第57回 トヨタ MR-S(絶版) 【おいしい中古車】
2008/12/05
■「軽さ」を武器とするオープン2シータースポーツ
スポーツカーにとって大切な要素ってなんでしょう? エンジンパワー? 意のままに操れる操作性? それらはもちろん大切。その他にもう一つ、軽さが挙げられると思います。「軽量化は最大のチューニング」と言われるとおり、軽くなれば、加速力もアップし、制動距離も短く、車との一体感も増す。さらにコーナリングスピードも上がります。結果的にタイムは短縮され、スポーツドライビングの楽しみも増すというわけです。
しかし、近年のスポーツカーは安全面への配慮や規制の関係から、重量が増加傾向にあります。その分を排気量の拡大などといったパワーアップで補ってはいますが、軽いからこそ味わえるフィーリングもあるのです。そんな軽量スポーツの代表格がロータスエリーゼ。しかし、この車は中古車でも300万円からといった状況。セカンドカーとしてなど、趣味的要素の強い車に300万円なんて、おいそれと出せるわけはありません。

レースシーンなどでは当たり前となっていた2ペダルMTですが、まさか市販車で味わえるなんて、などと意味もなくシフトアップ、ダウンを繰り返したものでした。
■もしかすると底値!?価格と程度で考えると今が狙い目!
MR-Sというと、近年の車というイメージが強いのですが、それでも車重は超軽量。ベースの1.8(5MT)の車両重量は970kg。1トンを切っているのです。これは今の軽自動車並み。ちなみにこの重量って、国産2シーターオープンの代表格である、マツダロードスター(現行)とどちらが重いと思いますか?
なんてフリをしている以上もうおわかりだと思いますが、ロードスターのベースグレードである2.0(5MT)の車両重量は1090kg。排気量が200cc大きいというのはありますが、120kgも違うんです。このクラスでの120kgはかなり大きいもの。何も手を入れなくとも、軽量スポーツならではの楽しさが存分に味わえるでしょう。

2007年4月の絶版から早1年。最安値の物件に多走行車が増えてきたことからもわかるとおり、そろそろ底値なのかもしれません。今後はもっと多走行車が増えてくるでしょう。となると、価格と程度のバランスを考えると、MR-Sは今が買い時なのではないでしょうか。
スポーツカーにとって大切な要素ってなんでしょう? エンジンパワー? 意のままに操れる操作性? それらはもちろん大切。その他にもう一つ、軽さが挙げられると思います。「軽量化は最大のチューニング」と言われるとおり、軽くなれば、加速力もアップし、制動距離も短く、車との一体感も増す。さらにコーナリングスピードも上がります。結果的にタイムは短縮され、スポーツドライビングの楽しみも増すというわけです。
しかし、近年のスポーツカーは安全面への配慮や規制の関係から、重量が増加傾向にあります。その分を排気量の拡大などといったパワーアップで補ってはいますが、軽いからこそ味わえるフィーリングもあるのです。そんな軽量スポーツの代表格がロータスエリーゼ。しかし、この車は中古車でも300万円からといった状況。セカンドカーとしてなど、趣味的要素の強い車に300万円なんて、おいそれと出せるわけはありません。


↑軽量コンパクトなボディに1.8Lエンジンを搭載。140ps/17.4kg-mとパワーはそこそこなれど、軽さと相まってスポーティ感や車との一体感は抜群(左右)
そこでご紹介したいのが、1999年の世紀末に登場したトヨタのMR-S。MR2の後継として、ミッドシップレイアウトを引き継いだオープン2シーターです。1.8Lの直4エンジンに、当時はまだ珍しかった5速のシーケンシャルミッションを搭載(5MTも選べます)。レースシーンなどでは当たり前となっていた2ペダルMTですが、まさか市販車で味わえるなんて、などと意味もなくシフトアップ、ダウンを繰り返したものでした。
■もしかすると底値!?価格と程度で考えると今が狙い目!
MR-Sというと、近年の車というイメージが強いのですが、それでも車重は超軽量。ベースの1.8(5MT)の車両重量は970kg。1トンを切っているのです。これは今の軽自動車並み。ちなみにこの重量って、国産2シーターオープンの代表格である、マツダロードスター(現行)とどちらが重いと思いますか?
なんてフリをしている以上もうおわかりだと思いますが、ロードスターのベースグレードである2.0(5MT)の車両重量は1090kg。排気量が200cc大きいというのはありますが、120kgも違うんです。このクラスでの120kgはかなり大きいもの。何も手を入れなくとも、軽量スポーツならではの楽しさが存分に味わえるでしょう。



↑ホワイトメーターがスポーティ感を演出(左) 前期モデルは5速、後期モデルは6速となるシーケンシャルミッション(中) 軽量な手動式ソフトトップを採用(右)
もう一つMR-Sをオススメする理由はやはり価格。最安値の物件は50万円以下で売られています。ただ、この価格帯の物件は、修復歴車や多走行車が多いのも事実。それでも修復歴なしで走行5万km以下という物件が諸費用込み100万円以下で買えるのです。2007年4月の絶版から早1年。最安値の物件に多走行車が増えてきたことからもわかるとおり、そろそろ底値なのかもしれません。今後はもっと多走行車が増えてくるでしょう。となると、価格と程度のバランスを考えると、MR-Sは今が買い時なのではないでしょうか。
Text/金子剛士
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第57回 トヨタ MR-S(絶版) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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