「N-BOXしか知らない」はもう卒業! 個性も使いやすさも手に入るスライドドア付きの“新しめ”な軽5選
カテゴリー: 特選車
タグ: スズキ / 三菱 / ダイハツ / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / カジュアル / お手頃 / ムーヴキャンバス / スペーシア / タント / ワゴンRスマイル / デリカミニ / 竹井あきら
2025/12/17
▲スライドドア付きの軽にもいろんな種類があるんです! 自分らしい1台を選んで便利も個性も手に入れましょう!(写真はダイハツ ムーブキャンバス)スライドドア搭載の便利な軽自動車はN-BOX以外にもあるんです!
子育てや介護、日々の買い物に送り迎え――。乗り降りしやすくて、荷物も積みやすいスライドドア付きの軽自動車は、何かと忙しい毎日に頼れる存在です。
背が高いから車内は広々、スライドドアが備わっているから子供から大人、高齢者でも乗り降りがしやすい。そんな利便性が高いこのジャンルの車の代表格としてよく名前が挙がるのが、ホンダ N-BOX。
軽自動車の新車販売台数で長らく首位を守り続けた超人気車種。だからこそ、「みんなと被りたくないけど、N-BOX以外の車ってあんまり知らないかも……」と思っている人もいるのではないでしょうか。
▲大人気のスライドドア付き軽自動車の代表格、N-BOX(写真は3代目)。買い物にも遠出にも、どんなニーズにも応じてくれるが、その万能さゆえに街中で見かけやすいというのが難点かも……通勤・通学などの日常使いに超便利なこのジャンルの軽自動車には、実は選択肢がまだまだあるんです。
ということで今回は、N-BOXと同じように、スライドドア付きの軽自動車で、安全装備が搭載されていて、なおかつちょっぴり個性も出せちゃう! そんな選んで楽しい“新しめ”なスライドドアの軽自動車を5モデルご紹介します。
オススメのスライドドア付き軽①:ダイハツ タント(4代目)
▲こちらはタントの標準モデル2019年に登場したダイハツ タント(4代目)。タントのいちばんの特徴は、助手席の後ろに柱がない「ミラクルオープンドア」。
助手席側が大きく開くので、チャイルドシートへの乗せ降ろしや荷物の積み込みがラクラクです。
▲横から見るとこんな感じ。大きく開かれたドアのおかげで荷物の乗せおろしも楽々助手席ロングスライドが一層長くスライドするようになった「ミラクルウォークスルーパッケージ」で、運転席から後席への移動もスムーズ。前席からいったん外に出ることなく後席の子供の世話ができちゃうので、雨の日などは特に便利です。
デザインは優しい雰囲気の標準モデル、クール系の「カスタム」、さらに2022年10月に追加されたアウトドアテイストの「ファンクロス」と幅広く選べます。
▲こちらがカスタムモデル
▲こちらがファンクロス「ファンクロス」は、オレンジの差し色や撥水シートなどアウトドア好きの心をくすぐる装備が満載。汚れても濡れても安心なアウトドア向けの装備って、子育てにもうれしいんですよね。
▲ファンクロスの内装。差し色やカムフラージュ柄のシートがアウトドアを高めているしかも全車に先進安全パッケージ「スマートアシスト」を標準装備。オプションの「スマートクルーズパック」を装備した個体なら「全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)」も付いているので、高速での遠出が多いなら、ぜひチェックしてみてください。
中古車の流通は約8000台と豊富。総額約40万~290万円と幅広い価格帯から選べます。高価格帯はスポーティな「カスタム RS」が中心。「ファンクロス」は約1400台、約110万~240万円で流通しています。
▼検索条件
ダイハツ タント(4代目)▼検索条件
ダイハツ タント(4代目)×カスタム系▼検索条件
ダイハツ タント(4代目)×ファンクロス系オススメのスライドドア付き軽②:スズキ スペーシア(3代目)
▲スーツケースをモチーフにしていた2代目と変わり、3代目はコンテナがデザインテーマとなった2023年に発売されたスズキ スペーシアの3代目。助手席前のたっぷりした収納に、助手席アンダーボックスなど、かゆい所に手が届く便利な収納がたくさん用意されているのがスペーシアの魅力。
後席には「マルチユースフラップ」というオットマンにも座面に置いた荷物の押さえにもなる便利装備が付き、左右独立リアシートスライドや簡単な操作でシートが倒せて、広々空間が出現する「ワンタッチダブルフォールディングリアシート」で多彩なシートアレンジもできちゃいます。
▲シンプルで清潔感あふれるインテリアと、収納たっぷりの運転席まわり
▲後部座席の足元は軽自動車と思えないくらい広々とした空間標準モデルは、カフェラテカラーとホワイトのインテリアでほっこりテイスト。上級グレードの「X」にはソフトベージュのルーフを合わせた2トーンボディカラーも用意されています。
キリッとした「カスタム」のインテリアは、ボルドーとピアノブラックで上質感を演出。こちらの上級グレードの「XS」「XSターボ」にはブラックの2トーンルーフも用意されています。
▲こちらはスペーシア カスタムそしてアウトドアテイストの「ギア」は、撥水シートや防汚フロア、ステアリングヒーターも標準装備され、アウトドア派や冬にうれしい仕様。ガンメタリックの2トーンルーフも見つかります。
▲こちらはスペーシア ギア予防安全技術パッケージ「スズキセーフティサポート」は全車に標準装備。「ハイブリッドXセーフティプラスパッケージ装着車」「カスタム」「ギア」には全車速追従機能・停止保持機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援機能も装備されます。
中古車流通量は、約6300台。総額約110万~310万円で流通しています。高価格帯は車中泊仕様やワイルドなカスタムなどが施されたものが中心で、販売店が登録をしただけでオーナーの使用はされていない、「届出済未使用車」も見つかります。
▼検索条件
スズキ スペーシア(3代目)▼検索条件
スズキ スペーシア(3代目)×カスタム系▼検索条件
スズキ スペーシア(3代目)×ギア系オススメのスライドドア付き軽③:スズキ ワゴンRスマイル(初代)
▲マイルドハイブリッドを採用しているため、低燃費でお財布にも優しい!2021年に発売された、丸目でかわいらしいワゴンRスマイル。一般的に全高1700mmを境に、それより高いものをスーパーハイトワゴン、それより低ければハイトワゴンと呼びますが、「背の高いスーパーハイト系は、横風などを受ける面積が広くふらつきが怖い」と感じる人には、全高1695mmと少しだけ低くなっているのこちらがオススメ。
30年の歴史に磨かれた使い勝手のいい収納がたっぷりのワゴンRに、両側スライドドアを付け、45mm背を高くして室内空間を拡大し、丸目ヘッドランプのかわいいルックスをプラスしたのが、こちらのワゴンRスマイルです。
▲助手席のシート下の収納など、長年の軽自動車づくりの知識と経験をフル活用した収納の数々はさすがです全高はスペーシアより105mm低くして運転しやすく、それでいてスライドドア開口部は幅も高さもスペーシアと同じだけ確保。パワースライドドアが閉まりきるまで待てない! という忙しいときにうれしい、予約ロック機能も搭載しています。
見た目は丸くて愛嬌たっぷり。ボディカラーのバリエーションも豊富です。内装はシンプルで落ち着いた中に、キルティング仕上げの天井やインパネカラーパネルで質感を高めています。
▲あたたかみのある天井は車内に入る度に穏やかな気持ちにさせてくれます
▲運転席回りはこのような感じです背が高すぎない分、空気抵抗も少ないので低燃費なのもうれしいポイント。ハイブリッドのFFモデルで25.1km/L、ガソリンのフルタイム4WDモデルでも22.5km/L(いずれもWLTCモード)と、スライドドア軽トップクラスの低燃費を誇ります。
中古車流通台数は約2000台、総額約70万~250万円で流通しています。「ハイブリッド X」をベースとし、シックなニュアンスカラーのボディにソフトベージュ、インテリアにはベージュのアクセントを加えたおしゃれな特別仕様車「クリームコーデ」も70台ほど見つかります。
▲2024年12月にマイナーチェンジを施し、グリルは丸みを帯びたデザインに。こちらの流通台数はごくわずか▼検索条件
スズキ ワゴンRスマイル(初代)オススメのスライドドア付き軽④:ダイハツ ムーヴキャンバス(2代目)
▲初代のかわいらしいデザインを継承しつつ、デザインの選択肢が豊富になったムーヴキャンバス。こちらはキュートな「ストライプス」丸みのあるバスのような、レトロかわいい世界観にひとめぼれ必至!2022年に発売された、こちらのムーヴキャンバス(2代目)。全高は1655mm(FF)または1675mm(4WD)と、背が控えめで運転しやすいのもポイントです。
デザイン性と機能性を両立した新感覚スタイルワゴンというコンセプトを先代から引き継ぎながら、2代目では両側パワースライドドアに予約ロック機能を追加し、上級グレードの「Gターボ」「G」には保温機能付きカップホルダーや運転席/助手席シートヒーターを標準装備するなど、より便利で快適になっています。
▲長時間の運転でもドリンクが冷めにくいというありがたい機能のカップホルダーキュートな外観とホワイト基調のダッシュボードで明るい印象のインテリアをもつ「ストライプス」というグレードと、シックな外観にブラウンとネイビーを組み合わせたインテリアの「セオリー」という2タイプ展開。お好みのスタイルを選べるのがうれしいですね。
▲「ストライプス」には新開発のシートが採用されて快適さがアップ
▲こちらは「セオリー」
▲「セオリー」の内装は「ストライプス」と異なるクールな印象予防安全機能「スマートアシスト」は全車に標準装備され、「Gターボ」には全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキープコントロールも装備されるので遠出も安心ですね。
中古車流通台数は「ストライプス」と「セオリー」合わせて約3400台。「ストライプス」の上級グレード「G」が中心で、「セオリー」は900台ほどとなっています。
総額約110万~240万円で流通しています。ターボエンジン搭載車が追加されたのもこの現行型のトピックですが、約600台の流通状況となっています。
▼検索条件
ダイハツ ムーヴキャンバス(2代目)オススメのスライドドア付き軽④:三菱 デリカミニ(初代)
▲eKクロススペースとの実質的な後継モデルとして登場したデリカミニ「かわいいだけじゃ物足りない!」という人にオススメしたい、2023年に登場した見た目も走りもタフなスーパーハイト軽ワゴン、デリカミニ(初代)。やんちゃな目をした犬のようなフロントフェイスで、マスコットの「デリ丸。」も大人気となりました。
撥水シートを備えた広々とした室内空間に、濡れたものも気兼ねなく積み込める樹脂製ラゲージボードを標準装備した荷室など、アウトドアで使いやすい装備が魅力です。
▲突然こぼした水や汚れもへっちゃらです
▲ガシガシ遊んだ後のギアもちゅうちょなく車内に放り込める防汚素材は日常使いにも重宝するはずミニバンなのにオフロードも行けちゃうという人気モデル「デリカ」の名に恥じないモデルとして、悪路走破性もばっちり。滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールと、急な下り坂を自動でゆっくり降りることができるヒルディセントコントロールを全車に標準装備。
加えて、4WD仕様車には専用の大径15インチタイヤや専用ショックアブソーバーを備えて車高を上げ、未舗装路や雪道で安心の足回りとなっています。
衝突被害軽減ブレーキシステム(歩行者検知付き)や踏み間違い衝突防止アシストなどを含む先進安全装備パッケージ「三菱e-アシスト」は全車に標準装備。上級グレードの「T プレミアム」「G プレミアム」には、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」も装備されるので、遠くのキャンプ場がぐっと身近になりますね。
▲車間距離の保持や車線中央付近の走行をサポートする運転支援システム中古車流通台数は約2200台。総額約140万~370万円で流通しています。300万円を超える高価格帯はカスタムカーで、全体の約4割が4WDモデルとなっているのもデリカミニならでは。
台数は少ないですが、2025年10月にデビューしたばかりの2代目デリカミニも約40台、約220万~360万円で見つかるので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
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三菱 デリカミニ(初代)▼検索条件
三菱 デリカミニ(2代目)
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。