SUPER-ONE ▲発売と同時に人気沸騰状態となっているホンダのコンパクトEV「Super-ONE」。中古車市場にはSuper-ONEに近い魅力を備えるスポーティなコンパクトEVも多数存在している

ホンダSuper-ONEに負けず劣らずなコンパクトEVを探せ!

「令和のホットハッチ」として話題沸騰中の小型EV、ホンダ Super-ONE(スーパーワン)」。

その走りの楽しさは圧倒的であり、車両価格は約340万円と若干お高いものの、国の補助金が現状の金額のまま継続する場合、実質的な車両価格は約210万円。特に東京都にお住まいの人であれば、補助金の関係で「実質約150万円」にもなり得る。

とはいえ、貴殿の視野を「中古車市場」にまで広げてみれば、Super-ONEに負けず劣らずの「走って楽しいコンパクトEV」が、Super-ONEと同等または同等以下の予算で入手可能となる場合も多いことに気づくはず。

おそらく納車までにはかなり長い時間がかかってしまうホンダ Super-ONEの代わりとして、今すぐ入手可能な「走りが楽しい中古コンパクトEV」5車種を紹介する。
 

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ホンダ Super-ONE(初代)
※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。
 

Super-ONEの代わり①|ホンダ Honda e(初代)
→想定予算:総額230万~270万円

ホンダが「2030年を見据えた都市型コミューター」として開発し、2020年から2024年まで販売された先進的コンパクトEV。

どことなく初代シビックを思わせる愛らしいボディのリアに、最高出力136psまたは154psのモーターを搭載し、後輪を駆動する。世界初となる5つのスクリーンを配置した近未来的なインパネも話題となったが、とにかくキビキビした走りが好ましい、まさにホンダらしさが詰まった1台だった。
 

Honda e▲こちらがホンダ Honda e。写真は最高出力154psのモーターを搭載する上級グレード「アドバンス」
SUPER-ONE▲インパネにはメーター部分に8.8インチ、センター部分に12.3インチ×2枚、両端にはサイドカメラミラーシステム用の6インチモニターがそれぞれ設置されている

その最大の魅力は、リアモーター・後輪駆動がもたらす極上のハンドリングと、最小回転半径4.3mという圧倒的な小回り性能。あくまでも都市型コミューターとして開発されたため、一充電航続距離はWLTCモードで259~283kmでしかないが、前後重量配分50:50によるキビキビとした走りは、車好きの心を一瞬でつかむ。

そしてRRレイアウトゆえの超絶小回り性能も、他の車では味わいにくい個性のひとつだ。

2024年1月の生産終了を経て流通量の減少が続いているが、それでも総額230万~270万円付近にて、走行少なめな上級グレード「アドバンス」を見つけることができる。

Super-ONEほどの「わかりやすいホットハッチ感」は不要なのであれば、中古のHonda eはかなり望ましい選択肢だ。
 

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ホンダ Honda e(初代)
 

Super-ONEの代わり②|ミニ クーパーEおよび同SE(4代目)
→想定予算:総額290万~320万円

ミニ伝統の「ゴーカートフィーリング」をそのまま電動化し、2024年3月に発売されたプレミアムコンパクトEV。

お馴染みのスタイリングをほぼ完全に維持しながら、100%電気自動車としてのパワートレインを搭載。内燃機関モデルと変わらぬアイコニックなキャラクターと、EVならではのパワフルでシームレスな走りを高次元で融合させたモデルだ。

「クーパーE」は最高出力184psのモーターを搭載し、一充電走行距離305km。「クーパーSE」は同218psで、一充電走行距離は402kmとなっている。
 

SUPER-ONE▲現行型ではミニから「ミニクーパー」へと車名が変わり、ピュアEVも用意された。写真は高出力バージョンである「ミニクーパーSE」
 

そしてその走りにおいては、床下にバッテリーを配置したことによる低重心化で、ガソリン車以上のシャープなコーナリング性能を実現。アクセルを踏んだ瞬間から立ち上がる強烈なトルク感は、まさに「大人のゴーカート」といったところ。

そして液晶の円形センターディスプレイなど、ミニらしい遊び心と最新デジタル技術が融合したインテリアも秀逸だ。
 

SUPER-ONE▲センターに配置された円形の9.4インチ有機ELディスプレイや、リサイクルポリエステルを思わせる新素材で覆われたダッシュボードが特徴的
 

ホンダ Super-ONEと比べてお高い中古車価格となってしまうのがミニクーパーSおよびSEの難点。

それでもクーパーEの場合で総額300万円前後、クーパーSEの場合は310万円前後にて、十分以上に好条件な低走行物件を見つけることができる。
 

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ミニ ミニクーパー(4代目) × E & SE
 

Super-ONEの代わり③|フィアット 500e(初代)
→想定予算:総額220万~310万円

とはいえ、ミニクーパーEおよびSEの支払総額はややキツいというか、「ホンダ Super-ONEと比べて高すぎるじゃないか!」と感じる場合は、コレがいいかもしれない。

イタリアの人気コンパクト「フィアット 500」のDNAを受け継ぎ、完全なEV専用モデルとして生まれ変わった「フィアット 500e」だ。
 

フィアット 500e▲こちらがフィアット 500のEV版である「フィアット 500e」。駆動用モーターの最高出力は118ps

丸みをおびた愛くるしいフォルムはそのままに、プラットフォームを刷新したフィアット 500eのボディサイズは、エンジン車のフィアット 500よりほんの少し大きな全長3630mm×全幅1685mm×全高1530mm。駆動用モーターの最高出力は118psで、WLTCモードによる一充電走行距離は335kmとなっている。

そしてその走りは、アイコニックでかわいらしいデザインを裏切る「骨太な走り」が魅力。本当は、ホンダ Super-ONEの対抗馬としては「アバルト 500e」の方が適任ではあるのだが、あいにくアバルト 500eの中古車価格はけっこう高額。

しかしフィアット版の500eであっても、低重心ボディとトルクフルなモーターの組み合わせにより、十分以上にスポーティかつパワフルに、街中を駆け抜けることができる。

また、このクラスのEVとしては珍しいカブリオレモデル「500eオープン」が設定されているのも、実は見逃せないポイントだ。
 

フィアット 500e▲上級グレードのレザーシートは、背もたれと座面に「FIAT」ロゴのモノグラムが刻まれている

中古車流通量は若干少なめだが、それでも総額220万円付近からエントリーグレード「ポップ」を見つけることは十分に可能で、レザーシートとシートヒーター、アダプティブクルーズコントロールなどが標準装備だった「アイコン」も、総額270万円付近から低走行物件が狙える。

オープンモデルの500eオープンはさすがに少々割高となるが、それでも総額300万円前後の予算感にて、かなり好条件な1台を検討できる。
 

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フィアット 500e(初代)

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フィアット 500eオープン(初代)
 

Super-ONEの代わり④|プジョー e-208(初代)
→想定予算:総額160万~310万円

国のCEV補助金を勘案すると実質車両価格は約210万円となるホンダ Super-ONEに対して、フィアット 500eの中古車が総額220万円から、あるいはミニクーパーEの中古車が同290万円からというのは、代替案としてはいささか高額すぎるのかもしれない。

ならば総額100万円台半ばから余裕で狙えるフランス製EV、「プジョー e-208」でどうだろうか。
 

プジョー e-208▲ガソリン車であるプジョー 208と同タイミングで登場した「プジョー e-208」

プジョー e-208は、2020年に登場したプジョーの人気コンパクトハッチバック「208」のピュアEV版。ガソリン車とまったく同じプラットフォーム(CMP)およびデザインを採用する「パワー・オブ・チョイス」の思想のもと開発され、最高出力136psのモーターをフロントに搭載。

WLTCモードによる一充電走行距離は初期モデルが360kmで、2022年4月以降のモデルは380kmとなっている。

プジョー伝統の「猫足」と評されるしなやかなサスペンション調律はEVにおいても健在で、重いバッテリーを積んでいることを忘れさせるほど軽快なフットワークを堪能可能。

「スポーツモード」にしたうえでフル加速をしても、その加速感はさほど強烈ではないが、そこが逆にイイというか、無理にホットハッチ的にはチューニングしていない伸びやかで自然な加速感と、ガソリン車とほぼ同様となる「ごく普通のビジュアル」が、このEVの持ち味だといえる。
 

プジョー e-208▲インテリアの基本的な造形はガソリン車の208と同一。小径ステアリングがかなり特徴的だ

流通している中古車の大半は17インチホイールやスポーツシート、シートヒーターなどを標準装備する上級グレード「GT」。

高年式車は総額400万円以上となる場合も多いが、2021~2022年式であれば、走行2万km台までの物件でも総額180万~220万円付近で検討可能。エントリーグレードの「アリュール」でもOK なら、総額160万円前後での検討も可能だ。
 

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プジョー e-208(初代)

Super-ONEの代わり⑤|ホンダ N-ONE e:または日産 サクラ(初代)
→想定予算:総額100万~190万円

ここまでは「スポーティなコンパクトEV」というしばりで検討を重ねてきた。しかし考えてみれば、モーター駆動の車というのはその性質上、どんなモデルであっても加速力はけっこう猛烈であり、バッテリー搭載位置の関係で低重心であることから、かなりスポーティなコーナリングも堪能できるものだ。

であるならば、わざわざ「スポーティであること」にはこだわらず、わりと普通のコンパクトEVを買ったとしても、我々は普通に満足できてしまうのではないだろうか。

例えば、ホンダ N-ONE e:と日産 サクラである。
 

SUPER-ONE▲こちらがホンダ N-ONEをベースとする「ホンダ N-ONE e:」
SUPER-ONE▲そしてこちらはお馴染み日産 サクラ。写真は2023年12月に発売された特別仕様車「90th Anniversary」
 

両モデルは、日本の道路事情にベストマッチする軽規格のコミューターEV。2022年に登場したサクラは日本のEV市場をけん引するベストセラーであり、ホンダが2025年に送り出したN-ONE e:は、軽自動車の枠を超えた走りの質感を追求した意欲作。

どちらも日常使いに特化したパッケージングと、日本の美意識が融合した身近なEVだ。

しかし両モデルとも、軽自動車特有の取り回しの良さはそのままに、2Lガソリン車並みの最大トルクがもたらす静かで力強い加速性能を堪能できる。もちろんスポーツカーまがいの走り方をするために設計された車では決してないが、その気になればどちらも、「モーターならではの強烈な加速」と「低重心であることがもたらすによるスポーティなハンドリング」を堪能することはできるのだ。
 

SUPER-ONE▲ホンダ N-ONE e:の運転席まわり。ガソリン車のN-ONEとは異なる専用デザインで、上級グレード「L」には本革巻きステアリングホイールが標準で装備される
SUPER-ONE▲2つの液晶ディスプレイが水平方向にレイアウトされている日産 サクラのインストウルメントパネル。メーターパネルのサイズは7インチで、「NissanConnectナビゲーションシステム」のパネルは9インチ

そしてこれら2モデルは中古車価格が手頃であるというのも、当然ながら魅力的なポイントだ。ホンダ N-ONE e:は、上級グレード「L」の超低走行物件を総額190万円付近から見つけることができ、日産 サクラの場合は上級グレード「G」の程よいあんばいの物件を、総額140万円前後で検討可能。

いわゆる「いかにもスポーティなビジュアルと乗り味」みたいな部分は特に求めないのであれば、Super-ONEだけでなく、ぜひベーシックなホンダ N-ONE e:と日産 サクラにも注目してみることをオススメしたい。
 

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ホンダ N-ONE e:(初代)

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日産 サクラ(初代)
文/伊達軍曹 写真/ホンダ、ミニ、フィアット、プジョー、日産
※記事内の情報は2026年7月10日現在のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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