ジャパンモビリティショー2025記念! 10年前の“未来の車”を2025年の今振り返ってみよう!
カテゴリー: レース&イベント
タグ: レクサス / 日産 / スズキ / ダイハツ / LS / ソリオ / エブリイワゴン / デイズ / タント / クロスビー / ノートオーラ / 竹井あきら
2025/11/27
▲2年に1度の車のお祭り、モビリティショー。毎度たくさんの催しでワクワクさせてくれるこのお祭り、10年前はどんな車が出展されていたのでしょうか。(写真は2015年当時、レクサスのフラッグシップ筆頭候補として発表されたコンセプトカー、LF-FC)10年前に考えられた未来の車を今振り返ってみると……?
今年も大盛況だったモビリティショー、様々なメーカーから素晴らしい車がたくさん登場しましたね。
新型車の発表と同じくらい多くの人が待ち望んでいるのが各メーカーが発表するコンセプトカーや未来のモビリティ。(今年、レクサスからはなんと6輪のコンセプトカーが登場!)
▲こちらが6輪のコンセプトカー! 未来感、すごい!長い歴史を持つモビリティショーにはきっと、未来の車の歴史もあるはず!
常に進化し続けている今だからこそ、あえて10年前を振り返って見たいと思います!
▲今年のモビリティショーでは、1957年に発売された三輪自動車「ミゼット」をEVとして“再発明”した「ミゼットX」の展示も。“新しい”の概念も様々!?10年前のモビリティショーはどうだった?
本題に入る前に、少し2015年当時を振り返ってみましょう。
北陸新幹線が開通し、今では当たり前となった「爆買い」という言葉が新語・流行語大賞となったころ。車業界ではクロスオーバーSUVがブームの真っ最中。
洗練された都市型SUVとして人気を集めるマツダ CX-3、大人数乗車も可能なスバル エクシーガクロスオーバー7、コンパクトクロスオーバーのスズキ エスクードなどが世間をにぎわせた他、4代目トヨタ プリウスが発売されたのもこの年です。
▲扱いやすさと洗練されたデザインで今もなお人気が高いマツダ CX-3
▲こちらは4代目のプリウス。ちなみに、現在発売中の5代目も大好評!日本カー・オブ・ザ・イヤーではマツダ ロードスター(4代目)が受賞。ホンダからもビート以来の軽オープンスポーツとして話題となったS660が発売。10年後の今でも中古車業界のスターとなるモデルたちが誕生した年でもあったわけです。
▲こちらがそのロードスターそんな年のモビリティショー(当時は東京モーターショー)。
世界11ヵ国から合計160社が参加し、国内すべての乗用車・商用車・二輪車メーカー14社15ブランド、海外メーカー16社26ブランド(乗用車・商用車・二輪車)が出展しました。
当時のトピックスといえば、FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)グループの4ブランド(アルファ ロメオ/フィアット/ジープ/アバルト(初出展))が8年振りに復帰した他、フランスのDSが初出展したこと。多くの海外ブランドも集結し、多くのファンが注目したイベントとなりました。
▲2015年に初出展したシトロエンからは日本初公開のC4 CACTUSなどが展示されたいまの中古車市場でもエース級のモデルが発売された年。そんな年に人々が思った「未来の車」とは。
一体どんな車を妄想(?)したのか、見てみましょう!
今振り返る“未来”の車①:ダイハツ ノリオリ
▲癒し系なカラーと顔立ち、バスのような形をした「ノリオリ」自動車の基本性能といえば「走る・曲がる・止まる」だけれど、まず乗り降りできなくちゃはじまらない! という大前提に着目した軽自動車規格のコミューターが「ノリオリ」。
サイドとリア2カ所に大開口のアクセスドアを備えているうえに、油圧やエアサスを使って車体が膝まづくかのように下がるニールダウンシステムを採用。超低床にしてフラップを出すことで超イージーなアクセスを可能としています。
運転席を除く3つのシートは折りたたむことが可能で、軽自動車規格いっぱいの約2mという車高と相まって室内はがらんと広々。車いすをたたむことなく2台収納が可能という広さと、介助者が立って押してそのまま入れるというのもありがたいですよね。
介護や子育て、2025年問題と呼ばれる超高齢化、過疎地域での移動手段不足、そして誰もが好きなときに外出できる権利を持つ多様性。この10年でぐっと進んだ自動運転と組み合わせたら、いろんな課題をどんどこ解決してくれそうなマルチユースコミューターです。
▲移動する部屋のような内装
▲10年経過した今、キャンプや車中泊需要で人気が出そう!?▼検索条件
ダイハツ タント(4代目)今振り返る“未来”のクルマ②:ダイハツ テンポ
「ノリオリ」と同時にダイハツから公開された「テンポ」は、助手席側はLED照明付きの大型ガルウイングドアを採用し、カウンターテーブル付きのショーケースや車体の側面にはお店の看板として使えるデジタルサイネージを装備した、移動販売車のコンセプトカー。
▲こちらが「テンポ」の外観。一見普通の軽自動車に見えますが……
▲よく見ると、側面にサイネージのスペースが!こんな車があったら楽しいですね今となってはすっかり一般的になった「デジタルサイネージ」という言葉、10年前の当時は初耳でした!これが実用化されていたら、この約5年後のコロナ禍でのキッチンカーブームで爆売れしていたのでは!?
▲むしろ今発売してもいいくらいでは……?▼検索条件
ダイハツ エブリイワゴン(3代目)今振り返る“未来”の車③:日産 TEATRO for DAYZ

軽自動車規格のEV「TEATRO for DAYZ」(テアトロフォーデイズ)のインテリアは、『真っ白なキャンバス』がコンセプトというだけあって、インパネもシートもドアトリムも全部真っ白! そしてそれらすべてがスクリーンになっていて、自由な発想で好みのカスタムができるという仕掛けになっています。
▲真っ白で洗練された内装は今こそ受け入れられそう!「2020年以降に運転免許を取得する世代に向けた、新しい車の価値を提案する」というテーマで開発されたそうですが、自動車メーカーが自ら「EVは究極のモバイルバッテリーであり、モバイルガジェット」と言い切っちゃうあたり、思い切りがすごい。若者の車離れに対する危機感をひしひしと感じます。
▲なんだか未来感ある色使い。2025年、EV化が進んでいるとはいえ、さすがにここまでデジタルにはなっていないですね▼検索条件
日産 デイズ(2代目)今振り返る“未来”の車④:日産 IDS CONCEPT
全面スクリーンのカラオケボックスのようで、あんまり走行中のイメージが沸かない「TEATRO for DAYZ」に対し、ぐっと車らしいのが「IDS CONCEPT」です。
▲街中を走り抜けていても違和感がない、IDS CONCEPTドライバーが運転したいかしたくないかで、トランスフォームするというコンセプト。
ドライビングを楽しみたいときは、コックピットのある「マニュアルドライブモード」。運転せずにリラックスしたいときは、自動運転の「パイロットドライブモード」を選べば、ステアリングが格納されて大型モニターが出現し、乗員全員が会話しやすいように4つのシートは少し向き合うように回転します。
▲ステアリング類がないだけで、一気に部屋感が高まります
▲通常時もなんだかサイバー風です▼検索条件
日産 ノートオーラ(初代)今振り返る未来の車⑤:スズキ マイティデッキ
▲マイティデッキの外観はなんだかキャラクターのよう。当時はこれが未来っぽかったのでしょうか……?どっちが前かわからないサイドビューに、三角形のヘッドランプの軽ピックアップトラック「マイティデッキ」。
「マイティデッキ」は、「遊べる軽」を名乗るだけあって、デザインも遊びまくり!
その車名と軽ピックアップという成り立ちから、1980年代にスズキがリリースした珍車「マイティボーイ」の再来か!? とオールドファンがざわめいたあの日もはや10年前……。
“都会と自然”“ウチとソト”“オンとオフ”“リラックスとプレイフル”といった、相反する2つのシーンを自由に行き交う「アーバンアウトドア」をコンセプトに、使い方に合わせてトランスフォームできるオープンデッキ(荷台)と開放感たっぷりのキャンバストップを備えています。
かつてのマイティボーイは純然たる2シーターピックアップかつ荷台も小さく、実用性度外視のおしゃれな車でしたが、こちらのマイティデッキは実用性も押さえた欲張り仕様です。コスパだタイパだと、高効率を求める現代の若者にも喜ばれるのではないでしょうか?
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スズキ クロスビー(初代)今振り返る未来の車⑥:スズキ エアトライサー
▲パステルカラーな色合いと映画に出てきそうな(?)顔つきが今見るとかわいらしいコンパクトミニバン同時に発表された「エアトライサー」は、扱いやすいボディサイズに、プライベートラウンジをコンセプトとした広い室内空間に多彩なアレンジが可能な3列シートを備えたコンパクトミニバンです。
駐車中には、シートを対面に配置するリラックスモードや、コの字型配置のラウンジモードにアレンジが可能で、Bピラーから天井までつながる大画面モニターでスマートフォンのコンテンツを楽しむことが可能……ってこれまた実際にリリースされてれば数年後のコロナ禍で重宝されたやつでは!? 惜しいです。
大胆なツートーン使いが利いた、重厚感と近未来感のあるスタイリングは、フォルクスワーゲンから幾度も発表されたタイプ2オマージュのコンセプトカーにクリソツともささやかれましたが、あちらフォルクスワーゲンからはついに今年ID.Buzzが量産化。
どうです、スズキさんもひとつ量産化に踏み出してみてはいかがでしょう? あちらさんはなかなか売れ行き好調なようですよ。
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スズキ ソリオ(4代目)
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。
この記事で紹介している物件
スズキ
ソリオ 1.2 バンディット ハイブリッド MV 登録済未使用車 両側電動スライドドア 衝突軽減 コーナーセンサー スマートキー LEDヘッド 純正15インチAW オートハイビーム 車線逸脱警報 オートライト オートエアコン LEDフォグ
本体価格238.7万円
支払総額253.9万円
スズキ
エブリイワゴン 660 PZターボ ハイルーフ 届出済未使用車 Dオーディオ Bカメラ 衝突軽減 障害物センサー LEDヘッドライト スマートキー AW
本体価格176.8万円
支払総額187.1万円
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