ホンダ シビックRSの登場まで待てない! だったら最新型&旧型のMTモデルもチェックしてみて
2024/01/31

東京オートサロン2024でシビックRSをサプライズ発表
シビックといえばタイプRに代表されるように、スポーティなイメージがあるモデルです。現行型にもタイプRが設定されていますが、そこまで本格的なスポーツモデルまでは必要ないけれどスポーティな走りを楽しみたいというユーザーに向けて、ホンダは東京オートサロン2024で「シビックRS」を発表しました。
RSは初代シビックにも存在したグレードで、バリバリのスポーツモデルではなく、あたかも道路を帆走するようなゆとりある快適な走りを実現することを表現した“ロードセーリング”を意味しています。
現状でわかっていることは「操る喜び」に磨きをかけた6速MT専用のグレードであるということだけで、詳しいことはわかっていませんが、同様のコンセプトで味付けがなされていることが予想できます。

そんな新型シビックRSは登場が待ち遠しいモデルであることは間違いありませんが、実は現行型のシビックにも「操る喜び」にあふれる6速MTを搭載したグレードがあることをご存じでしょうか?
今回は、そんなすぐに買えるシビックのMTモデルをチェックしてみましょう。
11代目となる最新型のシビックはどんなモデル?

はじめに、最新型の11代目シビックがどんなモデルなのかおさらいします。
2021年9月に日本で販売が開始した現行型・11代目シビックは、先代に存在した4ドアセダンが消滅し、5ドアハッチバックのみの仕様で登場。
デビュー時はガソリンモデルのみで、最高出力134kW(182ps)、最大トルク240N・m(24.5kg・m)を誇る直列4気筒1.5LターボのL15C型エンジンが搭載されています。アクセルを踏み込んだ瞬間から力強く加速する応答性と、高回転域までよどみなくパワーが増大するリニアな出力特性で、軽快な走りが特徴です。
そして、翌2022年7月にはハイブリッドシステムの「e:HEV」を搭載したモデルも追加されました。新開発となる2L直噴のLFC型エンジンにスポーティな味付けのハイブリッドシステムが組み合わされ、爽快な走りと環境性能の両立を実現しています。
また、2022年9月にホンダのピュアスポーツ性能を追求したモデルのタイプRが発売。しかし、現在は新型コロナウイルスや半導体不足などを理由に、新車の受付は一時停止状態となっています。

現行型シビックのMTモデルも十分にスポーティなホットモデル
現行型シビックMTモデルの概要
ここからは現行型シビックのMTモデルについて詳しく見ていきましょう。
ガソリンモデルにはCVTと合わせて6速MTが設定されています。


前述のとおり、エンジンには直噴VTEC TURBO技術が採用され、アクセルワークに呼応した一体感のある加速レスポンスとエンジンサウンドが特徴。
様々なシーンで操る喜びを享受できるものとなっており、組み合わされるトランスミッションも、剛性感のあるショートストロークシフトとなっていて、スポーティかつダイレクト感のあるシフトフィールが特徴です。
もちろんタイプRほどではありませんが、それでもスポーティさを感じることができるモデルと言えます。


タイプRほどのハードさはいらないけれど車を操ることが好きで、時にはスポーティな走りも楽しみたいという人にはうってつけのモデルでしょう。
グレードはエントリーモデルの「LX」と上級モデルの「EX」が存在しており、一部加飾や快適装備に差異があるもののパワートレインは共通で両グレードにMTモデルを設定。
また、ホンダの最新型モデルということで、先進安全装備のHonda SENSINGやHonda CONNECTディスプレイなどはどちらも標準搭載となっています。
現行型シビックMTモデルの中古車価格や流通量
現行型シビックのガソリンモデルは執筆時点で177台の掲載があり、そのうちでMTモデルは37台とやや希少。グレード別ではLXが12台、EXが25台と上級モデルの方が多くなっています。
ただ、登場から間もないということもあり、走行距離は比較的少なめのものが中心で、レンタアップの6万km台のものを除けば、最も走行距離が延びている物件でも3万km台。修復歴がある物件は執筆時点でゼロとなっており、そこまで手荒く扱われたものはほぼ存在していないようです。
価格帯のボリュームゾーンは300万~350万円が最も多くなりますが、掲載物件の多くが展示車や試乗車上がりとなっており、上級グレードかつほぼ新車に近いものが中心となっているのが特徴で、総額350万円以内で狙うことができるものも存在しています。
一方、エントリーグレードのLXであれば総額300万円以下で狙うことができるものも複数あり、純粋に走りを楽しみたいということであれば、走りに関わる部分に差がないためあえてLXを狙うという選択肢もアリと言えそうです。
▼検索条件
ホンダ シビック(11代目・現行型)×MT×全国旧型シビックにもMTモデルがあった

旧型シビックMTモデルの概要
ここまでは、最新型となる現行型シビックのMTモデルについて見てきましたが、実は先代モデルに当たる10代目シビックにも、タイプR以外のMT車が用意されていました。
旧型シビックには、セダンタイプとハッチバックタイプが存在していましたが、MTが設定されるのはハッチバックタイプのみとなります。
こちらに搭載されるエンジンも現行型と同じ1.5L直噴VTEC TURBOとなるL15Cで最高出力も現行型と共通。組み合わされるトランスミッションも6速MTとなります。
ただ、前期型(2020年1月以前)ではHonda SENSING非装着の仕様も存在し、ナビゲーションも新車時はオーディオレスで2DINサイズのスペースに市販品を装着するタイプとなっているなど、旧世代感を覚える部分も存在している点は注意したいところ。


旧型シビックMTモデルの中古車価格や流通量
執筆時点でのMTの中古車は70台の掲載がありますが、高年式低走行の物件では総額300万円に迫る物件も複数あり、こういった条件で探すと旧型だからといって買い得感が高いというワケではないようです。
一方、前期型で走行距離7万~8万kmの物件では修復歴なしでも総額200万円以下のものも複数存在しているため、カスタマイズやチューニングのベースとして考えるのであれば選択肢のひとつと言えるかもしれません。
また、現行型はどちらかというとスッキリしたエクステリアデザインとなりましたが、旧型はメカメカしい攻撃的なデザインとなっているため、現行型のデザインに物足りなさを感じる人にも旧型はオススメです。
▼検索条件
ホンダ シビック(10代目)×MT×全国
今回は、現行型&旧型シビックのMTモデルを見てきましたが、いずれのモデルをチョイスしてもシビックらしいスポーティな走りを楽しむことができるという点は変わりありません。
好みや予算など総合的に判断してチョイスすることが大切と言えるでしょう。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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