アクの強すぎるデザインの現行プリウス、2018年末に大幅リニューアル
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / プリウス / ニューモデルスクープ!
2018/04/08
PHVとは同じにはできないジレンマ
個性を求めすぎたあまり、デザインに対する否定的な声も聞かれる現行プリウスが、登場後3年を契機に大きく変更される。マイナーチェンジでは、前後のエクステリアが手直しされ、PHVバージョンに似たルックスへと変わる。
販売現場からも困惑の声が上がった現行プリウスのチャレンジングなデザイン。良好な燃費を実現する要素として、空力特性は無視できないため、流線型のシルエットは捨てられない。となると、ディテールで新鮮味を追求せざるを得なくなり、その結果として現行型(4代目)のデザインが生み出された。
かたや、トヨタには先代モデルで失敗したPHVとの差別化、という大きな課題ものしかかった。先代は細部のデザインまで同一だったこともあり、市場では「価格の高いPHVを買ったのに、ベースのプリウスと見た目が同じ」といった不満が生じた。
現行PHVは、ボディ前後が専用設計で作り分けられた。ところが「ベースのプリウスより、PHVの方がカッコいい」「意図的にプリウスをアクの強いデザインにして、より高額なPHVを買わせようとしているのでは?」などなど、本家プリウスのデザインに対する、ネガティブな声が噴出した。
トヨタ社内でも、プリウスのデザインに対するネガティブな声は問題視され、PHVの顔をそのまま移植する計画さえ持ち上がった。しかし、それを実行してしまっては、先代と同じ轍を踏んでしまうことになる。
トヨタにとっては、本家プリウスとの差別化は重要課題ながら、PHVと同じデザインにはできないジレンマがある。
登場が待たれる、マイナーチェンジモデルの正体とは
では、2018年末に発表されるマイナーチェンジ版は、どんなルックスに変わるのか。まず、フロントマスクにおいては、ランプより下方に飛び出しているターンシグナルが移設され、ランプ本体の輪郭をオーソドックスな形状に一新。
バンパー両端のガーニッシュも併せてリニューアルされ、PHV似の縦長形状に変わるようだ。台形インテークの両脇には、先代後期型を思い出させる黒いラインが加わる。
リアビューの代わり映え感も、現行オーナーにとっては悔しいポイントかもしれない。夜間に存在感を放っていたテールランプは縦長デザインから一転、PHVに似たC字型に刷新されて、スマートな印象に変わる。
サブウインドウに沿って灯るLEDラインはワイド感を演出し、後続ドライバーの視線を左右に導いて、ありのままの姿カタチをアピールするはず。
エンジンはTNGA技術が盛り込まれる
現行プリウスは、TNGA世代のプラットフォームが初めて採用された車だが、搭載エンジンに関しては開発が間に合わず、旧世代のユニットが流用されている。マイナーチェンジ後も同じエンジンが流用されるものの、TNGA世代で実用化されている技術が織り込まれて効率アップが図られる。
燃料噴射装置にはD-4Sが用いられ、ポート噴射と直噴が使い分けられて、燃焼効率が向上。実用燃費もアップされるだろう。
※2018年4月8日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年12月
■全長×全幅×全高:4540×1760×1470(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+モーター
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