X4 ▲スタイリッシュなプレミアムSUVクーペとして人気を博するBMW X4の中古車価格がこの1年で85万円以上下がっています。2代目BMW X4を狙うなら、どのグレードをどのくらいの価格で狙うべきなのでしょうか。

2代目BMW X4、今オススメのグレードは?

SUVでありながら流麗でスポーティなデザインをもち、プレミアムミドルクラスSUVクーペと称されるBMW X4。さらにパワフルかつスマートなデザインとなり存在感を増した2代目モデルの中古車平均支払総額が、なんとこの1年で100万円近く下がっています。

カッコいいSUVを手に入れたい人にとって、これはたいへんうれしいニュースではないでしょうか。このクラスの輸入車SUVが、車格がワンランク下のモデルと同等といってもいい300万円台の価格から現実的に検討できるのは、またとない機会かもしれません。

しかし、BMW X4は2018年のモデルチェンジ以来多くの中古車が流通します。その中から理想の1台を探すうえでは、どんな個体を選べばいいのか、判断が難しい問題かもしれません。

そこでこの記事では、2代目BMW X4のモデル概要をおさらいするとともに、直近の中古車状況とオススメグレードを検討していきます。
 

 

モデル概要:スタイリッシュなプレミアムSUVクーペ

BMW X4は、世界中で大ヒットしたBMW X6の弟分にあたる、プレミアムミドルクラスSUVで、同社はスポーツアクティビティクーペと呼んでいます。

2018年9月から販売されている2代目のボディサイズは全長4760mm×全幅1920mm×全高1620mm。初代よりもホイールベースが55mm延長され、安定性がアップするとともにより美しいクーペラインを演出。

キドニーグリルも大型化され、フェイスデザインの迫力もアップ。Xモデルならではのパワフルさとクーペならではのエレガントさを兼ね備えた人気車です。
 

X4▲BMWのミドルクラスSUVクーペX4。写真は後期型
X4▲先代モデルと比べてホイールベースが55mm伸び、美しいクーペラインが際立つ。写真は前期型

グレードは大きく3種類で、最高出力252ps/最大トルク350N・mを発生させる2L直4ガソリンターボエンジンを搭載する「xドライブ30i 4WD」と、360ps/500N・mを発生させる3L直6ガソリンターボエンジンを搭載する「M40i 4WD」、そして190ps/400N・mを発揮する2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載する「xドライブ20dディーゼルターボ4WD」の3種類が用意されています。

これに加え各グレードに、エアロパーツやスポーツサスを搭載したMスポーツのバリエーションがラインナップされています。

安全運転支援システムも充実。日常走行域での急停止や飛び出しなどを瞬時に判断し警告する他、渋滞時の先行車追従走行サポートなど、将来の自動運転技術を部分的に実現したドライビング・アシストプラスを採用しているのも大きな魅力の1つです。
 

X4▲大きくなったキドニーグリルが大迫力

インテリアは、洗練されたデザインによってプレミアムSUVらしいラグジュアリーな空間が演出されており、ヴァーネスカ・レザー仕様のスポーツシートを採用し、街乗りはもちろん悪路でも疲れにくく快適な座り心地を実現しています。
 

X4▲内装もラグジュアリーで、シートのクオリティも高い

2代目BMW X4は、スタイリッシュなSUVクーペとして場所を選ばず便利に活用できるだけでなく、快適かつパワフルな走行性能も大きな魅力。ベースグレードのxドライブ30iでも最大出力250psを超えるパワーですが、スポーツグレードのM40iなら、BMW伝統の直6エンジンから生み出される360psというスポーツカー顔負けの加速力を楽しめます。

xドライブ20dのディーゼルエンジンも、2500rpmで発揮される400N・mという大きなトルクが魅力で、求める走行性能や使い方に応じてパワートレインを選べるのもBMW X4の特徴といえます。

一方で、クーペタイプながら全グレードが4WDとなっており、路面コンディションの悪い道でも安心してパワーを発揮できる点は、同社のXシリーズならでは。走行性能はもちろん、利便性、快適性、安全性など、すべてを求める欲張りな人に最適な車です。
 

X4▲クーペだけに荷室はあまり広くないが、後部座席を倒せばアウトドアレジャーなどのシーンでも十分活躍できる
 

中古車状況:2024年末からの1年間で平均支払総額は85.6万円ダウン

2代目BMW X4の中古車価格は、2025年4月ごろから急激に下落傾向にあり、2024年12月に平均支払総額593.3万円だったところから、2025年5月には559.1万円までダウン。

さらに、同年11月までの半年間で50万円以上ダウンし507.7万円にまで下がってきています。
 

X4▲2024年12月から2025年11月までの中古車平均支払総額推移

カーセンサーnetを見ると、流通台数は現在145台と決して多くはありませんが、安い個体なら300万円を切る価格から流通しており、まさに今が「買いどき」といえそうです。

それでは次章から、価格、グレードを勘案しながら「オススメの狙い方」を具体的に検討していきしょう。

 

中古車のオススメ①:価格重視で狙うなら300万円台前半のxドライブ30i Mスポーツ 4WD

なるべく安く2代目BMW X4を狙うなら、総額300万円台前半のガソリンモデルxドライブ30i 4WDのMスポーツモデルを狙うのがお得といえそうです。
 

X4▲xドライブ30i Mスポーツ 4WDなら、350万円未満で状態のいい個体に出合えれば最高

最安値の個体は300万円を切るところから存在しますが、走行距離が10万km近い個体が多いことを考えると、もう少し余裕を持って300万円台前半が安全。この価格帯では、ガソリンエンジン搭載のxドライブ30i 4WDのタマ数が豊富で、エアロパーツやスポーツサスなどが搭載されているMスポーツモデルでも価格にあまり差がありません。

xドライブ30i Mスポーツ 4WDは、新車価格800万円を超える高級SUV。それが支払総額350万円未満でも、走行距離が5万kmを切るものが豊富にあり、しかもレザーシート、パノラマガラスサンルーフなどのオプションを装備しているラグジュアリー感のある中古車の選択肢が多いのは非常にうれしいところ。

これらをよく吟味し、ニーズに合ったオプションを装備した個体を選ぶと幸せになれるでしょう。
 

▼検索条件

BMW X4(2代目) × xドライブ30i Mスポーツ4WD × 総額400万円未満
 

中古車のオススメ②:ディーゼルモデルを狙うなら400万円前後のなるべく走行距離が短いMスポーツを

2代目BMW X4の中古車は、145台中96台と、ディーゼルエンジンのモデルの選択肢が豊富。燃費や燃料代などの経済性を考えてディーゼルエンジンのモデルを探すなら、400万円前後のxドライブ20d Mスポーツディーゼルターボ 4WDの走行距離が短い個体を探すのが得策となるでしょう。

この場合も、エアロパーツやスポーツサスなどが搭載されているMスポーツのモデルでも通常のxドライブ20dと価格にほぼ差がありません。そう考えると、よりラグジュアリー感のあるMスポーツを選ぶのがベターではないでしょうか。

ディーゼルモデルなら、その経済性を考慮すれば、ガソリンモデルのxドライブ30iよりも30万~50万円高くても十分にお買い得といえるはずです。
 

X4▲ディーゼルモデルは燃費がよくトルクも強いので、街乗りでの快適性は高い

中古車価格そのものを見ると、ガソリンモデルの方がやや低価格な傾向はありますが、暫定税率が廃止されたとはいえまだガソリンは安いとはいえず、ディーゼルエンジンの経済性は魅力です。年間走行距離が5000kmを上回るような人であれば、購入価格の差はアッという間に回収できるはずです。

BMWの2Lディーゼルターボエンジンは、トルク豊富で騒音も控えめ。高速走行時の加速の伸びはガソリンには及びませんが、街中を中心に走るぶんにはむしろディーゼルの方が快適という声もあるくらいです。通勤や日常の買い物などに多用する人や、燃費性能を重視する人にとって、xドライブ20d Mスポーツディーゼルターボ 4WDは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

xドライブ20d Mスポーツ ディーゼルターボ 4WDを探すのであれば、支払総額400万円前後で、走行距離が5万km以下程度に少なく、大型ガラスルーフやサンルーフなどのオプションを装備した個体を探すのがオススメといえそうです。

赤、黒、茶など革シートのデザインに注目し、好みのものを選ぶのも面白そうです。
 

▼検索条件

BMW X4(2代目) × xドライブ20d Mスポーツディーゼルターボ 4WD × 総額500万円未満
 

中古車のオススメ③:スポーティーなモデルが欲しいならマイナーチェンジ前最終型のM40i 4WD

2代目X4には、M40i 4WDというスポーツモデルがラインアップされています。こちらは高出力直6ガソリンエンジンを搭載し、ちょっとしたスポーツカーにも引けを取らない走行性能を備えているのが特徴です。

プレミアムSUVクーペというX4の特性を考えるとこの走行性能は非常に魅力的で、とくに高速道路での長距離移動が多い人などにとっては、圧倒的な快適性が約束できます。

2代目X4は2021年10月にマイナーチェンジしていますが、その直前の2020年8月から販売されたM40i 4WD以降は、エンジンが「B58B30B」という改良型になっており、最高出力が360psから387psへと27psもアップしています。この27psもの向上は、誰が乗ってもしっかり体感できる明確な差といえます。燃費やその他の性能はそのままに馬力がこれほど向上している点は、スポーツモデルであるM40i 4WDを検討するうえでは非常に大きなメリットといえます。可能であれば「B58B30B」搭載モデルを選ぶ方が、圧倒的にお得感は強いでしょう。

ただしコスパよくM40i 4WDを探すなら、マイナーチェンジ前の最終型である2020年8月~2021年9月に販売されたものがオススメです。
 

X4▲スポーツタイプのM40i 4WDの走行性能はSUV離れしている
 

この期間に販売されたM40i 4WDの中古車は、タマ数は多くありませんが現状カーセンサーnet上に25台流通しており、現実的な最安値としては、総額430万円付近から見つかります。
 

X4▲せっかくX4 M40i 4WDに乗るなら、高性能エンジンの「B58B30B」搭載モデルを選びたい

しかし前述のように、マイナーチェンジ前でなおかつ「B58B30B」エンジンを搭載したものは、いちばんのオススメではありますがタマ数も少ないため、お住まいの地域や求める中古車の条件に合うものが見つからない可能性が高いのも事実です。その場合は多少価格は高くなっても、マイナーチェンジ後のモデルを選ぶべきでしょう。

マイナーチェンジ後の2021年10月以降のモデルの場合は、支払総額が500万円を超えてくるものがほとんど。中古車の状態を自分で判断できる人ならば最安値付近の個体から選ぶのもアリですが、そうでない人にとっては、スポーツモデルだけにあまり走行距離の多い個体は避け、550万円超えを覚悟して走行距離5万km以下で内外装の傷みの少ない個体を選ぶ方がよさそうです。

この点を妥協せずに探していけば、憧れのハイパワーマシンを絶好の状態で手に入れることができ、高速道路での長距離走行もエキサイティングなものになるはずです。
 

▼検索条件

BMW X4(2代目) × M40i 4WD × 2020~2021年式

▼検索条件

BMW X4(2代目)
文/鈴木康介 写真/BMW
※記事内の情報は2025年12月26日時点のものです。
鈴木康介

自動車ライター

鈴木康介

ゴルフ専門誌編集部のハードな環境で鍛えられ、2013年に独立しフリーランスに。趣味は活字とゴルフとサバイバルゲーム。愛車はプジョー 308GTi。気に入っているが、左ハンドルのMTなので運転を代わってもらえないのが難点。