エボとインプ どこが同じでドコが違うの【木下隆之編】 【賢人が斬る!】
カテゴリー: トレンド
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2007/10/17
■今回のお題■
スバルのインプレッサSTIだ
WRC参戦車として開発され磨きをかけた走行性能でライバルと
目される2台だがホントのところは同じような車なのだろうか
この2台の操り手といえる2人のライターにそれぞれのセールスポイントを聞いてみた
-エボとインプどこが同じでドコが違うの-
日本が世界に誇るカルトな車といえば三菱のランサーエボリューションとスバルのインプレッサSTIだ
WRC参戦車として開発され磨きをかけた走行性能でライバルと
目される2台だがホントのところは同じような車なのだろうか
この2台の操り手といえる2人のライターにそれぞれのセールスポイントを聞いてみた

路面状況を選ばない安定性と
超クイックな旋回性能が特徴
木下 隆之さん●レーシングドライバー&自動車評論家●きのした たかゆき
学生時代からモータースポーツを始め
現在ではランエボでスーパー耐久に参戦している自動車評論家
学生時代からモータースポーツを始め
現在ではランエボでスーパー耐久に参戦している自動車評論家

そのからくりが伝家の宝刀電子制御4WDシステムにあるのだが、ともかくあらゆる状況の変化に対応してくれるからありがたい。路面が高速コーナーであれば安定性を優先してくれる。それでいて、驚くほどクイックに旋回してくれる。一般的には、あっちを優先すればこっちがダメ、なんてことになるのだが、エボの場合は、これがほんとうに一台の車なの? と疑いたくなるほどに、変幻自在の操縦性を披露してくれるのだ。
スーパー耐久開幕戦、ドライの鈴鹿サーキットで勝ったかと思えば、ヘビーウエットの仙台ハイランドで総合優勝してしまった。まさに環境を選ばぬ万能マシンといえるのだ。
スピンしづらいのも、エボの特徴かもしれない。リアの左右駆動配分をこなすAYCは、外から見るとテールスライドのようなトリッキーなアクションを起こす。だがそれは、タイヤがスライドしているのではなく、鋭く強いヨーが発生していること。あまりに旋回性が優れているから、あたかもスライドしているように映るだけ。

新型エボⅩは、その傾向をさらに強くしているに違いない。S-AWCはさらにマシンを安定させながら旋回性を際立たせているのだ。それすなわち、無敵ってことだ。
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