「足腰が弱ってきた両親のため乗り降りしやすい車がいいのだけれど、欲しいのは背の高いSUV。だからといってもう1台買うのは経済的じゃない…」。そんな悩みを持っている方にオススメしたいのが、回転&昇降するシートを備えたスバル フォレスターのトランスケアだ。

ベースであるフォレスター(2007年12月~2012年10月)は、スバル伝統の水平対向4気筒エンジンと4WDを備えたSUV。3代目となるこのモデルは2代目よりひと回り大きく、室内空間も広くなった。一方で最小回転半径は2代目より0.1m小さい5.3mとし、取り回しやすくなっているのが特徴だ。また撥水シートやラゲージ内に電源ソケットを用意するなど、SUVらしくアウトドアを楽しめる工夫もなされている。

このフォレスターに用意されたトランスケアは助手席が回転&昇降するモデルで、膝の痛みなどで足を上げにくい人でもラクに乗り降りできる。基本的には、プラチナレザーコレクションを除く、すべてのグレードに用意されていた。人気のターボモデル(XT)や、撥水シートモデルのトランスケアもあり、走りやアウトドアをあきらめる必要がない。

原稿執筆時点(2013年1月24日)でカーセンサーnetの掲載は2台。どちらもノンターボのXSベースだ。一台は2008年式/修復歴なしで支払い総額128.2万円。走行距離は6.5万km、カーセンサー認定4点とキレイに乗られていたようだ。回転&昇降シートを備えた中古のSUVはなかなかないだけに、気になる車はすぐに問い合わせたほうがいいだろう。

乗車定員/5名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/465mm
シートの車外飛び出し量/670mm
ドア開口角度/79度
回転時足元スペース/350mm
シートスライド量/210mm

Text/籠島康弘

助手席のリフトアップ(回転&乗降)はシート下にあるスイッチで操作。フットレストやアームレストも標準装備

助手席のリフトアップ(回転&乗降)はシート下にあるスイッチで操作。フットレストやアームレストも標準装備

サイドエアバッグ&カーテンエアバッグと本革シートを同時に選べないなど一部制約はあったものの、基本的に全グレードに用意されていた

サイドエアバッグ&カーテンエアバッグと本革シートを同時に選べないなど一部制約はあったものの、基本的に全グレードに用意されていた