メルセデス・ベンツ SL55 AMG▲カーセンサーEDGE 2026年3月号では、 “最後のアナログ期”である1990年代後半から2000年代にかけてのメルセデス、BMW、アウディのモデルを紹介。それぞれ異なる理想を形にした3ブランドのモデルはネオクラシックとして再評価され始めています

“最後のアナログ期”に異なる最適解を導き出した3ブランド

時代が移り変わってもなお、機械としての手応えが鮮明に残り、いま選ぶ理由が確かに存在する車。1990年代後半から2000年代にかけてのメルセデス・ベンツ、BMW、アウディはまさにその象徴です。

電子制御が本格化する一歩手前。エンジンの鼓動やステアリング越しの反力が、ブランドの思想そのものを雄弁に語っていた“最後のアナログ期”。

その時代、メルセデス、BMW、アウディという3つのプレミアムブランドは、同じ条件の中で、まったく異なる答えを導き出しました。
 

メルセデス・ベンツ C63 AMG▲“変わらないこと”によってブランドを更新していったメルセデス・ベンツ。こちらは豊かなトルクと鋭いハンドリングでAMG史上最高のモデルとうたわれたC63 AMG

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メルセデス・ベンツ C63 AMG(W204型)
アウディ RS4▲論理と美意識によってブランドを再構築したアウディ。先端テクノロジーで速さだけでなく安全も手に入れた、高回転NAエンジン搭載のRS4(B7型)も2006年に登場

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アウディ RS4(B7型)
BMW M3▲正解を壊すことで未来を探したのがBMW。2001年に登場したM3(E46型)は“エンジン屋”の威信をかけたアナログ技術の集大成であった

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BMW M3(E46型)

ネオクラシックとして再評価される “美しいバランス”

「成熟」という一点に向かいながらも、なぜこれほど異なる個性が生まれたのでしょうか?

それは、メルセデスは圧倒的なパワーを余裕で包み込み、アウディは四輪駆動と高い安定性で速さを合理的に突き詰め、BMWはドライバー中心のバランスと操る楽しさを磨き上げたためです。
 

アウディ R8▲「機能がデザインになる」という思想を世界に示し、新時代の到来を予感させたアウディ R8(初代)

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アウディ R8(初代)

そして今、それぞれが信じた“美しいバランス”が、ネオクラシックとして再評価され始めています。

20年という時間は、これらの車を単なる旧型車ではなく、思想の結晶へと変えました。数字では測れない完成度、時代を超えて残った哲学の差。それこそが、ドイツ車が最もドイツ車らしかった瞬間の証しです。それはまさに電動化と知能化が加速する現代だからこそ浮かび上がる、アナログ最終章の輝きと言えるでしょう。

今号の特集では、そんなドイツ車の成熟が最も美しいかたちで結実した時代を、カーセンサーEDGE独自の視点で読み解きます。
 

BMW M5▲BMWによるアナログの“最終回答”といえるM5(E39型)のオーナーにも取材。その魅力などを語ってもらった

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BMW M5(E39型) ※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。
BMW X5▲2000年に登場したBMW X5は、SUVが“背の高い乗用車”へと進化する決定打となったモデル

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BMW X5(初代) ※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。
文/編集部、写真/神村聖、郡大二郎、嵯峨赳夫、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2026年3月号
NEO-CLASSIC GERMANY 1995ー2010

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