グランカングー ▲ルノー グランカングーの日本での発売を機に、実は他にも存在している「7人乗れるおしゃれな輸入ミニバン」各車をチェックしてみましょう!

素敵な選択肢はグランカングーだけではない

日本でも2023年の「カングージャンボリー」でお披露目されていたルノーの7人乗りMPV「グランカングー」が2026年2月5日、ついに発売されました

全長4910mm×全幅1860mm×全高1810mmのボディに3列・7人分の独立式シートを組み合わせ、カングー自慢のダブルバックドア(観音開きのリアゲート)も備えているグランカングーは、「7人乗れるしゃれた輸入車」を探していた人にとっては最高な存在のひとつ。「ぜひ欲しい!」と思っている人も少なくないでしょう。
 

グランカングー▲ルノー グランカングーのキャビンはこのような感じ。2列目はベンチシートのようにも見えるが独立式で、同じく独立式となる3列目を含め、個別に前後スライドができる

しかし、このタイミングだからこそあえて申し上げたいのは「グランカングー以外にも、ステキな欧州製ミニバンはありますよ!」ということです。

このたび発売されたルノー グランカングー クルールがかなり素晴らしい3列シートMPVであることは間違いありませんが、それはそれとして別の選択肢も、この機会にチェックしてみたいと思います。
 

 

グランカングーの代わり①|シトロエン ベルランゴロング(初代)
→中古車支払総額:315万~490万円

シトロエン ベルランゴロングは、2019年10月に上陸したシトロエンのおしゃれな5人乗りMPV「ベルランゴ」のロングボディバージョン

ボディサイズはグランカングーとおおむね同等といえば同等ですが、長さ的には14cmほど短い全長4770mm×全幅1850mm×全高1850mmです。
 

ベルランゴロング▲こちらがシトロエン ベルランゴロング。写真のグレードはオレンジの差し色が特徴となる「シャイン ブルーHDi XTRパック」
 

2列目シートの位置とスライドドアのサイズなどは標準モデルと同じですが、2脚のシートが配置される3列目はなかなかの空間。シートのサイズや厚みは2列目と比べても遜色なく、空間的な余裕も十分。

3列目シートは前後スライドに加えて取り外しも可能で、取り外したうえで2列目シートを格納した際の荷室容量は、標準モデル比で27%アップの2693Lに上ります。
 

ベルランゴロング▲いちいちおしゃれなベルランゴロングの運転席まわり。カーナビ機能はオプション扱いだが、Apple CarPlayなどが使える8インチのタッチスクリーンは標準装備
ベルランゴロング▲3列目の空間は十分以上の広さ。2列目シートはグランカングーと同じく独立式だ
 

パワートレインは標準モデルと同様となる最高出力130ps/最大トルク300N・mの1.5Lディーゼルターボエンジン+8速ATで、駆動方式はFWD(前輪駆動)。上陸当初のグレードは「シャイン ブルーHDi」と「シャイン ブルーHDi XTRパック」の2種類で、XTRパックの方はオレンジのアクセントカラーが各所にあしらわれています。

2024年1月にはグレード名を「マックス ブルーHDi」と「マックス ブルーHDi XTRパック」に変更。そして2024年10月にはマイナーチェンジを実施し、内外装デザインと各種機能がアップデートされました。

そんなシトロエン ベルランド ロングの中古車流通状況はおおむね下記のとおり――なのですが、その前に、シトロエン ベルランゴロングには「プジョー リフターロング」と「フィアット ドブロマキシ」という兄弟車も存在しています。
 

リフターロング▲こちらがプジョー リフターロング。パワーユニットはベルランゴロングと同じもので、ボディサイズも、微妙に違うがおおむね同等
ドブロマキシ▲ベルランゴロングのフィアット版であるドブロマキシ。写真はコロッセオグレーというボディカラーをまとった特別仕様車「ドブロマキシ コッピア」
 

プジョー リフターロングは「ベルランゴロングとおおむね同テイストとなるデザイン違いの1台」といったニュアンスですが、フィアット ドブロマキシは、フィアットブランドならではのカジュアルに使い倒せるキャラクターになっています。

現在、各モデルの中古車流通状況と物件リンクは下記のとおりです。

車種 掲載台数 価格帯(総額)
シトロエン ベルランゴロング 約45台 総額315万~490万円
プジョー リフターロング 約30台 総額330万~450万円
フィアット ドブロマキシ 約15台 総額360万~420万円
車種 掲載台数 価格帯(総額)
シトロエン ベルランゴロング 約45台 総額315万~490万円
プジョー リフターロング 約30台 総額330万~450万円
フィアット ドブロマキシ 約15台 総額360万~420万円

●シトロエン ベルランゴロング
 

▼検索条件

シトロエン ベルランゴロング(初代)

●プジョー リフターロング
 

▼検索条件

プジョー リフターロング(初代)

●フィアット ドブロマキシ
 

▼検索条件

フィアット ドブロマキシ(3代目)
 

グランカングーの代わり②|フォルクスワーゲン シャラン(2代目)
→中古車支払総額:60万~400万円

2010年から2022年まで販売された2代目フォルクスワーゲン シャランも、コンディション良好な高年式車であれば、ルノー グランカングーとおおむね似たニュアンスの魅力を堪能できるでしょう。
 

シャラン▲こちらが2代目フォルクスワーゲン シャラン。写真は2022年モデルのTSI コンフォートライン
 

フォルクスワーゲン シャランは、まずは1995年にフォードとの共同開発によって誕生したラージサイズミニバンですが、ここでご紹介する2代目シャランは2010年、フォルクスワーゲンの独自開発によって誕生したモデルです。

ボディサイズは全長4855mm×全幅1910mm×全高1750mmで、本国では2列5人乗りや3列6人乗りも存在しましたが、日本に導入されたのは2-3-2のシートレイアウトとなる7人乗り仕様。独立した3座からなる2列目シートは、最大20度のリクライニングと16cmの前後スライドが可能。2列目、3列目のシートは個別に折り畳んで収納することもでき、容量711~2297Lの広大でフラットな積載スペースを創出できます。
 

シャラン▲運転席まわりの造形や質感は、同世代のフォルクスワーゲン ゴルフとおおむね同様
シャラン▲3列目シートのサイズは2列目シートと同じで大ぶり。空間的余裕も十分で、身長180cm級の成人でもまずまず普通に座ることができる
 

パワートレインは最高出力150psの1.4Lツインチャージドユニット+6速DSGまたは2Lディーゼルターボ+7速DSGの2種類で、基本的なグレード構成は下記のとおりです。

●TSI トレンドライン:2015年9月に追加されたエントリーグレード
●TSI コンフォートライン:当初からある標準グレード
●TSI ハイライン:当初からある充実装備の上級グレード
●TDI ハイライン:2019年8月に追加された2Lディーゼルターボ搭載グレード

2010年から2022年までの長きにわたって生産されたモデルだけあって、装備内容は利便性などは、年式的に新しければ新しいほど向上しています。一概にいえるものでもありませんが、基本的には「なるべく高年式車を選ぶ」というのが、フォルクスワーゲン シャランを狙う場合には正解となるでしょう。
 

Aクラスセダン▲安全装備やインフォテインメント関係などは年を追うごとに進化していった。もちろんコンディションの良し悪しこそが最重要課題だが、可能な範囲でなるべく高年式な中古車を選びたい
 

そんなフォルクスワーゲン シャランのグレード別中古車流通状況は下記のとおりです。

グレード 掲載台数 価格帯(総額)
TSI トレンドライン 0台 -
TSI コンフォートライン 約20台 総額70万~320万円
TSI ハイライン 約20台 総額110万~350万円
TDI ハイライン 約10台 総額250万~400万円
グレード 掲載台数 価格帯(総額)
TSI トレンドライン 0台 -
TSI コンフォートライン 約20台 総額70万~320万円
TSI ハイライン 約20台 総額110万~350万円
TDI ハイライン 約10台 総額250万~400万円

▼検索条件

フォルクスワーゲン シャラン(2代目)
 

グランカングーの代わり③|BMW 2シリーズグランツアラー(初代)
→中古車支払総額:80万~260万円

ここまでは、ルノー グランカングーを含めて「まあまあデカいサイズの欧州製3列シートミニバン」を紹介してまいりました。しかし、「もう少し小ぶりな3列シート車の方が望ましい」という人もいるかもしれません。

そんな場合には、ドイツのBMWが2022年まで生産していた「BMW 2シリーズグランツアラー(初代)」にご注目ください。
 

2シリーズグランツアラー▲全長約4.9mのルノー グランカングーと比べるといくぶん小ぶりなBMW 2シリーズグランツアラー。その全長は4.5mを少し超える程度だ
 

2015年5月に登場したBMW 2シリーズグランツアラーは、BMW初のFF車として2014年に登場した「BMW 2シリーズアクティブツアラー」という2列シート車の全長とホイールベースを延長し、さらにルーフも高くして3列シート・7人乗りとしたMPV。

ボディサイズは全長4565mm×全幅1800mm×全高1645mmとさほど大きくはないため、常に大人7名でのフル乗車を想定しているユーザーには不向きです(この車の3列目に大人が座るのは、ハッキリいって困難です)。

しかし、「3列目はあくまでも緊急用であり、普段は荷室として使う」と割り切り、そのうえで「スポーティに走れる輸入ミニバンが欲しい」と考えるのであれば、BMW 2シリーズグランツアラーは――特にそのディーゼルターボエンジン搭載グレードは、大いに検討に値します
 

2シリーズグランツアラー▲いかにもBMWらしいスポーティな世界観となる運転席まわり。トランスミッションは8速AT
2シリーズグランツアラー▲3列目は正直かなり狭いが、3列目シートはないものとして格納してしまえば、2シリーズグランツアラーの荷室は一般的なステーションワゴン以上に広く使うことができる
 

パワーユニットは「218i」に搭載される最高出力136psの1.5L直3ガソリンターボと、「220i」に搭載される同192psの2L直4ガソリンターボ、そして「218d」が搭載する同150psの2L直4ディーゼルターボの3種類。駆動方式はFFが基本ですが、ディーゼルターボ車は4WDもラインナップしています。

これらのうちから、一番人気でもある2L直4ディーゼルターボ搭載グレードを選び、そして「3列目は狭い」という部分に目をつぶることができるなら、相当スポーティなニュアンスのミニバン生活を堪能できるでしょう。
 

Aクラスセダン▲ディーゼルターボを搭載する218d系が、低回転域からシームレスに速度を上げていく際のフィーリングは本当に気持ちが良い。3列シートミニバンに、広さではなく「走りと燃費」を求める人にオススメしたい
 

そんなBMW 2シリーズグランツアラーの、ざっくりとしたグレード別中古車流通状況は現在、おおむね下記のとおりです。

グレード 掲載台数 価格帯(総額)
218d系 約70台 総額80万~260万円
218i系 約30台 総額90万~250万円
220i系 約5台 総額130万~160万円
グレード 掲載台数 価格帯(総額)
218d系 約70台 総額80万~260万円
218i系 約30台 総額90万~250万円
220i系 約5台 総額130万~160万円

▼検索条件

BMW 2シリーズグランツアラー(初代)
文/伊達軍曹 写真/ルノー、ステランティス、フォルクスワーゲン、BMW
※記事内の情報は2026年2月4日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。