トヨタ アイシス ▲大開口のパノラマオープンドアにより、後席への乗り降りがスムーズにできるのがアイシス最大の特徴
 

トヨタ アイシスの中古車は今

アイシスはミニバン全盛期の2004年9月に登場した、5ナンバークラスのミニバンだ。最大の特徴は助手席側のセンターピラーをなくし、助手席のドアと電動スライドドアを開ければ、1890mmという大開口の「パノラマオープンドア」を備えている点だ。

乗り降りや荷物の積み降ろしに便利な大開口を備えた3列シートミニバンは、唯一無二の存在だった。そのため人気が根強く続き、2017年12月までの約13年間という長きにわたり販売された。その間にマイナーチェンジが1回、一部改良が5回行われた。

中古車流通台数は約900台で、走行距離5万km未満の物件でも予算50万円あれば十分狙うことができる。

ここからは燃費の改善に合わせて前期型/中期型/後期型に分け、それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。

 

 

トヨタ アイシス(前期型)の特徴と中古車相場

■アイシス(前期型)DATA
生産期間:2004年9月~2009年8月
中古車流通量:350台
中古車価格帯:10万~100万円

トヨタ アイシス(前期型) ▲助手席側パワースライドドアが全車に標準装備されている

■トヨタ アイシス(前期型)の特徴
2004年9月のデビュー時に搭載されたエンジンは、1.8Lと2Lの2機種。1.8Lには4速ATが、2LにはCVTが組み合わされ、2Lには2WDの他に4WDも用意された。燃費はそれぞれ、1.8L・2WDが14.4km/L、2L・2WDが14.0~14.0km/L、2L・4WDが12.6km/Lとなっている(10.15モード)。

助手席は簡単に折り畳んで前方に跳ね上がる方式の、タンブルシートを採用。2列目シートは、座面を跳ね上げて前後にスライドさせることが可能だ。さらに、3列目シートは床下格納式で、フラットなラゲージをつくれるなど、乗員や荷物に応じてシートアレンジがしやすいのが大きな魅力となっている。

グレードごとに、装備充実の「Uセレクション」と、装備が簡易化される「Xセレクション」があるが、いずれも助手席側パワースライドドアは標準装備されている。

2009年5月にマイナーチェンジが行われ、内外装のデザインが変更された。
 

トヨタ アイシス(前期型) ▲前席は左右にウォークスルーが可能な設計になっている

■アイシス(前期型)の中古車相場
約350台中、2L車が約3分の2を占める。ただし、燃費が2Lよりもよく、同グレードなら装備が変わらないこともあり、1.8L車の方がやや相場は高くなっている。

グレード別では、専用エアロパーツや16インチアルミホイールを履く「プラタナ」や、その特別仕様車が圧倒的に多く、8割近くを占める。いずれも総額100万円で十分狙うことが可能だ。

また、走行距離5万km以内の物件も50台程度あり、総額30万円から探すことができる。

「プラタナ」の電動スライドドアは助手席側のみだが、特別仕様車の「プラタナ Gエディション」なら両側電動スライドシートになるため、2列目、3列目の乗り降りが多いという人にはオススメ。「プラタナ Gエディション」も2L車なら総額30万円から見つかる。

なお大開口部ゆえ、経年劣化によって外枠がゆがんでしまい、ドアが閉まりにくくなっている可能性もある。実車の確認時にはスムーズに開閉するか、チェックをしておきたい。

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トヨタ アイシス(前期型) × 全国
 

アイシス(中期型)の特徴と中古車相場

■アイシス(中期型)DATA
生産期間:2009年9月~2012年5月
中古車流通量:350台
中古車価格帯:10万~120万円
 

トヨタ アイシス(中期型) ▲最上級グレードの「2.0プラタナ」と同「 Uセレクション」のみ、CVTながらギアを任意に選べる7速シフトが備えられた。2011年6月の一部改良で写真のようにグリルが変更された

■トヨタ アイシス(中期型)の特徴
2009年9月に全車エンジンが改良され、4WD設定車は1.8Lとなり、1.8Lと2LともにCVTとなるなど、販売の中心が1.8L車に移行した。燃費は1.8Lの2WDが16.4km/L、4WDが13.6km/L、2Lの2WDが15.2km/Lと、前期型と比べて1km/L程度向上している(10.15モード)。

同時にキーをささなくてもエンジンをスタートできる、スマートエントリーシステムが全車に標準装備されるなど、利便性が向上した。

2011年5月には、フロントグリルが変更されるなど改良が加えられた。また、グレード体系も見直され、1.8L車のラインナップがさらに充実。「Uセレクション」が廃止され、代わりに他より明るいディスチャージヘッドライトなどを備える「Vセレクション」が設定されたが、これにより両側電動スライドドアを標準装備するグレードが廃止され、運転席側は一部グレードにオプション設定となった。
 

■アイシス(中期型)の中古車相場
販売の中心が1.8Lになったことを反映するように、前期型から一転して1.8L車が約3分の2を占める。前期型同様、価格が高めなのも1.8L車の方だ。ほとんどが総額100万円以内で狙うことができる。

走行距離5万km以内も30台以上見つかり、総額50万円から探すことができる。また、「プラタナ」の人気も依然高く、こちらも8割近くを占める。2009年9月の一部改良時に、「プラタナ」にも両側電動スライドドアが標準装備される「Uセレクション」が用意された。装備の充実を重視するならこちらがオススメだ。

2011年5月から運転席側の電動スライドドアはオプションとなったが、それでも4割近くが両側電動スライドドアを装備している。片側 or 両側での価格差はあまりないので、装備している物件に絞って探してみるのもいいだろう。前期型同様、実車で必ず開閉具合の確認を忘れずに。
 

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アイシス(後期型)の特徴と中古車相場

■アイシス(後期型)DATA
生産期間:2012年6月~2017年12月
中古車流通量:200台
中古車価格帯:30万~170万円
 

トヨタ アイシス(後期型) ▲2012年6月の一部改良で、2列目シートの中央席に3点式シートベルトが標準装備された。写真は2013年10月に登場した、両側電動スライドドアを備える特別仕様車の「プラタナV セレクション ノアール」

■アイシス(後期型)の特徴
2012年6月にエンジンなどの改良が行われ、燃費が向上。それぞれ、1.8Lの2WDで15.2km/L、4WDが13.6km/L、2Lの2WDが14.4km/Lとなっている(JC08モード)。

2013年10月の一部改良では内装カラーなどを変更するとともに、車両安定制御システムのVSCとTRCを全車に標準装備された。この後、2017年12月の生産終了まで、大きな改良は行われていない。
 

■アイシス(後期型)の中古車相場
後期型は前期・中期型より長い期間販売されていたが、流通台数は少ない。また、1.8L車が全体の9割近くを占めている。走行距離5万km未満は3割近くあり、台数も初期・中期型の約2倍となる70台ほどあるので、コンディション重視なら後期型がオススメだ。5万km未満で総額は70万~200万円といったところ。

後期型も中心のグレードは「プラタナ」が中心となり、走行距離が10万km前後なら支払総額50万円以下から見つけることができる。両側電動スライドドアは一部グレードにオプション設定だったが、それでも70台ほど見つかり、こちらも「プラタナ」同様に走行距離が10万km前後なら、総額50万円以下から見つけることが可能だ。
 

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※記事内の情報は2021年2月10日時点のものです。
 

文/ぴえいる 写真/トヨタ
ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。