新型トヨタ ハイランダーの日本導入が待てない方に贈る「導入まで、代わりにこの3列シートSUVどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
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2026/01/29
▲トヨタの3列シートSUV「ハイランダー」が日本導入予定とのことですが、時期は未定で。ならば今は納車までの代わりになりそうな3列シートSUVを探してみましょう!うれしいニュースなのは確かだが、具体的な導入時期は未定
トヨタは2025年12月19日、アメリカで生産される「トヨタ ハイランダー」を日本市場へ導入することを目指すと発表しました。
トヨタ ハイランダーは、2007年までは日本市場でも「トヨタ クルーガー」という車名で販売されていた3列シートの大型SUV。現在は2019年に登場した4代目が北米を中心に販売されており、それが2026年以降、日本市場に入ってくる予定である――ということです。
▲全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmという、存在感も広々感も十分以上な3列シートSUVである現行型トヨタ ハイランダーの北米仕様
▲オーソドックスな直線基調のフォルムと実用性の高いパッケージで、日本でも人気だったクルーガー▼検索条件
トヨタ クルーガー(初代) ※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります3列目にも乗員がしっかり座れるアメリカンサイズなSUVを求めているユーザーにとって、これは実にうれしいニュースなわけですが、とはいえ日本市場への導入が具体的にはいつになるのか、現段階ではまったくわかりません。
ならば今は憧れのハイランダーが日本へ導入され、そして我々の手元へ納車されるまでの間の“代わり”になり得る「大ぶりな3列シートSUV」を探してみようではないですか!
ハイランダーの代わり①|マツダ CX-80(初代)
→想定予算:総額390万~450万円
今、日本で普通に買える「トヨタ ハイランダーのボディサイズおよび室内寸法に近い3列シートSUV」といえば、まずはコレでしょう。2024年10月に発売されたマツダのフラッグシップSUV、マツダ CX-80です。
▲こちらがマツダ CX-80スマッシュヒットを記録したCX-8の後継モデルとして登場したマツダ CX-80は、全長4990mm×全幅1890mm×全高1710mmの3列シートSUV。このボディサイズは、全幅こそトヨタ ハイランダーより40mm狭いものの、基本的にはだいたい同じぐらいといえます。つまり「ほぼアメリカンサイズ」ということです。
パワーユニットは3.3L直6ディーゼルターボと、同エンジンにマイルドハイブリッド機構を組み合わせたタイプ、そして2.5Lプラグインハイブリッドの計3種類。トランスミッションは全車8速ATで、駆動方式は4WDが基本となりますが、3.3Lディーゼルターボの「XD」には後輪駆動の2WDも用意されています。
合計3列あるシートはどの場所であっても、身長175cm級の成人が余裕をもって座れる空間。そして足が硬いとの声も多かったマツダ CX-60と共通のプラットフォームではあるものの、CX-80の乗り心地はソフトで快適。それでいて高速域やワインディングロードでは、なかなかスポーティな乗り味を堪能することも可能です。
▲いかにも最新のマツダ車らしい、明るさと上質感が十分なCX-80の運転席まわり。3ゾーンのオートエアコンなど、快適装備も充実している
▲前身であるCX-8も3列目の居住性と乗降性は良好だったが、様々な改良を施すことで、3列目シートを含むキャビン全体はよりいっそう快適に過ごせる空間になっているそんなマツダ CX-80の中古車は現在、約230台が総額390万~600万円付近のゾーンで流通中。プラグインハイブリッド車とディーゼルハイブリッド車はまだまだ高額ですが、シンプルな3.3L直6ディーゼルターボ搭載グレードであれば、走行数千km程度の物件でも総額400万円前後で普通に検討可能です。
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マツダ CX-80(初代)ハイランダーの代わり②|マツダ CX-8(初代)
→想定予算:総額200万~370万円
トヨタ ハイランダーが納車されるまでの「つなぎ役」として使用する3列シートSUVは、前述したマツダ CX-80がベストではないかと考えました。しかし、よく考えてみれば、「つなぎ役」に総額400万円以上もの予算を投じるのはややナンセンスというか、ちょっともったいないような気もします。
であるならば、CX-80よりは断然お安い予算で狙うことができ、しかし3列シートSUVとしての実力はさほど遜色がない「マツダ CX-8」という選択はどうでしょうか?
▲CX-80が発売されるまで「国産3列シートSUVの雄」として君臨していたマツダ CX-8CX-80の前身であるマツダ CX-8は、2017年から2024年にかけて販売されたマツダの3列シートSUV。ボディサイズはCX-80よりは少しだけ小さい全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mmですが、「なんとなくアメリカン」なサイズ感ではあり、3列目にも身長175cm級の乗員が普通に座ることが可能です。
当初用意されたパワーユニットは最高出力190ps/最大トルク450N・mの2.2L直4ディーゼルターボで、デビュー翌年の2018年には、2.5L直4ガソリン自然吸気(同190ps/同252N・m)と2.5L直4ガソリンターボ(同230ps/同420N・m)を追加。
トランスミッションはいずれも6速ATで、「G-ベクタリングコントロール(※2018年10月以降はG-ベクタリングコントロール プラス)」を含むシャシーの統合制御機能を標準装備。これにより、主にはファミリー層向けとなる大柄なSUVでありながら、いわゆる人馬一体的な走りを堪能することも可能です。
▲CX-8であっても、コックピットまわりの上質感やセンスに関しては、現行モデルであるCX-80にもほぼ引けを取らないといえる
▲最新型であるCX-80の方がさすがに居住性は良好だが、大差はなく、CX-8の2列目および3列目も十分以上に広く、十分以上に快適だトヨタ ハイランダーが納車されるまでの「つなぎ役」としては十分以上の活躍が今なお期待できるマツダ CX-8をなるべくお安く入手する場合は、総額200万円台前半の物件を年式不問で、なおかつコンディション重視でチェックしていけば、悪くないニュアンスの1台が普通に見つかるはずです。
しかし、「つなぎ役」とはいえ、トヨタ ハイランダーが日本に導入されるまでの時間をより充実したものとしたい場合には、2022年11月の大幅改良を経た世代を狙いたいところです。このときの大幅改良ではエクステリアデザインが変更されるとともに、走りに関わる部分と先進安全装備、そして利便性などが細かく、それでいてガッツリとブラッシュアップされました。
▲2022年12月の大幅改良時にはサスペンションのスプリングとダンパーの特性も見直され、快適性とコントロール性がともに大きく向上しているそんな大幅改良後の世代(つまり2023年式以降)を狙う場合の予算目安は、総額270万~370万円といったところ。決して格安ではありませんが、その金額を拠出しただけの満足感は十分に得られるでしょう。
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マツダ CX-8(初代)ハイランダーの代わり③|トヨタ ランドクルーザー250(初代)
→想定予算:総額740万~780万円
モノコック構造のSUVではなくボディ・オン・フレーム構造のオフローダー系SUVではありますが、「大ぶりな3列シートSUV」としてはトヨタ ランドクルーザー250を外すわけにいきません。
▲こちらがご存じトヨタ ランドクルーザー2502024年4月に登場したトヨタ ランドクルーザー250は、上級モデルであるランドクルーザー300と同じボディ・オン・フレーム構造のGA-Fプラットフォームを採用している3列シートSUV(※ディーゼルターボエンジンの「GX」は2列・5人乗り)。駆動システムはローレンジ付きのフルタイム4WDで、ボディサイズは全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm。全長はトヨタ ハイランダーより25mm短いのですが、全幅はハイランダーよりも50mmワイドです。
日本仕様のパワートレインは最高出力204ps/最大トルク500N・mの2.8L直4ディーゼルターボ+8速ATと、同163ps/同246N・mとなる2.7Lガソリン自然吸気+6速ATの2種類。中古車価格が安いのは2.7Lガソリンエンジン搭載グレードですが、こちらは車両重量に対してさすがにやや非力であるため、オススメは2.8L直4ディーゼルターボエンジン搭載グレードです。
シートレイアウトは、ディーゼルターボの最廉価グレードである「GX」だけは前述のとおり2列5人乗りですが、基本的には3列7人乗りで、7人乗り車における2列目シートと3列目シートのシート間距離は951mmと、十分以上の広さを実現しています。
▲ランドクルーザー250の運転席まわり。駆動システムはローレンジ付きのフルタイム4WDで、前後トルク配分は状況に応じて最適にコントロールされる
▲3列目シートの格納/展開は標準グレードの「VX」が手動式で、上級グレードである「ZX」は電動式そんなランドクルーザー250の中古車は現在、総額600万~1000万円付近にて約670台が流通中。このうちの総額600万円台で狙えてしまう物件は魅力的ではあるものの、そのほとんどが2.7Lガソリン自然吸気エンジン搭載グレードです。このエンジンでもOKといえばOKなのですが、多くの人は「ちょっと非力かなぁ……」と感じそうですし、リセールの面でもあまり期待はできないかも。
しかし、総額740万円以上をいったん拠出して、2.8L直4ディーゼルターボを搭載するVXまたはZXを購入すれば――トヨタ ハイランダーが手元にくるまでの間、かなりステキなSUVライフが送れるでしょう。そしてもちろん断言はできないものの、ハイランダーへの乗り替え時には高額リセールも期待できるかもしれません。
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トヨタ ランドクルーザー250(初代)ハイランダーの代わり④|ジープ グランドチェロキーL(初代)
→想定予算:総額490万~600万円
ここまでは「トヨタ ハイランダーに近いサイズ感」というテーマで“代わり”を探してまいりました。しかし、せっかく3列シートSUVを買って広々と使いたいわけですから、いっそのこと「ハイランダー以上にデカいやつ」を購入してもいいのかもしれません。
となれば、狙うべきはコレでしょう。全長5200mm×全幅1980mm×全高1795mmの巨大なサイズを誇るアメリカン3列シートSUV、「ジープ グランドチェロキーL」です。
▲ジープ グランドチェロキーのロングボディ版である「グランドチェロキーL」ジープ グランドチェロキーLは、ジープのフラッグシップSUVであるグランドチェロキーのロングボディ+3列シートバージョン。ボディサイズは前述のとおり、メルセデス・ベンツの巨大なSUVである「GLS」にも迫る水準です。
ラインナップは、2+3+2シートで7人乗りとなる「リミテッド」と、2列目がキャプテンシートになる6人乗りの上級グレード「サミット リザーブ」の2種類。最高出力286ps/最大トルク344N・mの3.6L V6自然吸気エンジン+8速ATというパワートレインは両者共通で、駆動システムも両者とも、オンデマンド式4WDである「クォドラトラックII」。路面状況に応じた走行モードを簡単に選択できるトラクションコントロールシステム「セレクテレインシステム」も組み合わされています。
そしてグランドチェロキーLはジープのフラッグシップSUVだけあって、運転支援機能も充実しています。サラウンドビューカメラとヘッドアップディスプレイ、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロール、歩行者と自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキ等々は全車に標準装備。上級グレードである「サミット リザーブ」には、車線維持支援機能やナイトビジョンなども搭載されています。
▲グランドチェロキーLの運転席まわり。サミット リザーブに標準装備される「ナイトビジョン」は、フロントグリルに設置された赤外線カメラが前方を横切る歩行者や動物を検知し、ドライバーにすばやく知らせて対応を促してくれるデバイス
▲2列目はキャプテンシートとなるサミット リザーブのキャビン。標準グレードに相当するリミテッドの場合、2列目は通常のベンチシートが採用されている中古車価格は、標準グレードにあたる7人乗りの「リミテッド」が総額490万~790万円で、6人乗りの上級グレードである「サミット リザーブ」が総額670万~960万円といったところ。サミット リザーブはさすがに高額ですが、リミテッドであれば総額500万円台前半でも、好条件な1台を見つけることができるでしょう。
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ジープ グランドチェロキーL(初代)ハイランダーの代わり⑤|メルセデス・ベンツ GLB(初代)
→想定予算:総額370万~450万円
ここまでは「トヨタ ハイランダーのボディサイズに近いか?」あるいは「ハイランダーよりデカいか?」という軸でもって、様々な3列シートSUVを探してまいりました。
しかし、2026年中または2027年以降にトヨタ ハイランダーが納車される際の感動を最大限ブーストするためには、「あえて大きくはない3列シートSUVを選ぶ」という手もあります。喉が渇くだけ渇いたタイミングで飲む1杯の冷水がやたらと美味しく感じられるのと同様に、狭さを耐え抜いた中でやっと納車されたハイランダーの広大な車内に、人は猛烈に感動するのです。たぶん。
この仮説がもしも正しいとしたら、選ぶべきはコレでしょう。「メルセデス・ベンツ GLB」です。
▲……比較的コンパクトなメルセデス・ベンツ GLBが、トヨタ ハイランダーの代わりになり得る?メルセデス・ベンツ GLBは、2020年6月に上陸したメルセデスの3列7人乗りSUV。ボディサイズは全長4660mm×全幅1845mm×全高1700mmですので、サイズ感としてはトヨタ RAV4とだいたい同じです。
RAV4の場合は2列シートですので車内は広々としていますが、それと同じぐらいの空間内に3列のシートを配したメルセデス・ベンツ GLBの車内は、いささか窮屈……いや、1列目と2列目は普通に十分広く、特に2列目は140mmの調整幅をもつスライド機構や、シートバックの角度を8段階で調整できるリクライニング機構が備わっていますので、快適に座ることができます。
しかし3列目は、正直かなり窮屈です。メーカーとしても3列目については「身長168cm以下の乗員のみが使用できます」とカタログに記しているとおり、GLBの3列目シートはあくまでも「緊急用」または「お子さん用」なのです。
▲ワイド感を強調する左右対称なインストウルメントパネルが特徴となるメルセデス・ベンツ GLBの運転席まわり。運転支援システム/予防安全システムについては「Sクラスと同等」とうたわれている
▲3列目ははっきり言って狭く、メーカーも「身長168cmまでの乗員のみが使用可能」と言っているとはいえ、いちおう使うことはできるGLBの3列目をたまに使用しながら、窮屈さに耐えながらメルセデス・ベンツ GLBに乗っていたご家族が1年後か2年後、広大すぎるほど広大なトヨタ ハイランダーに乗り替えたら?
……そこに待ち受けているのは、間違いなく感動の嵐です。「うおおおおっ、広い!」と叫びながら(停車中の)3列目シートを転げ回るお子さんの姿が、ありありと目に浮かぶようです。トヨタ ハイランダーは北米でベストセラーとなっているだけあって、たぶんかなりいイイ車なはずですが、車内が狭いSUVから乗り替えれば、その魅力はさらに5割増しぐらいに感じられるでしょう。
そんなメルセデス・ベンツ GLBは、いろいろ言いましたが、3列目シートが狭いこと以外は普通にステキな輸入コンパクトSUVであり、中古車価格も2023年10月までの前期型であれば総額350万円からと、メルセデス・ベンツの現行モデルとしてはまずまずお手頃です。
トヨタ ハイランダーが納車された際の感動を最大化させたい場合には、ぜひメルセデス・ベンツ GLBにもご注目ください。
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メルセデス・ベンツ GLB(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。