トヨタ ハリアー徹底ガイド。3代目のグレードや内装などまとめ
2019/07/03
▲新型の4代目が登場したことで、がぜんお得になっているトヨタ ハリアー(3代目)2013年にデビューした3代目トヨタ ハリアー。
2020年6月に4代目となる新型が誕生しましたが、高級クロスオーバーとして今でも高い人気を誇っています。
そんな3代目ハリアーの年式、グレードによる装備内容の違いなど、購入時のチェックポイントをまとめました。
【概要】似ている車が他にない存在感こそ魅力
高級クロスオーバーという独特なジャンルのハリアー。国産車では実質的に競合する車種がほとんどありません。その唯一無二の存在感が、初代から3代目まで引き継がれてきた魅力です。
初代、2代目まではレクサス RXと基本設計を共有していました。しかし、この3代目からは独自設計となっています。最上級グレードの新車価格は約500万円と高級モデルに位置づけられますが、エントリーグレードは300万円を切っており、幅の広いバリエーションから選べるのも人気の理由です。
▲全長4725mm×全幅1835mm×全高1690mm(G's、GRスポーツ除く)というボディサイズを生かした広い室内も、ハリアーの持ち味です▼検索条件
トヨタ ハリアー(3代目) × 全国【変遷】マイナーチェンジ、一部改良、特別仕様車
2013年12月に登場した3代目のハリアーですが、2017年6月のマイナーチェンジ時にラインナップや装備の内容がかなり大きく変わりました。他にも一部改良やグレードの追加、特別仕様車の設定がほぼ毎年行われてきました。
デビュー時は「グランド」「エレガンス」「プレミアム」を標準3グレードとし、これに「プレミアム アドバンスドパッケージ」を加えた4モデルを展開。それぞれに2WDと4WDの設定があり、エンジンは2L直列4気筒のNAとハイブリッドが用意されました。
ボディカラーはスパークリングブラックパールクリスタルシャイン(オプション設定)など、ダークカラー5色を含む全7色を設定。内装色もインパネアッパー部に有彩色を配色する構成のディープボルドーなど、3種類のカラーが設定されました。
▲インテリアには個性的なディープボルドーの内装色も用意。高級セダンのような質感の高さも人気の理由です
消費税率の変更にともなって、価格が変更されました。その他の仕様などはデビュー時と変わっていません。
専用サスペンションを装備したスポーティな「エレガンスG's」がグレードに追加。2015年1月~2017年6月の間、設定されていました。
▲エレガンスG'sは専用のサスペンションを装備してローダウン。エクステリアも専用デザインとなっています
「プレミアム アドバンスドパッケージ」に、運転席から車両を透かして外を見るような映像を表示するシースルービュー機能を追加したパノラミックビューモニターや、T‐Connect SDナビゲーションシステムを新たに採用。「グランド」にプリクラッシュセーフティ(オプション)の設定を拡大するなど、安全・先進装備が充実されました。
▲トヨタ独自のテレマティクスサービス「T-Connect」を取り入れた SDナビゲーションシステムまた「プレミアム」をベースに、特別仕様車「プレミアム スタイルモーヴ」、「プレミアム アドバンスドパッケージ スタイルモーヴ」が設定されました。外観ではブラック塗装に切削光輝を施した専用18インチアルミホイールが装備。ボディカラーには特別設定色のレッドマイカメタリックなど5色が用意されました。
内装ではピアノブラック調の本革巻き3本スポークステアリングホイール、ファシネイトブラック加飾のシフトパネル、アルカンターラのシートを採用。さらに、運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシートや快適温熱シート(運転席・助手席)などを装備して、インテリアの快適性もアップしています。
内装色はベースカラーをスティールモーヴという専用色とし、シートなどのステッチ、シートベルトのカラーをダークバイオレットにするなど、かなり攻めたデザインとなっています。他とはちょっと違うハリアーが欲しい、という人にオススメです。
▲専用デザインの18インチホイールが与えられた特別仕様車「スタイルモーヴ」
▲スタイルモーヴのインテリアはダークバイオレットのアクセントが印象的です
プレミアムをベースとした「プレミアム スタイルアッシュ」と、プレミアム アドバンスドパッケージをベースとした「プレミアム アドバンスドパッケージ スタイルアッシュ」が特別仕様車として設定されました。
外観では、ブラック塗装に切削光輝を施した専用18インチアルミホイールを装備(プレミアム スタイルモーヴとは別のデザイン)。ボディカラーには特別設定色のブルーメタリックなど5色が設定されました。
インテリアでは全体をグレー基調とし、ライトグレーのステッチを施したウルトラスエードのシートと合成皮革を組み合わせた専用シートが採用。ピアノブラック調の本革巻き3本スポークステアリング、ブルーの輝きをもたせたヘアライン調加飾のシフトパネルも装備しています。
また運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシートや快適温熱シート(運転席・助手席)なども採用。全体的に明るく、爽やかなイメージに仕上がっています。
▲ブルーメタリックは「スタイルアッシュ」の専用色
▲スタイルアッシュの内装は明るいカラーが印象的です
3代目ハリアーとして初のマイナーチェンジが実施されました。最も大きなトピックは各グレードに2L 直噴ターボエンジンが新たに採用されたこと。2L NAエンジンの最高出力が152psなのに対し、ターボエンジンでは231psとパワフルになっています。従来のNAエンジンとハイブリッドも継続し、選択肢が一気に増えました。
また、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を全車に標準装備。パワーバックドアに新たな機能が追加されるなど、安全性、利便性も大きく向上しています。
マイナーチェンジ後の外観は、よりワイドになったバンパー内のロアグリルがポイント。リアコンビランプを赤色面発光化、ターボ車全グレードに新デザインの18インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を装備するなど、より洗練された雰囲気を演出しています。ボディカラーには新色「ダークレッドマイカメタリック」が追加されました。
▲面発光となったリアコンビランプが、MC後モデルを見分けるポイントグレード体系も見直され、それまでのグランドが廃止になり、かわりにプレミアムのさらに上級に位置づけられる「プログレス」が追加。さらにプログレスとプレミアムをベースにした「プログレス メタル アンド レザーパッケージ」と「プレミアム メタル アンド レザーパッケージ」が設定されました。
各グレードに2WD、4WD、NA車、ターボ、ハイブリッドの設定があり、標準グレードとパッケージを合わせて全25種類も展開されています。その他にも改良項目は多数。詳細は以下のとおりです。
・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備
・「パフォーマンスダンパー」を搭載。高速走行時の直進安定性や操縦安定性が向上
・走行モードにスポーティな走りを楽しめる「スポーツモード」を追加
・シフトレバー操作と連動して自動的に作動と解除を行う「電動パーキングブレーキ」を設定
・「インテリジェントクリアランスソナー」の機能を強化
・16灯のLEDが内から外へ流れるように光る「シーケンシャルターンランプ」を採用
・T-Connect SDナビゲーションシステムのディスプレイを9.2インチに拡大
・パワーバックドアにドアが閉まりきる前にロックできる「予約ロック機能」を追加
・「マルチインフォーメーションディスプレイ」でパワーバックドアの開度を5段階に変更
・ドアミラーに「エンブレムマーク付ドアミラー足元照明」を設定
・フロントシートに「シートベンチレーション機能」を設定
・スイッチのON/OFFなどで運転席がスライドする「運転席オートスライドアウェイ機能」を設定
注目は、インテリジェントクリアランスソナーの機能が強化されたこと。低速走行時などアクセルが踏まれない場合も作動するようになりました。さらに超音波センサーが8個に増え、右左折時やハンドルが切れている状態でも衝突緩和が可能に。「安全装備はできるだけ新しいものにしたい」というこだわりがある人には、このマイナーチェンジ以降のモデルがオススメです。
▲新たに追加された「プログレス」。フロントグリルなどのデザインも専用となっています
エレガンスをベースとした「エレガンス GR スポーツ」を追加設定。多くの専用装備が採用された、スポーツモデルとなっています。
▲トヨタの新スポーツカーシリーズ「GR」のひとつとして、ハリアーには「エレガンス GRスポーツ」が追加設定されました
プログレスをベースにした「プログレス スタイルブルーイッシュ」、「プログレス メタル アンド レザーパッケージ スタイルブルーイッシュ」の2タイプが特別仕様車として発売されました。
特別仕様車の外装には、ブラック塗装に切削光輝を施した専用18インチアルミホイール、スモーク調メッキ加飾のヘッドランプエクステンション、漆黒メッキのフードモールやサイドプロテクションモールを採用。ボディカラーにはスパークリングブラックパールクリスタルシャイン(オプション)と、特別設定色ブラックマイカの2色が設定されています。
内装では、特別設定色ブラック×ブルーのシート、シフトパネルやドアスイッチベースにブルー木目を装備。シート、本革巻き3本スポークステアリングホイール、インストルメントパネルなどにブルーステッチが施され、ブルーのアクセントカラーが映える仕様となっています。
▲スタイルブルーイッシュの内装はシートバックなどがブルーカラーで彩られ、スタイリッシュ【グレード】パッケージや駆動方式などで、豊富な組み合わせ
標準グレードを3種類として、上位グレードにパッケージを設定。それぞれで2WDと4WD、NAとターボ、ハイブリッドを選べるといった具合に、バリエーションは豊富です。さらに、安全装備や先進装備を充実させたパッケージ、個性的な専用インテリアを装備したパッケージ、スポーツチューニングモデルなども追加されてきました。
まずは駆動方式とエンジン種類を選び、そのうえで予算や求めたい高級感に応じてグレードを3種類の中からチョイス。あとは安全装備が充実しているモデルがいいか、個性的な内装のモデルがいいかなど、好みで選んでいけば自分にピッタリな1台と出合えるでしょう。
デビューから2017年6月のマイナーチェンジまで設定されていたグレード。最廉価ではありますが、元々が高級な位置づけのハリアーだけに決してチープではありません。特に走行に関わる装備、基本性能については上位グレードとほぼ変わりません。
シートがファブリックとなり、運転席、助手席のシートポジションが手動である点、ホイールがホイールキャップ付きスチール製17インチである点などが他グレードとの大きな違い。他車種からの乗り替えなら、グランドでも十分な高級感が感じられるはず。それほどハリアーの高級感はハイレベルです。
▲グランドは最廉価グレードながら、駆動方式やエンジンは上位グレードと同様に設定されています
中間に位置するグレードで、デビューから最終モデルまで継続して存在していました。2017年6月以降はそれまでのNAとハイブリッドに加え、ターボも追加されました。アルミ製17インチホイールを採用(2017年6月以降のターボ車は18インチ)、シートがファプリック+合成皮革となり、運転席、助手席の調整機構も電動(運転席8ウェイ、助手席4ウェイ)となります。
選べるオプションがグランドより大幅に広く、中古車には上位グレードのプレミアムとほとんど変わらない装備内容の物件もあるでしょう。
▲エレガンスは中間グレードながらコストパフォーマンス抜群
2017年6月までは、パッケージを除く標準3グレードの中で最上位に位置づけられていたグレード。2017年6月以降はそれまでのNAとハイブリッドに加え、ターボも追加されました。装備内容は、18インチアルミホイール、スーパーUVカット機能・IR(赤外線)カット機能・撥水機能付きのフロントグリーンガラス、クルーズコントロール、オートマチックハイビース、パワーバックドアなど盛りだくさんです。
「豪華装備がいいけど、予算はできるだけ抑えたい」という人はマイナーチェンジ以前のプレミアムがオススメ。「安全装備や快適装備にも一切妥協したくない」という人はプレミアム アドバンスドパッケージ、もしくはマイナーチェンジ後のプレミアムがよいでしょう。
▲プレミアムは、外観よりも機能性での差別化が重視されています
上級グレードのプレミアムをベースに、より装備を充実させたグレード。レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)、インテリジェントクリアランスソナー、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダーシステム)など先進装備をパッケージして、安全性能が向上しています。
ヒーター機能&足元照明付きドアミラー、おくだけ充電などの快適装備もたっぷり採用されています。2017年6月にプログレスが登場するまでは最も高価なモデルでした。
▲プレミアム アドバンスドパッケージは安全装備も充実しているのが魅力です
2017年6月のマイナーチェンジで設定されたプレミアムの上に位置づけられるグレード。パッケージを除く標準グレードの中では最上級となっています。T-Connect SD ナビゲーションシステム 、パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー機能付)、カメラ&サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー(ミラーヒーター・オート格納機能・足元照明付)を備えるなど豪華仕様が目白押し。
プレミアムとプログレスをベースにプレミアムナッパ本革(ブラック×レッド)、 アルミへアラインのシフトパネ、ピアノブラックのドアスイッチベースなどを加えたパッケージです。
▲ナッパレザーを装備するのは、メタル アンド レザーパッケージのみとなっています
エレガンスをベースにスポーツチューニングしたグレード。注目したいのは、全高を約35mmダウンさせた専用スポーツサスペンションを装備していること。さらに、床下剛性アップパーツやスポット溶接打点の追加などによってボディ剛性がアップ。ブレーキにもG's専用キャリパー(フロント)や高ミューパッドが採用され、制動力も向上しています。
エクステリアではG's専用のフロントバンパーやアッパーグリル、ラジエターグリルなどを採用。インテリアではG's専用スポーティシート(G'sエンブレム+シルバーダブルステッチ)を前席に備え、インストルメントパネルやセンタークラスターパネルにダークメッキ調塗装加飾を施すなど、内外装も他グレードと差別化されています。
▲エレガンスG'sは車高ダウンとボディの剛性アップで、運動性能が高められています
2017年9月に、それまでのエレガンスG'sにかわって設定されたスポーツコンバージョンモデル。GAZOO Racing Companyがモータースポーツ活動で培ったノウハウを、市販車に投入した「GR」シリーズのハリアー版です。
エレガンスをベースに、専用チューニングサスペンション、スポット打点追加+ブレース追加によるボディ剛性アップ、専用メーター(GRロゴ付)、専用マフラー、インテリアへのカーボン調加飾(ドアスイッチベースなど)小径ステアリングホイールなど特別装備が与えられました。
新車時の車両価格は339万8760~399万6000円。ベースグレードよりも40万~60万円ほど高くなっていますが、内容を考えるとオトクな価格設定となっています。スポーティな走りが好みの人は、検討してみる価値アリでしょう。
▲リアコンビランプやバックドアガーニッシュもエレガンス GR スポーツ専用デザインとなっています【内外装】シティ派SUVらしい高級感が特徴
ワンモーションに近い流麗なフォルムがハリアーの特徴。フロントオーバーハングが長く、リアオーバーハングが短いサイドビューも印象的です。スタイル重視のように思われますが、ボンネットの長さやフェンダーの張り出しは極力抑えられ、ボディサイズをいっぱいに生かした広い車内空間が実現されています。
中古車での購入を検討しているなら、知っておきたいのは2017年6月のマイナーチェンジでデザインが変更されていること。アッパーグリルが薄く、ロアグリルがワイドになって、より迫力のあるフロントフェイスに。リアもコンビネーションランプが赤色の面発光となって、より印象的になりました。
▲前期モデル。フロントマスク周辺は彫りを深くして、シャープな印象となっています
▲後期モデル。上下グリルのデザインが変更され、目元が鋭く、たくましい顔立ちになりました
インテリアは高級車に相応しい落ち着いた雰囲気。伝統的なSUVに比べるとセンタークラスター(インパネ中央のスイッチ操作部)が大きく、着座位置が低い、包まれ感を重視しています。一方で標準仕様のシートはファブリック+合成皮革(MC後はウルトラスウェード+合成皮革)となるなど、高級感と実用性のバランスを上手にとっています。
荷室容量(VDA法)は5名乗車時で約456L。ゴルフバッグが4個程度入る大きさです。リアシートを畳むと992Lまで拡大。荷室床はフラット、リアドア開口部の広さにより荷物の積み降ろしもしやすくなっています。
▲ブラックをベースに赤いステッチを入れた仕様も標準で用意するなど、内装のバリエーションは豊富です【スペック】サイズ感や室内の広さなどをチェック
| 型式 | DBA-ZSU60W | 最小回転半径 | 5.6m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.73m×1.84m×1.69m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.66m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.56m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.97m×1.48m×1.22m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1580kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1855kg |
| ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.19m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
シルバーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、スパークリングブラックPクリスタルS |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | DBA-ZSU60W |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | シルバーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリック |
| オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、スパークリングブラックPクリスタルS |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
インパネ |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.6m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.73m×1.84m×1.69m |
| ホイール ベース |
2.66m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.56m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.97m×1.48m×1.22m |
| 車両重量 | 1580kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1855kg |
| 最低地上高 | 0.19m |
| 掲載用コメント | - |
※2017年6月~2020年5月生産の2.0 プレミアム
【メカニズム】高い走行性能と安全性能を生む技術力に注目
バルブマチックを採用する2LのNAエンジンでも実用には十分ですが、より力強い走りを求めるならマイナーチェンジ後に設定された2L直噴ターボエンジン「8AR-FTS」搭載車が断然オススメ。ツインスクロールターボチャージャーと進化した可変バルブタイミング機構Dual VVT-iの組み合わせで、低回転域から力強い加速感を体感できます。
特に、4WDモデルでは車重1600kgを超えているだけに、トルクのあるエンジンが欲しくなるところでしょう。
4WDモデルでは前輪駆動状態と四輪駆動状態を自動的に制御する「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。ステアリング操舵量と車両挙動に応じて、きめ細かく後輪にトルクを配分してくれます。未舗装路だけでなく、高速走行や雨天でのドライブでも高い安定性をもたらしてくれます。
2017年6月のマイナーチェンジ後には、ミリ波レーダーを使った精度の高い予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を全車に採用。なお、2018年4月以降は呼称が「トヨタセーフティセンス」となりました。
ポイントは、歩行者検知機能も備えていること。マイナーチェンジ前のモデルに設定されていた「プリクラッシュセーフティシステム」もシステム構成は現在と同様ですが、歩行者検知機能はありません。
▲同じプリクラッシュセーフティシステムでも、2017年6月の前後で機能が異なっています【走行性能】NAとターボで異なるドライビングフィール
ゆったりとクルージングする走りを得意分野としつつ、キビキビとしたレベルの高い乗り味がハリアーの魅力。特にターボ車は足回りにハイパフォーマンスダンパーが与えられ、よりダイレクト感のある走りが楽しめます。
一方で燃費は2LのNAエンジン車ではJC08モードで14.8~16.0km/Lとまずまず。ハイブリッド車は21.4km/Lと優秀ですが、ターボ車だと13.0km/Lとなります。しかも、ターボエンジンの燃料はハイオク指定なので燃料コストが一気にアップ。購入後の維持費も考えながらモデルを選びましょう。
【オプション】インテリジェントクリアランスソナーがオススメ
独特のボディ形状ゆえ、目視では前後の車両感覚がつかみにくいという声もあるハリアー。それだけにメーカーオプション(プレミアム アドバンスドパッケージとプログレスには標準装備)の「インテリジェントクリアランスナー」は人気です。
障害物の接近を教えてくれるだけでなく、発進時にエンジン出力/ハイブリッドシステム出力を抑制。距離が縮まると自動的にブレーキが作動し、衝突を防いでくれます。マイナーチェンジ前はプリクラッシュセーフティシステムなどとのセットオプション、マイナーチェンジ後は単独オプションとなっています。
【口コミ】ユーザーの評価と、その理由を解説
クルーズコントロールも付けたのですが、高速をよく運転する方はつけた方が楽になりますよ。前の車に自動でついて行ってくれますし、もし遅い車が横から入ってきた時もゆっくりと速度が落ちていきます。
引用元 :カーセンサー内『口コミ』 りとりとさん/愛媛県
今までは鍵をだして開けたり閉めたりしていたのだが、この車は鍵をバックの中にいれたままタッチするだけで開けたり閉めたりできるので両手がふさがっている時や子供を抱っこしている時などとても便利だ。
引用元 :カーセンサー内『口コミ』 りとりとさん/愛媛県
運転席助手席は広いのですが、後ろの座席の前後を動かすことができないので、狭く感じます。我が家は子供がいるので、余計にそう思うのかもしれません。 2列シート5人乗りしかないので、ファミリー向けではない感じです。少し車体が大きくなっても3列シートがあればいいなと思います。
引用元 :カーセンサー内『口コミ』 みいこさん/京都府
SUV特有でしょうか。タイヤが大きくハンドルが非常に重いです。正直そこが嫌になり手放してしまいました。スタッドレスタイヤも非常に高く、ランニングコストのかかる車です。また、車幅が大きく、若干取り回しにくい印象が大きいです。
引用元 :カーセンサー内『口コミ』 D.sihikawa/東京都
【中古車】人気だけに流通量もバリエーションも豊富
カーセンサー掲載車両における3代目ハリアーの平均車両価格は、約259万円(2020年7月20日現在)。2019年12月から価格は下落傾向にあり、2020年6月に現行型が発売されたこともあってお得な物件が充実しています。
「プレミアム」を中心とした上級グレードが多く流通しており、走行距離5万km以下のハイブリッド車も200台以上が見つかる美味しい状況になってきました。
年式ごとに見ると、2017年6月のマイナーチェンジ以前のモデルなら、車両価格100万円台後半の物件も多く見つかります。
▼検索条件
トヨタ ハリアー(3代目) × 前期型(2013年12月~2017年5月)一方で、2017年6月以降の後期モデルは前期モデルよりも100万円近く高くなっていますが、それはターボ車など高価格帯のモデルが増え、新車価格そのものが上がったことが原因です。
そんな後期モデルにも200万円台前半の物件はちらほら出てきました。タイミングが合えば、上級グレードのお宝物件にも出合えるでしょう。装備内容はグレードや物件によって大きく変わるので、最初に予算をきっちり定めたうえで、できるだけ装備が充実している個体を選びましょう。
後期型のように中古車での価格が高いということは、数年後のリセールにも期待できるということ。もしリセールを視野に入れているなら「電動ムーンルーフ」や「T-Connect SDナビゲーションシステム」などの人気装備付きの中古車を選ぶのもひとつの手です。
▼検索条件
トヨタ ハリアー(3代目) × 後期型(2017年6月~2020年5月)ハリアー(3代目)の価格は下落傾向ですが、同時に流通台数も2020年4月から減少傾向にあります。お得な物件からなくなっていく状況ともいえるので、ピタッとハマる条件のものがあれば早めに問い合わせをするのがいいでしょう。
※2019年7月3日に公開した記事を2020年7月22日に最新の情報に更新しています。
この記事で紹介している物件
トヨタ
ハリアー 2.0 プレミアム スタイル ノアール 純正オプション9型ナビ バックカメラ レーダークルーズコントロール フルセグTV パワーシート コーナーセンサー パワーバックドア オートハイビーム 衝突軽減ブレーキ ドラレコ ETC オートライト
本体価格232.5万円
支払総額241.8万円
トヨタ
ハリアー 2.0 プレミアム アドバンストパッケージ スタイルアッシュ サンルーフ JBLサウンド マルチビューカメラ パワーバックドア パワーシート(メモリー付き) ETC ユーザー買取車
本体価格215.0万円
支払総額228万円
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