幼少期からカート乗り(!)の生粋のクルマ好きが行き着いた“どこか似ている” フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
2026/01/07

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
走り好きの青年が選んだ、大人の辛口スポーツ
清潔感のある佇まいとおだやかな語り口、そして「白のゴルフ GTI」という愛車のチョイス。
「『お堅い』職業ゆえ、あまり派手な車を所有できないタイプの愛好家なのでは……」という勝手なイメージを膨らませつつインタビューを始めると、「それ、全然違います」とクボタさんは一笑に付した。
「車好きは父の影響ですね。子供の頃からあちこちへドライブに連れて行ってもらいましたし、幼少期から自動車専門学校の受験まで、レーシングカートに打ち込んでいました」
愛車遍歴は、免許取得直後に手に入れた日産 セフィーロに始まり、180SX、トヨタ マークII、FD3S型マツダ RX-7、さらにはルノー クリオ RSやローバー ミニなど、国籍を問わず「運転が楽しいモデル」を乗り継いできた。整備士の資格も有しており、かつてはメカニックとして勤務していた経験も持つ本格派だ。
ゴルフ GTIの前は、職場の先輩に強く薦められたスバル インプレッサ WRX STI(GRB型)を所有し、筑波サーキットなどを走って楽しんでいたという。
「WRXは峠道をドライブする分には安定していて素晴らしいのですが、サーキットで限界域に達した際の『曲がりづらさ』がどうしても気になってしまって。もう一度FFのハンドリングを味わいたくなり、今年6月に現在の愛車へ乗り替えました。ゴルフ RではなくGTIを選んだのも、絶対的な安定性より軽快さを優先した結果なんです」

自身の車の評価基準は、レーシングカートの経験が原点だと語るクボタさん。自分の意図したとおりに鼻先が向きを変える優れた「回頭性」こそが、「良い車」の重要な要素なのだとか。
クボタさんは新しい車を手に入れると必ず箱根に向かう。単にドライブを楽しむだけではない。
カートで培った鋭敏なセンサーを駆使し、乙女峠や長尾峠といったテクニカルなセクションで、マシンのポテンシャルを測るのだ。
「ボディの高い剛性感はさすがですね。ブレーキやサスペンションもいい。サーキットを本気で攻めるような場面でなければ、ノーマル状態でもかなりハイレベルな底力を感じました。利便性ではやはり国産車に分がありますが、走りの楽しさと実用性が高次元でバランスされているのがドイツ車の良さですよね。以前に所有していたローバー ミニは運転の楽しさこそ突出していましたが、オーバーヒートがひどくて日常使いが厳しかったです(笑)」
▲GTIの特徴であるフロントグリルの赤いラインもお気に入り市街地走行をジェントルにこなし、ひとたび峠を走れば豊かな低速トルクと優れたハンドリングでドライビングに没頭できる。そんな「二面性」こそがゴルフ GTIの魅力だとクボタさんは語る。
納車からまだ間もないが、このモデルの象徴であったチェック柄のシートはレカロのフルバケットシートに換装され、吸排気系にもひと通り手が入れられている。今後はホイールやコンピューターをチューンし、筑波サーキットでタイムアタックをしてみたいと意気込む。

「カート時代からそうでしたが、僕は思いどおりに動く車を無心で走らせる時間が、何よりも好きなんです」 穏やかな笑顔の奥に、走り屋の情熱を秘めたクボタさんと、ホットハッチの魂を宿すゴルフ GTI。「似た者同士」なドライバーとマシンが刻む濃密な時間は、まだ始まったばかりだ。
▲取材日は車好きの集まるカフェにドライブに来たところをキャッチ。話を聞けば聞くほど、生粋のスパルタ好きのようだ▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目).jpg)
クボタさんのマイカーレビュー
フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目)
●マイカーの好きなところ/ジェントルとスパルタンな走りの二面性
●マイカーの愛すべきダメなところ/良く出来すぎているところ(笑)
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/運転するのが好きな人

インタビュアー
佐藤旅宇
オートバイ専門誌や自転車専門誌の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はボルボ C30と日産 ラルゴ・ハイウェイスターの他、バイク2台とたくさんの自転車。この2年で5台の車を購入する中古車マニア。
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