▲次世代スペシャリティカーは、デトロイトショーで公開されたスタディモデル「FT-1」と比べるとマイルドないでたちとなると思われる ▲次世代スペシャリティカーは、デトロイトショーで公開されたスタディモデル「FT-1」と比べるとマイルドないでたちとなると思われる

カーボン素材を採用して目標重量1350kgを狙う

トヨタが、BMWと鋭意製作中の次期スペシャリティカー。これには、共同開発を生かし、BMW製のエンジンが用いられる。用意されるエンジンは2種類となるようだ。

ひとつはBMWが世界に誇る直6エンジンで、排気量3Lのユニットにターボが組み合わされ、最高出力326ps/最大トルク450N・mを発揮する見通しだ。現行535iに搭載されている3L直6ターボ比で最高出力で+20ps、最大トルクは+50N・mのパワーアップを果たす。

もうひとつは、より鼻先が軽くて軽快な走りに期待できそうな2L直4ターボだ。こちらの目標スペックは同258ps/400N・mとなる。

これらのエンジンは単体で搭載される一方で、トヨタのハイブリッド技術と組み合わせてシステム全体を増強するプランもある。おそらく3Lユニットにモーターが併用され、力強さと優れた環境性能が両立される公算が大きい。まさに協業の強みと言えそうだ。

もちろん、昨今の自動車業界でトレンドになっている軽量化も織り込まれる。トヨタがその任を請け負っているようだ。i3とi8でカーボンファイバーの量産技術を立ち上げたBMWが担当するのかと思いきや、どうやら違う模様。ただ、ボディ設計はBMWが担当するため、カーボン技術のノウハウが生かされる可能性は高い。優れた衝突安全性を確保しながらも軽量化が実現される。

開発チームが掲げている目標重量は、2Lモデルが1350kg、3Lモデルが1450kgだ。同クラスであり、最大のライバルとなりそうな日産 フェアレディZは、車重が1500kgを超えており、トヨタ&BMW陣営としてはこれを下回ることを指標のひとつにしていると思われる。

デザインはFT-1を踏襲しつつも大人っぽい雰囲気となる

外観デザインは、2014年のデトロイトショーでスタディモデルとして公開されたFT-1を踏まえたものとなる。FT-1では、F1マシンを連想させる突き出したフロントノーズや、リアフェンダーに設けられた大きなエアインテークなどがインパクト大だったが、次世代スペシャリティでは適度にトーンダウンされるようだ。

▲2014年デトロイトショーで公開されたスタディモデルのFT-1。次世代スペシャリティモデルの存在を暗示する車として、北米デザインスタジオのCALTYが手がけた ▲2014年デトロイトショーで公開されたスタディモデルのFT-1。次世代スペシャリティモデルの存在を暗示する車として、北米デザインスタジオのCALTYが手がけた

フロントでは、歩行者保護の観点から突き出したノーズが改められる。先端は起こされてCIエンブレムが正面から見えやすい角度に変更される。これに伴ってバンパー内エアインテークが左右と中央の3ヵ所に配され、表情は市販車らしさが増す。ヘッドランプはL字をモチーフにしつつ、ハウジング内にはMIRAIのように複数のLED光源が並ぶ予定だ。

ボディサイドの面構成も同様に、リアフェンダーのエアインテークが姿を消し、全体的に大人っぽい落ち着いたデザインへと見直される。スポーツクーペというよりはスペシャリティクーペと表現した方が、マッチしそうなルックスとなる。

なお、まったく異なるボディを得るBMW版の兄弟車は、オープントップが採用され次期Z4に位置づけられる。デザイン面では、トヨタ版との共通性や関連性はなく、おなじみのキドニー・グリルなどBMW特有のデザイン要素が与えられる。トヨタ版、BMW版ともに生産は、BMWが100%引き受けるようだ。

※2015年9月1日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年10月
■全長×全幅×全高:4350×1800×1310(mm)
■搭載エンジン:2L 直4 他

text/マガジンX編集部 photo/マガジンX編集部、トヨタ