クーペの魅力とは?【山崎元裕編】 【賢人が斬る!】
2007/04/11
-クーペの魅力とは?-
『クーペの魅力』とは凝縮されていて
限られた空間を贅沢に独占できること
山崎元裕さん●自動車評論家
毎年恒例の、ジュネーブオートサロンの取材に行ってきました。ここでワールドプレミア(世界初公開)された車がどれだけあったかは、正確にカウントしていないからわかりませんが、個人的に今年のジュネーブでの話題の多くは、新作クーペであったと考えております。
アウディA5&S5に、BMWのM3コンセプト。マセラティのグランツーリスモにベントレーブルックランズ。オペルのGTCコンセプトも良かったし、すでに市場に投入されているクーペも、本当に魅力的なモデルばかり。しかし日本という市場では、もはやクーペへの興味は薄れてしまったようだ。事実、クーペの新型車が発表された時よりも、新しいミニバンやワゴンが登場した時のほうが、日本での話題性は大きいように感じられるし。
これってね、ヤマザキが思うに車というものを、ハードとして見るよりも、むしろソフトとして見る傾向が強くなったことがその理由だと思うんだよね。つまり、その車にどれだけの性能があるのかとか、どれだけカッコイイかとかいうのが問題ではなく、実際にこの車を使うと何ができるのかのほうに、カスタマーの興味が移ってしまったっていうこと。だからクーペよりもセダン、セダンよりもワゴン、ワゴンよりもミニバンという方向に、市場で人気は変化していったわけだ。
けどね、それでもオレはクーペが好きだ。イチバンの理由は、やはり自分がある一定の空間を、贅沢に独占することができるから、ではないかと思う。あるいはその空間は、助手席に座るパッセンジャーと2人のためのものなのかもしれないけれど、その一種独特な、限られた空間にギュッと凝縮されたラグジュアリィでスポーティな感覚こそが、オレはクーペの最大の魅力ではないかと思います。
※カーセンサー関東版8号 4月12日発売号に掲載予定の記事を先行して公開しています。
市販誌での実際の記事内容は変更されることがあります。ご了承ください
市販誌での実際の記事内容は変更されることがあります。ご了承ください
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
クーペの魅力とは?【山崎元裕編】 【賢人が斬る!】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【試乗】新型 マクラーレン 750S|720Sの正常進化! 軽さと安定感に磨きをかけた750Sはマクラーレンの神髄を体験できる!!
- 【名車への道】’47 アルファ ロメオ 6C 2500 スポーツ フレッチャー ドーロ
- トヨタ GR86の中古車価格が1年で約30万円下落! 新車よりお得な「買いの条件」とは? 人気国産スポーツカーのオススメを解説
- 日産 フェアレディZ(Z34型)の中古車価格が1年で30万円ダウン!人気の国産スポーツカー、今オススメの買い方・選び方は?
- トヨタ 86(初代)の中古車価格が1年で約20万円下落! 人気国産スポーツカー、今オススメの買い方・選び方は?
- 最新型フェアレディZ登場から1年半、中古車流通量が約50台に! 受注再開未定な今の価格は?中古で買うなら?
- 100万円で狙える国産スポーツカーオススメ5選|マニュアル車も選べる! 中古車価格や流通量を紹介
- 【名車への道】’89 ポルシェ 911ターボ
- スバル BRZの中古車価格が1年で約40万円ダウン! 国産人気スポーツカー、今オススメの選び方・買い方は?
- ポルシェ 911(992型)の中古車流通台数が200台に迫る! 価格相場の最新情報も詳しく解説