輸入車コンパクトワゴン市場で6～7割のシェアを占め、ベンチマークモデルとなったゴルフワゴン。3世代目となる今回、“ヴァリアント”と本国と同じ名称で登場。ハッチバックをベースに全長を300mm以上延長、最大1495Lの広いラゲージをもつコンパクトなワゴンに仕上げられた。
　搭載されるのは高出力と低燃費を両立する、2種類のTSI（直噴+加給器）エンジン。1.4Lツインチャージャーと2Lターボだ。どちらも2ペダルMTの6速DSGが組み合わされる。1.4Lはターボとスーパーチャージャーという2つの過給器を備え、2.4Lの自然吸気並みの最高出力170psを発生、低燃費にも貢献する。

　1.4Lエンジンを搭載するTSIコンフォートラインと、2Lの2.0TSIスポーツラインをラインナップ。スポーツモデル、ゴルフGTIにも搭載される2Lターボを採用したスポーツラインは、スポーツサスペンションや17インチ扁平タイヤ、キセノンヘッドライトなども装備、スポーティに仕上げられている。オプションでVW初となる、前後2分割式の電動パノラマスライディングルーフが用意される。また、挙動を安定させるESPなどの安全装備も充実している。

　旧型と比べ一回り大きくなった外観は、クロームのワッペングリルやボンネットのV字型プレスラインなど、最新のVWデザインを踏襲。ウインドウ縁のクロームラインでエレガントさを、サイドのウェッジラインや新形状のDピラーでスポーティ感を演出する。荷物が積みやすいスクエアなラゲージは、折りたたむとフラットになる分割可倒式の後席と相まって使い勝手も良い。スポーツラインは前席にスポーツシートを装着、オプションでレザーも選べる。