。珍しく、ドライバーもわくわくするミニバンだ。
◆室内&荷室空間
使い勝手に少し難があるがセンス抜群のインパネ回り
![シトロエン C4ピカソ インパネ|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-interior1-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ フロントシート|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-interior2-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ リアシート|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-interior3-thumbnail2.jpg)
普通の倍の視界がある巨大なフロントスクリーンだが、サンバイザーをスライドすることで通常の状態まで視界を遮ることもできる。確かに、太陽光が直接額に当たるような場面ではちょっとつらい。
ダッシュボード回りのデザインもC4ピカソのセールスポイントになるだろう。各種操作系は、固定式のセンターパッドとパネル左右に集中しており、見映えが極めてシンプルである。素材や色のバランスも良く、高級とさえ思える。
ハンドルポストの上方にシフトレバーが生えているのだが、デザイン性はともかく、使い勝手は良くない。走行中積極的に触るわけではないし、慣れの問題ではあるものの、Rに入れたつもりがウインドウウォッシャーを盛大に吹き上げたりして、ちょっと不愉快。
◆ドライブフィール
風船が転がるような“まろやか”な乗り心地
![シトロエン C4ピカソ エンジン|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-drivefeel1-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ アルミホイール|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-drivefeel2-thumbnail2.jpg)
![シトロエン C4ピカソ パドルシフト|ニューモデル試乗](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_940/070621c4-drivefeel3-thumbnail2.jpg)
シートアレンジの容易さでは国産車に劣るが、2列目3列目の乗り心地の良さは圧倒的に上。荷物の積み降ろしに便利なよう、リアには車体を下げるエアサスペンションが装備されるが、これが2列目以降の乗り心地にもいい影響を与えている。室内の広さもクラス随一。6速のセミATとフツウの4ATを用意したが、2L直4DOHCエンジンの貧弱な性能をフルに引き出せるのは6速セミAT(EGS)のほうだ。ただ、発進時の力強さや変速のスムーズさなどでは4ATが勝る。フツウに乗りたいなら、4ATだ。
最後になったが特筆すべきは、乗り味である。低速域ではやや足が硬く、時間と速度が進むにつれ、乗り心地が風船を転がすようになっていく。このまろやかさはほかにないもの。まさにシトロエンだった。
◆こんな人にオススメ
家族だけがいい思いをするミニバンなんてもういらない!運転も楽しみたい、というお父さんにはストリームかこれ。しかもオシャレでいたいなら、C4ピカソしかないでしょうね。逆に、ミニバンなんて絶対嫌だと思っていた方にもオススメ。走りもデザインも楽しさもトップクラスで、ミニバンの価値観が変わるかも。幅がけっこうあるので、そこだけは要注意。
【シトロエン C4ピカソのカタログを見る】
シトロエン C4ピカソ 【ニューモデル】/試乗レポート
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