「AOG 湘南里帰りミーティング 2025」で出会った、室蘭～湘南移動も思いっきり楽しむ家族の愛車は？

タグ: 日産 / 大家族向け / 家族向け / かっこいい / 買い物 / レジャー / 旅行 / ドライブ / 気ままにドライブ / フリースタイル / セレナ / 佐藤旅宇 / 編集部中村優理

2025/12/05

【連載：どんなクルマと、どんな時間を。】
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を？

過去の記事はこちら

2025年11月15日、大磯ロングビーチ第一駐車場で「AOG 湘南里帰りミーティング 2025」が開催された。日産モータースポーツ＆カスタマイズ（略称：NMC。2022年4月にニッサン・モータースポーツ・インターナショナルとオーテックジャパンが統合）が主催し、同社が手がけた車両とオーナーがNMC本社のある湘南エリアに集い、交流するオーナーズミーティングである。2004年に第1回が開催され、コロナ禍で中止となった年をはさんで今回で18回目となる、メーカー主催によるオーナーズミーティングの先駆けである。

本イベントの主役はあくまでオーナー。開会式では最も遠くから参加した方に贈られる「遠来賞」。最も総走行距離が多い参加車両のオーナーに贈られる「過走大賞」の発表があった。

北海道から家族で参加

北海道室蘭市から「セレナ e-POWER AUTECH」で参加のぬまっちさんは、その「遠来賞」の受賞者だ。室蘭～青森間はフェリーを使用したが、あとはひたすら高速道路で自走してきたという。しかも、奥さまと息子さんも同乗しているというからすごい。 2023年秋に納車されたという愛車のボディはまだ新車同然にピカピカだが、オドメーターの数値はすでに6万6000kmを刻んでいる。

▲ぬまっちさん家族が「遠来賞」を受賞したのは2度目

「道内を移動するとどうしても距離が延びてしまうんです。しょっちゅう札幌まで行くのですが、それだって往復250kmぐらいあります。さらに今年は根室にも2度ほど行ってますよ。これは片道10時間くらいかかります」

調べてみたところ室蘭～根室は片道約480km。東京・日本橋から京都・三条大橋まで、東海道を全線走破するよりもさらに少し長い距離である。コミュニティFMに関わる仕事をしている関係で、音響機材やスタッフを乗せて北海道内をあちこち駆けまわる必要があるという。現在の愛車は、ソフトな乗り心地とデザインが気に入っている。この前は、ハイブリッド仕様のトヨタヴォクシーに乗っていたが、30万kmを走破したところで駆動用バッテリーが寿命となり、加速力が大幅にダウン。やむなく乗り替えることになったとか。

▲息子さん自作のお守りもロングドライブの相棒だ

とにかく運転が大好きで、道内に限らず、ほぼマイカーで移動すると語るぬまっちさん。しかし、車のイベント参加のために家族を伴って室蘭から大磯まで自走とは、趣味というには酔狂すぎる気がしないでもないが、付き合わされる奥さまと息子さんからは不満は出ないのだろうか。

▲リアハッチの窓部分が開くようになっているので、荷物の出し入れもスムーズ

「家族揃って道外へ行く機会ってなかなかないので、家族旅行も兼ねているんです。今回は筑波宇宙センターやテーマパークに立ち寄りながらこの会場まで来ました。あとは各地のサービスエリアで美味しいものを味わうなど、妻や子供にも喜んでもらえるよう気を配っています」

車内には途中で立ち寄ったスポットで購入したと思しきお土産が無数に置かれており、旅をエンジョイしている様子がうかがえる。息子さんはやはり車好きらしく、イベント会場でGT-Rを見るのを楽しみにしていたそうな。

▲秘密基地みたいに楽しい車内が大好きな息子さん

今回の遠征では運転時間が10時間を超える日もあったが、プロパイロットなどの運転支援機能を活用すれば長距離移動の疲労は格段に軽減されるとぬまっちさん。かなり前に、当時の愛車だった日産プレサージュで千葉まで走った経験もあるが、その際の疲労感とは比較にならないという。そのうえ燃費も約18km/Lを記録するのだ。ただし、ぬまっちさんいわく、北海道の一般道を走行したときの方がさらに燃費は伸びるとか。道路環境が良い北海道ならではである。

文／佐藤旅宇、写真／江藤大作