都会っ子に自然の尊さを伝える
地上35mの水田で田植え体験

田植え体験を行った菅刈小学校の児童たち|日刊カーセンサー
首都高速道路は5月31日、大橋“グリーン”ジャンクション計画の一環として、大橋換気所屋上にある「おおはし里の杜」にて稲作(田植え)体験のイベントを開催しました。

「おおはし里の杜」は、同社の環境への取り組みの一環として昨年夏に大橋換気場の屋上に設置したもの。緑あふれる空間は水田や斜面林を流れる小川など、1950年代当時の目黒川周辺の風景を再現し、高層ビルが建ち並ぶ街中において、様々な生き物の生育・生息空間となっています。

「おおはし里の杜」での稲作体験は、地域文化や自然とのふれあいを楽しみながら学び、子どもたちに自然環境の保全について目を向かせるきっかけを与えることを目的にしています。第1回目の稲作体験を行った昨年は、この活動に対し公益社団法人 土木学会から平成23年度「環境賞」(Iグループ)を受賞しています。

今回、参加した目黒区立菅刈小学校の5年生たちにとって田植えはもちろん初体験。水田に足を踏み入れると「ヌメヌメして気持ち悪い」「ヌルヌルが気持ちよかった」など、様々な感想を口にしながら、水田の感触を味わい、初めての田植えを楽しんでいました。また、水田に生息するアメンボやメダカなどの生物を発見し、目を丸くして観察する子もいました。「最初は水が冷たく感じたけど、とても楽しかった!」「早く収穫してご飯を30杯くらい食べたい」と話していたのが印象的でした。

なお、今回植えられた稲の品種は背が低く倒れにくいという特徴をもつ千葉県産の「ふさこがね」。収穫時には約60kgのお米になるとのことで、今回田植え体験をした児童たちは収穫や精米といった体験も9月に行う予定になっています。

  • 田植えを行う児童たち|日刊カーセンサー
  • 田植えに参加する首都高速道路社長の橋本氏|日刊カーセンサー

初体験の田植えを楽しむ児童たち(左)。首都高速道路の橋本社長も児童たちとともに田植え体験に参加(右)


東京SMOOTH 大橋ジャンクション
http://tokyo-smooth.jp/ohasi-summary.php



Text/カーセンサー編集部