光岡自動車が新型を発表するらしい! 発表まで待てないので、どんなモデルがベースなのか勝手に考えてみた
2026/09/03
▲光岡自動車が2026年11月に新型車を発表するとのことで、写真上はそのティザー画像第3弾。果たして実車はどんな車両をベースに、どんな方向のデザインをともなって登場するのだろうか?ベース車両は何? そしてデザインの「元ネタ」は?
1970年代のGTカーをほうふつとさせる「M55」や、ファッションスーパーカーを自称する「オロチ」など、個性的なモデルを次々とリリースしている光岡自動車。そんな光岡自動車が2026年11月、またもや新たなスポーツカーを発表するらしい。
同社が2026年6月から数回に分けてチラ見せしているティザー画像を見る限りでは、11月登場の新型車はかなり素敵なニュアンスの1台に仕上がっている模様。
だがそもそも今回登場する新型車が、どのメーカーのどんな車種をベース車両として用い、どんな「元ネタ」に基づいたデザイン(カスタマイズ)を行うのかは、現段階ではまったく不明だ。
▲こちらは2026年7月に公開されたティザー画像の第2弾。ヘッドライトはクロームメッキのリングが付いた丸目……か?例えば、2023年に登場した「M55」は11代目ホンダ シビックをベース車両としており、デザインの元ネタは前述した「1970年代のGTカー」なわけだが、今回はどうなるのか?
2026年11月の正式発表まで待つのも一興ではあるが、「そんなに待ってられない!」という気もしないではない。そのため、新型車のベース車両とデザインの方向性を勝手に予想してみることとしたい。
▲こちらが2023年に登場した「M55」▼検索条件
光岡自動車 M55(初代)妄想1:なんだかんだで「ND」が本命か?
・ベース車両=マツダ ロードスター(4代目)
・デザインの方向性=1950年代のC1コルベット風スピードスター
・正解である可能性=高い
2026年8月時点では第3弾まで公開されているティザー画像によれば、ベース車両はまず間違いなく「2シーターオープン」であり、それを「往年のアメリカンスポーツっぽい感じ」に仕立てている模様だ。
であるならば、最も可能性が高いベース車両は4代目マツダ ロードスターであるはず。
▲こちらがご存じ4代目マツダ ロードスター。写真は2026年6月発売の特別仕様車「PS」光岡自動車は過去にもマツダ ロードスター(3代目)をベースとした「ヒミコ」をリリースし、2018年には4代目ロードスターをベースとした「ロックスター」を手がけるなど、マツダ ロードスターに関しては豊富な実績と経験を有している。
▲こちらが3代目ロードスターをベースにした「ヒミコ」
▲こちらは4代目ロードスターをベースにした「ロックスター」▼検索条件
光岡自動車 ヒミコ(初代・2代目)▼検索条件
光岡自動車 ロックスター(初代)そして現行型国産車の中で「2シーターのオープンカー」という条件を満たすシャシーはマツダ ロードスターの一択であり、プロポーション(キャビン位置やドア周辺のライン)の整合性も、ティザー画像と十分に取れている。
となれば、新型車のベース車両は4代目マツダ ロードスターと見てほぼ間違いないはずだが、問題はどのような方向性のデザインにしてくるか、だ。
ポイントとなるのは、3代目をベースとした「ヒミコ」のロングノーズ路線や、4代目を1970年代のC2コルベット風に仕立てた「ロックスター」とは異なるベクトルで新たなレトロ軸を構築できるかどうかである。
そう考えた場合、11月登場の新型車は――おそらく、ではあるが――格子状のフロントグリルと丸目2灯のヘッドライトにクロームメッキメッキのスプリットバンパーを配置する「エレガントで1950年代風な、C1コルベット的スピードスター」になるはずだ。
▲1954年から1962年まで販売された、「C1」と呼ばれる場合が多い初代シボレー コルベット。このカラーリングも、新型車のカラーリングに酷似しているような気がする?つまり、同じ2シーターオープンであっても「1970年代のマッチョなアメリカンスポーツ風」であった「ロックスター」とは異なるエレガント系な方向に振ることで、ロックスターを買い逃した層や、ロックスターのことを「イイんだけど、何かちょっと違う……」と感じていた層のニーズにぶつけてくるのだ。
NDこと4代目マツダ ロードスターがベースであれば、車両本体のコスト+架装にかかるコストを考えても、新型車の車両価格は700万~850万円ぐらいで収まるはず。決して安くはないが、この種の車を好む好奇者各位にとっては、まずまず現実的なプライスと感じられるだろう。
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マツダ ロードスター(4代目)妄想2:意外と「BMW Z4」だったりする可能性も?
ベース車両=BMW Z4(3代目)
・デザインの方向性=イタリアン・ネオ・スペチアーレ
・正解である可能性=中程度
5代目トヨタ スープラと共同開発されたドイツ製2シーターオープン「BMW Z4(3代目)も、光岡自動車製新型車のベース車両として採用されている可能性はゼロではない。
▲BMWとトヨタが共同開発を行った3代目BMW Z4。トヨタ版であるGRスープラは固定ルーフをもつ2シータークーペだが、BMW版のZ4はソフトトップのオープン2シーターだ基本的には国産車をベース車両に用いる光岡自動車だが、過去にはフォード マスタングやフォルクスワーゲン タイプ1(いわゆる空冷ビートル)をベースとするモデルをリリースしたこともある。
そして新型車のティザー画像とスケッチに見られる伸びやかで流麗なサイド&リアシルエットを実現させるうえでは、3代目Z4のプロポーションも「まずまず最適」と思えるのだ。
で、もしも3代目BMW Z4をベースとし、その素材としての魅力を存分に引き出すためには、中途半端なレトロ路線ではなく「超ゴージャスなGT(グランドツーリング)オープン」に振り切るべきだろう。例えばだが、1960年代における最高級オープンスポーツだったフェラーリ 275GTB/4 NARTスパイダーの現代版――みたいな感じである。
▲1966年に発表されたフェラーリ 275GTB/4をベースとする幻のオープンスポーツ「フェラーリ 275GTB/4 NARTスパイダー」BMW Z4の長いホイールベースを存分に生かし、フロントフェンダーの後ろ(ドアの直前)には、フェラーリ 275GTB/4 NARTスパイダー的な「4連サイドエアアウトレット」を配置。そのうえで、アルミ削り出し風の大口径センターロックホイールと極太タイヤをむっちりと収める。
だが、それだけでは「単なるレトロ」に陥ってしまうので、Z4の先進的な液晶メーターやスイッチ類はそのまま生かしつつ、ダッシュボード全体とシートに「タンレザーのダイヤモンドステッチ」と「リアルウッド(ウォールナット)」を贅沢に張り込む。それにより、「ハイテク内装×クラシック素材」の強烈なコントラストを作り上げるのだ。
そうすれば、「Z4だと普通すぎる」「だが超高級輸入オープンでは目立ちすぎてしまう」というタイプの富裕層の「人とは絶対にかぶらない極上GT需要」を確実にキャッチできるはず。
車両価格は、現時点における各メーカー高価格帯新車ではおおむね“空席”となっている1200万~1500万円ぐらいが適切となるだろう。
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BMW Z4(3代目)妄想3:チャレンジ枠としては「ポルシェ」もあり得る?
・ベース車両=ポルシェ 718ボクスター(初代)
・デザインの方向性=ポルシェ550スパイダーの現代的解釈
・正解である可能性=低いが、ゼロではない
1991年の「ラ・セード」や2007年の「オロチ」のように、光岡自動車の話題性やプレミアム感を劇的に引き上げる「フラッグシップ的な限定生産車」としてチャレンジ枠的な企画がなされている場合には、超高級オープンモデルを再構築するというアプローチも考えられる。
そしてその場合のベース車両は、おそらく「ポルシェ 718ボクスター」になるだろう。
▲2015年のフルモデルチェンジを機に、それまでの「ボクスター」から「718ボクスター」へと車名を変更したポルシェの2シーターオープンスポーツポルシェ 718ボクスターの低く構えたリアデッキと伸びやかなリアフェンダーラインは、公開されたティザー画像のリアまわりの雰囲気に近い美しさをもっている。そしてミッドシップ車であることを生かし、新型車フロントフードは極限までフラットに、低くすることができる。
そのうえで、ドア後方の吸気口をクラシックなルーバー状のカバーで美しく覆い、シート後方からリアエンドにかけてなだらかに盛り上がる双子状の流線型カバーを装着し、リアビューの迫力を倍増させれば――それはもはや、1954年に登場したポルシェのレーシングカー「550スパイダー」の現代版である。
▲こちらがポルシェ 550スパイダー。1950年代のル・マン24時間レースで活躍した1台で、映画俳優ジェームズ・ディーンの愛車でもあったその場合の車両プライスは1800万~2200万円オーバーの超高価格帯となり、「世界限定30台」などの超限定生産となるはずだが、このコンセプトは昨今の「レストモッド文化」に直接アピールできる。海外のコレクターやポルシェ愛好家から「ポルシェの走りを備えた、世界にひとつだけのMITSUOKAコーチビルド」として爆発的な話題を呼び、即完売およびプレミアム化が狙えるだろう。
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ポルシェ 718ボクスター(初代)現実的な供給体制やベースシャシー加工の容易さ、そして「ミツオカらしさの原点」というコンセプトを踏まえると、マツダ ロードスター(4代目)が最有力候補と考えられる。
だがいずれにせよ、もしも光岡自動車特有の「手曲げ感のある伸びやかなリアフェンダーの造形」が見事にハマれば、2026年11月に発表される新型車は、予約殺到のプレミアムモデルとなる可能性が非常に高いはずだ。

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。