アルファード・ヴェルファイア以外にもある! クールな“ヤンチャ系”ミニバン5選
カテゴリー: 特選車
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2026/06/04
▲クールでいかついミニバンが欲しいと思っても、その価格は新車も中古車もかなり高額。アルファードやヴェルファイアと同等レベルの存在感をもちながらも、「アルヴェル」より断然お安く買えるクールなミニバンはないものでしょうか? 探してみることにしましょう!現行型の「アルヴェル」が欲しい。でもさすがにちょっと高すぎる?
世間では「ヤンチャ系」「オラオラ系」と呼ばれることも多い、現行型のトヨタ アルファードおよびヴェルファイア。アルファードとヴェルファイアのユーザーが路上で「オラオラァ!」などと叫んでいるかどうかはさておき(※たぶん叫んでない)、あのクールでいかついニュアンスと存在感、そして上級Lサイズミニバンならではの利便性と上質感を手に入れたいと考えている人は多いだろう。
だが新車のアルファード&ヴェルファイアを買うとなると、最安グレードでも支払総額は500万円台半ば。そして中古車で買うにしても平均総額は600万円以上ということで、正直なかなか厳しいものがある。またその他、あまりにも大人気なモデルゆえ「周囲とカブりまくる」という問題もあるだろう。
だが「クールでいかついニュアンスと存在感」を誇るミニバンは、決してトヨタ アルファードおよびヴェルファイアだけではない。
この記事では、いわゆるアルヴェル(アルファード&ヴェルファイア)とおおむね同等の満足が得られ、それでいてアルヴェルよりは断然手頃な予算で狙える「クールでいかついミニバン」を5車種、ご紹介する。
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トヨタ アルファード(4代目)▼検索条件
トヨタ ヴェルファイア(3代目)注目の「存在感系ミニバン」その1|トヨタ ヴォクシー(4代目)
→想定予算:総額310万~350万円
家族構成などの関係で「我が家はどうしてもLサイズじゃないと……」という場合には難しいが、もしもそうでないなら、想定ボディサイズをやや小さくすることで、アルファード&ヴェルファイアとおおむね同等の「クールないかつさ」が感じられる現行型世代のミニバンを、アルヴェルよりは断然お安い予算で入手できる。
例えば、それは現行型(4代目)トヨタ ヴォクシーだ。
▲「超獣顔」と呼ばれることもあるフロントマスクが特徴的な現行型トヨタ ヴォクシー通算4代目となる現行型ヴォクシーは、2022年1月に発売された5ナンバー級ミニバン。歴代のヴォクシーは5ナンバー枠に収まる手頃なサイズ感を売りとするモデルだったが、現行型はGA-Cという新しい車台を採用したことで車幅がやや広がり、いわゆる3ナンバー枠となった。
具体的なボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mmで、アルヴェルと比べると「1.5回りほど小ぶり」というニュアンスになる。だが3~4人家族が普通に使う分には十分なサイズ感であり、「超獣顔」と評されることもあるそのフロントマスクも、アルヴェルに勝るとも劣らぬ存在感。むしろ「アルヴェルよりヴォクシーの方がいかつい」とすらいえるかもしれない。
▲ボディサイズは全幅が5ナンバー枠を少し超える程度だが、とにかくフロントの「圧」が強い現行型ヴォクシーシートは7人乗り仕様と8人乗り仕様の2タイプが存在し、7人乗り仕様車の2列目はオットマン機構やシートヒーター、折りたたみ式大型サイドテーブル、前後745mmのロングスライド機構が備わる独立2座のキャプテンシート。8人乗り仕様車の2列目は60:40分割チップアップが可能なベンチシートで、前後のスライド幅は705mm。いずれの仕様も、ミニバンとしての使い勝手はすこぶる良好だ。
▲写真はハイブリッドS-Zの運転席まわり。運転支援システムは、センサーの検知範囲を従来型の2倍に拡大した最新のToyota Safety Senseを標準装備
▲7人乗り仕様のキャビン。パワースライドドア装着車には、ドアの開閉に合わせてドア下部からステップが展開・格納される「ユニバーサルステップ」(助手席側)が設定されているパワーユニットは2Lガソリンまたは1.8Lハイブリッドで、それぞれの主なグレードは標準の「S-G」と上級の「S-Z」の2種類。いずれのグレードもフロントマスクのデザインはほぼ同じだが、16インチではなく17インチのアルミホイールが標準となるS-Zの方が「クールないかつさ」は強めといえる。
そして中古車価格も、もちろん上級グレードであるS-Zの方が高めとなる場合は多いものの、S-Gとの価格差はさほど大きくはない。そのため2Lガソリンも1.8Lハイブリッドも、「総額300万円台前半のS-Zグレード」を探してみるのが得策となるだろう。
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トヨタ ヴォクシー(4代目)「存在感系ミニバン」その2|トヨタ ヴェルファイア(2代目)
→想定予算:総額280万~390万円
現行型のアルヴェルを買おうとすると、前述のとおり500万円以上あるいは600万円以上の予算がどうしても必要になる。だが「先代世代でもOK」と考えるなら、現行型アルヴェルに匹敵するクールないかつさを有するLサイズミニバンを、現行型よりも断然お安い予算で入手できる。
例えば、先代(2代目)のトヨタ ヴェルファイアだ。
▲2015年から2023年まで販売された1世代前のトヨタ ヴェルファイア。写真は2018年1月以降の後期型エアログレードトヨタ ヴェルファイアは、2代目トヨタ アルファード(2008~2014年)が登場した際に、アルファードの兄弟車として追加されたLサイズミニバン。「上質と洗練」をうたっていたアルファードに対し、ヴェルファイアがアピールしたのは「力強さ」で、同世代のアルファード以上にいかついニュアンスのフロントマスクなどを採用しているのが特徴となる。
そして2015年1月に発売された2代目ヴェルファイアのデザインテーマは「大胆・不敵」で、初代同様の2段式ヘッドライトと、金属を削りだしたかのような縦幅の広いメッキバー、そしてラッセル車のような形状のアンダーバンパーが印象的。特に2018年1月以降の後期型エアログレード(グレード名にZが付くグレード)はグリル部分が大胆に拡大され、フロントマスクの大部分をグリルが占める、力強いデザインとなっている。
▲後期型エアログレード(グレード名にZが付くグレード)のフロントマスクはこのような感じ。前期型と比べ、シルバーの加飾部分が大幅に増加しているもちろん先代とはいえLサイズミニバンだけあって、ボディサイズは全長4935mm×全幅1850mm×全高1935mmという、現行型アルファードとおおむね同等の水準。
そしてガソリン車の一部グレードで選べる「助手席スーパーロングスライドシート」は最大1160mmのスライド量を持ち、フロントエリアとリアエリアの区別のない大空間を作ることが可能。助手席と2列目シートには、グレードにより電動または手動のオットマンも用意されている。
7人乗り仕様の「リラックスキャプテンシート(2列目)」は、1本の操作レバーで前後方向に最大830mmのスライドが可能なだけでなく、横方向のスライドも可能であるなど、上級Lサイズミニバンならではのラグジュアリーな室内空間を、存分に広く活用することが可能だ。
▲先代ヴェルファイア ハイブリッドZの運転席まわり。かなりのボリューム感があるセンターコンソールが力強い印象を与えている
▲2列目に「リラックスキャプテンシート」を採用しているハイブリッドZのキャビン。Lサイズミニバンだけあって、室内はやはりヴォクシー以上に広大だパワーユニットは2.5L直4または3.5L V6のガソリンエンジンと、2.5Lハイブリッドの3種類を用意。それぞれの個性や燃費は異なるが、いずれのパワーユニットを選んだとしても、上級Lサイズミニバンならではの余裕ある走りを堪能可能である。
そんな先代・後期型トヨタ ヴェルファイアのエアログレードは、おおむね下記の中古車価格で豊富に流通中。内外装や足回りなどの程度が良好な物件を吟味すれば、現行型アルヴェルの約半額またはそれ以下の予算にて、「クールでいかついLサイズミニバンライフ」を堪能できるだろう。
●2.5Lガソリンエンジン搭載グレード:総額280万~440万円
●3.5Lガソリンエンジン搭載グレード:総額340万~410万円
●2.5Lハイブリッド搭載グレード:総額360万~480万円
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トヨタ ヴェルファイア(2代目)「存在感系ミニバン」その3|日産 エルグランド(3代目・後期型)
→想定予算:総額230万~300万円
クールでいかついLサイズミニバンを、前述した先代トヨタ ヴェルファイア以上に手頃な予算で入手したいと考える場合は、さらに世代を少々さかのぼると、かなり現実的なプライスでイケるようになる。
例えば3代目の日産 エルグランド。これであれば総額250万円前後というリーズナブルな予算感にて、なかなか好条件な1台を見つけることができるだろう
▲こちらが3代目日産 エルグランド。写真は2020年10月以降の後期型「さらに世代を少々さかのぼる」と申し上げたのに「現行型」であるというと、話が矛盾しているように聞こえるかもしれないが、矛盾はしていない。確かに「現行型」なのだが(※2026年夏には次期型が登場予定)、デビューは古く、2010年に発売されたLサイズミニバンだ。それゆえいちおう現行型であるにもかかわらず、中古車価格は思いのほか安めの水準となっているのだ。
もちろん2010年式あたりの中古車は今やさすがにやや古く、ビジュアル的にも正直古くさいが、3代目日産 エルグランドは、その長いモデルライフの中で2回のマイナーチェンジを行なっている。そして2回目のマイナーチェンジを経た世代、すなわち2020年10月以降の世代であれば、なかなか現代的なクールでいかついビジュアルと、なかなか現代的な装備内容を、けっこうな安値で入手できる――という寸法である。
▲フロントグリルの形状などが変更された後期型エルグランド。写真のディープクリムゾンとミッドナイトブラックの2トーンカラーも、後期型から用意されたボディカラーだ2020年10月のマイナーチェンジでは、フロントグリルの存在感がそれまで以上のモノになると同時に、インテリアのデザインも変更。ピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイを採用し、シートもキルティングのパターンなどを変更した、高級かつモダンなイメージに変更されている。
また主要な安全装備の内容も向上し、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」や「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)」などを標準装備するに至った。
▲2020年10月のマイナーチェンジでは、センターディスプレイおよび中央のエアコン吹き出し口、センタークラスターまわりの意匠を変更。標識検知機能は、進入禁止標識に加えて最高車速標識や一時停止標識の検知も可能
▲同世代のトヨタ アルファード&ヴェルファイアのそれに勝るとも劣らぬ座り心地の2列目キャプテンシートを備える、後期型日産 エルグランドのキャビン。写真のグレードは「250ハイウェイスター プレミアム」もちろん安全装備についても走行性能などに関しても、より設計年次が新しい競合モデルと比べれば劣る部分もあるだろう。だが普通のファミリーが普通にLサイズミニバンを使用するにあたっては、2度目のマイナーチェンジを受けた日産 エルグランドぐらいの諸性能でも「ぜんぜん十分」と考えることはできる。もしくは「この価格でこの性能とデザインならば、十分以上かも?」と感じる人も多いはずだ。
そんな3代目日産 エルグランド後期型の中古車は、2.5L直4ガソリンエンジン搭載グレードであれば総額230万~300万円付近のゾーンにて、走行5万km以下のまずまず好条件な1台を見つけることが可能。
「基本設計が古い」という部分を特には気にしないタイプのユーザーであれば、総額250万円前後で買える後期型エルグランドは日々の生活に十分フィットすることだろう。
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日産 エルグランド(3代目)×2020年10月以降「存在感系ミニバン」その4|三菱 デリカD:5(初代・後期型)
→想定予算:総額230万~300万円
トヨタ アルファードやヴェルファイアよりもやや小さめなボディサイズにはなるが、「フロントマスクの存在感」という面ではアルヴェルをも上回り、なおかつ現行型アルヴェルの半額程度で狙えてしまうのが、三菱 デリカD:5の後期型だ。
▲こちらがビッグマイナーチェンジ後の現行型三菱 デリカD:5三菱 デリカD:5は、2007年から今に至るまで販売され続けている、ミニバンの利便性とSUVの走破性を兼ね備えたワンボックスカー。その前期型は比較的やさしいニュアンスの顔立ちとなる1台だったが、2019年2月のマイナーチェンジでフロントマスクを大胆に変更。三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用するとともに、縦型のマルチLEDヘッドライトとLEDポジションランプも採用したフロントマスクは、当初「電気シェーバーみたい」ともいわれた。
だがビッグマイナーチェンジから7年以上がたった今、後期型デリカD:5の顔立ちを「電気シェーバーみたい(笑)」などという人はほとんどいないはず。「クールで端正な押し出し感」とでも評すべきそのフロントマスクのたたずまいは、正直かなりイケているように思える。
▲当初は賛否両論あったように思うが、今となっては後期型デリカD:5のダイナミックシールドも、良い意味ですっかり見慣れた感があるそして「ダイナミックシールド顔」が採用されたデリカD:5はそのすべてのグレードが「2.2Lディーゼルターボ×フルタイム4WD」であるため、ディーゼルエンジンならではの経済性と、四輪駆動車ならではの悪路走破性を堪能することができる。つまり「アクティブなライフスタイルを後押ししてくれる」ということだ。
▲ビッグマイナーチェンジ後の運転席まわり。後期型は、アダプティブクルーズコントロールをはじめとした先進安全装備パッケージ「e-Assist」が全車標準装備になった
▲7人乗り仕様のキャビン。8人乗り仕様の場合、2列目はキャプテンシートではなくベンチシートになるそんな三菱 デリカD:5後期型の中古車価格は、流通のメインとなる価格帯は総額400万円以上だが、総額340万円前後のゾーンでも、まずまず好条件な1台を見つけることは十分に可能。クールでいかつい世界観を手頃な価格で、なおかつSUVにも負けない悪路走破性能ととも入手したいと考える場合は、「これしかない!」といえる選択肢だ。
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三菱 デリカD:5(初代)×2019年2月以降「存在感系ミニバン」その5|トヨタ グランエース(初代)
→想定予算:総額500万~700万円
ここまで、現行型トヨタ アルファードおよびヴェルファイアに勝るとも劣らぬほど「クールでいかつい感じ」を伴うミニバンを提案してきた。どれもなかなかのチョイスであると自負しているが、それでもやはり、現行型アルヴェルの強烈な存在感にはやや届いていないかも――という気はしている。
国産ミニバンの王者といえる現行型アルヴェルを凌駕するためには、もっと強烈な個性またはサイズが必要なのかもしれない。
ならば、2019年から2024年まで販売された「トヨタ グランエース」でどうだろうか。
▲こちらが全長5.3mのフルサイズワゴンであるトヨタ グランエーストヨタ グランエースは、2019年10月の東京モーターショーで初公開され、同年12月に発売となったフルサイズワゴン。「既存のアルファードやヴェルファイアを超える多人数乗用車」という位置づけで、ボディサイズは全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm。これは現行型アルファードより30cm以上長く、12cmワイドで、5cm以上背が高い――という寸法だ。
主には宿泊業・観光業における送迎や要人の移動といったニーズに応えるために開発されたモデルゆえ、室内のバリエーションは「4列8人乗り」と「3列6人乗り」という2種類の仕様をラインナップ。このうち4列8人乗りの方は宿泊業や観光業を営んでいる人以外には無用かもしれないが、3列6人乗りの方は「強烈な存在感を誇るファミリーミニバン」としての活用も期待できる。
▲写真ではやや伝わりにくいかもしれないが、とにかくデカいのがグランエースの特徴。写真は3列6人乗り仕様である「プレミアム」フロントマスクのデザイン自体は、さほどのオラオラ感があるタイプではないが、そもそもの面積がデカいため、押し出し感と存在感は現行型アルヴェルと同等または同等以上。そして2列目と3列目は「エグゼクティブパワーシート」と名付けられた本革仕立ての大型専用キャプテンシートになっており、それぞれに電動の調節機構およびオットマン、ロングスライド機構、快適温熱シート、そして格納式テーブルが備わるというラグジュアリーっぷり。このあたりについても、現行型アルヴェルのエグゼクティブラウンジに負けていない。
パワーユニットは最高出力177ps/最大トルク450N・mの2.8Lディーゼルターボで、もちろん速いとか速くないうんぬんを語るタイプの車ではないが、乗り心地はきわめて良好。そして最小回転半径も5.6mと、現行型アルヴェルの5.9mを上回るというか、下回っている。
▲あくまでも2列目以降のパッセンジャーが主役となるグランエースだが、木目調加飾を多用するなど、コックピット周辺の質感も十分以上
▲「プレミアム」の2列目に配されるエグゼクティブパワーシート。ちなみにプレミアムの場合、写真奥に見えている3列目もエグゼクティブパワーシートだ中古車価格は総額500万~700万円付近が中心ということで、決して「アルヴェル並みの存在感を、アルヴェル以下の予算で手に入れたい」と考える人に向いている車ではない。だが、もしもあなたが「アルファードにもヴェルファイアにもない個性と圧倒的なサイズ感」を探しているのであれば、3列6人乗り仕様のトヨタ グランエースは、大いに注目に値するだろう。
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自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。