Q3スポーツバック ▲「ちょっとステキな輸入コンパクトSUVが欲しい」は、残念ながら高額である場合が多いです。しかし「アウディ Q3スポーツバック」というドイツ車であれば、実は総額300万円程度の予算でも十分イケるのです!

「おしゃれな輸入SUVは高い」というのが通説だが

今、車における一番人気のカテゴリーは「コンパクトSUV」なわけですが、一番人気であるがゆえに、普通の売れ筋モデルを買ってしまうと「周囲とカブりまくる」という、悲劇的な状況も発生しがちです。

そんな悲劇を避けるためには、同じコンパクトSUVでも「輸入コンパクトSUV」を選ぶようにすれば、周囲とあまりカブることはなく、それと同時に「洗練された世界観」を日々堪能することも可能になります。

しかし、問題は「洗練された輸入コンパクトSUVはぶっちゃけ高額である」ということなのですが――実はドイツ御三家のひとつであるアウディ社が作っている「アウディ Q3スポーツバック」というコンパクトSUVであれば、かなり洗練されている上質な輸入SUVであるにもかかわらず、総額300万円程度から入手できてしまいます。

この記事では、そんなアウディ Q3スポーツバックの上手な選び方を検討してまいります。
 

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アウディ Q3スポーツバック(初代)
 

モデル概要:全長4.5mという程よいサイズ感のクーペ的SUV

アウディ Q3スポーツバックは、日本へは2020年8月に上陸したドイツ製のコンパクトSUV。

同じタイミングで上陸した「2代目アウディ Q3」が一般的なフォルムのコンパクトSUVであるのに対し、Q3スポーツバックはQ3よりもルーフが低く、ルーフエンドから車両後部にかけてリアウインドウがなだらかに傾斜しているクーペ的フォルムを採用している1台です。
 

Q3スポーツバック▲こちらが2020年に発売されたアウディ Q3スポーツバック
Q3スポーツバック▲SUVのルーフエンドは切り立った角度になっているのが一般的だが、Q3スポーツバックはクーペ風のなだらかに降りていくプロポーションを採用している

そのボディサイズは全長4500mm×全幅1840mm×全高1565mmで、これは「トヨタ カローラクロス」より少し大きい程度のサイズ感。エクステリアデザインは、押し出し感はあるものの、決して下品ではないオクタゴン(八角形)のフロントグリルや、抑揚のあるボディサイドの曲面などが特徴です。

そしてインテリアも、フロントグリルと同じオクタゴンをモチーフとしたデザインや、スイッチ類を極力減らしたセンターコンソール、10.25インチのフル液晶デジタルメーターやタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステム「MMI」などが絶妙におしゃれです。

リアシートは前後スライドやリクライニングが可能で、荷室容量は5人乗車時でも530L。リアシートを格納すれば最大1400Lまで拡大可能です。
 

Q3スポーツバック▲オクタゴン(八角系)のモチーフを随所に採用しているアウディ Q3スポーツバックの運転席まわり。さすがはアウディだけあって、細かい部分の意匠もいちいちおしゃれだ(写真は本国仕様のため左ハンドル)
Q3スポーツバック▲リアシートには130mmの前後スライド機構と、7段階のバックレスト角度調整機構が付帯
Q3スポーツバック▲クーペ的なフォルムは採用しているが、それでも5名乗車時の荷室容量は530Lと、十分な広さが確保されている

パワーユニットは最高出力150ps/最大トルク250N・mの1.5L直4ガソリンターボエンジンと、同150ps/同340N・mの2L直4ディーゼルターボエンジンが基本。

駆動方式はガソリンターボ車がFF(前輪駆動)で、ディーゼルターボ車はフルタイム4WDです。ちなみに2024年12月以降のディーゼルターボエンジンは改良を受け、最高出力193ps/最大トルク400N・mに変わっています。

アウディはQ2からQ8まで、様々なサイズのSUVをラインナップしていますが、その中でもQ3スポーツバックは「小さめだけど決して小さすぎはしない、ちょっと個性的なクーペ的フォルムの1台」といった立ち位置だといえるでしょう。

 

選択肢①:総額300万円台の予算でそつなくステキに見せたいなら?

現在、アウディ Q3スポーツバックの中古車平均価格は約346万円。つまり総額300万円台というまずまず現実的な予算でも標準的なコンディションの1台を狙える価格状況であり、その気になれば総額270万円付近で探すことも可能です。

そのような総額300万円台という予算帯において「そつなく素敵に見せられるQ3スポーツバック」を入手したい場合に選ぶべきは、「35 TFSI Sライン」または「35 TDI クワトロ Sライン」です。
 

Q3スポーツバック▲スポーティな内外装を採用している「35 TFSI Sライン」および「35 TDI クワトロ Sライン」

「35 TFSI Sライン」は、1.5Lガソリンターボエンジンを搭載するモデルに、何かとスポーティな内外装を与えたグレード。具体的には、専用デザインのバンパーや19インチホイール、人工皮革とファブリックのコンビネーションとなるスポーツシートなどが特徴となります。

Sラインではないベーシックな「35 TFSI」の方が若干お安く入手できる傾向はあるのですが、価格に大差はなく、「35 TFSI Sライン」のスポーツシートや19インチホイールは気分的にもアガりますので、選ぶとすればやはりSラインでしょう。

総額340万円前後で、走行3万kmぐらいの好条件物件が見つかるはずです。
 

Q3スポーツバック▲「Sライン」に標準装着されるスポーツシートの造形はこのような感じ

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アウディ Q3スポーツバック(初代)×35 TFSI Sライン ×総額400万円未満

もう一方の「35 TDI クワトロ Sライン」は、2Lディーゼルターボエンジンを搭載するグレードで、こちらにはベーシックグレードの設定はなく、「Sライン」のみとなります。ガソリンターボエンジンを搭載する35 TFSI Sラインよりは若干高額となる傾向はありますが、それでも総額360万円前後にて、走行3万kmぐらいのナイスな物件が見つかるでしょう。

しかし「そもそもガソリンターボにするか、それともディーゼルターボを選ぶか?」というのは若干難しいというか、悩ましい問題です。

何かと経済的なのは燃料代単価が安いディーゼルターボですが、ガソリンターボを搭載する35 TFSI Sラインの乗り味はかなり素晴らしく、燃費性能も35 TDI クワトロ Sラインとそう大幅には変わりません。

そのため、この問題に関しては「どちらでもいいので、とにかく良いご縁があった方を買う」と決めるか、もしくは「4WDが必要なら35 TDI クワトロ Sライン、FFでも十分ならば35 TFSI Sライン」と決めてしまうかの二択で臨むほかありません。

結果としてどちらになったとしても、「いい買い物」であることに変わりはありません。
 

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アウディ Q3スポーツバック(初代)×35 TDI クワトロ Sライン ×総額400万円未満
 

選択肢②:予算ちょい足しの「総額400万円台前半」で狙うなら?

総額300万円台半ば付近の予算でも、十分に好条件な35 TFSI Sラインまたは35 TDI クワトロ Sラインが狙えるアウディ Q3スポーツバックではあります。

しかし「総額400万円台」の予算を投じてもOKと考えるなら、より低走行な1台が見つかるはずです。
 

Q3スポーツバック▲総額400万円台前半になると、走行数千km程度の「35 TFSI Sライン」または「35 TDI クワトロ Sライン」がごく普通に見つかるようになる

総額300万円台半ば付近でも、アシスタンスパッケージ(アダプティブクルーズアシストやリアクロストラックなどがセットになったオプション)等々が付いているナイスな物件を狙うことができるのですが、それらの走行距離は――もちろん一概にはいえないのですが――おおむね3万km前後である場合が多くなります。

しかし総額400万円台の予算で検討するならば、走行わずか数千km程度の2023~2024年式35 TFSI Sラインまたは35 TDI クワトロ Sラインが選べるようになります。しかもそれらの物件は、装着されているパッケージオプションの内容も、総額300万円台の物件以上に充実している場合がほとんどです。

基本的には総額300万円半ばほどの予算でも十分とは考えますが、「よりステキなQ3スポーツバック」を求めたい場合には、総額400万円台前半の予算感で物件をチェックしてみるのがオススメとなるでしょう。
 

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アウディ Q3スポーツバック(初代)×35 TFSI クワトロ Sライン ×総額500万円未満

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アウディ Q3スポーツバック(初代)×35 TDI クワトロ Sライン ×総額500万円未満
 

選択肢③:さらに個性的な1台が欲しいなら「ダイナミック エディション」

さらにステキなアウディ Q3スポーツバックを狙いたい場合は、2024年12月の仕様変更で誕生した「40 TDI クワトロ Sライン」が候補になりそうなイメージもありますが、その流通量はかなり希少であるため、実際の選択肢にはなかなかなり得ません。

そのためちょっと個性的なQ3スポーツバックを狙いたい場合は、2024年3月に発売された特別仕様車「ダイナミック エディション」に注目してみるといいかもしれません。

Q3スポーツバック▲こちらが「ダイナミック エディション」。写真のボディ色はダイナミック エディションの専用カラーである「デューンシルバーメタリック」

ダイナミックエディションは、最高出力150ps/最大トルク250N・mの1.5L直4ガソリンターボエンジンを搭載する「Q3スポーツバック 35 TFSI Sライン」をベースとする特別仕様車

マットグレーを用いたバイカラーの20インチホイールと、「ダンピングコントロールサスペンション(路面や走行状況に合わせて、四輪それぞれの減衰力を1000分の数秒単位で別個にコントロールし、優れた乗り心地と走行性能を実現する電子制御サスペンション)」を特別装備。

エクステリアでは、各部を黒に統一した「ブラックAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ エクステリアミラーハウジングブラック」などを採用しています。

そしてそのうえで「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」と「プラスパッケージ」「テクノロジーパッケージ」という、アウディ Q3スポーツバックにおける三大(?)パッケージオプションが標準装着されているというオトクでカッコいい特別仕様車が、この「ダイナミック エディション」なのです。
 

Q3スポーツバック▲オートマチックテールゲートやアダプティブクルーズアシストをはじめとする運転支援機能を含む「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」と、ワイヤレスチャージングなど含む「テクノロジーパッケージ」、そしてパーシャルレザーシート、マルチカラーアンビエントライティング、リアシートUSBを含む「プラスパッケージ」も標準で装備されているダイナミック エディションの運転席まわり

中古車の流通量は現在約10台と少なめなのが残念なところですが、総額430万~490万円付近にて、きわめて低走行な物件を見つけることが可能です。

ちょっと個性的でオトクなQ3スポーツバックを探してみたい人は、ぜひ「ダイナミック エディション」に注目してみてください。
 

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アウディ Q3スポーツバック(初代) ×ダイナミック エディション

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アウディ Q3スポーツバック(初代)
文/伊達軍曹 写真/アウディ
※記事内の情報は2026年1月16日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。