ハイラックス ▲かなりシュッとしたデザインに変わった新型が発表されたことで、タフなデザインだった7代目トヨタ ハイラックス(写真)のことが逆に気になってきた人もいるのでは?

7代目の「無骨さ」が逆に魅力的に思えてきた今日この頃

2017年に国内では13年ぶりに復活し、今もなお大人気な7代目トヨタ ハイラックス。日本の環境に適したサイズ感となるタフなピックアップトラックを探している人にとっては、きわめてベストに近い1台だといえるでしょう。

そんなトヨタ ハイラックスの新型(8代目)が2025年11月に発表されたわけですが、そのエクステリアデザインは、7代目とはずいぶん趣が異なる洗練されたニュアンスに変わっています。
 

ハイラックス▲こちらが7代目(※グローバルでは8代目)のトヨタ ハイラックス
ハイラックス▲そしてこちらが2025年11月に発表された新型(8代目)トヨタ ハイラックス

洗練された新型の造形が悪いわけでは決してありませんが、ここまで雰囲気が変わると、従来型である7代目(※グローバル基準で考えると8代目。現在は生産休止)のタフな造形が、あらためて素敵に見えてきた人もいるかもしれません。

そこでこの記事ではそんな7代目トヨタ ハイラックスのモデル概要を今一度振り返るとともに、直近の中古車状況と「オススメの狙い方」を検討してまいりたいと思います。
 

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トヨタ ハイラックス(7代目)
 

モデル概要:ちょうどいいサイズ感の5人乗りピックアップトラック

7代目トヨタ ハイラックスは、2004年12月に6代目の取り扱いが終了して以来、およそ13年ぶりとなる2017年9月に日本での販売が開始された中型ピックアップトラック。日本仕様車の生産はタイ国内で行われています。

ボディサイズは全長5335mm×全幅1855mm×全高1800mmで、2列のシートを擁するキャビンの乗車定員は5人。キャビンの後方には長さ1520mm×幅1535mm×高さ480mmの荷台が設けられています。
 

ハイラックス▲7代目トヨタ ハイラックス。写真は2017年9月に発売された前期型
ハイラックス▲全長5335mm×全幅1855mm×全高1800mmという程よいサイズ。荷台には、オプションで中敷きやトノカバーも用意された
ハイラックス▲前期型の上級グレード「Z」のインパネまわり。メーター中央のマルチインフォメーションディスプレイは4.2インチ

パワーユニットは最高出力150ps/最大トルク400N・mの2.4L直4ディーゼルターボで、駆動方式はパートタイム式の4WD。走行環境に合わせて、ダイヤル操作にて二輪駆動または四輪駆動を選択できます。

そして「ヒルスタートアシストコントロール」や「アクティブトラクションコントロール」などの電子制御システムも用意された他、上級グレードでは「歩行者検知機能付き衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム」や「レーンディパーチャーアラート」も搭載されました。

2020年8月にはマイナーチェンジが行われ、ピックアップトラックらしい力強さやワクワク感を強調するべくエクステリアデザインを変更。また燃費性能の向上や、乗り心地、操縦安定性の改善、安全装備の拡充なども図られています。

またインテリアでは、それまでは上級グレードである「Z」のみに採用していたオプティトロンメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを、ベーシックな「X」グレードにも設定。メーター自体もリングをメッキ化するなど、デザイン変更も行われました。
 

ハイラックス▲フロントに台形の大型グリルを採用した他、専用のバンパーガードガーニッシュも装着された2020年8月以降の後期型。グリルとヘッドランプもにワイド感を強調するデザインとなり、上級グレード「Z」はBi-Beam LEDヘッドランプが標準装備となった
ハイラックス▲後期型「Z」のインパネまわり。メーター中央の4.2インチマルチインフォメーションディスプレイは、このタイミングで「X」にも採用された

走りに関する部分では、ディーゼルターボエンジンの改良とアイドリングストップ機構の採用により、WLTCモードが11.7km/Lまで向上。

さらに、サスペンションの改良とVFC(バリアブルフローコントロール)機能の追加により、乗り心地と操縦安定性の向上が図られた他、「Z」にはトラクション性能を向上させるオートLSDを新たに採用。そして同じく「Z」では、静止物への接近を表示と警告音で知らせるクリアランスソナー&バックソナーが標準装備になっています。

そして2021年10月には「Z GRスポーツ」という新グレードを追加。こちらは専用オーバーフェンダーを装着した全幅1900mmのワイドボディに、専用のフロントバンパー&グリルや専用18インチアルミホイール、フラットで快適な走りを実現する専用サスペンションも採用したグレードです。
 

ハイラックス▲2021年10月に追加されたスポーツコンバージョングレード「Z GRスポーツ」
 

2023年9月にはさらに一部改良が行われ、上級グレードである「Z」はパノラミックビューモニターとバックモニター、ディスプレイオーディオ(ナビゲーション機能付き)が標準装備に。そして同年12月には特別仕様車「Z レボ ロッコ エディション」も発売された――というのが、7代目トヨタ ハイラックスの大まかなモデル概要です。
 

 

中古車状況:人気ゆえ相場は底堅く、平均総額はやや上昇中

7代目トヨタ ハイラックスの中古車平均総額は若干の上昇傾向で推移しており、2024年中は特にやや大きく上昇。2025年に入るといったんは横ばい傾向となったものの、同年後半からは再び若干の上昇トレンドに。

具体的には、2025年11月時点の平均総額446.8万円と、前年同月比で10万円ほど上がっている状況です。

ハイラックス▲2024年12月から2025年11月までの平均総額

延べ記載台数については増えておらず、一時は1000台を超えていたものの、2025年11月時点では870台という状況になっています。

「根強いファンが常に一定数存在している」というのが、下落方向への値動きがなかなか発生しない要因と考えられますが、そんな状況の中、我々はどんなハイラックスを、どのように狙っていくべきなのでしょうか? 次章以降、オススメの狙い方を具体的に検討してまいります。
 

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トヨタ ハイラックス(7代目)
 

中古車のオススメ①:価格重視で選ぶなら300万円台後半の後期型Z

直近の平均支払総額が約447万円ですので、価格重視の姿勢でハイラックスを入手したいと考える場合には「総額300万円台前半」あたりの予算感をイメージしたいところです。

しかし、現在、残念ながら総額300万円台前半で流通している7代目ハイラックスの数は希少です。あるにはあるのですが、人気の上級グレードである「Z」でも9台のみで、エントリーグレードである「X」に至っては3台しか流通していません。

この数では店頭での取捨選択が十分には行えないため、イメージする価格帯は「総額300万円台後半」まで上げてやる必要があります。そしてこの価格帯になっても、エントリーグレードである「X」の流通量は相変わらず少なめなのですが、「Z」の方は流通量が大幅に増えることになります。そのため、まずは「総額300万円台後半にてZを検討するべし」というのが最初の結論になります。
 

ハイラックス▲グレード的には流通量の少ない「X」ではなく、装備が充実していると同時に取捨選択も行いやすい「Z」を選びたい。写真は前期型のZ

で、総額300万円台後半のZは現在で約75台が流通しており、そのうちの約20台が、マイナーチェンジ前の前期型です。「あえて前期型を選びたい!」と考える人もいるかもしれませんが、基本的には、ピックアップトラックらしいタフなデザインに変更され、燃費性能や乗り心地、安全装備の内容などもアップデートされた後期型を選ぶのが得策となるはず。

それゆえ第二の結論は「総額300万円台後半にて“後期型のZ”を検討するべし」ということになります。
 

ハイラックス▲なんだかんだでやっぱり後期型を選ぶのが定石。写真は後期型のZ

そして現在、総額300万円台後半の後期型Zは2020年式から2023年式までの計55台ほどが流通していますが、2023年式の物件は総額300万円台後半といっても「396.7万円」みたいな場合が多く、ほぼ400万円台であるといえます。つまり「価格重視」の姿勢とは若干折り合いにくいということです。

そのため最終的な結論としては「総額350万~370万円付近で2020~2022年式の後期型Zを検討し、数ある物件の中からなるべくコンディションが良く、なるべく自分の好みに合う1台を探し出すべし」ということになります。
 

ハイラックス▲結論としては、総額350万~370万円付近で後期型Zのなるべく良質な物件を探すべし!

2021年10月以降のZであれば、エアコンの温度調整が左右独立式に変わっている――などの年式による装備差はあるのですが、そういったささいなことを気にするよりも、車全体としてのコンディションの良し悪しを重視する方が、おそらくは幸せになれます。ぜひコンディション重視の姿勢にて、「お手頃価格だがナイスなハイラックス」を見つけてください。
 

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トヨタ ハイラックス(7代目) × 400万円未満 × 2020年8月以降生産モデル × Z系
 

中古車のオススメ②:高年式車狙いなら2023年9月以降の「Z」または2021年10月以降の「Z GRスポーツ」

いわゆる高年式な7代目ハイラックスを探す場合に考えられる方向性は2つあります。ひとつは「2023年9月以降のZを探す」というものです。

7代目トヨタ ハイラックスは2023年9月に最後の一部改良を行なっており、上級グレードである「Z」はパノラミックビューモニターとバックモニター、ディスプレイオーディオ(ナビゲーション機能付き)が標準装備となりました。

また、ホワイト系のボディカラーも、既存の「スーパーホワイトII」というやや商用車チックな色から「プラチナホワイトパールマイカ」に変わっています。
 

ハイラックス▲こちらのボディカラーが「プラチナホワイトパールマイカ」。「スーパーホワイトII」とはキラキラ感が大きく異なる
ハイラックス▲2023年9月以降のZはパノラミックビューモニターとバックモニターが標準装備に
 

この世代のZの良質物件であれば、様々な意味で大いに満足できることでしょう。

その場合の想定予算は総額400万~480万円といったところ。決して安くはありませんが、おおむね平均総額前後であるということで、特にもやもやする部分はないはずです。

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トヨタ ハイラックス(7代目) × 2023年9月以降生産モデル × Z系

そしてもうひとつの方向性は、2021年10月に追加された「Z GRスポーツ」を狙ってみるというものです。

2021年式や2022年式あたりのZ GRスポーツを「高年式」と呼ぶべきかどうかは微妙かもしれませんが、少なくともZやXにはない個性とスポーティなイメージ、そしてZ GRスポーツならではの数々の専用装備が、十分な満足感を与えてくれるはずです。
 

ハイラックス▲なんともイカしたビジュアルとなる「Z GRスポーツ」
ハイラックス▲アルミホイールはブラック塗装+切削光輝を施した18インチ
ハイラックス▲スモークシルバー加飾を施した専用本革巻きステアリングホイールとパドルシフトが特徴となるZ GRスポーツのインパネまわり
ハイラックス▲前席にはGRロゴを刺しゅうした専用合成皮革+スエード調スポーツシートを採用
 

そんなZ GRスポーツの年式別支払総額と流通量の目安は現在、おおむね下記のとおりです。ご自身の予算感と物件のコンディションを十分にすり合わせながら、「これぞ!」という1台を探してみてください。

●2021年式|総額400万~500万円|15台
●2022年式|総額420万~550万円|85台
●2023年式|総額420万~600万円|120台
●2024年式|総額460万~540万円|50台
 

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トヨタ ハイラックス(7代目) × Z GRスポーツ
 

中古車のオススメ③:よりアグレッシブな7代目がお望みなら「Z レボ ロッコ エディション」

流通台数は残念ながら少なめとなってしまうのですが、特別仕様車である「Z レボ ロッコ エディション」を狙ってみるというのも素敵な選択です。
 

ハイラックス▲こちらが「Z レボ ロッコ エディション」。随所に専用デザインが採用されている
ハイラックス▲荷台には、夕方から夜にかけて薄暗くなる時間帯でも荷物の確認がしやすい「照明付きデッキバー」を標準装備
 

2023年12月に設定され、2024年5月に発売された「Z レボ ロッコ エディション」は、上級グレードであるZをベースに、力強さを強調したアグレッシブなデザインと装備を採用した特別仕様車。具体的には下記の特別装備が採用されています。

・18インチホワイトレタータイヤとブラック塗装+切削光輝のアルミホイール
・専用意匠のラジエターグリル、バンパー(フロント/リア)、オーバーフェンダー(フロント/リア)など
・照明付きデッキバー、ベッドライナー、テールゲートリフトアシストなど

ボディカラーは「オキサイドブロンズメタリック」を含む全3色で、新車時価格は477万2000円でした。
 

ハイラックス▲荷台の傷つきを防止するとともに、濡れたものや汚れたものを積む際の汚れ防止にも役立つ「ベッドライナー」が標準装備となる。また、重たいテールゲートの開閉をサポートする「テールゲートリフトアシスト」も標準
 

そのようになかなか素敵なZ レボ ロッコ エディションはぜひ欲しいところではあるのですが、前述のとおり中古車の流通量は希少。

しかしながら総額470万~520万円付近で7台ほどの中古車が流通していますので、よりタフなイメージの高年式ハイラックスをお探しの方は、ぜひZ レボ ロッコ エディションにもご注目ください。
 

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トヨタ ハイラックス(7代目) × Z レボ ロッコ エディション

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トヨタ ハイラックス(7代目)
文/伊達軍曹 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年1月5日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。