エルグランド ▲2026年7月16日、ついに新型日産 エルグランドが発売されたが、その車両価格は、標準グレードが689.7万円で上級グレードは757.9万円と、かなりのお値段だった……

新型エルグランド並みの満足度を総額500万円以内でGETしたい!

日産の最高級ミニバン「エルグランド」が大きな話題を呼んでいます。

7月16日に発売された新型(4代目)日産 エルグランドは、最新のハイブリッドシステムと快適な乗り心地、そして心憎いほどおしゃれな内外装デザインを備えた素晴らしい完成度となっていますが、いざ発表された価格を見て驚いた方も多いのではないでしょうか。なんと車両本体だけで689.7万~757.9万円という、けっこうな高額プライスだったのです。

それゆえ、「確かに素敵だけど、ちょっと手が出ない……」と絶望している方も多いかもしれません。しかし「中古車」であれば、4代目エルグランドのエッセンスに通じる部分が大いにある3列シート車を、総額500万円以内という現実的で手に入れることも十分に可能です。

この記事では、そんな絶望している人にもオススメの3列シート車をご紹介いたします。
 

エルグランド▲こちらは4代目 日産 エルグランドのインテリア。この近未来的なデザインと機能は確かに魅力的だが、いかんせん車両価格が高いのが悩みどころ
 

4代目エルグランドの代わり①|ラグジュアリーな3列シート車が欲しいなら?
→メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目)

4代目日産 エルグランドの「圧倒的なステータス性」という部分に最も近いエッセンスをもつのが、メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目)です。
 

Vクラス▲こちらがメルセデス・ベンツ Vクラス。写真は2019年にマイナーチェンジを受けた中期型

2015年に日本で発売されたこのプレミアムLサイズミニバンは、2019年と2024年に大規模なマイナーチェンジを行い、そのたびに内外装のラグジュアリー性を進化させてきた1台。ボディサイズは「アバンギャルド ロング」というグレードの場合、新型エルグランドにおおむね近いといえる全長5150mm×全幅1930mm×全高1930mmです。

搭載されるパワーユニットは、力強さと優れた経済性を両立した2Lまたは2.2Lのディーゼルターボ。居室は全席がファーストクラスのような本革インテリアに囲まれており、普通であればちょっと大変かもしれない長距離ドライブも、優雅な気分で楽しめるでしょう。
 

Vクラス▲エアコンは、前席左右だけでなく後席も独立した設定が可能な「後席専用クライメートコントロール」が全車に標準装備されている(写真は本国仕様のため左ハンドル)
Vクラス▲「エクスクルーシブPKG」と表記されている中古車の2列目シートには、写真のようなヘッドレストクッションとオットマン、リラクゼーション機能、シートヒーター、シートベンチレーターなどが利用できるタイプが採用されている

そして4代目エルグランドの新車価格に直面した後なら、メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目)の中古車価格も魅力的に映るはず。2度目のマイナーチェンジ後の2025年式以降はさすがに総額800万円以上と高額ですが、最初のマイナーチェンジを経験した2020~2021年式であれば、まずまず好条件な物件を総額460万~550万円付近で検討可能です。

高級ホテルに乗り付けてもまったく気後れしないプレミアムなブランドイメージを、4代目エルグランドより断然お安い予算で手に入れられるのは、中古車ならではの特権といえるでしょう。
 

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メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目)
 

4代目エルグランドの代わり②|低燃費な3列シート車が欲しいなら?
→シトロエン ベルランゴロング(初代)

4代目エルグランドは最新のハイブリッド技術で「16.8km/L」という、Lサイズミニバンとしては圧倒的といえる低燃費を実現させましたが、まったく別のベクトルで高い経済性を実現しているのが、「シトロエン ベルランゴロング」というフランスのミニバンです。
 

ベルランゴロング▲こちらがフランスのシトロエン ベルランゴロング

シトロエン ベルランゴロングは、2019年に発売されてスマッシュヒットを記録した「シトロエン ベルランゴ」の3列シート版。

ボディサイズは4代目エルグランドよりは少し小さめな全長4770mm×全幅1850mm×全高1850mmですが、存在感も車内の広さも十分以上。そして2列シート車であるベルランゴと同様に、内外装デザインがきわめておしゃれであるというのも、この車の特徴です。

そしてハイブリッドシステムは採用されていませんが、その代わりに、やたらと低燃費でありながら力強さも十分以上な1.5Lクリーンディーゼルターボエンジンを搭載。そのWLTCモード燃費は、4代目エルグランドの16.8km/Lを大きく上回る「18.1km/L」をマークします。
 

ベルランゴロング▲シンプルな造形なのに各部がいちいちおしゃれなのは、「さすがはフランス物」といったところか
ベルランゴロング▲シトロエン ベルランゴロングのキャビンスペース。3列目シートは前後スライドが可能な他、取り外してしまうこともできる

さらにこの車の最大の強みは、総額500万円以内の予算でも「ほぼ新車に近いコンディションの物件」が狙えてしまうという点です。具体的には、総額400万~440万円ほどの予算感で走行数千kmレベルの物件が見つかりますし、中には「走行数十kmレベル」という物件も多数流通しています。

いわゆるラグジュアリー性に関しては4代目エルグランドよりも劣りますが、高級路線に振り切った4代目エルグランドとは対極にある「肩肘張らない、北欧家具のようなおしゃれ感」を3列シートミニバンに求めるのであれば――そして燃費性能も重視したいのであれば、ベルランゴロングはベストに近い存在といえます。
 

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シトロエン ベルランゴロング(初代)
 

4代目エルグランドの代わり③|モーターの走りを楽しめる3列シート車が欲しいなら?
→三菱 アウトランダー(3代目)

4代目エルグランドのコア技術である「モーター駆動による静かでなめらかな走り」に強く引かれたのであれば、3代目の三菱 アウトランダーを選んでみるのも素敵です。
 

アウトランダー▲全車にプラグインハイブリッドシステムを採用している現行型アウトランダー

通算3代目となる現行型三菱 アウトランダーは、外部充電ができるプラグインハイブリッドシステムを採用している3列シート・7人乗りのSUV。

2.4Lエンジンに前後2基の高出力モーターを組み合わせた独自のプラグインハイブリッドシステムにより、「ほぼ無音のまま、矢のように加速する」という、4代目エルグランドとおおむね同様の近未来的な電動ドライブを体験できます。

ミニバンではなくSUVであるため、どうしても「スライドドアという形状」にこだわりたい人には向かないチョイスですが、そこに重きを置かないのであれば、総額340万~480万円付近の予算感で上級グレード「PHEV 2.4 P」か、もしくは最上級グレードである「PHEV 2.4 P エグゼクティブパッケージ」の低走行物件を狙ってみるのがオススメ。日常の街乗りはほぼ電気代だけでまかなえるのは他のグレードと同様ですが、「P」グレードであればベンチレーション付きレザーシートが標準となり、P エグゼクティブ パッケージはプレミアムオーディオシステムも標準装着されています。
 

アウトランダー▲上級グレードである「P」の運転席まわり。「P エグゼクティブ パッケージ」の場合、シート表皮はさらに上質なセミアニリンレザーになる
アウトランダー▲キャビン内はおおむねこのようなイメージ。2列目シートは前後スライドとリクライニングが可能

大雨や積雪のときでもほぼ不安を感じさせない独自の四輪駆動システムを含め、「ミニバン」というボディ形状にこだわらないのであれば、大いにオススメな3列シート車です。
 

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三菱 アウトランダー(3代目)
 

4代目エルグランドの代わり④|快適なインテリアを味わえる3列シート車が欲しいなら?
→ボルボ XC90(2代目)

4代目エルグランドの内装コンセプトである「リビングルームのような極上の居心地」を、洗練された北欧デザインで具現化しているのが、ボルボのフラッグシップSUV「XC90」です。
 

XC90▲こちらがボルボ XC90。写真は全車電動ユニットとなった2021年モデル

全長4955mm×全幅1960mm×全高1775mmという大柄な3列シートボディを動かすのは、2Lガソリンエンジンにマイルドハイブリッドや電動スーパーチャージャー、あるいはプラグインハイブリッドを組み合わせた先進の電動パワーユニットが中心。

そして広大な室内には上質なレザーやウッドパネルが惜しみなく使われ、極上のリラクゼーション空間に仕上がっています。

2016年から長らく販売が継続されているボルボ XC90の中古車には、やや古めのお手頃物件から最新世代の高額物件まで、様々なモノがありますが、中古車として好バランスといえるのは2020年8月以降の、全車が電動パワーユニットとなった世代です。
 

XC90▲ボルボ XC90の2021年モデル。それまでの物理的なスイッチ類はタッチパネル内のメニューに置き換えられ、より北欧的なシンプルデザインに変更されている
XC90▲上質なレザーに包まれたXC90のキャビンスペース。2列目の中央席は、座面を持ち上げることで子供に最適なポジションへと変更できる

さすがにプラグインハイブリッドシステムを採用しているグレードはやや高額ですが、マイルドハイブリッドの「B5」というグレードや、電動スーパーチャージャーを付加している「B6」というグレードであれば、総額450万~490万円付近の予算感で低走行物件を見つけることが可能。

世界最高水準の安全装備が標準装備されていることとあわせ、なんとも知的で素敵なインテリアが採用されているボルボ XC90の総額400万円台後半級物件は、新型エルグランドのインテリアに引かれた人であれば、ぜひ一度はチェックしてみたい存在です。
 

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ボルボ XC90(2代目)
 

4代目エルグランドの代わり⑤|デカい! 3列シート車が欲しいなら?
→トヨタ グランエース(初代)

ここまでに紹介した4車種の3列シート車はいずれも、4代目エルグランドよりはるかにお安く買える“代わり”としては、十分に魅力的であるはずです。しかし新型エルグランドのボディサイズの大きさ、つまりデカさに引かれた人には、ボディサイズの面で「……もうひと声ほしい」という思いはあるかもしれません。

ならば、全長5.3mの日本最大級3列シート車である「トヨタ グランエース」でどうでしょうか?
 

グランエース▲こちらが全長5.3mのトヨタ グランエース!

トヨタ グランエースは、2019年12月に発売となったフルサイズワゴン。「既存のアルファードやヴェルファイアを超える多人数乗用車」という位置づけで、ボディサイズは全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm。これは新型エルグランドより30cm以上長く、7.5cmワイドで、5cm以上背が高い――という巨大な寸法です。

室内のバリエーションは「4列8人乗り」と「3列6人乗り」という2種類の仕様がラインナップされましたが、中古車市場で流通しているのは3列6人乗りの「プレミアム」というグレードがほとんど。パワーユニットは最高出力177psの2.8Lディーゼルターボで、乗り心地はきわめて良好。そして最小回転半径も5.6mと、その巨体に似合わず非常に優秀です。

「プレミアム」グレードの場合、2列目と3列目は「エグゼクティブパワーシート」と名付けられた本革仕立ての大型専用キャプテンシートになっており、それぞれに電動の調節機構およびオットマン、ロングスライド機構、快適温熱シート、そして格納式テーブルも備わるというラグジュアリーっぷり。このあたりに関しても、4代目エルグランドと比べて――デザイン性はさておき、決して大きくは負けていません。
 

グランエース▲後席が主役の車ではあるが、グローブボックスのフタやセンタートレイに木目調パーツを採用するなど、運転席まわりの質感もけっこう高い
グランエース▲「プレミアム」の2列目および3列目は、固定式の大型アームレストやサイドまで回り込んだヘッドレスト、オットマンなどが備わる「エグゼクティブパワーシート」が標準装備となる。さすが全長5.3m!

とはいえ、残念ながら中古車価格は総額500万円を若干上回ってしまう場合が多く、直近では「プレミアム」が総額540万~590万円付近で流通しているという状況です。しかし、グランエースという3列シート車の「圧倒的なサイズ感」と「圧倒的なレアもの感」に価値を見いだすのであれば、総額500万円台後半となる予算も「おおむね妥当」と考えることはできるでしょう。
 

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トヨタ グランエース(初代)
文/伊達軍曹 写真/日産、メルセデス・ベンツ、ステランティス、三菱、ボルボ、トヨタ
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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