第六問答 雨の日は路面状況とタイヤに気を配れ! 【ドライブマナーに喝っ!】
カテゴリー: カーライフ
タグ:
2008/02/13

喝っ!

雨とひと言に言っても、現実は様々な状況で罠を仕掛けてくる。
まず、降り始めやジトジト降る勢いのない雨の路面。路面の凸凹に溜まったさまざまな汚れが浮いてくる。これがバカにできないほどよく滑る。高速の料金所の手前の鉄板や横断歩道のペイントは一雨降ったら要注意。路面のペイントは、曲がり角の地獄門と心得ろ。
雨も次第に強くなる。水滴も大きくなってフロントウインドウにまとわりつく。ワイパーで前方の視界はクリアになるが、サイドの水滴はなかなか取れない。昼間はそれでも何とか見える。しかし暗くなり対向車のライトや街灯の明かりが水滴に反射した瞬間、歩行者や障害物なんかは光って見えない。だから、いつもより注意を払い、より早い減速を心しろ。
拙僧の経験から言わせてもらうと、間欠ワイパーでは視界が確保できないレベルになれば、昼間でもライトオン!が賢者の選択。歩行者も含め、周りに自分の存在を認識させて、雨の向こうにある危険を少しでも遠ざけるようにする。
水溜まりができて、路面に水が溜まりだしたら、己のタイヤも気にするべし。タイヤの太さと空気圧はいかがなものか、溝は残っているか。知らぬ間に空気圧や溝が減っているかもしれない。タイヤの太さを知らなければ、間違いなく思いも寄らない低い速度と場所で地獄を見る。ドライでグリップ力を発揮する太いタイヤは、接地面が多いため、水溜まりや水の浮いた路面では逆に滑りやすい。『足を取られる』とはまさにこのこと。
細いタイヤは水溜まりなどにはやや強い。しかし、ドライでのグリップ力は接地面が少ない分劣る。己の車に装着されているタイヤの特性も知るべし!

そして雨上がりの暗い道は水溜まりと濡れた路面の区別がつきにくい。スピードを出してうかつに入るとハンドルを取られて即スピン。雨の日は急激な加・減速とブレーキ・ハンドル操作は禁物と心すべし。
合掌っ!
Text/煩悩寺和尚 Illust/叶雅生
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