掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!
2021/06/02
▲年間販売台数上位の常連モデルだった旧型・2代目日産 ノート。原稿執筆時点では約6900台ほどの掲載があったが、今回はその中でも掲載率1%未満という激レアグレードを紹介する(写真はノート シーギア)100台とすれ違っても、同じノートに出会う確率はほぼゼロ!?
コンパクトカー部門で何度も年間販売台数ナンバー1に輝いた旧型・2代目ノート。売れただけに中古車の台数が多く選びやすいといったメリットがある一方で、「他人と街中でカブる」という可能性が非常に高いモデルだ。
もちろん、ボディカラーやオプションパーツなどで差をつけることも可能だが、最初から「他人とは違うノート」を選ぶという方法もある。そう「レアグレード」を選ぶという方法だ。
2012年9月~2020年11月まで、約8年間も販売されていたモデルだけに、特別仕様車も数多い。しかし、今回オススメするのは、オプションだった快適装備が備わったり、カラーリングに特徴のあるような一般的な特別仕様車ではなく、唯一無二の特徴をもった激レアな3モデルだ。
例えば、ニスモSは、2代目ノート最高の走行性能を備える走りのモデルだし、シーギアはSUVルックの外観が他のノートとは明らかに異なる。また、アクシスは唯一たっぷりとしたフル本革シートを備えるモデルだ。
いずれも全体の1%未満、つまり計算上では100台のノートとすれ違っても同じノートに出会うことがないということ。
とはいえ、昨年のフルモデルチェンジによる乗り替えで中古車の台数が増えた今、レアモデルとはいえ探しやすくなっており、狙い目と言えるのではないだろうか。
モーター出力がチューンされた最強ノート
日産ノート e-POWER ニスモS(旧型・2代目)
▲外観で「S」のないe-POWER ニスモとの違いはニスモS専用のエンブレム(フロント/リア)のみ。専用フロントバンパーや16インチアルミホイールなどは共通だ。ただし、e-POWER ニスモSのヘッドランプはLEDとなる「S」の付かないe-POWER ニスモが登場したのが2016年12月。電気モーターで爽快な加速力を味わえるスポーティコンパクトカーとして人気を得たが、その走りをさらに極めたモデルとして開発されたのが、2018年9月に登場した「e-POWER ニスモS」だ。
専用ボディ補強や専用サスペンションを備えることはe-POWER ニスモと同じだが、さらにインバーターとコンピューターに専用チューニングが施された。その結果標準のe-POWERモデルと同じスペックのe-POWER ニスモと比べて、電気モーターの最高出力は+27psの100psへ、最大トルクは+66N・mの320N・mへと、それぞれ約25%も向上している。
▲e-POWERニスモ同様、専用アルミペダルや専用ファインビジョンメーター、専用スポーツシートが備わる。オプションでレカロ社製スポーツシートも用意されていたドライブモードには通常の「S」と「ECO」に加えて、回生ブレーキが強い=減速感の強い「B」モードも設定されている。燃費の向上だけでなく、ワンペダルによる加減速がよりリニアになるため、小さなサーキットやジムカーナでもスポーティな走りが楽しみやすい。
新車時の車両本体価格は267万1920円。e-POWER ニスモに対して約20万円高いが見た目での差別化があまりなかったためか、販売台数は多くはなかったようだ。
原稿執筆時点でe-POWER ニスモが252台見つかったのに対して、e-POWER ニスモSはわずか11台。街で出会う確率は0.16%というレアぶりだ。車両本体価格約160万~270万円で狙うことができる。
▼検索条件
日産 ノート(2代目)×e-POWER ニスモS系グレード×全国ひと目で他と違うモデルだとわかるSUVルック
日産 ノート シーギア(旧型・2代目)
▲アンダーガードがフロント・サイド・リアに備わり、ホイールアーチやルーフモール、フォグランプが備わる。アルミホイールも専用タイプだ他のノートと明らかに見た目が異なるモデルが、2017年10月に登場した「シーギア」だ。流行ど真ん中のSUVテイストなのに、「他人とは違う」感を出せるという希有なモデルと言えるだろう。
ベースとなったのは2WD・ガソリン車の「X」と、4WD・ガソリン車の「X FOUR」、2WD・e-POWERの「e-POWER X」。
SUVらしいエクステリアだが、最低地上高や駆動方式はベース車と同じで、悪路走破性などが特に高められているわけではない。ベース車のファッション性を高めたモデルなのだ。
▲インテリアでは専用シート地が備わる。2018年12月には、e-POWERの4WD(e-POWER X FOUR)も加えられた「シーギアリミテッド」となって再登場。シーギアの装備内容に加えて、ナビ取り付けパッケージ(リアスピーカーやGPS・TVアンテナなど。カーナビ本体はオプション)が標準で備わったとはいえ、SUVテイストの専用エクステリアパーツだけでなく、LEDヘッドランプやフォグランプ、サイドターンランプ付きドアミラーなど装備面が充実しているところがポイント。
さらにe-POWER Xベースには、専用サスペンションやボディ補強、電動制御のチューンなど、走行性能を高めるツーリングパッケージもオプションで用意されていた。
シーギアの車両本体価格は177万2280~223万5600円。原稿執筆時点での掲載台数は28台と、全体のわずか0.4%だ。車両本体価格約90万~170万円で狙うことができる。
▼検索条件
日産 ノート(2代目)×シーギア系グレード×全国本革シートを備えていた小さな高級車
日産 ノート アクシス(旧型・2代目)
▲フロントバンパーやグリルは専用品。15インチアルミホイールもアクシス専用となる。ボディカラーは写真のオーロラモーヴの他、専用のホワイトパールとシルバー、ブラックが用意された後期型のノートにも一見本革に見える合皮+ジャガード織物シート地仕様が用意されていたが、2013年1月に登場した「アクシス」は、合皮ではなく本革シートを備えていたモデルだ。
残念ながら、2016年11月のe-POWERモデルの追加時にラインナップから外れたため、ガソリン車しかないが、小さい=安いという日本人によくある常識を覆す「小さな高級車」だと言える。
ベースとなったのは2WDの「X DIG-S」と4WDの「X FOUR」。搭載された1.2LエンジンのJC08モード燃費22.6km/Lは、当時としては軽自動車を除く1000cc以上のガソリン車でナンバー1の低燃費を誇った。いずれもトランスミッションはCVTとなる。
▲内装はブラックのみ。本革シートはギャザーやパイピングが施された専用のブラック本革シートとなる。センタークラスターは深みのある艶をもった専用の木目調アクシスの高級感は本革シートだけではない。フロントグリルやドアハンドルにもメッキ加飾があしらわれ、インテリアでも専用センタークラスターなどが奢られた。また、エアコンはオートとなり、2WDはトンネルなどで自動点灯するオートライト機能も備えられた。
新車時の車両本体価格は2WDが179万5500円、4WDが184万2750円。原稿執筆時点で23台見つかり、街で出会う確率は0.3%だ。車両本体価格約25万~100万円と、上記2モデルに比べて手ごろな価格で狙うことができる。
▼検索条件
日産 ノート(旧型・2代目)×アクシス系グレード×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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