実態調査▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「アウトドアカー」

昨年より30万円以上も平均購入価格がダウンしたボディタイプって?

アウトドアやレジャーと相性がいい車というと、どんなボディタイプをイメージしますか? 悪路走破性の高いSUVやクロカンモデルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「アウトドアやレジャーに合う車は実はもっとある」をテーマにお話しします。

実態調査▲ハッチバックとステーションワゴンは平均購入価格が昨年より30万円以上ダウンと、他のボディタイプに比べて下がり幅大きい結果となった

リクルート自動車総研が行っている『自動車購入実態調査』で「1年以内に購入した中古車のボディタイプ」を尋ねたところ、昨年より増えたのは軽自動車とミニバンで、その他のボディタイプは減少

また、平均購入価格はハッチバックとステーションワゴンが昨年より30万円以上ダウンする結果になりました。

一方、クロカン/SUVの平均購入価格は昨年より約23万円アップの279.1万円で、他の車と比べると高くなっています。つまり、選ぶ人が減少しているのは、この価格がハードルとなっているとも考えられます。

総額が穴場!SUV以外のボディタイプにオススメあり

ここで注目したいのが、平均購入価格の下がり幅が大きいハッチバックとステーションワゴン

ハッチバックの魅力は、小回りが利く運転のしやすさです。アウトドアでは狭い道や初めて通る道も意外と多いので、運転のしやすさは重要となります。

そして、ステーションワゴンは荷室が広く、荷物が多くなりがちなアウトドアにぴったり。さらに、荷室の床が低いことが多く、荷物の積み降ろしが楽なのも特徴です。

実態調査▲最近までボルボのフラッグシップだったステーションワゴンである2代目V90は、直近の中古車平均総額が大きくダウンし、市場では総額200万円台からでも狙える状況に

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ボルボ V90(2代目)

また、意外かもしれませんが軽自動車もオススメです。

近年はアウトドア仕様のモデルが多く出回っており、車内空間が広いスーパーハイトワゴンタイプは荷物を多く積めます。前述のグラフのとおり、人気はありつつも平均購入価格は下がっています。

実態調査▲2025年10月に新型が発売された三菱 デリカミニ。その初代は順調に平均総額が下落し、カーセンサーnetでは100万円台前半から物件が流通している

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三菱 デリカミニ(初代)

このように、アウトドアやレジャーに合う車は、SUV以外の中古車からもお得に探すことができます。

車自体をリーズナブルに手に入れて、アウトドア仕様にカスタムするのもアリ。幅広い選択肢の中から、ぜひ探してみてください!

文/横田佳子、写真/尾形和美、ボルボ、トヨタ
横田佳子(よこたけいこ)

リクルート自動車総研研究員

横田佳子

「車には毎日をもっとワクワクさせる力がある!」を胸に、自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指して活動している。