クラウンエステート▲2025年3月にデビューしたトヨタ クラウンエステート(2代目)。その魅力とは?

クロスオーバー、スポーツ、セダンに続く新生クラウンシリーズの大トリを飾るモデルとして登場したトヨタ クラウンエステート(2代目)。これまでにないスタイルのクラウンとして、大きな注目を集めました。

この記事では、そんな新型クラウンエステートを徹底レビュー。価格やサイズ、内装、先進安全装備などについて解説します。

サクッとまとめ

【特徴】ステーションワゴン×SUVという独自のスタイルで長距離ドライブ向き
【価格】新車時の車両価格は635万円~。通常グレードはパワートレインが異なる2グレード展開
【シリーズ比較】他クラウンと比べて最も背が高く、荷室も広い
 

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トヨタ クラウンエステート(2代目)
 

ワゴン×SUV! 新型クラウンエステートの特徴を解説

新型クラウンエステートは、仕事も遊びも全力で楽しむ大人のための「アクティブキャビン」というコンセプトで開発されました。

特筆すべきは「ステーションワゴン×SUV」という唯一無二のスタイル。ステーションワゴンの洗練された佇まいに、SUVの高めのアイポイントや悪路走破性を備えています。高い実用性を秘めており、様々なアクティビティに対応できるのです。

クラウンシリーズ▲新生クラウンシリーズの集合写真。左からクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート

クラウンシリーズ内の立ち位置と違い

クラウンシリーズの4車種はそれぞれ異なるスタイルと個性が与えられており、エステートは最も実用性が重視されています。

車種名 スタイル 特徴・特性
クラウン エステート ワゴン×SUV 荷室が広くて長距離ドライブも得意
クラウン クロスオーバー セダン×SUV 走りの快適さと実用性を両立
クラウン スポーツ スポーツSUV ボディが短めで走りがスポーティ
クラウン セダン セダン FRレイアウトで乗り心地が上質
車種名 スタイル 特徴・特性
クラウン エステート ワゴン×SUV 荷室が広くて長距離ドライブも得意
クラウン クロスオーバー セダン×SUV 走りの快適さと実用性を両立
クラウン スポーツ スポーツSUV ボディが短めで走りがスポーティ
クラウン セダン セダン FRレイアウトで乗り心地が上質

セダン以外はクロスオーバーSUVに分類されます。しかし3車を見比べてみると、ワゴンと組み合わせられたエステートが最もキャビンが大きく、実用的なフォルムをしていることがよくわかるでしょう。

クラウンエステート▲エステートはボディがスクエアで、背が高め。ワゴン×SUVというスタイルどおりのフォルムで、荷物が積みやすくなっている(写真はエステートのプロトタイプ)

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価格:新車時価格は635万円~。通常グレードは2種類

新型クラウンエステートのラインナップは、2.5Lハイブリッドシステム(HEV)の「Z」と、大容量バッテリーを搭載したプラグインハイブリッド(PHEV)の「RS」が基本です。

現在は、クラウン生誕70周年を記念した特別仕様車「THE 70th」とクラウン専門店「THE CROWN」限定販売の「RS ザ リミテッド マット メタル」も設定。駆動方式はいずれも4WDです。

グレード パワートレイン 車両価格
Z 2.5Lハイブリッド車 635万円
Z THE 70th 642万円
RS 2.5L PHEV 810万円
RS THE 70th 820万円
RS ザ リミテッド マット メタル 890万円
グレード パワートレイン 車両価格
Z 2.5Lハイブリッド車 635万円
Z THE 70th 642万円
RS 2.5L PHEV 810万円
RS THE 70th 820万円
RS ザ リミテッド マット メタル 890万円

PHEVのRSグレードは800万円を超えますが、Zは635万円~。一般的には高額といえますが、上質さと実用性を両立するトヨタのフラッグシップとしては妥当といえるでしょう。

ボディカラーは計10種類。そのうち8色が有償色

新型クラウンエステートのボディカラーは通常グレードの場合、モノトーン5色、バイトーン(2トーン)5色の計10種類です。

分類 カラー名 価格
モノトーン ブラック 0円
マッシブグレー
プレシャスホワイトパール 5万5000円
プレシャスブロンズ
エモーショナルレッドⅢ
2トーン プレシャスメタル×マッシブグレー 5万5000円
ブラック×マッシブグレー
ブラック×プレシャスホワイトパール 9万9000円
ブラック×プレシャスブロンズ
ブラック×エモーショナルレッドⅢ
分類 カラー名 価格
モノトーン ブラック 0円
マッシブグレー
プレシャスホワイトパール 5万5000円
プレシャスブロンズ
エモーショナルレッドⅢ
2トーン プレシャスメタル×マッシブグレー 5万5000円
ブラック×マッシブグレー
ブラック×プレシャスホワイトパール 9万9000円
ブラック×プレシャスブロンズ
ブラック×エモーショナルレッドⅢ

標準色となるのは「マッシブグレー」と「ブラック」の2色のみで、その他の8色は5万5000~9万9000円の有償オプションです。

クラウンエステート▲こちらはモノトーンのラインナップ。左奥からブラック、プレシャスホワイトパール、エモーショナルレッドIII、プレシャスブロンズ、マッシブグレー
ブンタ

ライター・ブンタ個人的にオススメなのは、ルーフをブラックで引き締めた2トーンカラー。モダンなスタイルをより際立たせてくれるので、エステートにピッタリです。なお、3つの特別仕様車にはそれぞれ特別設定色が用意されています。

 

サイズ:全長が4930mm。全高はシリーズで最も高い

新型クラウンエステートは、いずれもLサイズとなるクラウンシリーズの中でも堂々とした車体を誇っています。

項目 サイズ
全長 4930mm
全幅 1880mm
全高 1625mm
項目 サイズ
全長 4930mm
全幅 1880mm
全高 1625mm

注目すべきは1625mmという全高。セダンやスポーツなど他のクラウンシリーズよりも背が高くなっています

この高さがワゴンとしての室内上部のゆとりと、SUVらしい力強くワイドな存在感につながっているのです。

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室内:内装は上質。コンセプトはシリーズ共通

インパネまわりの基本デザインは他のクラウンシリーズと共通の「アイランド構造」を採用。運転席と助手席を緩やかに区切り、それぞれのプライベート感を演出しています。

クラウンエステート インパネ▲新型クラウンエステートの運転席インパネまわり。12.3インチの大型ディスプレイを配し、先進性と上質さも備えている

室内の随所に施されたウォームスティール(ブロンズ調)の加飾や、手触りの良いプレミアムな素材を採用。クラウンにふさわしい、格調高い仕立てといえるでしょう。

気になるインテリアカラーは3色。ブラックとサドルタン、そしてPHEV専用色となるグレイッシュブルーが用意されています。

クラウンエステート インテリア▲こちらがサドルタン。シート表皮だけでなく、ドアやコンソール周辺などのカラーも変更される

車内は広々としていて「全席特等席」

新型クラウンエステートの室内は「全席特等席」というコンセプトを追求。特に室内の広さと後席の居住性は、ぜいたくに設計されています。

項目 サイズ
室内長 1930mm
室内幅 1540mm
室内高 1200mm
項目 サイズ
室内長 1930mm
室内幅 1540mm
室内高 1200mm

大柄な大人が後席に座っても膝周りや頭上にゆとりが感じられ、長距離ドライブでも快適。内装の質とあわせて「さすがはクラウン」といえるクオリティです。

乗車定員は5人乗り。7人乗りは未設定

新型クラウンエステートの室内にはゆとりがありますが、国内仕様は5人乗りのみ。近年では、SUVでも増加傾向にある7人乗りは設定されていません。

「大人4~5人が快適に移動し、荷物や遊びの道具も満載できる」というラグジュアリーワゴンであるためか、3列シートを設けず5人乗りに絞り込まれているのです。

ブンタ

ライター・ブンタ実は、中国などの海外市場には「クラウンクルーガー」という3列シート7人乗りのSUVが存在します。しかし、これは日本のクラウンシリーズとは別物。国内で販売されるクラウンはいずれも5人乗り仕様です。

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荷室:シリーズ最大級。ゴルフバッグを3つ積載可能

新型クラウンエステート最大のハイライトが荷室の広さです。同シリーズ随一の広さを誇り、通常時でもゴルフバッグを3つ同時に積載できる容量を確保しています。

さらに6:4分割可倒式の後席を倒すと、フラットで広大なフロアが出現します。その荷室長は約2m!

しかも、荷室の床面をシームレスに延長できる「ラゲージルーム拡張ボード」が装備されており、サーフボードやキャンプギアなどの大型アイテムも余裕で収納できます。近年のトレンドである車中泊にも対応できるキャパシティは見事です。

クラウンエステート 荷室拡張ボード▲こちらがラゲージルーム拡張ボード使用時。アクティブなスポーツギアもなんなく積載できる。荷室側面にはデッキフックが備えられ、荷物の固定も可能
 

走り:「クラウンらしさ」満点。長距離ドライブも快適

新型クラウンエステートは、他のクラウンシリーズ以上に長距離ドライブを得意としています。抜群の直進安定性で、高速道路も矢のように走行。車体がブレないので、ドライブ疲れを巧みに緩和してくれます。

ロードノイズやエンジン音を徹底的にシャットアウトする遮音技術も相まって、「クラウンらしさ」に満ちた上質さを味わえます。

クラウンエステート▲2.5LのHEVは他のクラウンにも採用されていますが、実は新型クラウンエステートが最も高出力になるよう調整されている

加えて、RSのドライブモードセレクトに用意された「リアコンフォートモード」も見逃せません。このモードを選択すると、緻密なサスペンション制御などによって不快な縦揺れを抑制。後席に乗ればファーストクラスな乗り心地を堪能できます。

燃費性能はHEVもPHEVも高水準

実は新型クラウンエステートは燃費性能も優秀です。

項目 Z RS
WLTCモード 20.3km/L 20km/L
市街地モード 16.4km/L 17.2km/L
郊外モード 22.9km/L 21km/L
高速道路モード 20.9km/L 20.8km/L
項目 Z RS
WLTCモード 20.3km/L 20km/L
市街地モード 16.4km/L 17.2km/L
郊外モード 22.9km/L 21km/L
高速道路モード 20.9km/L 20.8km/L

LサイズSUVの4WDという燃費には不利な条件の中で、HEVではWLTCモードで20.3km/Lを記録。これほどのレベルで、走りと燃費を両立しているのは立派でしょう。

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装備:注目は給電装備。「おもてなし装備」もてんこ盛り

新型クラウンエステートには乗員が快適に過ごせる「おもてなし装備」や利便性の高い給電システムが数多く搭載。代表的な快適装備は次のとおりです。

主な快適装備

  • アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付き)
  • ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付き)
  • 運転席・助手席シートヒーター&シートベンチレーション
  • 電動ランバーサポート(運転席)
  • ステアリングヒーター
  • カラーヘッドアップディスプレイ

トピックとなるのは、最大1500Wの電力を供給できる給電装備です。アウトドアでも家電製品を使用でき、「アクティブキャビン」というキャラクターにもマッチ。災害などの非常時には「自走できる発電機」として活用できるのも好印象です。

前席のパワーシートやシートベンチレーションの他、RSでは後席左右シートヒーターが標準化されるなど、乗る人を心地よく包み込む装備がてんこ盛りとなっています。

トヨタの先進安全装備を完備。「トヨタチームメイト」も標準装備

新型クラウンエステートは、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に導入。日常の危険からドライバーと乗員を守るため、多彩な先進機能が投入されています。

主な安全・運転支援装備

  • プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車・自動二輪車検知機能付き)
  • プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
  • レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
  • レーントレーシングアシスト(LTA)
  • アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)
  • アドバンスト パーク(リモート機能付き)

目玉となるのは、高度運転支援技術の「トヨタチームメイト」。高速道路での渋滞時(0~約40km/h)にハンドルやアクセル・ブレーキ操作を車が支援してくれる「アドバンスト ドライブ」や、スマートフォンを操作して車外から自動駐車・出庫ができる「アドバンスト パーク」が搭載されています。

大きなサイズの車にありがちな、運転や駐車時のストレスを劇的に軽減してくれるのもうれしいところでしょう。

 

新型クラウンエステートがオススメな人

新型クラウンエステートのキャラクターを考えると、次のような人に向いています。

新型クラウンエステートが向いている人

  • ゴルフやキャンプなど大量の道具を積み込みたい趣味人
  • 長距離ドライブ中も家族を喜ばせたいファミリー層
  • 荷物は積みたいが、車に格調や大人っぽさも求めている人
  • 車を「非常用電源」として災害に備えたい人

実用的であることを前提としながらも、デザインやステータス性にも妥協したくないというニーズに「ワゴン×SUV」というパッケージングが応えてくれます。

クラウンエステート PHEV▲PHEVはHEVより乗り心地の上質さが増すので、より高級感を求める人向き。また、車の電気をそのまま自宅に供給できるシステム「V2H」機器を導入すれば、停電時でも宅内の家電を使用できる

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新型クラウンエステートは中古車が経済的

魅力たっぷりの新型クラウンエステートですが、新車の車両価格は635万~820万円と相応の価格となっています。

そこで検討したいのが「中古車」という選択肢。登場から時間がたち、市場相場もだいぶこなれてきました。当初は若干のプレミアム価格でしたが、この1年で中古車の平均総額が約100万円近くもダウンしているのです。

平均総額推移▲2025年6月~2026年5月の平均総額の推移

しかも、市場に流通している物件の多くが低走行車。コンディションの整った車ばかりとなっています。新型クラウンエステートの中古車は、今がまさに“旬”といえるでしょう。

中古車で狙うなら「Z」グレードがオススメ

クラウンエステート▲こちらが「Z」グレード。RSグレードとの外観上の違いは、足回りとリアのシンボルマーク程度でほとんど差がない

中古車でクラウンエステートを狙うならZグレードがオススメです。

理由としては、まず中古車流通台数が約110台と上級のRSグレードより多く、選びやすいこと。次に、新車時点からRSグレードより安く設定されているため、中古車においても好コスパな点です。

それでいて12.3インチの大画面ナビやトヨタチームメイト、極上のシートヒーター&ベンチレーションなど、クラウンに期待するラグジュアリーな装備はほぼ完備されています。

中古車の価格帯は総額で約535万~765万円ですが、ボリュームゾーンは590万~660万円。割安な物件を購入することで、浮いた予算を趣味やドライブ代に回せば、よりクラウンエステートの満足度が高まるでしょう。

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トヨタ クラウンエステート(2代目) × Zグレード

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文/ブンタ 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年7月22日時点のものです。
ブンタ

自動車ライター

ブンタ

四輪駆動車専門誌「オフロードエクスプレス」元編集長。車、バイク、ロードバイク、デジタルデバイス、サーフィン、旅行といったジャンルを追いかける放蕩系ライター。趣味はメキシコ、南アフリカ、エジプト、モロッコなどを旅しながら、大好きなSF小説を読み、書くこと。

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