▲ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ▲コンパクトSUVのダイハツ ロッキーとOEMのトヨタ ライズに自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が試乗した

専用のプラットフォームが用いられている

日本の道路事情にぴったりと合ったコンパクトSUV、ダイハツ ロッキー、トヨタ ライズが登場した。

全長は4mを切って、車幅も3ナンバーまで5㎜を残した1695㎜に収めた。

扱いやすさは言うまでもないであろう。

この2台は基本的にはすべてダイハツ工業が主体で、パッケージングやセッティングまで行ったという。

軽自動車から発展したのではなく、あくまでも5ナンバーのディメンションで作られた新型のSUV。これらのモデルの試乗した印象はいかがだろうか。

新たなプラットフォームは、新型タントで登場したダイハツの新たなアーキテクチャーで作られた「DNGA」である。

ロッキーとライズで、大きく変わるデザインの違いはフロントマスクだ。

好みもあるが、ロッキーは1世代前のアウディチックな要素を取り入れており、ダイハツらしさが出ている。

一方、ライズは“RAV4の弟分”のようなトヨタのデザインコンセプトに基づいており、洗練されたオリジナル性はライズに軍配が上がる。
 

ダイハツ ロッキー ▲ダイハツ ロッキー。赤とオレンジの中間色のようなコンパーノレッド。光の当たり方によって色の風味が変化する
トヨタ ライズ ▲トヨタ ライズ。販売好調のRAV4に似て、SUVらしい迫力が感じられるフロントマスク

小さなボディサイズの恩恵は大きい

最初にロッキーのGというグレードから試乗する。

17インチタイヤが装着されている2WD仕様のモデルだ。

会場は石畳でお馴染みのかずさアカデミアパーク。

乗り込むとこのサイズにしては、なかなか窮屈感はない。

着座位置やボンネットの造形を利用することで、視認性がよくなっている。

1Lの3気筒ターボを始動する。静粛性も悪くない。

新しいプラットフォームに期待がもてる。

上方にあるセレクターレバーは操作しやすい。Dレンジに入れて静々と走り出す。

4人+荷物も載せている割には、重さを感じない。

「D-CVT」という、タントでも登場した新たなCVT型のトランスミッションの恩恵もある。

狭い道を抜けて石畳に入る。細かな振動をサスペンションでいなしなしているが、ゴツゴツとした感じもする。

タントに比べると、絶対的なボディ剛性の向上の印象は感じられない。悪くはないが、タントほどの感動がないのだ。

一定速度から加減速を繰り返す。発進から低速時、急激に立ち上がるトルク特性は、ドライバビリティとして関心できない。

これはエンジンというよりも、CVTの特性である。

路面状況の良いアスファルトに移動する。乗り心地は特筆するほどではないが、フラットで心地よい。

狭い道や車庫入れも、視認性の良さと直線的に作られたボディ側面のおかげでとても扱いやすく感じる。

「SUVは欲しいが、大きいサイズは不安」というユーザーからすると、この車両感覚のつかみやすさは魅力的だ。
 

ダイハツ ロッキー 内装 ▲随所に直線的な意匠が施されており、ギア感が演出されている。視点が高く窓の面積が広いため視認性がいい
ダイハツ ロッキー 後方 ▲フロント、リアともに凹凸を用いて力強さが演出されているが、側面はふくらみなどがほとんどなく直線的。これにより車庫入れなどの際、車両感覚をつかみやすい

16インチタイヤとのマッチングは◎

このクラスの車としては最新のインフォテイメントもしっかりと装着されているが、ステアリングの特性については苦言を呈さなくてはならない。

装着された17インチタイヤは直進性が高いため、現代の車にしてはステアリングの戻りが急なのだ。

Uターンなどでハンドルをフルロックした後に走らせながら戻す際、戻る勢いが強すぎてしまいボディの左右に振られやすい。

運転に不慣れなドライバーであると驚くかもしれない。これが最も気になった。

基本的には同じであるが、トヨタ ライズにも試乗してみる。

こちらもGというグレードであるが、16インチ仕様だ。

走り出しからソフトな印象だ。「トヨタだからか?」などと思ってしまうほど違いがある。

石畳も心地よい。プラットフォームとサスペンションとタイヤが、三位一体となっている。

指摘したステアリングの戻り具合も、17インチのロッキーに比べるとまろやかになっている。

これならば問題はない。印象が一気によくなった。

しかし、アクセルとトルクの出方は同様なので、今後よくなっていくことを望みたい。

単純に扱いやすい今までなかったパッケージングと、販売店の力と営業力で売れるモデルになることは想像がつく。

だがトヨタの車作りに比べると、ダイハツのそれは操作性がダイレクトな印象だ。

まったく同じ仕様のOEM車であっても、味付けはこだわって違いを表してはどうか。

もしくは、販売台数に主導権があるブランドを優先させなければ、メーカーの乗り味のアイデンティティは失われてしまうのではないか、と両モデルを試乗して感じたのである。
 

ダイハツ ロッキー タイヤホイール ▲ロッキーに装着された17インチタイヤホイール。力強い雰囲気は増すが、操作性の面では16インチが勝る
ダイハツ ロッキー ▲1Lカーながら上り坂でも力不足は感じられない
文/松本英雄、写真/尾形和美

【試乗車 諸元・スペック表】
●ロッキー 1.0G

型式 5BA-A200S 最小回転半径 5m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4m×1.7m×1.62m
ドア数 5 ホイールベース 2.53m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.48m/1.47m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.42m×1.25m
4WS - 車両重量 980kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.19m
マニュアルモード    
標準色

マスタードイエローマイカメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリック

オプション色

コンパ―ノレッド、レーザーブルークリスタルシャイン、シャイニングホワイトパール、ブラックマイカMxコンパ―ノレッド、ブラックマイカM/シャイニングホワイトP、ブラックマイカM/ブライトシルバーM

掲載コメント

-

型式 5BA-A200S
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 マスタードイエローマイカメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリック
オプション色 コンパ―ノレッド、レーザーブルークリスタルシャイン、シャイニングホワイトパール、ブラックマイカMxコンパ―ノレッド、ブラックマイカM/シャイニングホワイトP、ブラックマイカM/ブライトシルバーM
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5m
全長×全幅×
全高
4m×1.7m×1.62m
ホイール
ベース
2.53m
前トレッド/
後トレッド
1.48m/1.47m
室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.42m×1.25m
車両重量 980kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.19m
掲載用コメント -
エンジン型式 1KR-VET 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
種類 直列3気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 ターボ 燃料タンク容量 36リットル
可変気筒装置 - 燃費(JC08モード) 22.8km/L
総排気量 996cc 燃費(WLTCモード) 18.6km/L
└市街地:14.4km/L
└郊外:20.2km/L
└高速:20.1km/L
燃費基準達成 H27年度燃費基準
+10%達成車
最高出力 98ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
140(14.3)/4000
エンジン型式 1KR-VET
種類 直列3気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 996cc
最高出力 98ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
140(14.3)/4000
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 36リットル
燃費(JC08モード) 22.8km/L
燃費(WLTCモード) 18.6km/L
└市街地:14.4km/L
└郊外: 20.2km/L
└高速: 20.1km/L
燃費基準達成 H27年度燃費基準 +10%達成車


●ライズ 1.0G
型式 5BA-A200A 最小回転半径 4.9m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4m×1.7m×1.62m
ドア数 5 ホイールベース 2.53m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.48m/1.47m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.42m×1.25m
4WS - 車両重量 970kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 1245kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.19m
マニュアルモード -    
標準色

ブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、マスタードイエローマイカメタリック、ターコイズブルーマイカメタリック

オプション色

シャイニングホワイトパール、レーザーブルークリスタルシャイン

掲載コメント

-

型式 5BA-A200A
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、マスタードイエローマイカメタリック、ターコイズブルーマイカメタリック
オプション色 シャイニングホワイトパール、レーザーブルークリスタルシャイン
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
-
最小回転半径 4.9m
全長×全幅×
全高
4m×1.7m×1.62m
ホイール
ベース
2.53m
前トレッド/
後トレッド
1.48m/1.47m
室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.42m×1.25m
車両重量 970kg
最大積載量 -kg
車両総重量 1245kg
最低地上高 0.19m
掲載用コメント -
エンジン型式 1KR-VET 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
種類 直列3気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 ターボ 燃料タンク容量 36リットル
可変気筒装置 - 燃費(JC08モード) 23.4km/L
総排気量 996cc 燃費(WLTCモード) 18.6km/L
└市街地:14.4km/L
└郊外:20.2km/L
└高速:20.1km/L
燃費基準達成 H27年度燃費基準
+10%達成車
最高出力 98ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
140(14.3)/4000
エンジン型式 1KR-VET
種類 直列3気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 996cc
最高出力 98ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
140(14.3)/4000
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 36リットル
燃費(JC08モード) 23.4km/L
燃費(WLTCモード) 18.6km/L
└市街地:14.4km/L
└郊外: 20.2km/L
└高速: 20.1km/L
燃費基準達成 H27年度燃費基準 +10%達成車
松本英雄(まつもとひでお)

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。