トヨタ アルファード

【連載:どんなクルマと、どんな時間を。】
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?

趣味より実益! リセールバリュー重視のマイカー選び

「車に強いこだわりはないんですよ」と語るのは、ラーメン店「豚仙人」や焼肉店「松翔苑」、立ち飲み居酒屋「褒美 松翔」など、神奈川県内でいくつもの飲食店や、様々な業種を運営する柴田さん。彼の車選びは、多くの愛好家が語る“好きな車に乗りたい”という願望とは一線を画す。

柴田さんが選ぶ基準は、リセールバリューが高い車であること。そして、ビジネスとプライベートの両立ができる実用性をもっていること。この2つの条件が、柴田さんのマイカー選びにおける重要なポイントとなっているそうだ。その両方の条件をクリアしたのが、このトヨタ アルファードのフルオプション仕様だ。
 

トヨタ アルファード

「リセール価格が高い車なら、法人税の節約もできて、ビジネス的に無駄がないんです。このアルファードもリセールバリューが高いので、1年乗っても十分に高値で売れる。それがわかっているから安心して選べました」

車を資産と見なすことで、常に最適な選択をし続けている。そんな彼がこれまで選んできた主な車は、トヨタのヴェルファイアやランドクルーザー、メルセデス・ベンツのGクラスといったリセールバリューの高いモデルばかり。長期的に資産価値を維持できるマイカー選びをして、納車のタイミングに合わせて順次乗り替えているという。
 

トヨタ アルファード

「毎年1、2台は買い替えていますが、損しない車しか選んでいないですね。だから安心して買い替えができるんです」と、愛車に趣味としての興味は極めて少ない。
 

大きな車と選び方の理由

幼少期から家族で使っていた車はいつも大きなミニバンやSUV。「昔から、家の車は大きな車種が多かったんです。親が乗っていたのもハイエースやアルファードで、僕にとってもそれが当たり前になっていました」 柴田さんにとって、大きな車は単なる選択肢ではなく、日常の一部となっていた。
 

トヨタ アルファード

そして、リセールバリューの考え方は、先輩社長からの教えでもあるそう。「お世話になっている社長さんがいるんです。彼は、その他にジャガーやロールスロイスなどリセールの高い車に乗っていて、彼から商売人としてのノウハウなどいろいろと学びました」と、先輩の商いマインドを意識しするようになったという。

そんな柴田さんも数年前は、ランボルギーニのウルスが欲しいと思っていた時期もあったそう。「ランボルギーニのエンブレムが闘牛だから、肉で成功するとみんな買うんですよ(笑)。今はいらないけど」と、冗談交じりに話してくれた。それでも大きい車には魅力を感じているようで、「強いて言えばタンドラとか欲しいですね。知り合いの社長さんが釣り用でタンドラに乗ってて、めっちゃ渋いんだよな~」と憧れを抱いている。さらに、キャデラックのエスカレードと、趣味で選んでもやはり選ぶのは大きな車ばかり。
 

コロナ禍を追い風に。柴田さんが導いた事業の大逆転

彼の多岐にわたる事業の経歴は、洋食屋でビストロ業態からスタートした。その後ハンバーガー屋を始め、焼肉店を展開。そして肉の卸にも手を広げたという。「冷蔵車とかも必要になるから、会社で車を買うことになったんですよ」と柴田さん。その頃から、お世話になっているディーラーの営業マンに車をピックアップしてもらうようになり、今の乗り方を始めたそうだ。
 

トヨタ アルファード

ところが、そこに新型コロナウイルスが来て売上が激減。ピンチに陥ったが、ラーメン店『豚仙人』が思いがけないほど大きく伸び、支店を10数店ほど拡大するまでの規模に成長した。さらに製麺所を作り、麺の卸やチャーシューの製造にも力を入れ事業を拡大した。「うちはコロナでむしろ伸びた企業のひとつですね」と、コロナ禍を逆に追い風にして成長を遂げた企業として、経営コンサルタントからも注目を集めているという。
 

広い車内をフル活用! 大きな車がかなえる多機能ライフ

柴田さんにとっての愛車は、単なる移動手段としてだけではなく、オフィス空間としても最大限に活用している。「移動時間を無駄にしたくないので、車内を会議室のように使っています。部下が運転している間に社員との打ち合わせを進めることもよくありますよ」とのこと。
 

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード

アルファードの広く快適な車内空間のおかげで、忙しい日常の中で車内が“移動するオフィス”として機能するのは、大きなメリットとなる。移動中の時間を無駄にせず、自身で運転しつつ部下に作業や会議を進めてもらうこともあるそうだ。
 

トヨタ アルファード

そして、車は家族との絆を深めるための空間でもある。週末には家族とのレジャーに活用し、時には子供とその友達を連れて野球の試合に出かける。そこに大きな車があることで、家族との時間がより充実するという。広々とした車内は、長距離移動の際にも快適で疲れを感じさせない。「大きな車があれば、どんな状況にも対応できますからね。だから、日常生活に欠かせない存在です」と言うとおり、移動手段としてだけでなく、家族との特別な時間を演出する場所としての役割も果たしているのだ。

特にキャンプなどレジャーに出かける際には、大量の荷物を簡単に積み込めることが重要だ。家族全員が快適に過ごせるスペースを提供し、車そのものがアウトドア体験の一部となっている。「最近は、コテージを1棟借りして、家族でアウトドアを楽しんでいますよ。大きな車だからこそ、キャンプ道具なども積めるし、家族全員がリラックスして過ごせ長時間の往復移動も快適なんです」と語る柴田さん。家族全員が快適に過ごせる車内が、移動中も目的地でも重要な役割を果たしている。

車内での会議や家族との移動をより快適に、そして効率的にする工夫は、柴田さんのライフスタイルにぴったりと寄り添っている。車は単なる乗り物ではなく、生活の一部だからこそ、機能性と資産価値を両立させる車を選ぶのが重要という。彼のマイカー選びは、今後もビジネスとライフスタイルを支える重要な選択となり続けるだろう。
 

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トヨタ アルファード(4代目・現行型)×全国
文/北村康行、写真/阿部昌也
トヨタ アルファード(4代目・現行型)

柴田亮さんのマイカーレビュー

トヨタ アルファード(4代目・現行型)

●購入価格/750万円くらい
●年間走行距離/まだ新車なので200km
●マイカーの好きなところ/安全性。万が一のときに大切な家族が守れて安心
●マイカーの愛すべきダメなところ/シートが合成皮革で高級感に欠けるところ。ヴェルファイアは本革シートだった
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/高く売りたい人。子供がいる人は絶対いいと思う

北村康行

ライター

北村康行

ストリートファッション誌の編集者を経て、2007年に独立。雑誌やweb、企業の制作物など、ファッション、モノ、グルメ、アウトドア、インタビューなどジャンルにこだわらず様々なフィールドで活動中。思い出に残るworksは、秋葉原駅の大きな観光案内図。休日は愛車のPEUGEOT Pacific-18で、地元横浜をブラついている。