▲上級セダンの質感と落ち着きを持ちながら、ゆとりある広さと乗る人すべてが快適な居住空間を目指したというホンダ アヴァンシア ▲上級セダンの質感と落ち着きを持ちながら、ゆとりある広さと乗る人すべてが快適な居住空間を目指したというホンダ アヴァンシア

ステーションワゴンに新たな価値をもたらしたホンダの意欲作

その昔、実用的でありながらセダンさながらの運動性能を満喫できる車、というのがステーションワゴンという立ち位置であった。

クロカンやSUVの運動性能が飛躍的に向上したのは、私が記憶するかぎり2000年頃だったと思う。

それらのモデルの試乗記を読み返してみると、オンロード性能を褒める場合、「大きなボディの割には……」という文言が付いていることが多いだろう。

そして、クロカンやSUVがセダン並みの運動性能を得そうになった頃、ステーションワゴンに新たな価値をもたらそうとした意欲作がホンダ アヴァンシアであった。

▲独創のデザイン「アーチキャビンフォルム」により、ゆとりの居住空間と個性的な外観スタイルを両立していた ▲独創のデザイン「アーチキャビンフォルム」により、ゆとりの居住空間と個性的な外観スタイルを両立していた

アメリカで販売されていたアコードのプラットフォームを用いただけあって、ホイールベースは2765mmと長かった。フロントシートをウォークスルーとし運転席と助手席、そしてリアシートへ“つながり”を設けた。

Bピラーにはエアコン送風口が設けられていたり、メーカーオプションによってはリアシート格納型センターテーブルやシートスライド機構も設けられていたりした。

つまりは、ステーションワゴンにおけるリアシートの快適性を従来よりも格段に向上する提案であったのだ。

▲表示系と操作系を機能別にまとめたインストルメントパネル。ドライバーの視線移動も少なく、操作しやすいレイアウトとなっている ▲表示系と操作系を機能別にまとめたインストルメントパネル。ドライバーの視線移動も少なく、操作しやすいレイアウトとなっている
▲後席にも独立のエアコンアウトレット、スライドとリクライニング機能を持つ2ウェイラウンジシート、リアシートテーブルを採用するなど、すべての席で快適な居住空間を実現(L、L-4タイプはオプション) ▲後席にも独立のエアコンアウトレット、スライドとリクライニング機能を持つ2ウェイラウンジシート、リアシートテーブルを採用するなど、すべての席で快適な居住空間を実現(L、L-4タイプはオプション)

試乗会ではエンジニアがドアの開閉音にもこだわっていたことを私に説明してくれたことを覚えている。

あれから20年近くの歳月が経っているが、高級化を目指したステーションワゴン、という提案は斬新だった。そういう意味では自動車史の貴重な一ページとさえ呼べるほどだ。

2.3L 4気筒モデルと3L V6モデルがラインナップされていたが、より高級感を味わうならトルクたっぷりな3Lモデルをオススメしたい……。

オススメしたい、とはいっても生産終了から15年が経過し、気づけばカーセンサー掲載物件は10台未満となっている。ちょっとでも気になる方は、掲載物件をチェックされたい!

▲室内の独立性にも配慮しながら、用途に合わせて多彩に変化する多機能トランクスペース ▲室内の独立性にも配慮しながら、用途に合わせて多彩に変化する多機能トランクスペース
▲低回転域から豊かなトルクを発生する力強く扱いやすい、3L V6 VTECエンジン(最高出力:215PS/5800rpm、最大トルク:27.7kgm/5000rpm) ▲低回転域から豊かなトルクを発生する力強く扱いやすい、3L V6 VTECエンジン(最高出力:215PS/5800rpm、最大トルク:27.7kgm/5000rpm)
▲2018年4月5日現在、掲載台数は10台以下。少しでも気になったらチェックすることをオススメする ▲2018年4月5日現在、掲載台数は10台以下。少しでも気になったらチェックすることをオススメする
text/古賀貴司(自動車王国)
photo/ホンダ

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