原点である「革新への挑戦」に立ち返った
14代目は新たな高級車像を表現

トヨタ クラウンロイヤルシリーズ|ニューモデル速報
↑ボディカラーは写真のホワイトパールクリスタルシャインや、ロイヤル/アスリート専用色を含む全7色

コンセプト
来るべき時代のさらに先を見つめた
新しいトヨタの象徴として登場

トヨタの最上級車種であるクラウンが14代目へとフルモデルチェンジを果たした。新型では、「クラウンとは何か。クラウンのあるべき姿とは何か」を追求。原点である“革新への挑戦”に立ち返って開発したという。

大胆に強い個性を打ち出した新デザイン、エコと爽快な走りを高次元で両立した新パワーユニットなど、すべてにおいて来るべき時代の先を見つめ、ダイナミックな飛躍が目指された。「新しいトヨタの象徴として新たな高級車像を提示する」とトヨタはうたっている。

内外装
ロイヤル、アスリート、それぞれの
キャラクターを強調した内外装

ロイヤルシリーズのエクステリアは「ダイナミックに、格調高く。記憶に残る、クラウンの新たな個性に挑戦」したという。フロントマスクはフロントグリルとアンダーグリルを融合し、王冠をモチーフにしながらワイドな構えを強調。ヘッドランプユニット中央を貫いて駆け上がるLEDクリアランスランプなど、個性的な表情が演出された。全高を10mm下げ、水平への躍動感を表現したサイドビューや、ロイヤルシリーズ伝統の横基調をベースとしながら動きのあるブロックの並べ方で広がりを表現したリアコンビネーションランプなど、各部にトヨタの考える新たな高級車像が散りばめられている。

アスリートシリーズのエクステリアは、独自のすごみと走りの良さを表現。スポーツモデルとしての機能性を感じさせるフロント形状や、タイヤの存在感を際立たせるフロントフェンダーなどにより、ロイヤルシリーズとの差別化を強めた。歴代モデル中、最大規模のアスリート専用意匠が与えられているという。フロントグリルもアスリート専用に、ラジエーターとブレーキダクトの必要な箇所に冷却用開口部が独自に設けられている。ヘッドランプユニットもエクステンション部に専用のスモーク塗装が施され、一層鋭い目つきとなった。ロイヤルよりさらに10mm下げられた全高は走りのイメージを、歴代モデルのイメージを踏襲する丸型のリアコンビランプによりアグレッシブさを強調した。

インテリアは日本の美意識を織り込み、伝統と革新の融合を狙ったデザインとなった。手工芸的な趣を感じさせる質感表現と、それとは対照的な先進のトヨタマルチオペレーションタッチを融合したセンタークラスターをはじめ、対比と調和によるモダンインテリアが実現されている。

トヨタマルチオペレーションタッチとは、センタークラスター下段に設置された5インチのTFT液晶パネルを用いたユーザーインターフェイス。エアコンや車両設定操作などのスイッチをタッチディスプレイに集約することで、ドライバーにとって快適な操作環境を目指した。また、上段に設置されるナビのモニターと一体化されたデザインを採用することで、センタークラスターの先進性の表現にも貢献している。

ロイヤルとアスリートの内装面での最大の違いはシートだ。ロイヤルのフロントシートは、幅と厚みをもたせたショルダー部や、縫製部分を深く引き込んだ立体的なクッションにより、包み込まれるような座り心地を視覚的にも表現した。一方、アスリートはサイドサポート部の張り出しを強め、メリハリのあるスポーティな形状でホールド性を高めている。また、木目調パネルでも、ロイヤルは優雅さ、華やかさを演出する金糸柄入りの茶木目を採用。対して、アスリートはカーボン調の幾何学柄を幾重にも重ねた黒木目を用いるなど、キャラクターの違いを表現した。

安全装備も充実。トヨタブランドとしては初となる最新の安全デバイスが盛り込まれている。夜間走行時の視界を確保する「アダプティブハイビームシステム」。従来のクリアランスソナーの機能に、障害物との接近を感知してエンジン出力を抑制しブレーキをかけることで接触を緩和する「インテリジェントクリアランスソナー」。アクセルが踏み込まれた状態のまま通常とは異なるシフト操作をした場合、ディスプレイ表示でドライバーに注意を促すとともにエンジン(モーター)出力を自動的に抑えることで、急発進、急加速を制限する「ドライブスタートコントロール」などが搭載されている。

バリエーション
新開発の2.5Lハイブリッドを採用
静粛性や乗り心地をさらに追求

パワートレインにおける最大のトピックは、新開発の直列4気筒2.5Lエンジンとハイブリッドトランスミッションを組み合わせたFRセダン専用ハイブリッドシステムが採用されたこと。従来のV6 3L車を上回る加速性能を確保しながら、JC08モード燃費:23.2km/Lを実現している。また、振動・騒音対策を追求することで、従来のV6エンジン以上の静粛性が確保された。このユニットは、ロイヤル・アスリート両方に用意される。

そのほか、パワートレインは、ロイヤル・アスリート両シリーズに用意されるV6 2.5L+6速AT。アスリートシリーズ専用となるV6 3.5L+8速ATをラインナップ。全車にトヨタマルチオペレーションタッチから操作できる走行制御モードが採用された。

高級車ならではの配慮として、高剛性ボディや、エンジンノイズの侵入を抑えるフェンダーシールの採用など徹底した防音対策が施され、さらにサスペンションのアーム剛性をチューニングすることで、操縦安定性と乗り心地を両立している。

価格は、ロイヤルシリーズはFRのベーシックモデルである「ロイヤル」の353万円から、最上級グレードで4WDの「ロイヤルサルーンG i-Four」の505万円まで。アスリートは、2.5L V6エンジンを搭載するFRのベーシックグレード「アスリート」の357万円から、3.5L V6エンジンを搭載する最上級グレード「アスリートG」の575万円までとなっている。
POINT
1 大胆さ、強い個性を打ち出した
新しいトヨタの象徴としての任を負う
トヨタ クラウン リアスタイル|ニューモデル速報
2 新採用のユーザーインターフェイス
トヨタマルチオペレーションタッチを採用
トヨタ クラウン インパネ|ニューモデル速報
3 写真のロイヤルは座り心地を
アスリートはホールド性を追求
トヨタ クラウン シート|ニューモデル速報
4 独自のすごみと走りの良さを
表現したアスリートシリーズ
トヨタ クラウン アスリート|ニューモデル速報

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SPECIFICATIONS

グレード ロイヤル ロイヤルサルーンG(ハイブリッド) アスリート(ハイブリッド) アスリートG
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT CVT 8AT
全長×全幅×全高(mm) 4895×1800×1460 4895×1800×1450
ホイールベース(mm) 2850
車両重量(kg) 1540 1680 1640 1650
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC 直4DOHC+モーター V6DOHC
総排気量(cc) 2499 2493 3456
最高出力[kW(ps)rpm] 149(203)/6400 131(178)/6000+105(143) 232(315)/6400
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 243(24.8)/4800 221(22.5)/4200-4800+300(30.6) 377(38.4)/4800
JC08モード燃費(km/L) 11.4 23.2 9.6
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/71 レギュラー/65 プレミアム/71
車両本体価格(万円) 353.0 536.0 410.0 575.0
■発表日:平成24年12月25日 ■取り扱い:トヨタ店