フォレスター ▲6代目フォレスターは気になるところですが、その中古車はまだ比較的希少。ならば今、5代目フォレスターの中古車状況はどうなっているのでしょうか? チェックしてみることにしましょう!

新型はもちろんステキだが、「5代目」もアリなのかも?

舗装路でも悪路でもクラストップレベルの走りを披露し、最新世代のアイサイトによって安全と安心を提供してくれるとともに、ストロングハイブリッドの採用によって「燃費性能」までも手に入れた6代目スバル フォレスター。

そんなフォレスターが2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのも、当然といえば当然の話でしょう。

フォレスター▲2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた6代目スバル フォレスター

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スバル フォレスター(6代目)

とはいえ6代目フォレスターの中古車はまだ流通台数も少なく、価格の面でもまだまだお買い得とはいえない状況です。

であるならば今、5代目スバル フォレスターの状況はどうなっているのでしょうか? そのモデル概要をあらためて振り返るとともに、オススメの狙い方を検討してみることにしましょう。
 

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スバル フォレスター(5代目)
 

モデル概要:新世代プラットフォームを採用した実力派中型SUV

5代目スバル フォレスターは2018年3月にニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開され、日本では2018年5月に先行予約が開始された、全長4625mm×全幅1815mm×全高1715mmの中型SUV。

車台は新世代の「スバルグローバルプラットフォーム」に全面刷新され、従来型から30mm延長されたホイールベースはすべて後席スペースの拡大に当てられたことで、居住性は大幅に向上。そして荷室も歴代フォレスターで最大となる1300mmの開口幅が確保されたことで、格段に使いやすくなっています。
 

フォレスター▲こちらが5代目スバル フォレスター。写真のグレードは前期型の「ツーリング」
フォレスター▲スタイリッシュなデザインかどうかは意見が分かれるところかもしれないが、運転席からの視界はきわめて良好で、開口部が広い荷室の使い勝手もすこぶる良好
フォレスター▲細部はグレードによって微妙に異なるが、5代目フォレスターの運転席まわりはおおむねこのような造形
 

当初用意されたパワーユニットは、最高出力184ps/最大トルク239N・mの2.5L水平対向4気筒自然吸気と、同145ps/同188N・mの2L水平対向4気筒を同13.6psのモーターがアシストする「e-BOXER」の2種類。

トランスミッションはいずれも「リニアトロニック」と呼ばれるCVTで、駆動方式は当然ながら全車フルタイム4WDです。なお、おなじみの運転支援システム「アイサイト」も、当然ですが全車標準装備となります。

2020年10月の改良時には最高出力177ps/最大トルク300N・mの1.8L水平対向4気筒自然吸気エンジンを搭載する「スポーツ」を新設定し、2.5L自然吸気エンジンだった「ツーリング」と「エックスブレイク」にもe-BOXERを搭載。このタイミングで2.5L自然吸気エンジンは廃止されました。

そして2021年8月にはスバル車恒例の大幅改良が行われ、いわゆるD型へと進化。エクステリアデザインを変更するとともに、足回りも改良。さらにアイサイトも新世代のものに刷新され、ステレオカメラの広角化やソフトウエアの改良により、性能の向上と機能の拡充が図られています。
 

フォレスター▲フロントマスクを変更するとともに、足回りなどにも徹底改良を施した2021年8月以降の後期型
 

さらに翌2022年8月の一部仕様変更時には、新グレードである「STIスポーツ」を追加。こちらは「スポーツ」と同様の1.8Lターボエンジンを搭載するとともに、フロントサスペンションには、快適な乗り心地とスポーティな走りを高次元で両立する周波数応答型ダンパーを採用。もちろんリアサスペンションにも、フロントの特性に合わせた専用チューニングを実施。

そしてブラックパーツを効果的にあしらったエクステリアやボルドー&ブラックの専用ナッパレザーシートなどにより、上質でスポーティな走りを視覚的にも表現しているグレードです。
 

フォレスター▲こちらが「STIスポーツ」
フォレスター▲STIスポーツのインテリアはボルドー×ブラックという色使いになる
 

その後2023年8月には再び少々の変更を受け、6代目フォレスターが発売された2025年4月まで販売が続けられた――というのが、5代目スバル フォレスターの大まかなモデル概要です。
 

 

中古車状況:フルモデルチェンジに伴って流通量が増加し、平均総額も程よく下落

2024年後半は微妙に上昇傾向にあった5代目スバル フォレスターの平均総額でしたが、2025年に入ると、今度は微妙に下落基調へと転換。

結果として2025年11月時点における平均総額は「273.4万円」という程よい価格になっています。

フォレスター▲2024年12月から2025年11月までの平均総額

微妙な下落基調へと転換した要因は、純粋な経年に加え、やはり6代目へのフルモデルチェンジに伴って延べ掲載台数が大幅に増加したことであると考えられます。

2024年後半までは1000台前半だった延べ掲載台数は、2025年後半になるといきなり増加。同年11月時点の延べ掲載台数は2000台を突破しています。

フォレスター▲2024年12月から2025年11月までの延べ掲載台数

流通量が増えたことで平均総額が約270万円まで下がった5代目フォレスターですが、実際の市場では総額100万円台後半の物件も数多く流通している模様です。

それらの中から、我々ユーザーは何をどう選ぶべきなのか? 次章以降、具体的に検討してまいります。
 

 

中古車のオススメ①:価格重視で選ぶなら、グレード不問で「前期型の良質物件」

価格重視で、つまり「なるべくお安く」というニュアンスで5代目スバル フォレスターを探す場合のターゲットは「総額100万円台まで」ということになるでしょう。

現在、総額100万円台の予算で検討可能な5代目フォレスターの数は約150台。選べるグレードは、下記の4グレードにほぼ限定されます。

●前期型アドバンス(2Lマイルドハイブリッド搭載の上級グレード)
●前期型ツーリング(2.5L自然吸気のエントリーグレード)
●前期型プレミアム(2.5L自然吸気の上級グレード)
●前期型エックスブレイク(2.5L自然吸気のアウトドア風グレード)
 

フォレスター▲こちらは2Lエンジン+マイルドハイブリッドとなる「アドバンス」の前期型
フォレスター▲各所がアウトドアを意識した作りとデザインになっている「エックスブレイク」の前期型。パワーユニットは2.5L自然吸気

まず大まかに考えると「e-BOXER(2Lマイルドハイブリッド)にするか、それとも2.5L自然吸気にするか?」というパワーユニットの問題があるわけですが、これら「どちらでもいい」というのが答えになるはずです。

中古車の流通量が最も多く、なおかつカタログ燃費が良好なのは2Lマイルドハイブリッドなのですが、2.5L自然吸気エンジンの方も実はかなり滑らかで素晴らしいユニットであり、実燃費もe-BOXERと大差はありません(※2.5Lなので税金は少々高めですが)。

それゆえ、パワーユニットについては「どちらでもいい」というのが答えになるのです。ちなみに筆者個人としては、滑らかで力強い2.5L自然吸気の方が好みなのですが。

そしてパワーユニットがどちらでもいいとなった結果、もしも2.5L自然吸気の方を選ぶとしたら、次は「ベーシックなツーリングか、上級のプレミアムか、それともアウトドア風味満点なエックスブレイクか?」という選択の問題が浮上してきます。

アウトドア風味が強い車が好みな場合はエックスブレイクで決まりですが(※ただし総額100万円台のエックスブレイクはやや希少)、普通のビジュアルとなるツーリングとプレミアムのどちらを選ぶべきかというのは、なかなか難しい問題です。

しかし、実はここも「どちらでもいい」というのが結論になります。
 

フォレスター▲写真は2.5L自然吸気エンジンを搭載する前期型の上級グレードである「プレミアム」だが、1つ下のグレードである「ツーリング」でもまったく問題はない?

両者の装備差はさほど大きくはなく、17インチホイールを履くツーリングの柔らかな乗り味がもたらす良さも、18インチホイールを履くプレミアムの「タイトな良さ」に、決して負けていません。

つまり総額100万円台後半の予算で5代目スバル フォレスターを探す際に最も重要なのは、グレードではなく「コンディション」にこだわるということです。

それがどのグレードであったとしても、内外装に荒っぽく扱われた痕跡や嫌なにおいの染みつきなどがなく、なおかつスバルの正規販売店で定期的なメンテナンスをしっかり受けてきたことが確認できる個体であれば、どのグレードであっても十分に満足できるはず。

100万円台の予算で5代目フォレスターを選ぶ場合はぜひ、グレードではなく「コンディションと整備履歴」に注目してください。
 

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スバル フォレスター(5代目) × 総額200万円未満
 

中古車のオススメ②:走りを重視するなら「スポーツ」または「STIスポーツ」

5代目スバル フォレスターはいずれのグレード、いずれの年式であっても「走りがすこぶる良いSUV」であると評価できますが、その中でも特に走りが良いフォレスターが欲しいと思うなら、1.8Lターボエンジンを搭載する「スポーツ」または「STIスポーツ」を選ぶのがベストです。

この2グレードの走りは、間違いなく「相当イイ!」と断言できます。
 

フォレスター▲1.8Lターボエンジンを搭載する「スポーツ」
フォレスター▲スポーツをベースに周波数応答型ダンパー等々を採用し、より上質でスポーティな走り&たたずまいに仕立てた「STIスポーツ」
 

その中でも特にイイのは、快適な乗り心地とスポーティな走りを高次元で両立する周波数応答型ダンパーを採用し、後期型から登場したSTIスポーツなのですが、STIスポーツには「中古車価格がやや高い」「流通量がやや少ない」という問題点もあります。

また、人によっては「ボルドーとブラックのインテリアが気に入らない」と感じることもあるかもしれません(ちなみに黒内装のSTIスポーツである「ブラック インテリア セレクション」は現在、残念ながら1台しか流通していません)。

さらに、STIスポーツではない「スポーツ」の方でも普通に十分素晴らしいというのが、この選択問題を若干ややこしくさせます。
 

フォレスター▲写真はSTIスポーツに採用されている日立Astemo製SFRDダンパー。確かに素晴らしいショックアブソーバーだが、これが付いていない「スポーツ」の足回りも、実は普通に素晴らしい
 

結論としては、下記の中古車価格などを参考にしながら「好みと予算感、そしてご縁で決める」というのが、実質的にはベストであるはずです。

その結果としてどれを選んだとしても、前章の場合と同様に「内外装に荒っぽく扱われた痕跡や嫌なにおいの染みつきなどがなく、なおかつスバルの正規販売店で定期的なメンテナンスをしっかり受けてきたことが確認できる個体」でさえあれば、どれに決めたとしても、十分以上の満足が得られることでしょう。

●前期型スポーツ|総額275万~380万円|約40台
●後期型スポーツ|総額320万~420万円|約30台
●STIスポーツ|総額340万~420万円|約25台
 

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スバル フォレスター(5代目) × スポーツ

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スバル フォレスター(5代目) × STIスポーツ
 

中古車のオススメ③:「走り」と「雰囲気」の両立を求めるなら特別仕様車「XTエディション」

スポーツまたはSTIスポーツでも十分以上に満足できるはずの5代目スバル フォレスターですが、より個性的な1台が欲しいと思った場合にオススメとなるのが、2022年12月に発売された「XTエディション」です。
 

フォレスター▲こちらが「XTエディション」
 

XTエディションは、スバルのAWD車誕生50周年を記念した特別仕様車で、「スポーツ」をベースに、エックスブレイクと同様のアウトドアで使い勝手のいいアイテムを装備したモデル。「1.8Lターボエンジンを搭載したスポーツのエックスブレイク版」と評することもできるでしょう。

特別装備の内容はダークメタリック塗装の18インチアルミホイールや、ブラック塗装が施された各パーツ、ブレイズガンメタリック塗装のインパネ加飾パネル、撥水ファブリック/合成皮革シートや撥水カーゴフロアボード等々、まさにエックスブレイク的。

また、北米のウィルダネス向けボディカラーである「ガイザーブルー」が日本仕様車として初めて設定されたことも、XTエディションの重要なポイントかもしれません。
 

フォレスター▲北米のウィルダネスで使われているボディカラー「ガイザーブルー」が選べるのもうれしいポイント!
 

そんなXTエディションの流通台数は約10台と少なめですが、総額340万~380万円付近で、つまり後期型スポーツやSTIスポーツとおおむね同程度の予算感で狙うことができます

走りも雰囲気も極上といえる5代目フォレスターをお求めの方は、ぜひXTエディションにご注目ください。
 

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スバル フォレスター(5代目) × XTエディション

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スバル フォレスター(5代目)
文/伊達軍曹 写真/スバル
※記事内の情報は2025年12月22日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。