▲お仕事のクルマ、いいじゃないですか!?

あえてシンプルで愚直なまでの道具感がカッコいい

最近、“営業車”には様々な車が使われています。中でも目立つのは、高速道路で見かける営業車と思われるトヨタ プリウスの多さでしょう。乗用車としても売れているのに、営業車としての需要も満たしているとは本当に立派です。そこで、今回は少し変わった車選びをご提案。営業車として開発、販売されている車を普段の“足”としてみてはいかがでしょうか?

紹介するのはトヨタ プロボックスバン(旧型)、トヨタ サクシードバン(旧型)、日産 ADバン(旧型)、トヨタ クラウンセダン(現行)。いずれもカーセンサーアフター保証が総額50万円以下で狙えます。

4台とも営業車前提に作られていますから、快適性能よりも使い勝手と機動力に重きが置かれています。そういう意味では余計なものがない“潔さ”が全面に漂っています。最近ではどんな車も高級志向の中、あえてシンプルなものを選ぶというのは非常に面白い選択だと思います。

ユニークというだけでなく、スポーツやアウトドアレジャーなどでも便利に使うことができます。実用性は高いですし、価格もお手頃。日常の足としても、趣味の相棒としても、侮れない存在です。

積載性は十分以上! 走りだって考えられています

プロボックスバン、サクシードバンは、カローラバンの後継車として作られたヴィッツベースの営業車です。A4ファイルやB5サイズのモバイルPCが収納できる大型ドアポケット、モバイルPCや弁当が置ける格納式テーブル、長距離ドライブでも疲れにくいシート、さらにカードホルダーやペンホルダーなど実はユーザーへのおもてなし度は満点です。

荷物をたっぷり積んで走ることを想定して開発されたプロボックス/サクシード専用のリアサスペンションが採用され、高速道路での安定性にも定評があります。デザインが直線的なのは、見栄えうんぬんよりも積載量を優先させたためです。たっぷりの荷物を積んで遊びに行く相棒としてピッタリ。無骨な雰囲気も、今となってはオシャレです。

そんなプロボックスバン/サクシードバンのライバルとなるのがADバン。旧型ウイングロードの商用車バージョンと言えます。ADバンは現在では「日産 AD」という名称なので、今回紹介する旧型は「ADバン」という名前での最終型です。

パワートレインのラインナップは1.3L、1.5L、1.8Lのガソリンエンジンと、2.2Lのディーゼルエンジンの4種類。プロボックスバン/サクシードバンよりも大排気量モデルがあるので、パワーを重視する方にはADバンの方がオススメです。

▲サクシードの兄弟車(販売店違い)トヨタ プロボックスバンのリア。直線基調のデザインは積載性を考慮してのことです ▲サクシードの兄弟車(販売店違い)トヨタ プロボックスバンのリア。直線基調のデザインは積載性を考慮してのことです
▲トヨタ サクシードバンはカローラバンの後継車として誕生。乗用車モデルもラインナップされていましたが、商用を念頭に作られています ▲トヨタ サクシードバンはカローラバンの後継車として誕生。乗用車モデルもラインナップされていましたが、商用を念頭に作られています
▲日産 ADバンは同時期に販売されていたウイングロードの商用車バージョン。ちょっと流線型でスタイリッシュなのは、乗用車譲りだからです ▲日産 ADバンは同時期に販売されていたウイングロードの商用車バージョン。ちょっと流線型でスタイリッシュなのは、乗用車譲りだからです

送迎用だからこその実力! ネックは流通の少なさ

クラウンセダンはタクシー、公官庁の送迎車両、金融機関の幹部車両としていまだ現役です。“営業車”ではあっても「荷物の積載ではなく人の送迎需要の方が多い」という点ではプロボックスバンやサクシードバン、ADバンとは性質が異なります。

クラウンロイヤルシリーズよりも一回り小さく、サイズは控えめ。日本人のわびさびが色濃く反映されている車と言えます。トヨタの高級車であるクラウンでありながら「お客様」に威圧感を与えません。言ってみれば、仕立ての良いリクルートスーツみたいなもの。目新しいものはありませんが、快適装備はひと通り揃っています。

中古車としての欠点は、流通台数の少なさでしょう。カーセンサーnetでの掲載台数も、現行型は35台しかありません。日本の新車時ユーザーは廃車処分するケースが多いようで、そこから海外へ輸出されてしまうケースも目にします。これは同時に、クラウンセダンの耐久性の高さを感じさせる話でもあります。

▲トヨタ クラウンセダンはほとんどがハイヤー、公用車需要で、一般家庭で使っている人は少ないと思います。だからこそ、面白い選択肢だとも言えます ▲トヨタ クラウンセダンはほとんどがハイヤー、公用車需要で、一般家庭で使っている人は少ないと思います。だからこそ、面白い選択肢だとも言えます

走行距離が多い物件でも、カーセンサーアフター保証を付けておけば安心

平均車両価格を見ると、プロボックスバンが約53万円、サクシードバンが約67万円、ADバンが約25万円、クラウンセダンが約57万円となっています(2015年1月20日現在)。中古車相場はいずれも多少の上下はあるものの、比較的安定しています。

問題は、営業車だったゆえの走行距離の多さでしょう。平均車両距離は、プロボックスバンが約8万km、サクシードバンが約6万km、ADバンが約9万1000km、クラウンセダンが約7万5000kmと、いずれも多走行気味です。しかし、アフター保証に加入しておけば、保証範囲内であれば万が一の際も修理費は無料。走行距離が多かろうと修復歴があろうと、心強いと思います。

今回ご紹介した車の詳細は、ご覧にならない方が大半でしょう。しかし、日本が誇る“潔さ”、ぜひ一度ご覧になってみてください。

▼検索条件

トヨタ プロボックスバン(旧型)&トヨタ サクシードバン(旧型)&日産 ADバン(最終型 ※2)&トヨタ クラウンセダン(現行型)×総額50万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額50万円を超える場合があります
※2 「日産 ADバン」という名称での最終型