軽自動車は何人乗り? 5人で乗れる? 定員オーバー時の罰則も解説
2026/07/27
▲最近の軽自動車は広いけど、いったい何人乗ってOK? 家族や友人を乗せる機会が多いなら気になるところだろう。画像はホンダ N-BOX(初代)家族が増えたり、子どもの友達を送り迎えする際に「軽自動車って何人乗りだっけ?」「小さな子どもだったら5人乗ってもいい?」と疑問に感じる人もいるかもしれない。
そんな悩みを解消すべく、軽自動車の乗車定員について解説。5人で乗れるかどうかや、万が一定員をオーバーした場合の罰則、そして5人乗車したい場合の現実的な車選びの選択肢も紹介する。
サクッとまとめ
【乗車定員】軽自動車は原則4人まで。ただし12歳未満の子どもがいるなら5名乗れる場合も
【安全性】シートベルトやチャイルドシートなどの関係で軽自動車の5人乗りは危険
【法律】定員以上の人が乗ると「定員外乗車違反」。反則金6000円・違反点数1点が科される
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全メーカー × 軽自動車軽自動車の乗車定員は原則4人以下
軽自動車は「全長3400mm以下×全幅1480mm以下×全高2000mm以下」「排気量は660cc以下」と規格で定められており、乗車定員も4人以下と決められている。
つまり、ダイハツ タント(4代目)のような室内が広い車でも、スズキ ジムニー(4代目)のような室内が狭めの車でも、乗車定員は4名まで。乗車定員が5人以上の軽自動車は存在しない。
▲自分の車の定員は車検証(自動車検査証)の「乗車定員」欄で確認可能。一般的な軽乗用車は4名、軽トラックや2シーターのスポーツカーなどは2名と記載されているはず子どもが12歳未満なら例外的に5人乗車可能だが……
軽自動車の乗車定員は4名が上限だが、子どもが12歳未満なら例外的に5人で乗車できるケースがある。「道路運送車両の保安基準」で「大人1人=12歳未満の幼児・小児1.5人」と定めているからだ。
これに基づくと、乗せられる子どもの人数は「(乗車定員-大人の人数)×1.5」で算出できる。小数点以下は切り捨てとなるため、定員4名の軽自動車で法令上5名乗車が認められるのは、次の2パターンだけだ。
- ●大人2名+12歳未満の子ども3名
- ●大人1名+12歳未満の子ども4名
忘れてはならないのは、12歳以上は道路交通法上では大人として数えられること。誕生日を境に、以前は問題なかった乗り方が違反へ変わってしまうので要注意だ。
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全メーカー × 軽自動車軽自動車の5名乗車は避けるべき3つの理由
大人5名での乗車は法律違反であり当然NG。ただ、子どもが12歳未満で法令上5名乗車できる場合でも安全の観点からオススメしない。理由は次の2つだ。
- ●シートベルトが4名分しかない
- ●チャイルドシートを人数分設置できない
理由①:シートベルトが4名分しかない
軽自動車のシートベルトは乗車定員分、つまり4席分しか備わっていない。5人で乗れば、必ず1人はシートベルトなしで乗車することになる。
実は、法令で認められた定員内で座席数以上の人数を乗車させる場合、シートベルトの数が足りず着用できないなら例外的にシートベルトの着用義務違反にならない。
ただ国土交通省によると、シートベルト非着用時の致死率は、なんと着用時の約14倍にも達する。 万が一の事故を考えれば、シートベルトを着用できない状態で人を乗せるべきではないだろう。
▲最近の軽自動車は先進安全装備をきちんと搭載。事故リスクはかなり低下したが、万が一の際を考慮しておくことは依然大切。写真はダイハツ ムーヴ(7代目)理由②:ベビー・チャイルドシートを人数分設置できない
6歳未満の子どもを車に乗せる際は、道路交通法でベビー・チャイルドシートの使用が義務づけられている。
しかし、軽自動車の後席にベビー・チャイルドシートなどを3台並べて設置するのは物理的に困難。助手席への設置は、エアバッグ作動時に子どもに重大な危害が及ぶ恐れがある。
12歳未満の子どもを含む5名乗車の場合、座席数の関係で全員分のチャイルドシートを固定できないときは不足分の使用義務は免除される。しかし、安全面を考えれば6歳未満の子どもをベビー・チャイルドシートなしで乗せるのはNGだ。

著者・綱島 剛シートベルトもベビー・チャイルドシートも着用していない子どもは、走行中に動き回ってしまう可能性があり、それが事故の要因となるかもしれません。子どもの安全を考慮すれば、軽自動車の5名乗車は避けたいところでしょう。
車重の増加で運転感覚が変わることもあるので注意
子どもの体重は軽いとはいえ、乗車人数やチャイルドシートが増えれば総重量が増加。軽自動車は車体も排気量も小さいので、運転に影響が出る可能性はゼロではない。
具体的には、ブレーキの制動距離が延びたり、カーブや急なハンドル操作で挙動が不安定になったりする恐れがある。いつもより人数が多く、荷物も大量に積んでいる場合、運転感覚が普段と異なる点もリスクといえる。
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全メーカー × 軽自動車軽自動車の定員をオーバーした際の罰則
万が一、乗車定員を超えて人を乗せて運転すると「定員外乗車違反」となり、反則金6000円・違反点数1点が科される。
チャイルドシートを使用させずに6歳未満の子どもを乗せた場合は「幼児用補助装置使用義務違反」に該当。反則金はないものの、違反点数1点が科される。
| 違反の種類 | 反則金 | 違反点数 |
|---|---|---|
| 定員外乗車違反 | 6000円 | 1点 |
| 幼児用補助装置使用義務違反 | なし | 1点 |
| 違反の種類 | 反則金 | 違反点数 |
|---|---|---|
| 定員外乗車違反 | 6000円 | 1点 |
| 幼児用補助装置使用義務違反 | なし | 1点 |
ペットは乗せ方に注意! 膝上などは罰則を受ける
犬や猫などのペットは大切な家族だが、道路交通法では「人」に含まれず、乗車定員にカウントされない。つまり、大人4名+ペットで乗車しても定員オーバーにならないのだ。
ただし、ペットが車内で自由に動ける状態にしているのはNG。道路交通法の第55条第2項では、次のように定められている。
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
この乗車積載方法に違反すると反則金6000円・違反点数1点が科せられる。
例えば、運転者が膝の上にペットを乗せたまま運転するのは法律違反。犬などが開いた窓から身を乗り出す行為も運転を妨害しているとみなされると、法律に触れる恐れがある。そもそも危険な行為のため、違反とならなくても避けるべきだろう。

著者・綱島 剛ペットの安全面を考えても乗車時はケージやドライブボックスを座席に固定して乗せるのが賢明です。同乗する人が抱えるなら、それ自体は法律違反ではありません。ただ、ペットが暴れたら事故につながりますし、急ブレーキなどでペットが危険にさらされるリスクもあります。
5名乗車する可能性があるなら中古の普通車がベター
子どもの成長や家族構成の変化で5人乗車する可能性があるなら、軽自動車ではなく、5人乗りできる普通車を検討するのが妥当。「軽自動車の方が安い」というイメージを抱いているかもしれないが、最近の軽自動車は値上がりしており、新車でオプションを付ければ総額で200万円を超えるケースもざら。
しかし、中古車を視野に入れれば、同程度の予算で、現行世代の普通車を無理なく狙えるのだ。
というわけで、軽自動車の人気車種であるホンダ N-BOXやスズキ ワゴンR、スズキ ハスラーの代わりとなる普通車を紹介。5人乗りできる車が必要なら、ぜひ参考にしてみてほしい。
▲左から軽スーパートールワゴンのホンダ N-BOX(3代目)と軽トールワゴンのスズキ ワゴンR(6代目)、軽SUVのスズキ ハスラー(2代目)- ●N-BOXの代わりならスズキ ソリオ(4代目)
- ●ワゴンRの代わりならトヨタ ヤリス(初代)
- ●ハスラーの代わりならダイハツ ロッキー(2代目)
N-BOXの代わりならスズキ ソリオ(4代目)
▲2020年12月に登場したスズキ ソリオ(4代目)。標準仕様とエアロ仕様の「バンディット」が用意されているN-BOXの魅力は両側スライドドアと背の高い広い室内。その両方を兼ね備えた5人乗りとなれば、スズキ ソリオ(4代目)が有力だ。全長3790~3810mm×全幅1645mmとミニマルで、軽自動車からの乗り替えでも扱いやすいだろう。
もちろん室内の広さや走行性能は軽自動車のN-BOX以上。WLTCモード燃費は17.8~22.3km/L(モデル全体)と良好で、マイルドハイブリッドを搭載する一部のグレードではN-BOXを上回る。
▲標準仕様のインパネはホワイトとネイビーを差し色に、おしゃれさと横の広がりを強調。なお後席がスライド&リクライニングできるのもポイント総額200万円以下で狙える中古車は約560台。走行距離3万km以下の物件を総額140万円前後から探すことができる。
リーズナブルなのは標準仕様でガソリン車の「G」グレード。ただ、こちらは運転席側後席のスライドドアが手動となる。両側電動にこだわるなら、上級グレードの「ハイブリッドMZ」か「バンディット ハイブリッド MV」を狙いたい。
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スズキ ソリオ(4代目) × 総額200万円以下ワゴンRの代わりならトヨタ ヤリス(初代)
▲トヨタ ヤリスは2020年2月に登場。パワーユニットは1Lと1.5Lのガソリンエンジン、1.5Lのハイブリッドの3種類燃費が良く、キビキビとした走りが特徴のワゴンR。日常使いから長距離ドライブまで万能に使える車の5人乗り版といえるのが、トヨタ ヤリス(初代)だ。こちらもボディが全長3940~3950mm×全幅1695mmと小柄で、軽自動車ライクに扱える。
特筆すべきは、燃費性能の高さだ。ハイブリッド車のWLTCモード燃費は最高で36km/Lとクラス問わず上位。しかもハイブリッド車は走りもパワフルなので、高速道路の合流でも不安を感じにくいはずだ。
▲内装はシンプルだが、スポーティな雰囲気。なお、後席はコンパクトカーとしては狭めだが、大人が座っても問題なし総額200万円以下の中古車は約1960台と豊富。走行距離3万km以下の物件が総額110万円前後から購入圏内だ。
ガソリン車が7割弱を占め、中間グレードの「G」なら150万円前後でも低走行車を十分に狙える。ただ、予算に余裕があるならハイブリッド車のGを狙いたい。走りが良く、基本装備も揃っているので満足度は高くなるはずだ。
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トヨタ ヤリス(初代) × 総額200万円以下ハスラーの代わりならダイハツ ロッキー(2代目)
▲2019年11月にデビューしたダイハツ ロッキー(2代目)。パワーユニットは1Lガソリンターボ、1.2Lのガソリンエンジンとハイブリッドの3種類おしゃれなルックスとSUVの使い勝手で人気を博すハスラー。その代案となるのはダイハツ ロッキー(2代目)だ。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mmとコンパクトだが、上級グレードでは17インチの大径タイヤを装着するなど迫力がある。
荷室は2段可変式デッキボードと、大きめのアンダーラゲージを採用。荷物の積みやすさやアレンジのしやすさは抜群だ。防汚加工を施されない点はハスラーとの違いだが、濡れ物や汚れ物を大量に積む機会はないだろうから、そこまで気にしないでよいだろう。
▲センターコンソールが運転席側を向くなど、扱いやすさを考慮したレイアウトを採用。上級グレードでは、室内の随所がソフトレザー調になるなど、質感も◯総額200万円以下の中古車は約410台。走行距離3万km以下の物件が総額150万円前後から探しやすくなる。
この予算では選択肢は1Lガソリンターボ車の中間グレード「G」が中心。ハイブリッド車は探すのが難しいが、1.2Lガソリン車なら上級グレード「プレミアム G」を少ないながらも見つけられる。
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ダイハツ ロッキー(2代目) × 総額200万円以下▼検索条件
スズキ ソリオ(4代目)× トヨタ ヤリス(初代)× ダイハツ ロッキー(2代目) × 総額200万円以下
自動車ライター・編集
綱島 剛
編集プロダクションを経てカーセンサー編集部に所属。「日刊カーセンサー」のデスクを経て、2016年に独立した。現在は某住宅情報誌の副編集を務めながら、ライター・編集として車や住宅、防災など生活に関わる記事を制作。最近ではキャンピングカーに注目し、情報収集にいそしんでいる。
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