ホンダ オデッセイ(5代目)▲年度内の生産終了が報道された5代目オデッセイ。後継モデルの発表は今のところなし

最終型オデッセイは熟成が進んだエイジングビーフの味わい

「室内空間が広いだけのミニバンじゃ物足りない」という人にとって唯一無二の存在であるホンダ オデッセイ(5代目)。ラージクラスの3列シートミニバンでありながら、スタイリッシュで走りも良いのが魅力だ。

2013年11月のデビュー。2020年11月にはマイナーチェンジとは思えないほどのフェイスリフトを受けた。いったん、販売終了したが、2023年12月にホンダ中国工場での生産となって復活。その最終型も今年度内に販売終了が発表された。将来的に車名が復活する可能性はあるものの、このモデルを新車で手に入れられるのは今がラストチャンスだろう。

とはいえ、中古車なら引き続き狙いやすい1台ではある。ここではオデッセイ(5代目)最終型のモデル概要と中古車概況を紹介。加えて、中期型のオススメモデルもチェックしていく。

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ホンダ オデッセイ(5代目) × 2023年12月~

最終型オデッセイのモデル概要

年代による分類

オデッセイ(5代目)はモデルライフが長いので、この記事では簡易的に下記の3つの年代に分けることにする。

・前期型:2013年11月~2020年10月
・中期型:2020年11月~2022年9月
・最終型:2023年12月~

この記事では現時点で新車販売されている、最終型の概要を解説していく。

最終型オデッセイとは?

外観は直立化&大型化されたフロントマスクが印象的で、細かな部分以外は中期型とほぼ共通。

ボディサイズは全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mmと堂々たるラージクラスだ。先代にあたる4代目と比べると後部スライドドアの採用にともなって全高が大幅に高く、フロアが低くなっているが、流れるような美しいフォルムのおかげで精悍に見える。

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲ミニバンらしからぬ流麗なスタイリングがオデッセイの魅力

最終型のグレード構成

最終型のグレード構成は下記の3つのみ。

・ e:HEV アブソルート
コンビシートなどを備えるスタンダード・グレード
・e:HEV アブソルート EX
本革シート&インテリアなどを備える上級グレード
・e:HEV アブソルート EX ブラックエディション
ブラックを基調に内外装を彩った最上級グレード

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲最終型のインパネ。内装にはソフトパッドが多用されている

「アブソルート」は従来、エアロパーツをまとったスポーツ仕様の名称だったが、最終型は「アブソルート」のみに。また、パワーユニットはハイブリッド「e:HEV」のみとなっている。

2Lガソリンエンジン+2モーターの走りは2トン近い車重を感じさせないほど力強く、かつスポーティ。ミニバン特有の揺れ、ふらつきも少ない。セダンやSUVなどから乗り替えても、ストレスを感じる場面はまずないだろう。

もちろん、安全性能についても先進的な「Honda SENSING」が装備されて万全。加えて、燃費性能も19.6~19.9km/L(WLTCモード)と良好だ。

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲3列目シートは左右と中央部と個別にリクライニングできる仕組み。2列目シートはロングスライドできる

乗車定員は全グレードとも7人乗りで、2列目シートにはアームレスト&オットマン付きの電動キャプテンシートを採用。低いフロア&高い全高によって車内は広く、ファーストクラスのような贅沢な空間となっている。

5代目から採用された両側スライドドアのおかげで乗り降りもしやすい。一般的なミニバンでは上級グレードへの装備もしくはオプションとなる両側電動スライドドアも全グレードに装備。「アブソルート EX」以上のグレードにはハンズフリー・パワーテールゲートも備わっている。

快適な移動空間、豪華な装備を持ちながら、走りも楽しい。オデッセイ(5代目)は他のミニバンにない魅力を備えた1台だ。

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲3列目シートを床下格納すると、広大な積載スペースが出現する
 

最終型(2023年12月~)も中古車ならリーズナブル

登場から約2年半が経過した最終型オデッセイだが、中古車流通量は約50台で価格帯は支払総額410万~560万円となっている。

グレード別では最上級の「アブソルート EX ブラックエディション」が全体の6割強と最も多く、残りのほとんどが「アブソルート EX」で、「アブソルート」はごく少数派。走行距離では最も多い物件で約5万km。流通量が多いのは1.5万~2.5万kmあたりだ。

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲こちらがブラッククロームメッキのフロントグリルなど専用品満載の「アブソルート EX ブラックエディション」

一例を挙げると、2023年式・走行距離1万kmの「e:HEV アブソルート EX ブラックエディション」で総額461.5万円。当時の新車価格よりも80万円+諸経費分、安く手に入る計算で、最終型の中古車相場はまずまずリーズナブルな水準と言えるだろう。

ただ流通量自体は少なめで、今後大幅に増えることは考えにくい。コンディションの良い最終型の中古車を手に入れたい人は、中古車市況をこまめにチェックした方が良さそうだ。

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ホンダ オデッセイ(5代目) × 2023年12月~
 

価格重視なら中期型(2020年11月~2022年9月生産)も要チェック!

最終型でなく中期型でOKとするなら中古車の選択肢は一気に広がる。

実はこの中期型は最終型と外観はほとんど同じ。パワーユニットの性能や装備内容についても大きく変わらない。

中期型と最終型の主な違いは以下のとおりだ。

中期型ではハイブリッド「e:HEV」車だけでなく、2.4Lガソリン車もラインナップ
・中期型のグレードは「アブソルート」と「アブソルート EX」の2種類。「アブソルート」は最終型と同じ2列目キャプテンシートの7人乗り仕様に加え、2列目ベンチシートの8人乗り仕様も用意
最終型はFFのみだが、中期型のガソリン車には4WDも設定
・フロントグリルおよび上部メッキバーのデザインが中期型と最終型で若干異なる
・最終型の2列目プレミアムクレードルシート(7人乗り)は電動、シートヒーター、センターテーブル、USBチャージャーなどを装備するのに対して、中期型では非装備
・中期型のシフトセレクターはレバー式(最終型はボタン式)
・「Honda SENSING」の内容に若干の違い。最終型で追加された近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制といった機能が中期型には搭載されない

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲パッと見で最終型と中期型の違いは分かりにくいはず

8人乗り仕様やガソリン車といった、最終型にない仕様も選べるのが中期型の魅力。細かなところでは改良点も多いが、「この程度なら本質的な違いはない」と思える人なら、中期型が優位な選択肢となるだろう。

中期型の中古車流通量は約360台と最終型よりも多く選びやすい状況だ。支払総額は約205万~455万円。パワーユニット別ではハイブリッド車がやや多め、ガソリン車も豊富な状況となっている。

走行距離3万km以下の物件を狙うなら、ガソリン車では支払総額310万円~、ハイブリッド車では支払総額370万円~で、比較的見つけやすい。

価格の例を挙げると、2020年式・走行距離2.4万kmの「アブソルート(ガソリン車・7人乗り)」で支払総額311.3万円。当時の新車価格より約40万円+諸経費分安い。

ハイブリッド車については2021年式・走行距離2.6万kmの「e:HEV アブソルート」で支払総額371万円と、こちらもリーズナブル。当時の新車価格より約50万円+諸経費分安く手に入る計算だ。

ホンダ オデッセイ(5代目) ▲落ち着いた雰囲気で高級感ある中期型のインテリア

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ホンダ オデッセイ(5代目)× 2020年11月~2022年9月
文/田端邦彦 写真/ホンダ
※記事内の情報は2026年7月7日時点のものです。
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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