ルーミー▲2016年11月に初代がデビューしたルーミー。モデルチェンジのサイクルを考えれば、いつ新型が発表されても不思議ではないが、実際のところは?

スライドドアを搭載したスーパーハイトなハッチバックであるルーミー。ネットで検索すると新型に関するウワサを多く見つけられます。世代交代を心待ちにしている方も多いことでしょう。

そんなルーミーの新型はいつ頃登場するのでしょうか? 今回は2026年4月24日時点におけるルーミーのフルモデルチェンジ情報を整理してみました。

加えて、新型を待つ利点と注意点、待ちきれない場合の選択肢となる初代の魅力についても紹介します。
 

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トヨタ ルーミー(初代)
 

ルーミーは現在10年目! だけどフルモデルチェンジは未定

ルーミーは発売開始から10年目に入っており、自動車メディアやネットでは「フルモデルチェンジが近い」とささやかれています。

しかし、事実関係を整理すると、トヨタからフルモデルチェンジに関する発表はありません。新型に関する公式情報も存在せず、ルーミーのOEM元(製造・供給元)であるダイハツでも同様です。

ルーミーは人気モデルなので、このまま生産終了にはならないと予測されますが、フルモデルチェンジは現時点では「未定」となっています。
 

 

新型へのフルモデルチェンジを待つべき? 利点と注意点を解説

新型ルーミーはさらなる進化を遂げる可能性があるため、フルモデルチェンジを待つのも選択肢のひとつです。しかし人によっては、この判断が負担になる可能性があります。

当然ですが、新しく開発されたモデルは高性能。長く乗るつもりなら大きな魅力ですが、昨今は装備の拡充や原材料価格の高騰によって、車両価格が高くなる傾向にあります。新型ルーミーも価格が高くなる可能性は否定できないでしょう。

もうひとつ気になるのが納車待ちで、特に近年人気モデルは長期化することもあります。加えて、新型ルーミーの発売時期が先になるケースも考えられますし、そもそも新型車が発売されない可能性もゼロではありません。

なるべく早く車を買い替えたいと考えていたり、経済性を重視していたりするなら、初代ルーミーを選んだ方が得策となるかもしれません。
 

初代ルーミー後期型のフロントフェイス▲こちらは2020年9月以降の後期型。標準仕様はフロントフェイス下部の「アンダーグリル」が広がったデザインに変更されている。2016年デビューでも古さを感じさせない

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トヨタ ルーミー(初代)
 

初代ルーミーがオススメな4つの理由

ではなぜ「待ち切れないなら初代ルーミーもオススメ」と言えるのか? ここからは、新型でなく初代を推す4つの理由を紹介します。
 

  • 理由1:日常使いには十分な実用性
  • 理由2:先進安全装備がすでに採用されている
  • 理由3:中古車でお手頃に狙える
  • 理由4:待たずにすぐ乗り出せる

理由1:日常使いには十分な実用性

ルーミーの魅力といえば、両側スライドドアと広い室内空間です。スライドドアは駐車場が狭くても乗り降りしやすく、大開口なので荷物の積み込みもしやすくなっています

室内の長さは2180mmと、一回り大きいミドルサイズSUV以上。後席でも開放感があり、ゆったり座ることもできます。さらに、室内の高さも1355mmがあるため、小さな子供なら車内で立って着替えることも可能。

これらの特徴は新型にも引き継がれると予測されますが、ボディサイズが同程度であれば日常使いにおいて「比べものにならない」と感じるほどの差は出ないはず。であるならば、初代でも十分でしょう。
 

初代ルーミーの俯瞰図▲運転席・助手席間はウォークスルー可能。室内の随所に収納が設けられているのも魅力だ。収納は14種類21箇所に設置(画像のA~H)
高橋満

高橋満ちなみにスライドドアの窓には格納式のサンシェードが備わっています。日差しや外からの視線を遮れるのはうれしいところでしょう。

理由2:先進安全装備がすでに採用されている

発売から10年がたつ初代ルーミーですが、先進安全装備はしっかり用意されています。

デビュー時から対車両の衝突回避支援ブレーキ機能や前方と後方の誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などを装備。2020年9月以降の後期モデルでは最新のスマートアシストを搭載し、機能が拡充されています。グレードによって搭載の有無は異なりますが、主な機能は以下のとおりです。
 

スマートアシストの主な機能

  • 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
  • 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
  • 車線逸脱警報機能
  • ふらつき警報
  • 全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(停止保持機能あり)
  • アダプティブドライビングビーム
  • ブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前方・後方)

新型では最新の先進安全装備が採用され、より高機能となると思われますが、初代でも安心して運転できるはずです。
 

理由3:中古車でお手頃に狙える

初代ルーミーをオススメする最大の理由は価格です。特に中古車を視野に入れることで、よりリーズナブルに手に入れることができます

初代には標準仕様とカスタム仕様の2つの系統が用意されていますが、原稿執筆時点における新車価格と中古車価格は以下のとおりです。
 

価格 標準仕様 カスタム仕様
新車の車両価格 174.2万~206.6万円 211.9万~229.5万円
中古車の車両価格 28.4万~238.8万円 32.8万~289万円
価格 標準仕様 カスタム仕様
新車の車両価格 174.2万~206.6万 211.9万~229.5万円
中古車の車両価格 28.4万~238.8万円 32.8万~289万円
※新車の車両価格の小数点第2位(100円の位)は四捨五入。
※新車は2026年4月24日時点で販売される現行モデルの車両価格。中古車も同時点での車両価格。

最高額が中古車の方が高いのは、オプションが充実した登録済未使用車や販売店がカスタムして販売されるモデルが含まれているからです。

中古車のボリュームゾーンは車両価格で100万~180万円ほど。ただ、総額100万円以下の物件も400台以上流通しており、中古車相場はだいぶ“こなれている”と言えるでしょう。

新型ルーミーの価格は不明ですが、円安および原材料高などの影響を踏まえるとエントリーグレードで200万円を超える可能性もあります。そのため、初代の中古車を選べば、場合によっては100万円以上を浮かせることができるかもしれません。
 

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トヨタ ルーミー(初代)

理由4:待たずにすぐ乗り出せる

ルーミーは人気モデルなので、新型車が出た後は注文が殺到して納期が「未定状態」になる可能性もあります。注文が落ち着いても新車では、納車までに2~3ヵ月程度かかるケースが珍しくありません。

中古車はすでに車があるので、整備や登録などの時間を考慮しても1ヵ月以内で車が手元にやってきます。待たずに乗り出せるのは中古車の大きなメリットのひとつです。
 

初代ルーミーのカスタムG-TとG S▲2016年11月~2020年8月の前期型の「カスタムG-T」(左)と「G S」(右)。中古車の流通数が多いので、自分好みの物件も見つけやすいだろう
 

初代ルーミーの特徴は? 4代目ソリオと比較して解説

新型ルーミーの代わりに今コンパクトトールワゴンを買うなら、初代ルーミー以外にも4代目スズキ ソリオという選択肢があります。どちらも実用性に優れ、甲乙はつけがたいところです。

そこで、とりわけ押さえておきたい両者の室内空間・荷室、パワートレイン、装備を比較。それぞれの強みを解説します。
 

高橋満

高橋満なおルーミーにはOEM車としてダイハツ トールやスバル ジャスティがありますが、性能はほとんど変わりません。かつては存在した、デザインが異なる兄弟車のトヨタ タンクも同様です。

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トヨタ ルーミー(初代)

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スズキ ソリオ(4代目)

室内空間・荷室:ルーミーは後席に複数で座っても余裕あり

似たようなコンセプトのルーミーとソリオですが、ルーミーの方がやや小ぶり。ソリオより全長が105mm短く、この差は室内空間にも表れています。
 

項目 初代ルーミー 4代目ソリオ
室内長 2180mm 2500mm
室内幅 1480mm 1420mm
室内高 1355mm 1365mm
項目 初代ルーミー 4代目ソリオ
室内長 2180mm 2500mm
室内幅 1480mm 1420mm
室内高 1355mm 1365mm

ルーミーの室内長はソリオより短いですが、室内幅は60mm広くなっています。そのため、後席に複数人で乗る場合、ルーミーの方が余裕をもって座れるでしょう。

ただ、そうは言っても、両者ともに居住性は良好です。後席に前後スライド機能とリクライニング機能が備わっているので、足元を広くしてゆったりくつろいだり、シートを前に出して荷室を広げたりすることができます。
 

初代ルーミーのシート▲ルーミーは後席を最大70度リクライニングできるのもメリット。前席のヘッドレストを外して前席を倒せば、フルフラットにできる

荷室は、どちらも日常使いに必要十分な広さを確保。荷室の下にサブトランクスペースが用意されているのもポイントです。

違いとなるのは、荷室の使い勝手。ルーミーは荷室のフタ(デッキボード)の裏面が防汚シートになっており、ソリオは助手席を前に倒してフラットにできるのが特徴です。

ルーミーは汚れもの・濡れものを気軽に積め、ソリオは長尺物を積むのに適しているのです。
 

初代ルーミーの荷室▲後席のスライド機構を組み合わせることで、荷室と室内空間を自由に調整できる

パワートレイン:ルーミーはターボ、ソリオはマイルドハイブリッドが主力

移動の快適さや燃費性能はパワートレインに大きく左右されるため、種類や出力は重要なチェックポイントです。

初代ルーミーのパワートレインは標準・カスタム仕様ともに、NA(自然吸気)エンジンとターボエンジンの2種類となっています。

排気量はどちらも1Lで、NAの最高出力は60ps、ターボは98ps。人気なのはターボで、1Lとは思えない加速性能です。NAエンジンは出力こそいまひとつですが、街乗り中心ならパワー不足を感じることはないでしょう。

対する4代目ソリオは当初1.2Lガソリンエンジンも選べましたが、2025年1月の改良で一本化。現在は、標準・カスタム仕様ともにマイルドハイブリッドシステムを搭載した1.2Lエンジンです。

最高出力はエンジンが82ps、モーターが3.1ps。発進時にモーターがエンジンをサポートし、軽やかに動き出せます。

燃費性能は以下のとおりで、車両重量が軽いソリオのマイルドハイブリッド車が上回っています。
 

車名 仕様 WLTCモード燃費
初代ルーミー NAエンジン2WD 18.4km/L
NAエンジン4WD 16.8km/L
ターボエンジン2WD 16.8km/L
4代目ソリオ NAエンジン2WD 19km/L
NAエンジン4WD 17.8km/L
マイルドハイブリッド2WD 22km/L
マイルドハイブリッド4WD 20.7km/L
車名 仕様 WLTCモード燃費
初代ルーミー NAエンジン2WD 18.4km/L
NAエンジン4WD 16.8km/L
ターボエンジン2WD 16.8km/L
4代目ソリオ NAエンジン2WD 19km/L
NAエンジン4WD 17.8km/L
マイルドハイブリッド2WD 22km/L
マイルドハイブリッド4WD 20.7km/L
4代目ソリオ▲4代目ソリオ低燃費なのは、ボディが軽量なうえにマイルドハイブリッドを搭載しているのが理由。こちらは、2025年1月の改良でデザインが一新した後期型の標準仕様

装備:両車ともスライドドアの便利機能が充実

コンパクトトールワゴンで気になる装備といえばスライドドアですが、その機能面は初代ルーミーの方が有利です。どちらも後席にスライドドアを採用しており、助手席側はともに電動を標準装備しています(ソリオの一部グレードではオプションで非装着仕様を設定)。

しかし、運転席側はソリオの場合、上級グレードの「ハイブリッド MZ」と「バンディット ハイブリッド MV」のみ電動。一方でルーミーはエントリーの「X」グレード以外に標準化されているのです。

加えて、ルーミーは2020年9月の改良で「ウェルカムパワースライドドア」を中間グレード以上に標準装備しました。

これは事前に予約し、車にカードキーを持って近づけば、ドアが自動で開く機能。買い出しや子供の抱っこなどで両手がふさがることが多い方にはありがたいでしょう。
 

初代ルーミーのスライドドア▲どちらも電動スライドドアには「予約ロック機能」を搭載。ドアを閉めている途中でロック操作ができ、完全に閉まるのを待たずに車から離れられる

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トヨタ ルーミー(初代)

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スズキ ソリオ(4代目)
 

初代ルーミーの中古車が狙い目!

ここまで説明してきたとおり、魅力満載の初代ルーミー。2016年デビューとあって、中古車はかなり選びやすくなっています。

中古車掲載物件は約5600台と豊富。価格帯も幅広く、予算に合わせて探すことが可能です。その中から、今回はニーズ別にオススメの中古車を紹介します。
 

  • オススメ①:コスパ重視なら前期型のG S
  • オススメ②:走りに余裕をもたせたいなら前期型のG-TとカスタムG-T
  • オススメ③:遠出を楽しむなら後期型のカスタムG-T

オススメ①:コスパ重視なら前期型のG S

初代ルーミー前期型G S▲標準仕様を中古車で狙うなら「G S」は面白い選択肢

購入費用を抑えたいなら、やはり2020年8月以前の前期型が狙い目。特にデビュー当時のモデルは相応に安くなっており、グレードによる価格差が縮まっています

経済性を最優先するならエントリーのXが候補ですが、コスパを考えれば「G S」がイチオシです。

G Sは、デビュー時のみに設定されていた標準仕様×NAエンジンの上級グレード。当時の先進安全装備「スマートアシストII」が標準化されるなど、装備が充実しています。
 

初代ルーミー前期型G Sの室内▲標準仕様の内装は、温かみのあるオレンジとブラウンが基調

G Sの中古車掲載台数は約170台。価格帯は総額で約40万~160万円です。

低価格帯は走行距離が10万kmを超える物件が少なくありませんが、総額70万円前後から5万kmの物件を見つけることもできます。

7割以上の物件にバックカメラが装備されていますが、当時はオプション設定でした。搭載していないモデルもあるので、きちんと有無を確認すると良いでしょう。
 

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トヨタ ルーミー(初代) × G S系 × 2016年11月~2020年8月

オススメ②:走りに余裕をもたせたいなら前期型のG-TとカスタムG-T

初代ルーミー前期型のカスタムG-T▲前期型のカスタムG-T。ターボエンジンとしては低燃費なのも好印象

初代ルーミーはNAエンジンでも日常使いなら不便を感じる機会は少ないでしょう。しかし、出力とトルクは軽自動車のターボモデルと大差ないため、大量の荷物を積んだり、坂が多い街に住んでいたりすると、パワー不足を感じることがあるかもしれません。

もし余裕をもって走りたいなら、ターボエンジン搭載グレードを選ぶのがベター。中古車価格帯は一般的にターボモデルの方が高くなりますが、前期型ならNAエンジン車と同程度の価格帯で探すことができます
 

初代ルーミー前期型のカスタムG-Tのインパネ▲カスタムG-Tの内装。カスタム仕様は、黒基調にブルーとシルバーの加飾などで高級感が高められている

中古車価格帯は前期型G-Tが総額で約50万~180万円で、前期型カスタムG-Tが約60万~200万円です。

標準仕様のG-Tはお手頃ですが、掲載台数が50台前後と少なめ。ターボ狙いなら、カスタムG-Tに的を絞った方が条件に合った物件を探しやすいかもしれません。
 

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トヨタ ルーミー(初代) × G-T × カスタムG-T × 2016年11月~2020年8月

オススメ③:遠出を楽しむなら後期型のカスタムG-T

初代ルーミー後期型のカスタムG-T▲後期型のカスタム仕様は、フロントフェイスがより立体的で、迫力のあるデザインとなった

高速道路を使って長距離ドライブを楽しむなら、パワフルなターボエンジンを搭載したグレードが現実的な選択肢。中でも、2020年9月以降の後期型カスタムG-Tがベストでしょう。

後期型から最新のスマートアシストが採用され、全車速追従機能が付いたアダプティブクルーズコントロールが搭載されたからです。

渋滞に巻き込まれても、アクセル・ブレーキ操作を自動で支援してくれるので、高速道路での運転疲れを大幅に軽減できます。
 

初代ルーミー後期型のカスタムG-Tの室内▲後期型はシートの形状や表皮が変更。座り心地が良くなっている

後期型カスタムG-Tの掲載台数は900台近くあり、そのほとんどが走行距離5万km以下。中古車価格帯は総額で約95万~300万円ですが、総額120万円から走行距離3万km前後の物件を見つけることができます。

年式が新しいほど価格は高くなるので、後期型の中でも2020~2021年式を狙うのがオススメです。
 

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トヨタ ルーミー(初代) × カスタムG-T × 2020年9月以降

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トヨタ ルーミー(初代)
文/高橋 満 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年4月24日時点のものです。
高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL