RAV4 ▲新型となる5代目トヨタ RAV4は最安グレードでも車両価格450万円というプライスでちょっと手が出ないかも……。ならば、新型RAV4のおおむね半額で狙える“代わり”を探してみましょう!

最廉価グレードを比較すると約120万円アップ……

待望の新型トヨタ RAV4が2025年12月17日、ついに発売されました。力強く洗練されたデザインや新世代ハイブリッドシステム、より進化した先進安全装備の採用などを見るにつけ「欲しい!」と強烈に思うわけですが、残念ながら新型RAV4の車両プライスはけっこう上がってしまいました。

4代目の最廉価グレードは車両価格323.7万円でしたが、新型のそれは450万円と約120万円もの値上がり。「アドベンチャー E-Four」同士で比較した場合でも、17万円の値上がりとなっているのです。
 

RAV4▲欲しいのはやまやまだが、価格を考えると二の足を踏んでしまう部分もある新型トヨタ RAV4。写真の「Z」が最廉価グレードにあたるわけだが、その車両本体価格は実に450万円!
 

もちろん、新型は今のところ全グレードがフルタイム4WDのE-fourとなったため、車両価格が上がるのも致し方ない話ではあるのですが、四駆機構うんぬんではなく「とにかく新型RAV4が欲しい!」という方にとっては、ちょっと痛い価格といえるかもしれません。

そこでこの記事では、新型トヨタ RAV4のおおむね半額と言える「総額200万円台」で狙うことができる、新型RAV4の代わりになり得る5車種をピックアップしてみることにしましょう!
 

 

新型RAV4の代わり①|トヨタ RAV4(4代目)のE-Fourグレード

もちろん新型RAV4のZまたはアドベンチャーを注文するに越したことはないのかもしれません。

しかし、アドベンチャーの場合でも総額500万円近くとなる価格の高さや、いつになるのか見当もつかない長い納期のことを考えれば、「4代目RAV4 E-Fourグレード(2.5Lハイブリッドの4WD グレード)の良質物件を、総額200万円台でサクッと買ってしまう」というのも、かなり悪くない話です。
 

RAV4▲こちらが4代目トヨタ RAV4。写真のグレードは「ハイブリッド アドベンチャー」
 

新型と比べれば、当然ながら劣っている点もある4代目RAV4ですが、プラットフォームは新世代の「GA-K」であり、当時最新のToyota Safety Senseは全車標準装備。エクステリアデザインも、新型の「シュッとした感じ」とはちょっと違うかもしれませんが、無骨な香りが漂うエクステリアも、これはこれで今なお魅力的です。

そしてE-Fourグレードであれば、パワーユニットも新型と同様の2.5Lハイブリッド。もちろん4代目のハイブリッドシステムは、新型が採用している第5世代ハイブリッドではなく従来型のTHS IIですが、システム最高出力は新型の240psに対して222psと、さほど遜色はありません。

また、WLTCモード燃費も新型の22.5~22.9km/Lに対して20.3~21.1km/Lと、もちろん新型の方が良好ではあるのですが、4代目だってなかなかのモノです。
 

RAV4▲4代目トヨタ RAV4 ハイブリッド アドベンチャーの運転席まわり。色使いやシートの素材などは、グレードやパッケージオプションによって変わってくる
 

そんな4代目トヨタ RAV4 E-Fourグレードの、走行5万km以下の物件に絞った場合の狙い目ゾーンは現在、おおむね下記のとおりです。

●2.5 ハイブリッドG E-Four|総額260万~310万円
●2.5 ハイブリッドX E-Four|総額280万~330万円
●2.5 ハイブリッド アドベンチャー E-Four|総額350万~390万円
●2.5 ハイブリッド アドベンチャー オフロードパッケージII E-Four|総額390万~440万円

オフロードテイストが強いアドベンチャー系を選びたい場合は、今回のテーマである「新型RAV4の半額ぐらい」という範疇を超えてしまいますが、エントリーグレードのハイブリッドGか中間グレードのハイブリッドXであれば、新型のおおむね半額の予算感にて、まずまずな1台が確実に見つかることでしょう。
 

▼検索条件

トヨタ RAV4(4代目) × E-Four系
 

新型RAV4の代わり②|マツダ CX-5(2代目)のディーゼルターボグレード

新型トヨタ RAV4と違って新世代のハイブリッドシステムは採用されていませんが、「ハイブリッドとはまた別の意味で優秀なディーゼルターボエンジン」と「シュッとした内外装デザイン」を新型RAV4の半額程度で堪能できるのが、2代目マツダ CX-5の大幅改良世代です。
 

CX-5▲2021年12月に大幅改良を受けた2代目マツダ CX-5。写真のグレードは「スポーツアピアランス」
 

ご承知のとおりマツダ CX-5は、近々新型(3代目)が国内でも発売される予定のミッドサイズSUV。ここで推す2代目は2016年12月に発売されたモデルで、2021年12月に大幅改良が施されています。

大幅改良の内容は、フロントとリアまわりのデザインを変更するとともに、長時間運転しても疲労感の少ない運動性能や、静粛性を含むパッセンジャーの快適性を追求。またスイッチ操作ひとつで任意に走行モードが切り替えられる「Mi-DRIVE」も新たに設定されました。
 

CX-5▲大幅改良を受けた2代目マツダ CX-5のインテリア。写真のグレードは「スポーツアピアランス」
 

その他では荷室のフロアボードを前後2分割式としたり、いわゆるスマホの置くだけ充電を設定したり、荷室フロア下のサブトランク容量が拡大されたり、高速道路での渋滞時などにアクセル/ブレーキ/ステアリングの各操作をアシストしてくれる「クルージング&トラフィックサポート」が採用されたりと、細かな部分のブラッシュアップについても枚挙にいとまがありません。

そんな2代目マツダ CX-5の大幅改良世代を狙う場合、直4ガソリン自然吸気エンジンでもいいのですが、やはりどうせなら、力強くて燃費性能も優秀な2.2L直4ディーゼルターボエンジン搭載グレードを選びたいところです。

現在、2代目マツダ CX-5 XD系(2.2L直4ディーゼルターボエンジン搭載グレード)主要グレードの中古車支払総額はおおむね下記のとおりです。

●2.2 XD プロアクティブ|総額230万~300万円
●2.2 XD プロアクティブ 4WD|総額270万~300万円
●2.2 XD Lパッケージ|総額250万~310万円
●2.2 XD Lパッケージ 4WD|総額270万~320万円
●2.2 XD エクスクルーシブモード|総額270万~370万円
●2.2 XD エクスクルーシブモード 4WD|総額290万~380万円
●2.2 XD スマートエディション|総額220万~320万円
●2.2 XD スマートエディション 4WD|総額260万~310万円
●2.2 XD ブラックトーンエディション|総額240万~340万円
●2.2 XD ブラックトーンエディション 4WD|総額270万~350万円
●2.2 XD スポーツアピアランス|総額260万~390万円
●2.2 XD スポーツアピアランス 4WD|総額290万~390万円

最上級グレードであるエクスクルーシブモードは総額300万円台が中心になってしまいますが、それ以外の各種グレードであれば、総額200万円台の予算でもまずまず好条件な1台が普通に見つかるでしょう。
 

▼検索条件

マツダ CX-5(2代目) × XD系 × 2021年12月~
 

新型RAV4の代わり③|トヨタ ハリアー(4代目)

新型トヨタ RAV4の「シュッとした感じ」を魅力に感じているのであれば、同じくシュッとしているイメージが強い4代目RAV4の兄弟車「トヨタ ハリアー(4代目)」を、総額200万円台の予算で買ってみるのも悪くありません。
 

ハリアー▲こちらが4代目トヨタ ハリアー
 

4代目トヨタ ハリアーは、2020年6月に発売されたミッドサイズのSUV。プラットフォームは4代目RAV4と同様の「GA-Kプラットフォーム」で、パワーユニットも4代目RAV4と同じ2L直4ガソリン自然吸気と2.5Lハイブリッドの2種類。そしてボディサイズや室内寸法、荷室容量などに関しても、両者は微妙に異なりますが、「だいたい同じ」と言うこともできます。

大きく異なるのは内外装の意匠および雰囲気と、一部のガソリン車の4WDシステムです。

やや無骨なオフロードイメージをあえて強調している4代目RAV4の造形に対し、4代目ハリアーはあくまでも都会派な上質路線。そしてガソリン車の4WDシステムは、4代目RAV4のアドベンチャーとG Zパッケージが「ダイナミックトルクベクタリングAWD」という高度な機構を採用しているのに対し、4代目ハリアーのガソリン4WD車のシステムは「ダイナミックコントロール4WD」という一般的なタイプです。

そのため、「悪路もガンガン走りたい!」と考える人には新型RAV4か、もしくは4代目RAV4のアドベンチャーまたはG Zパッケージがオススメとなるのですが、「年に1回ぐらいは悪路も走るかもしれないが、基本的には舗装路しか走らない」というタイプの人であれば、4代目トヨタ ハリアーの2WD車または4WD車であっても何ら問題はありません。
 

ハリアー▲4代目トヨタ ハリアー Z レザーパッケージの運転席まわり
 

そんな4代目トヨタ ハリアー主要グレードの、走行5万km以下の物件に絞った場合の狙い目ゾーンは現在、おおむね下記のとおりです。

●2.0 G|総額260万~300万円
●2.0 G 4WD|総額290万~330万円
●2.0 Z|総額280万~330万円
●2.0 Z 4WD|総額320万~360万円
●2.5 ハイブリッドG|総額270万~320万円
●2.5 ハイブリッドE-Four G|総額320万~360万円
●2.5 ハイブリッドZ|総額310万~360万円
●2.5 ハイブリッドE-Four Z|総額340万~380万円

ハイブリッドGを除くハイブリッド車は「新型RAV4の約半額」というわけにはいきませんが、それ以外のグレードであれば、特にガソリン車の2WDグレードであれば、新型RAV4のおおむね半額程度でイケる場合が多いでしょう。
 

▼検索条件

トヨタ ハリアー(4代目)
 

新型RAV4の代わり④|スバル フォレスター(5代目)

新型トヨタ RAV4のシュッとした内外装に魅力に感じているのであれば、前述した4代目トヨタ ハリアーが、総額200万円台で狙える“代わり”としては適任です。しかし「走り」の部分を重視したいのであれば、5代目スバル フォレスターが適任となりそうです。
 

フォレスター▲2018年7月に発売された5代目スバル フォレスター。写真は2020年10月に追加された上級グレード「スポーツ」の、マイナーチェンジ前の世代
 

5代目スバル フォレスターは2018年から2025年3月まで販売された、トヨタ RAV4とおおむね同クラスとなるミッドサイズSUV。他社のSUVは4WDと2WDの両方を用意している場合がほとんどですが、5代目フォレスターはスバル自慢のフルタイム4WDのみという硬派な設定です。

パワーユニットは初期型に搭載された2.5Lガソリン自然吸気と2Lマイルドハイブリッド、そして途中から追加された1.8Lガソリンターボユニットの3種類。

その中の2Lマイルドハイブリッドは若干個性に欠けるきらいもありますが、途中までラインナップされていた2.5L自然吸気エンジンはきわめて万能かつ力強い好ユニット。そして2020年10月からラインナップされた最高出力177psの1.8Lガソリンターボユニットは、5代目スバル フォレスターという実直な中型SUVを、きわめてスポーティに走らせることを可能にしてくれるパワーユニットです。

もちろんパワーユニットと走行性能の部分以外でも、SUVとしての居住性や積載性、「アイサイト」がもたらしてくれる安心感、そしてスバル車ならではの悪路走破性能などの点においても、5代目スバル フォレスターは新型トヨタ RAV4の代わりとしての役割を――総額200万円台で購入できるSUVとしては十分以上に――果たしてくれるでしょう。
 

フォレスター▲グレードによって細部は異なるが、5代目フォレスターの運転席まわりはおおむねこのようなデザイン
 

現在、2.5L自然吸気または1.8Lガソリンターボエンジンを搭載する5代目スバル フォレスターの、走行5万km以下の物件に絞った場合の狙い目ゾーンはおおむね下記が目安となります。

●2.5 ツーリング|総額190万~250万円
●2.5 プレミアム|総額200万~260万円
●2.5 エックスブレイク|総額210万~280万円
●1.8 スポーツ|総額290万~350万円
●1.8 STIスポーツ|総額340万~380万円
●1.8 XTエディション|総額320万~370万円

1.8Lガソリンターボ搭載グレードは「新型RAV4の約半額」というラインを超えてしまうのが残念なところではあるのですが、もしも予算的な余裕があるのであれば、狙ってみる価値は大いにあるカテゴリーです。
 

▼検索条件

スバル フォレスター(5代目)
 

新型RAV4の代わり⑤|DSオートモービル DS7クロスバック(初代)

新型トヨタ RAV4のアドベンチャー(タフなイメージを強調したグレード)に引かれている人には不向きかもしれませんが、洗練された都会派イメージとなっているZに魅力を感じている人には、「芸術性とテクノロジーの融合」をうたって2018年に登場したDSオートモビルの「DS7クロスバック」がハマる可能性もあります
 

DS7クロスバック▲DSオートモビルのフラッグシップSUVとして2018年に上陸したDS7クロスバック。2023年4月以降は車名を「DS7」に変更している
 

シトロエンの上級ブランドに位置するDSオートモビルのフラッグシップSUVとして2018年7月に上陸したDS7クロスバックは、「オートクチュールを連想させるような細部にわたるパリらしいこだわりのあつらえと、最新テクノロジーの融合」をテーマに開発されたSUV。……ちょっと何を言っているのかわからない感じの開発テーマですが、要するに「めちゃめちゃオシャレ!」ということです。

フロントには立体的にデザインされた「DSウインググリル」を配し、リアコンビネーションランプは、斜め格子模様に3Dエフェクトを与えた造形。そしてインテリアはDSブランドのコンセプトである『SPIRIT OF AVANT-GARDE』を表現したという仕上がり。これまたわかるようなわからないようなコンセプトですが、下の画像を見れば、DSオートモビルが言わんとするところは一目瞭然で伝わるのではないかと思います。
 

DS7クロスバック▲上級グレード「グランシック」の標準内装はこのような世界観。確かに「SPIRIT OF AVANT-GARDE(前衛の精神)」なるものを具象化すると、このような造形になるのかもしれない
 

パワーユニットは2Lディーゼルターボと1.6Lガソリンターボの2種類で、トランスミッションは全車8速AT。そして「DSアクティブスキャンサスペンション」というマニアックな足回りは、車両前方5~25mの路面状況を常時高速スキャンして路面の凹凸を検知し、四輪のショックアブソーバー減衰力を常に最適化し、まるで浮遊したまま移動しているかのような快適な乗り心地を実現するというもの。「ノーマル」「スポーツ」「エコ」「コンフォート」という4つのドライブモードのうちコンフォートを選択すると、このDSアクティブスキャンサスペンションは自動的に作動します。

とはいえDS7クロスバックは、フラッグシップSUVでありながら「プラグインハイブリッド車以外の駆動方式はすべて2WD(FF)」という軟弱な(?)仕様なのですが、悪路や雪道をガンガン走る予定がないのであれば、軽量でシンプルなFFの方がむしろ好都合だったりするものです。

そんなDS7クロスバックの中古車支払総額は現在、190万~300万円といったところですが、総額250万円前後にて、上級グレードであるグランシックのディーゼルターボ車を見つけることが可能です。

新型トヨタ RAV4と同等または同等以上にシャレた造形を持ち、なおかつ「周囲とほぼ絶対にカブらないSUV」を探している人は、ぜひDS7クロスバックにもご注目ください。
 

▼検索条件

DSオートモービル DS7クロスバック(初代)
文/伊達軍曹 写真/トヨタ、マツダ、スバル、DSオートモビル
※記事内の情報は2026年1月5日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。