▲初代からのキープコンセプトとしつつ、新設計となった2代目N-BOX ▲初代からのキープコンセプトとしつつ、新設計となった2代目N-BOX


2017年にデビューした2代目N-BOX。2018年、乗用車と軽自動車を含めて最も新車で売れた車であり、2019年6月現在もヒットし続いています。そんな人気モノを購入する際のチェックポイントをまとめました。グレードによる装備内容の違いをはじめ、走行性能や使い勝手など、気になる点を紹介します。
 

 

【概要】絶大な人気を誇る軽スーパーハイトワゴン

ホンダが初めて作った軽スーパーハイトワゴンが初代N-BOX。2011年のデビュー直後から大ヒットとなり、生産されている期間のほとんどの年で軽自動車新車販売台数トップを記録。ホンダ史上最速で累計販売台数100万台を超えるなど、大人気モデルとなりました。

その跡を継いだ2代目N-BOXは2017年に登場しました。軽自動車の規格内なのでボディサイズは初代も2代目もほぼ一緒ですが、エンジンルームが小型化されたり、テールゲートを薄くなったりしたことで、車内空間はさらに広くなっています。

存在感のあるデザインは初代のイメージを踏襲。ヘッドライトが全車LED化されるなど、細部の作り込みはより洗練されました。ベーシックなデザインのN-BOXに加え、アグレッシブなデザインのN-BOXカスタムが設定されているのも初代同様です。

プラットフォーム、パワートレインともに初代から一新されましたが、特に注目したいのは安全運転支援システム「ホンダセンシング」が採用されたことでしょう。ほとんどのグレードに標準装備されているので、中古車を選ぶときにも安心です。

これらの安全装備や、助手席スーパースライドシートなど快適装備を充実させたうえで、初代より約80kgも軽量化。見た目は初代と似ていますが、2代目の中身は大きく進化しています。当然、2代目もデビュー直後から大人気となり、2017年、2018年と軽自動車だけでなく乗用車全体の新車販売台数でトップを記録するメガヒットモデルとなりました。
 

▲ベースモデルに加え、個性的な外観とした「カスタム」もラインナップ ▲ベースモデルに加え、個性的な外観とした「カスタム」もラインナップ
 

【変遷】特別仕様車を早くも設定

2017年9月 デビュー
初代同様、2代目も「N-BOX」と「N-BOXカスタム」の2種類がラインナップされています。

前者は「G ホンダセンシング」「G・L ホンダセンシング」「G・Lターボ ホンダセンシング」「G・EX ホンダセンシング」「G・EXターボ ホンダセンシング」の5グレード。後者は「G・L ホンダセンシング」「G・Lターボ ホンダセンシング」「G・EX ホンダセンシング」「G・EXターボ ホンダセンシング」の4グレードを展開。それぞれにFFとフルタイム4WDが用意されています。

パワートレインは全車共通。アイドリングストップ機構付きの「S07B」型エンジン直列3気筒DOHCを搭載し、CVTが組み合わされています。

ボディカラーは、2トーンカラーを含む全14色を用意。デビュー時のボディカラー・ラインナップは以下のとおりです。

【N-BOX】
<モノトーンカラー>
・プレミアムホワイト・パールII
・ルナシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムピンク・パール
・プレミアムアイボリー・パール
・プレミアムアガットブラウン・パール
・プレミアムイエロー・パールII
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・モーニングミストブルー・メタリック
・ブリティッシュグリーン・パール

<2トーンカラー>
・プレミアムピンク・パール&ホワイト
・プレミアムアガットブラウン・パール&ホワイト
・プレミアムイエロー・パールII&ホワイト
・プレミアムアイボリー・パール&ブラウン

【N-BOX Custom】
<モノトーンカラー>
・プレミアムホワイト・パールII
・ルナシルバー・メタリック
・シャイニンググレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・プレミアムベルベットパープル・パール

<2トーンカラー>
・プレミアムホワイト・パールII&ブラック
・ミラノレッド&ブラック
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ブラック
・プレミアムグラマラスブロンズ・パール&シルバー
・クリスタルブラック・パール&レッド

 

▲ベースモデルとカスタムを合わせて、全9モデルと2種の駆動方式が用意されています ▲ベースモデルとカスタムを合わせて、全9モデルと2種の駆動方式が用意されています

2018年11月 特別仕様車を設定
特別仕様車「COPPER BROWN STYLE(カッパーブラウンスタイル)」が設定されました。「カッパー」をキーカラーとして、エレガントさを強調。エクステリアでは、ルーフ、ドアミラーにカッパーを配色した2トーンカラーが採用されています。

インテリアでは、ブラウン×ブラックのシックな色合いをベースに、カッパー・カラーのパーツをアクセントとして加えて上質感がアップ。装備内容とボディカラーは下記のとおりです。

エクステリア
・カッパールーフ、カッパードアミラー
・14インチホワイトスチールホイール+ハーフホイールキャップ(カッパー)
・クロームメッキアウタードアハンドル

インテリア
・トリコットシート(ブラウン×カッパー)
・シルバー塗装エアコンスイッチパネルガーニッシュ
・カッパー塗装エアコンアウトレットダブルリング
・助手席インパネガーニッシュ(カッパーメタル)
・ドアオーナメントパネル(カッパーメタル)
・ピアノブラック調ステアリングアッパーガーニッシュ
・カッパー塗装ステアリングロアガーニッシュ
・ピアノブラック調パワーウインドウスイッチパネル
・クロームメッキインナードアハンドル(フロント)
・クロームメッキセレクトレバーボタン&シャフト

その他装備
・専用Hondaスマートキー(カッパー)
・前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム<前席/後席対応>
・パワースライドドア<リア右側>

ボディカラー(全2色)
・プラチナホワイト・パール&カッパー
・クリスタルブラック・パール&カッパー
 

▲カッパー色の内外装が特徴の特別仕様車「COPPER BROWN STYLE」 ▲カッパー色の内外装が特徴の特別仕様車「COPPER BROWN STYLE」
 

【グレード】基本グレードは5種類

G ホンダセンシング
N-BOXのみに設定されるベーシックグレード。エンジンはNA、前席ベンチシート仕様のみの設定。最廉価ながら、前席エアバッグやフルオートエアコン、フルLEDヘッドライト、ETC車載器など基本装備は充実しています。「パワースライドドアなどの贅沢装備は要らない」という人はこのグレードでも全く問題ありません。

サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグはメーカーオプション。カタログには表記されていませんが、実は「G」というホンダセンシング非装着車も少数ながら存在します。中古車を選ぶときには注意しましょう。
 

▲N-BOXの最廉価グレードであるG ホンダセンシング。N-BOXカスタムには設定されていません ▲N-BOXの最廉価グレードであるG ホンダセンシング。N-BOXカスタムには設定されていません

G・L ホンダセンシング
中堅グレード。G ホンダセンシングに、運転席ハイトアジャスター、スライドドア・イージークローザー、パワースライドドア(左側のみ標準、右側はメーカーオプション)、充電用USBジャック、ロールサンシェードなどの便利装備を加えられています。エンジンはNA。前席ベンチシート仕様のみの設定です。

実用的な装備を揃え、お手頃なプライスとしたモデルなので、多くの人はこのグレードを選んでおいて間違いないでしょう。

N-BOXでは14インチスチールホイール+ホイールキャップとなりますが、N-BOXカスタムでは14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削)。サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグについても、N-BOXでメーカーオプション、N-BOXカスタムでは標準装備となっています。
 

▲G・L ホンダセンシングはリーズナブルながら、パワースライドドアなども装備 ▲G・L ホンダセンシングはリーズナブルながら、パワースライドドアなども装備

G・Lターボ ホンダセンシング
G・L ホンダセンシングのエンジンをターボとしたグレード。エンジンだけでなく、両側パワースライドドア、リアセンターアームレスト、本革巻きステアリングなどの内装装備、サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグシステムなどの安全装備も加えられています。前席ベンチシート仕様のみの設定です。

「エンジンはパワフルな方がいい、でも予算はできるだけ抑えたい」という人はこのグレードを選ぶのが正解。パドルシフトが装備されているので、スポーティな走りを楽しめるでしょう。

こちらもホイールはG ホンダセンシング同様、N-BOXは14インチスチールホイール+ホイールキャップ、N-BOXカスタムで14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削)となります。
 

▲G・Lターボ ホンダセンシングも外観上は、NAモデルとの違いはありません ▲G・Lターボ ホンダセンシングも外観上は、NAモデルとの違いはありません

G・EX ホンダセンシング
NAエンジンの最上級グレード。助手席をスーパースライド仕様とし、パワースライドドア(左側)や、フルオートエアコンなどの便利機能、サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグシステムなどの安全装備がふんだんに与えられています。フルオートエアコンはプラズマクラスター機能付きとなりました。

ホイールはG ホンダセンシングやG・Lターボ ホンダセンシング同様、N-BOXは14インチスチールホイール+ホイールキャップ、N-BOXカスタムで14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削)です。
 

▲ G・EX ホンダセンシングのパワースライドドアはリア左側のみです ▲G・EX ホンダセンシングのパワースライドドアはリア左側のみです

G・EXターボ ホンダセンシング
G・EX ホンダセンシングのエンジンをターボとし、両側パワースライドドアなどの便利機能を装備した最上級グレード。新車価格が最も高いのは、N-BOXカスタムのG・EX ホンダセンシングで208万円となります。

ホイールは、N-BOXは14インチスチールホイール+ホイールキャップ、N-BOXカスタムは14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削)となります。
 

▲G・EXターボ ホンダセンシングでは、パワースライドドアが両側に装備されるのも特徴です ▲G・EXターボ ホンダセンシングでは、パワースライドドアが両側に装備されるのも特徴です
 

【内外装】エクステリアもインテリアも1ランク上の質感

エクステリア
車内の広さが外観からも分かる、箱型のデザイン。全タイプに標準装備されたフルLEDヘッドライトの眼光など、可愛らしさの中にも凛々しさを感じさせます。ルーフサイドの溶接にルーフレーザーブレーズを採用して黒いモールを廃したスマートな見た目にするなど、細部への徹底したコダワリがN-BOXの魅力です。

N-BOXがベーシックなデザインなのに対して、N-BOXカスタムにはまったく異なる印象のエクステリアが与えられています。フロントバンパーなどより角張ったデザインとし、ターンシグナルをシーケンシャル(連鎖点灯式)とするなど、より精悍さが強調されています。

また、N-BOXは全グレード(特別仕様車を除く)とも14インチスチールホイール+ホイールキャップですが、N-BOXカスタムはNA車が14インチアルミホイール、ターボ車が15インチアルミホイール。デザインだけでなく装備内容も明確に違っています。

インテリア
N-BOXのインテリアは、淡いベージュを基調に、インパネ上部やステアリングをブラウンカラーとして見た目の開放感を演出。インパネシフトでセンタートンネルもないので、前席の足元は広々としています。助手席の目の前に大型トレイがあるなど、使い勝手も申し分ありません。

一方、N-BOXカスタムは基本的なデザインこそN-BOXと同じですが、ブラックに基調にしてクロームメッキやピアノブラックのパーツを所々に使うなど、シックな見た目となっています。エクステリアと同様、明確に差別化されています。

車内の広さで鎬を削る軽スーパーハイトワゴンの中でも、N-BOXの広さは最大級。前後シート間隔は2Lクラスのミニバンにも匹敵し、後席も大人が足を組んでゆったり座ることができます。

前席はベンチシートに加え、G・EXホンダセンシングとG・EXターボ ホンダセンシングでは助手席スーパースライドシートを設定。助手席シートの前後スライド量は570mmも確保しています。後席・運転席間の移動が楽なだけでなく、助手席に座ったまま後席にいる子供の様子を見たり、助手席の足元に荷物を置いたりするのにも便利でしょう。

後席はスライド機構、ダイブダウン機構(座面ごと床下に潜り込むように折り畳める仕組み)付きで、荷室の使い勝手も良好。テールゲート開口部の高さを低くし、自転車など重い荷物の積み降ろしも楽になっています。

さらに、衝突安全性を確保しながらフロントピラーを極細化して良好な前方視界を確保するなど、実によく考えられたインテリアとなっています。
 

▲N-BOXのインテリアは明るく開放感のある印象。一方、カスタムはダークカラーがベースとなります ▲N-BOXのインテリアは明るく開放感のある印象。一方、カスタムはダークカラーがベースとなります
 

【スペック】室内の広さやボディカラーなどをチェック

型式 DBA-JF3 最小回転半径 4.5m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 3.4m×1.48m×1.79m
ドア数 5 ホイールベース 2.52m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.31m/1.31m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 2.24m×1.35m×1.4m
4WS - 車両重量 940kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 4名 車両総重量 -kg
ミッション位置 インパネ 最低地上高 0.15m
マニュアルモード    
標準色

ルナシルバー・メタリック、クリスタルブラック・パール、ブリリアントスポーティブルー・メタリック、モーニングミストブルー・メタリック、ブリティッシュグリーン・パール

オプション色

プレミアムホワイト・パールII、プレミアムアイボリー・パール、プレミアムピンク・パール、プレミアムアガットブラウン・パール、プレミアムイエロー・パールII、プレミアムピンク・パール/ホワイト、プレミアムアガットブラウンP/ホワイト、プレミアムイエロー・パールII/ホワイト、プレミアムアイボリー・パール/ブラウン

掲載コメント

-

型式 DBA-JF3
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ルナシルバー・メタリック、クリスタルブラック・パール、ブリリアントスポーティブルー・メタリック、モーニングミストブルー・メタリック、ブリティッシュグリーン・パール
オプション色 プレミアムホワイト・パールII、プレミアムアイボリー・パール、プレミアムピンク・パール、プレミアムアガットブラウン・パール、プレミアムイエロー・パールII、プレミアムピンク・パール/ホワイト、プレミアムアガットブラウンP/ホワイト、プレミアムイエロー・パールII/ホワイト、プレミアムアイボリー・パール/ブラウン
シート列数 2
乗車定員 4名
ミッション
位置
インパネ
マニュアル
モード
最小回転半径 4.5m
全長×全幅×
全高
3.4m×1.48m×1.79m
ホイール
ベース
2.52m
前トレッド/
後トレッド
1.31m/1.31m
室内(全長×全幅×全高) 2.24m×1.35m×1.4m
車両重量 940kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.15m
掲載用コメント -

※(2017年9月~生産中の660 G EX ターボ ホンダセンシング

 

【メカニズム】骨格も安全装備も手抜きなし

フレーム
高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の採用、新たな接合技術などホンダの技術力が余すところなく投入されています。箱形ゆえに、ボディ剛性の低さや高速走行時のふらつきが指摘されることの多い軽スーパーハイトワゴンですが、1ランク上の乗り味となっています。

パワートレイン
NA(自然吸気)エンジンでは、街中や坂道での加速や高速道路での力強さと燃費を兼ね備えたi-VTECを採用。最高出力58ps、最大トルク65N・mというスペックは、NAエンジンでは高水準となっています。「近所を行き来するのがほとんどだから、特にパワーは要らない」という人はコチラで十分でしょう。燃費もJC08モードで27km/Lと良好です(2019年7月1日現在)。

ターボエンジンには、レスポンスの良さと低燃費を両立する電動ウェイストゲートを採用。これは必要トルクに応じて過給圧をコントロールするもので、ターボ車らしい力強さを体感できます。燃費はN-BOXでJC08モードで25.6km/L、N-BOXカステムで25.0km/L(一部グレードは25.6km/L)。NAエンジンと大差ないのはうれしいところでしょう、大人数が乗る機会や積む荷物が多い人はターボ車を選んでおけば間違いありません。

また、フリクションを低減し、高速走行時のエンジン回転数を低く抑えるCVTも低燃費に貢献。NAエンジンのFF車は「平成32年度燃費基準+10%」、NAエンジンの4WD車と、N-BOXのターボ車、N-BOXカスタムのターボ2WD車は「平成32年度燃費基準」、N-BOXカスタムのターボ4WD車は「平成27年度燃費基準+10%」を達成しています。

ホンダセンシング
ホンダ独自の予防安全パッケージ「ホンダセンシング」が全タイプに標準装備されているのも N-BOXの長所でしょう。基本となる8機能に加えて「オートハイビーム」や「後方誤発進抑制機能」も追加。充実した内容となっています。詳細な機能は以下のとおりです。

搭載されるホンダセンシングの機能
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・LKAS(車線維持支援システム)
・先行車発進お知らせ機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・標識認識機能
・後方誤発進抑制機能
・オートハイビーム

▲衝突軽減ブレーキなどの予防安全装備をパッケージしたホンダセンシングは、2代目N-BOXを選ぶ大きな理由となるでしょう ▲衝突軽減ブレーキなどの予防安全装備をパッケージしたホンダセンシングは、2代目N-BOXを選ぶ大きな理由となるでしょう

G-CON
「G-CON」とは衝突時の衝撃を制御するホンダ独自の安全技術。これによって衝突安全性能も高くなり、平成29年度自動車アセスメント(JNCAP)において最高評価である「衝突安全性能評価ファイブスター賞」を受賞しました。また「コンパティビリティ対応ボディ」採用により、衝突時、相手車両に与えるダメージも軽減。「予防」と「衝突」両面で安全性に優れているのはN-BOXの美点です。

 

【走行性能】好みで走りも選べる

最大の特徴は、街中でも運転しやすいこと。ステアリングギアレシオが最適化されてステアリング操作がしやすく、アイポイントの高さと極細ピラーによって視界も良好。人も荷物も運べるシティコミューターとして、ライバル車と比較しても高いレベルにあります。

カメラなど電気デバイスに頼らず、ミラーを使って死角をなくしているのもユニーク。ボックス車では通常見えづらい左前タイヤ周辺を見るためのサイドビューサポートミラー、後方視覚支援ミラーも全グレードに標準装備されています。

また、ハンドリングも高評。ブレーキを自動制御してスムーズなコーナリングをサポートする「アジャイルハンドリングアシスト」など、高速走行でも背の高さを感じさせにくくなっています。初めて軽スーパーハイトワゴンに乗る人でも戸惑うことは少ないでしょう。

 

【オプション】パワースライドドアがオススメ

グレードが細分化されて標準装備品が多いため、実はオプション装備が少ないのがN-BOXの特徴です。

ただし、G ホンダセンシングではパワースライドドアが両側とも非装備。G・L ホンダセンシングとG ・EXホンダセンシングでも標準装備はリア左側のみのため、オプションで装着することがオススメです。

▲パワースライドドアにはイージーオープンドアハンドル、タッチセンサーも装備されています ▲パワースライドドアにはイージーオープンドアハンドル、タッチセンサーも装備されています
 

【口コミ】ユーザーの評価と、その理由を解説

良かった点

軽自動車なのに、荷物とかも充分入り、音楽も重低音が効いててすごく良いです! 乗り心地も抜群で、旅行に行った時もゆったり過ごせて渋滞なども気にせずに車で過ごせました! 軽自動車は、狭くて車内でくつろぎにくいって最初は思っていましたが、いざ乗ってみると広々と移動できますし、くつろげるので軽自動車でこんなにいい点があるのは得だと思いました。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  めいちゃんさん/大阪府

解説:軽スーパーハイトワゴンの中でも車内が広いうえ、視界が良好なので体感的にもかなり広く感じます。開放感があるため、ゆったりとくつろげます。「重低音が効く」のは複数の要因によるものでしょうが、特にボディ剛性の高さが起因しているのかもしれません。

室内で動きやすく、ベビーカーも乗せやすいです。また、色のバリエーションも多彩な点やオプションが選びやすいのも嬉しい。全てが揃ったパッケージ仕様もあるから選ぶ選択肢も多い。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  さみーさん/兵庫県

解説:室内で動きやすいのは、席間にゆとりがあり、天井も高いから。 燃料タンクを薄型にして車体中央床下に配置する独自技術「センタータンクレイアウト」によってフロア高が低く、床全体がフラットなのもポイントです。特に助手席スーパースライドシート仕様なら後席から運転席への移動もでき、後席に載せた赤ちゃんのお世話もしやすくなっています。

気になった点

エヌボックスの座席シートの色が薄いグレーだったので汚れが気になり 車を購入してすぐに別売りの茶色い座席シートカバーを購入しました。 子供がまだ小さいので車内はよく汚れるのですが、シートカバーは取り外せて洗えるので買って良かったです。 他に気になることは特にありません。とっても気に入って乗ってます。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  みっこさん/香川県

解説:N-BOXでは、開放感や楽しさを演出する明るいインテリアカラーが採用されているで、確かに汚れが目立つかもしれません。こればかりは仕方ないことなので、仰るとおり、カー用品を利用することが唯一の対策となります。ただ「どうしても気になる」という場合は、思い切ってN-BOXカスタムを選んでみては。ダークカラーが基調の内装なので、汚れが目立ちにくいでしょう。
 

ターボにしたせいで、やはりそうでない軽自動車に比べたら燃費が少し悪いです。また後部座席が少し揺れが強く、サスペンションに不安を感じます。長距離走行しない方にはとてもおすすめの車です。逆に、長時間走る人には向かないと思います。やはり普通車よりは揺れが強いので、長距離走行だと疲れてきます。運転席よりも後部座席が特にそう感じます。 他には、後ろの荷台が狭いです。後部座席を下げるとほとんど何も入らないと思った方がいいでしょう。逆に後部座席の前の方が広いので、普段はそこに買い物袋などを置いています。わざわざ後ろのドアを開けなくてもいいのでもしかしたらその方が使い勝手がいいかもしれません。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』 ぽんずさん/奈良県

解説:NAエンジンのFF車はJC08モード燃費で27km/L、ターボのFF車は25.6km/L(N-BOXカスタムのターボ車は25.0km/L)。NAとターボの差は、カタログ上はさほどありません。しかし、ライバル車と比べると、悪いわけではありませんが、特別良くもありません。そこら辺が「燃費が少し悪い」と感じた理由かもしれません。

また、N-BOXは乗員の居住空間を優先したパッケージであるため、荷室が狭いと感じるユーザーもいるようです。

 

【中古車】次のマイナーチェンジ後が狙い時?

カーセンサー掲載車両による平均車両価格は、N-BOXとN-BOXカスタムを合わせて155.4万円(2019年7月1日現在)。新車価格は138万5000~208万80円なので、中古車相場は高めを維持しています。2代目の登場からの期間が短く、かつ中古車市場でも人気であることが理由でしょう。

修復歴がなく、ホンダセンシング付きを条件とすると、車両本体価格で120万円前後~が現実的な予算となってきます。N-BOXカスタムの割合は半分弱と多く、新車価格相応に中古車価格も高くなっています。希にすごく安い価格の個体もありますが、修復歴アリだったりホンダセンシング非装着だったりするので注意が必要でしょう。

メーカーオプションで注目したいのはG ホンダセンシングとG・L ホンダセンシングならサイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグ、G・L ホンダセンシングとG・EX ホンダセンシングなら右側パワースライドドア。気になる物件があったらチェックしたいところ。できるだけ低予算で、かつ装備が充実したN-BOXを手に入れたい方はG・L ホンダセンシングあたりのグレードでオプションが装着されている個体を探してみるのが良策でしょう。

ターボ車や特別仕様車は上記の装備がすべて標準となっているので、迷う余地はほとんどありません。ちなみにターボ車はN-BOX、N-BOXカスタムを合わせた中古車市場全体の中で、5分の1弱となっています。

大人気車種なので、今後も中古市場に大量供給されることは確実。それだけ選択肢が豊富になるので、年数の経過とともに価格も落ち着き、低予算から狙えるようになるはず。よりリーズナブルにN-BOXを手に入れたい人は、次のマイナーチェンジまで待つなど、タイミングを見計らうのも手かもしれません。

text/グラブ
photo/ホンダ
 

▼検索条件

ホンダ N-BOX(2代目) × 修復歴なし