支払総額200万円以下から狙える! 燃費が良くて使える輸入コンパクトディーゼル5選
2019/08/26
燃料費が安く、ランニングコストを抑えやすいディーゼルコンパクト
2012年に登場したマツダ CX-5から、ディーゼルエンジンに対する世の中の見方が変わってきた。
黒い排気ガスをまき散らすというイメージを変え、燃費が良く、低速からパワフルで、アクセルをあまり踏まなくてもスーッと走って行けるという、ディーゼルエンジンの魅力が広く知られるようになった。
遠出しがちで車体が重いSUV(当時はクロカン四駆)は、小排気量のガソリンエンジンだと出足が鈍くなるため、黒煙プンプン時代からディーゼルを積極的に採用していた。
しかしこの魅力、SUVよりも軽量なコンパクトカーにもメリットになる。
そもそもコンパクトカーは軽量で排気量が小さいから低燃費だし、自動車税も安いという経済的な理由で検討する人も多い。
低燃費でガソリンより安い軽油を使うディーゼルなら、そのメリットがさらに大きくなるのだから、コンパクトカー×ディーゼルの組み合わせを待ち望んでいた人もいるはずだ。
国産車の場合、ガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッドカーがその辺の需要をくみ取っていたのだが、ようやくマツダがデミオやアクセラにもディーゼルを展開するようになった。
一方、もともとディーゼル車が人気だったヨーロッパからも多くのモデルが日本に輸入され選択肢が広がってきた。
そこで、今回はディーゼルエンジンを搭載した輸入コンパクトカーを選んでみた。
いずれも現行型ながら総額200万円以下から狙えるモデルだ。
輸入車のガソリン車の場合、たいていはハイオク仕様。でもディーゼルならリッターあたり約30円(原稿執筆時点)も安いのだから、オススメだ。
ワインディングでボタンを押せばさらに楽しくなる
プジョー 308(現行型)
2014年に登場した現行型308に、ディーゼルモデルが加わったのは2016年のこと。
しかも、1.6Lターボ(アリュール ブルーHDi)と2Lターボ(GT ブルーHDi)の2種類が用意された。
どちらも、アイシン・エィ・ダブリュ製の6速ATが組み合わされる。
最高出力120ps/最大トルク300N・mの1.6Lターボは、数値的には同180ps/400N・mの2Lターボより見劣りするが、どちらも低速のピックアップ力は十分。
もちろん、しなやかで乗り心地の良い足回り(通称:猫足)も健在だ。
もしもワインディングなどでよりスポーティに走りたくなったら、センターコンソール上にあるスイッチを押してみよう。
アクセルとシフトレスポンスがクイックになり、ステアリングフィールもダイレクトになる「ドライバースポーツパック」がどちらも標準で備わっている。
その後、2018年7月に2LターボはATが8速になり、同年12月には1.6Lターボが8速AT+1.5Lディーゼルターボ(アリュール ブルーHDiとGTライン ブルーHDi)に入れ替わった。
デビュー時の車両本体価格は、1.6Lターボが299万円、2Lターボが354万円。
原稿執筆時点(2019年8月23日:以下同)では、総額200万円以下で狙えるのはいずれも6速ATの1.6Lターボと2Lターボだ。最安値は2016年式の1.6Lターボで走行距離1.8km、支払総額は約150万円と、お買い得感は高い。
▼検索条件
プジョー 308(現行型)×ディーゼル×総額200万円以下×全国▼検索条件
プジョー 308(現行型)×ディーゼル×全国合計10種類もの安全機能を標準装備
ボルボ V40(現行型)
ファイナルエディションと銘打った特別仕様車が、今年4月に発売されたため、間もなく生産中止となるであろう現行型V40。
2013年に日本でデビューし、ディーゼルモデルは2015年から投入された。
D4と呼ばれる2Lターボのディーゼルエンジンは、デンソーの直噴システムを備え、最高出力190ps/最大トルク400N・mを発揮。
こちらのモデルも、アイシン・エィ・ダブリュ製の8速ATが採用されている。
そして何といっても、ボルボといえば安全機能の充実がウリだ。
V40にも衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付きACC、レーンキーピングエイドなど合計10種類の安全機能を備えた「インテリセーフ・テン」が標準装備される。
デビュー時の車両本体価格は、D4が349万円、本革シートなど豪華装備のD4 SEが399万円。
総額200万円以内で見つかるのは、2015~2016年式のディーゼル登場初期モデルが中心となる。走行距離5万km未満の物件も多く、こちらもお得度は高い。
▼検索条件
ボルボ V40(現行型)×ディーゼル×総額200万円以下×全国▼検索条件
ボルボ V40(現行型)×ディーゼル×全国FR+コンパクト+ディーゼルという高い希少性
BMW 1シリーズ(現行型)
すでに本国ではFFの新型が登場しているため、間もなく旧型となるBMW 1シリーズ。
それは同時に、この型式が最後のFRコンパクトカーという称号を得るということでもある。
さらにディーゼルエンジン搭載車となると、希少性はさらに増すといえそうだ。
ディーゼルモデルの118dは、2016年5月に追加された。
搭載されるエンジンは、2Lディーゼルに同社お得意のツインパワーターボを備え、最高出力150ps/最大トルク320N・mを発揮する。
数値的には大したことはないがエンジン屋のBMWらしく、気持ちよく滑らかに回ると定評のあるディーゼルエンジンだ。組み合わせられるのは8速AT。
もちろん他の1シリーズ同様、約50:50の前後重量配分など「駆け抜ける歓び」はディーゼルでも変わらない。
デビュー時の車両本体価格は365万円から。原稿執筆時点で2016年式の約6万kmが支払総額約150万円から狙える。
▼検索条件
BMW 1シリーズ(現行型)×ディーゼル×総額200万円以下×全国▼検索条件
BMW 1シリーズ(現行型)×ディーゼル×全国広いラゲージ+ディーゼルでキャンプが楽しい
BMW 2シリーズアクティブツアラー(現行型)
広い室内が魅力のコンパクトカー、2シリーズアクティブツアラーに2Lディーゼル+ツインパワーターボエンジンを搭載した218dが加わったのは2015年だ。
ハッチバックの118d同様、最高出力150ps/最大トルク330N・mを発揮し、8速ATと組み合わされる。
ラゲージは通常で398L、最大で1510Lと大容量。荷物を固定するためのフックや収納ネットが備わるなどラゲージルームの使い勝手がいいから、SUV同様ディーゼルの低燃費の魅力を生かして家族や仲間とロングドライブも楽しみやすい。
デビュー時の車両本体価格は353万円から。原稿執筆時点で2015年式の約5万kmが支払総額約170万円から見つかる。
予算は上がってしまうが、アウトドアやウインタースポーツも楽しみたいのであれば、2017年に追加されたディーゼル×4WDの218d xDriveもある。
通常はFFで走行し、路面や走行状況に応じて瞬時に後輪も駆動させ、車両を安定させてくれる。
218d xDriveは導入されてまだ2年のため、支払総額は約280万円からとなる。
▼検索条件
BMW 2シリーズアクティブツアラー(現行型)×ディーゼル×総額200万円以下×全国▼検索条件
BMW 2シリーズアクティブツアラー(現行型)×ディーゼル×全国クーパーSDはさしずめディーゼルホットハッチ!
ミニ ミニ(現行型)
ミニの3ドアと5ドアに、ディーゼルエンジンが用意されたのは2016年。
エンジンは1.5Lのツインパワーターボと、2Lのツインパワーターボの2種類。1.5Lの方は「クーパーD」、2Lは「クーパーSD」というグレード名が付く。
組み合わされるミッションはいずれも6速AT。クーパーDは最高出力116ps/270N・m、クーパーSDは170ps/360N・mを発揮する。
支払総額200万円以内で見つかるのは、原稿執筆時点では1.5LターボのクーパーDのみ。
BMW製の中では最も排気量の小さい1.5Lツインパワーターボは、街中をキビキビ走るには最適。普段は街中が中心ならこちらがオススメだ。
とはいえ、決して非力というわけではなく、ディーゼルらしいトルクフルな走りも見せてくれる。
さらに刺激的な走りを求めるなら、予算は少し上がってしまうがクーパーSDをオススメしたい。
搭載されている2Lツインパワーターボは、1シリーズや3シリーズと基本同じエンジン。
それを最も軽量なミニに載せ、さらに出力&トルクをアップさせているのだから、迫力ある加速感が味わえる。
ディーゼルを積んだ、ホットハッチという希少なモデルだ。
▼検索条件
ミニ ミニ(現行型)×ディーゼル×総額200万円以下×全国▼検索条件
ミニ ミニ(現行型)(現行型)×ディーゼル×全国ストップ&ゴーの多い市街地中心であれば、燃費はハイブリッドカーの方が有利だ。しかしロングドライブならディーゼルの方に分がある。
コンパクトカーとはいえ、家族4人で十分旅行に出かけられるサイズ&性能をもっている。輸入コンパクトカーで、旅の思い出をたくさん作ってほしい。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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