中古車台数増加中! 3代目トヨタ ハリアーは旧型になったばかりの今が狙い目
2021/04/07
▲代を重ねるたびにボディが大きくなるのが一般的だが、レクサス RXと決別し、北米のRAV4(当時は日本未導入)をベースにしたことで、2代目よりも全長・全幅ともダウンサイジングされた。それでも全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmという3ナンバーサイズだレクサス RXと決別し、新たな道を歩み始めたハリアー
レクサスブランドの国内展開に伴い、北米で「レクサス RX」として販売されていたトヨタ ハリアー。日本でもレクサス RXに集約される動きがあったが、紆余曲折の末、2013年12月に3代目ハリアーとして再スタートを切った。
レクサス RXとは決別したものの、「高級SUV」というコンセプトはレクサスブランドとは違う形で継続され、結果大ヒット。2020年6月には4代目へとフルモデルチェンジが行われた。
約7年ぶりとなる新型の登場に伴い、乗り替え需要も高かったようで、4代目となる現行型が登場した2020年6月以降順調に中古車台数は増え続けている。

上記グラフからもわかるとおり、2020年6月を境に中古車掲載台数(月間延べ台数)は増加傾向に。2021年に入っても堅調に5000台以上をキープしている。
台数が多ければ多いほど選びやすく値落ちが順調に進むため、モデルチェンジ直後の旧型狙いはおいしい中古車を選ぶ際の定石だ。そういった意味で、旧型となる3代目ハリアーは、今まさに狙い目と言えるのだ。
では、どのタイミングのハリアーを狙うべきか、エンジン車とハイブリッド車はどちらを選んだ方がいいのか? モデル概要を振り返りながら下記で確認してみよう。
心臓部は3バリエーション、スポーツグレードも用意されていた
▲最小回転半径は、モデルやタイヤサイズで異なる。ガソリン車の17インチは5.3m、18インチは5.6m。ハイブリッド車の17インチは5.4m、18インチは5.7m
▲スイッチを押すだけでリアハッチゲートが電動で開閉する「パワーバックドア」は「プレミアム」「アドバンスドパッケージ」グレードに標準装備2代目の生産中止から約半年後、2013年12月に登場した3代目。搭載されたパワートレインは2Lガソリンエンジン×CVTと、2.5L+モーターのハイブリッドシステムの2種類。2代目の後期型が2.4Lと3.5Lガソリンエンジンを搭載していたことを考えると、サイズだけでなく、エンジンもダウンサイジングされた。
ガソリン車は2WDと4WDがあり、ハイブリッド車は電気式4WDの「E-Four」のみとなる。JC08モード燃費はガソリンの2WDが16.0km/L、4WDが14.8~15.2km/L、ハイブリッド車が21.4~21.8km/L。また最高出力は、2Lガソリン車が151ps、ハイブリッド車がシステム全体で197ps。街中が中心というのであれば2Lガソリン車の2WDで十分、よりスムーズな加速感と低燃費が欲しいならハイブリッド車、となるだろう。
ガソリン車とハイブリッド車の4WDは、構造こそ全く異なるが、滑りやすい路面など走行状況に応じて後輪に適切な駆動力を分配してくれたり、コーナリング時に外へ膨らんだり(アンダーステア)、内側へ切れ込んだり(オーバーステア)するのを防いでくれる点は同じ。またガソリン車は、通常2WD(前輪)走行して燃費を向上させる。
グレード展開はガソリン車・ハイブリッド車共通で、価格の高い順からプレミアムアドバンスドパッケージ>プレミアム>エレガンス>グランドとなる。
最上級グレードのプレミアムアドバンスドパッケージは18インチのアルミホイールを履く他、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、自車を俯瞰で見られるパノラミックビューモニター、スマホを置くだけで充電できる機能などが標準で備えられた。
2017年6月にはマイナーチェンジが行われ、最高出力231psの2Lガソリンターボ車が追加された。ハリアーの中で最もパワフルで、力強い走りを楽しめるモデルだ。JC08モード燃費は2WDが13.0km/L、4WDが12.8km/L。
同時に衝突被害軽減ブレーキや、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールを含む「トヨタセーフティセンスP」が全車に標準装備された。また、流れるように光るシーケンシャルターンランプが採用されたのもこのタイミングだ。
▲内装色は写真のディープボルドーの他、ブラック、アイボリーが用意された。運転席電動シートは全車に標準装備(グランドは6ウエイ、他は8ウェイ)、本革シートはグランドを除く全車にオプションで用意された
▲サイズの大きい2代目よりもラゲージ容量は17L拡大し、通常時で456L、リアシートを倒すと992Lになる。床下にも収納スペースが用意された併せてグレード構成も見直され、価格の高い順にプログレス>プレミアム>エレガンスとなり、プログレスとプレミアムにはナッパレザーを使用した本革シートなど快適&高級感のある装備が備わるメタル&レザーパッケージが用意された。
ハリアーにはスポーツモデルも設定されていた。まず、2014年に追加されたのが「エレガンスG's」だ。2Lガソリン車のエレガンスをベースに専用サスペンションによって全高を約35mm下げ、ブレーキ性能を強化。専用のフロントグリルやバンパーなどが施されている。さらに、同社がスポーツカーシリーズのブランドを「GR」としたことに伴い、2017年9月には、スポット打点が追加されるなどボディ剛性を高めた「GRスポーツ」となった。
デビュー時の車両本体価格は272万~447万円。2017年6月のマイナーチェンジ時に追加された2Lガソリンターボ車は338万400~457万4880円。スポーツモデルではG'sが329万1055~348万5455円、GRスポーツが339万8760~399万6000円。
選びやすいのは2Lガソリン車の2WD
原稿執筆時点で見ると、2Lガソリン車が最も多く、7割以上を占める。価格は160万~380万円、約9割が2WDとなる。台数が豊富で、年式や走行距離なども様々あるので、予算に応じて選びやすいのは2Lガソリン車の2WDといえるだろう。
また、スポーツグレードのG'sやGRスポーツは約100台見つかった。G'sやGRスポーツは200万~340万円で、新車時にあったベースのエレガンスとの約50万円の価格差はほとんどないので、台数は少ないものの、狙い目だ。
一方、ハイブリッド車は全体の約2割となる570台ほどが見つかった。価格は150万~430万円といったところ。こちらも、新車時にあった約70万円の価格差はグンと縮まっているので、予算重視であれば2L車と区別なく探してみよう。
2Lターボ車は約140台、価格は220万~470万円。2017年6月から追加されたモデルのため、今後も中古車市場に流入する可能性は高い。2Lターボ車を狙うなら、年式や装備など自分の中での選択基準をしっかり決めて、じっくり探すといいだろう。
▼検索条件
トヨタ ハリアー(3代目)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
この記事で紹介している物件
トヨタ
ハリアー 2.0 プレミアム メーカーナビ JBLサウンド 電動リアゲート バックカメラ クルーズコントロール パワーシート LEDライト 18インチアルミ ハーフレザーシート オートマチックハイビーム Bluetooth
本体価格158.5万円
支払総額169.6万円
トヨタ
ハリアー 2.0 プレミアム モデリスタエアロ 純正9型SDナビ バックモニター パワーバックドア ドライブレコーダー ETC レーダークルーズ ローダウン ワンオーナー
本体価格233.0万円
支払総額249.3万円
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