トヨタ ランドクルーザー250▲最近では多くのモデルで採用されるようになったディーゼルエンジン。ディーゼル車だからこそ得られるメリットがたくさんある。写真はトヨタ ランドクルーザー250(初代)
 

エンジンで動く車として、ガソリン車と並ぶ長い歴史をもつディーゼル車。商用車から高級車まで幅広く利用されているが、そもそもディーゼルエンジンの特徴、ガソリン車との違いは何だろうか?

正しい選び方や人気車種ランキングとともに、ディーゼル車の基礎知識を分かりやすく紹介する。

サクッと解説

【特徴】ディーゼル車は軽油を燃料として走る車で、現在は商用車から高級車まで幅広く採用されている

【魅力】ガソリンより安い軽油を使い、燃費も良いため燃料コストが抑えられる

【注意点】車両価格はガソリン車より高くなりやすく 、冬場の軽油の凍結に留意が必要
 

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ディーゼル車とは?

ディーゼル車とは、軽油を燃料としたディーゼルエンジンで走る車のこと。かつては排出ガス規制によって国内の乗用車からほとんどディーゼル車がなくなる……という事態に陥ったが、現在では排ガス問題を克服して息を吹き返した。

パワフルで経済的であるため、古くからトラックやバスなどに搭載されており、現在では性能が進化。高級車や上級グレードでの採用例も増え、欧州車ではハイブリッド車用のパワーユニットとしてディーゼルエンジンを用いるモデルもある。
 

BMW 3シリーズツーリング▲走りが力強くて低燃費だが、ハイブリッド車ほどシステムが複雑でないため、欧州車ではディーゼルを採用する車種が増加。画像はBMW 3シリーズツーリング(6代目)

ディーゼルとガソリンのエンジンの違い

ガソリンとディーゼルは、エンジンの構造からして別物だ。ガソリンエンジンでは、液体のガソリンを蒸発させ気体にして燃焼させる。そのための点火プラグが必須となる。

しかし、ディーゼルエンジンには点火プラグがなく、燃焼室内(燃料を燃やすことでピストンを動かす箇所)に取り込む空気量を変化させるスロットルバルブもない。

代わりに燃焼室内に強力な噴射ポンプが備わっており、アクセルに応じた出力調整は燃料の噴射量を変化させて行っているのだ。
 

田端邦彦

田端邦彦以前は、副流室と呼ばれる箇所に軽油を噴射してから燃焼室に火炎を引き込む「副室式」が一般的でした。しかし、現在では燃焼室内に直接噴射する「直噴式」がほとんどで、高効率&パワフルな走行特性になっています。

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンは燃焼構造も異なる

ディーゼルエンジンは軽油の特性を生かして、霧化した軽油を液体のまま高温の燃焼室内に取り込み、自己着火させる。ガソリンエンジンは燃料をいったん気化させてから点火プラグで着火する方式なので、燃焼構造も異なる。

ガソリンエンジンはガスがドンッと一気に爆発するイメージなのに対して、ディーゼルエンジンは燃焼室に火炎が燃え広がるイメージ。燃焼室を大きくしても安定的に燃焼できるため、排気量を大きくしやすい傾向もある。
 

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ディーゼル車とガソリン車の違いは? ハイブリッド車とも比較

ディーゼルエンジン車はガソリン車やハイブリッド車(ガソリン+モーター)とは異なる特徴をもっている。主な違いは次のとおり。
 

項目 ディーゼル車 ガソリン車 ハイブリッド車
走行特性 ・発進直後からグイグイ加速
・登坂や積載時も力強い
・加速感が良い
・アクセルレスポンスが良好
・高回転域まで滑らか
・ハイブリッド方式によって特性が異なる
・基本的に低速から高速までパワフル
燃費性能
車両価格
維持費
車種数
項目 ディーゼル車 ガソリン車 ハイブリッド車
走行特性 ・発進直後からグイグイ加速
・登坂や積載時も力強い
・加速感が良い
・アクセルレスポンスが良好
・高回転域まで滑らか
・ハイブリッド方式によって特性が異なる
・基本的に低速から高速までパワフル
燃費性能
車両価格
維持費
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ディーゼル車のメリット

ディーゼル車のメリットは数多い。ガソリン車、ハイブリッド車と比較したときの主なメリットについて、具体的な使用シーンを想定しながら解説していこう。
 

  • 燃料コストが安く済む
  • パワフルに加速する
  • 最新の車種は静粛性が高い
  • 耐久性が高い

燃料コストが安く済む

ディーゼル車に乗る最大のメリットは、経済性に優れることだ。前述したようにディーゼルエンジンは燃焼効率が高い、すなわち燃費が良い。それに加えて軽油の燃料代がガソリンよりも安いため、トータルの燃料コストが少なくて済む。

仮にディーゼル車、ガソリン車とも同じ燃費15km/Lとしたときの燃料コストを比較してみよう。
 

項目 軽油 ガソリン 差額
単価 157.2円/L 169.2円/L -12円/L
1万km走行時の燃料代 10万4800円 11万2800円 -8000円
項目 軽油 ガソリン 差額
単価 157.2円/L 169.2円/L -12円/L
1万km走行時の燃料代 10万4800円 11万2800円 -8000円
※経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査の結果」で公表された令和8年5月20日の単価から算出。
 

1万km走行した場合、ディーゼル車の方が8000円安い計算になる。モデルライフを通した維持費で考えると、決して小さくない差と言えるだろう。
 

田端邦彦

田端邦彦ディーゼル車は燃費が良いので、燃料タンク容量が同じなら満タンでの航続距離はガソリン車より長くなります。

パワフルに加速する

一般的にディーゼルエンジンは同排気量のガソリンエンジンに比べて、トルクが大きい。トルクとは、車を前に押し出す力のこと。つまり発進時や坂道を上るとき、たくさんの荷物を載せているときでも力強く進む。アクセルペダルを深く踏み込む必要がないのだ。

エンジン回転数の変化も穏やかで扱いやすい。アクセルペダルを多少ラフに扱っても問題ないのでストレスを感じにくく、ドライバーの疲労を軽減してくれる。

そうした特性はトラックなど積載を重視した車にピッタリ。さらに、岩場や砂場など悪路走行にも適しているため、本格クロカンやSUVにもディーゼルが数多く採用されている。
 

トヨタ ランドクルーザー70▲ディーゼル車の高トルクな特性により、じっくり駆動力をかけながら低速で走ることが求められる悪路でも車をブツけにくい。写真はトヨタ ランドクルーザー70(初代)

最新の車種は静粛性が高い

ディーゼル車というとガラガラという独特の騒音を想像する人も多いかもしれないが、最近のディーゼル車は騒音対策が進み、かなり静かになった。

さすがにアイドリング時(アクセルを踏んでいない状態)はガソリン車やハイブリッド車より騒音が大きめだが、走行中なら多くのモデルでガソリン車と見分けがつかないレベルにまで車内の静粛性が高まっている。

これは騒音対策に加え、ディーゼルエンジン特有の太いトルクによって、エンジン回転数を抑えられるためだ。
 

耐久性が高い

圧縮によって燃料に着火するディーゼルエンジンは高圧縮に耐えるため、エンジン自体の作りが頑丈にできている。そのため耐久性が高い

乗用車よりも過酷な使われ方をする商用車や貨物車にディーゼルが多く採用されていることを見ても、耐久性の高さは明らかだろう。

乗用車においては長寿命で、製造から長い年月がたっても経年変化が少ないというメリットにつながる。年間走行距離が多い人にとってはありがたい長所だろう。
 

田端邦彦

田端邦彦ただし、最近のディーゼルエンジンはターボや燃料噴射機構、排気ガス浄化機構が複雑なため、エンジンオイルなどのメンテナンスはこまめに行う必要があります。

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ディーゼル車のデメリット

数多くのメリットがあるディーゼル車だが、デメリットも存在。以下のポイントを理解しておきたい。
 

  • ガソリン車より車両価格が高くなりやすい
  • 高回転までスムーズに伸びにくい
  • ガソリン車では発生しない手間がかかる場合がある
  • 古い車種だとエンジン音・振動が強いこともある
  • 冬の寒冷地では軽油が凍結する恐れも

ガソリン車より車両価格が高くなりやすい

ディーゼル車は車両価格が高くなりやすい傾向がある。同車種・同グレードのディーゼル車とガソリン車を新車価格で比べてみよう。

車名 グレード 車両本体価格
ディーゼル車 ガソリン車 差額
マツダ CX-5(2代目) スポーツアピアランス 385万円 358万1600円 26万8400円
トヨタ ランドクルーザー250(初代) VX 630万円 545万円 85万円
BMW X3(4代目) xドライブ Mスポーツ 804万5455円 780万9091円 23万6364円
車名 グレード 車両本体価格
ディーゼル車 ガソリン車 差額
マツダ CX-5(2代目) スポーツアピアランス 385万円 358万1600円 26万8400円
トヨタ ランドクルーザー250(初代) VX 630万円 545万円 85万円
BMW X3(4代目) xドライブ Mスポーツ 804万5455円 780万9091円 23万6364円
※CX-5(2代目)はスポーツアピアランスは2WD車の価格
※ランドクルーザー250は2024年4月~2026年3月生産モデルの新車価格
 

ディーゼルエンジンは精密な噴射ポンプや排気ガスの浄化装置、24Vの電装系など一般的なガソリン車にはない機構が必要。そのため、原材料費がかさみやすいのだ。
 

ディーゼル車▲左からマツダ CX-5(2代目)、トヨタ ランドクルーザー250(初代)、BMW X3(4代目)。最近では同じグレードでも、ディーゼル車を「ハイパワーモデル」としてガソリン車より上位に位置づけるモデルが珍しくない

高回転までスムーズに伸びにくい

ディーゼルエンジンは圧縮比を上げて、トルクが高められている。反面、高回転で回りにくくなるのが難点だ。

しかし、最近はターボ機構や燃料噴射制御の工夫などにより、比較的低い圧縮比でも安定して燃焼させられる技術が確立。高回転までよく回るディーゼルエンジンが増えている。
 

ガソリン車では発生しない手間がかかる場合がある

排気ガスを浄化するために「尿素SCR(アドブルー)」というシステムを使っているディーゼル車の場合には、定期的に尿素水(アドブルー)を補充する必要がある。そのための手間やコストをデメリットと感じる人もいるだろう。

ただし、コストについては軽油の安さを考えるとデメリットにはならない程度。手間についてもほとんどの場合、定期点検などのタイミングでOKだ。
 

田端邦彦

田端邦彦マツダのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」などは独自の燃焼技術により、尿素SCRを使いません。補充の手間やコストが気になる人は、そうしたタイプを選ぶのもアリでしょう。

古い車種だとエンジン音・振動が強いこともある

ディーゼルエンジンはその燃焼構造上、ディーゼルノックという振動が発生しやすい。かつては、その振動がガラガラというディーゼル特有の騒音になっていた。

技術進化によって最近のディーゼル車が静かになったことは前述のとおりだが、古い車種を選ぶ際は要注意。具体的には2009年10月に導入された「ポスト新長期規制」以前のモデルを検討しているなら留意しておこう。
 

トヨタ ランドクルーザー80▲自動車NOx法規制地域内では、クリーンディーゼル化される以前の古いディーゼル車を登録することができない点も注意。写真はトヨタ ランドクルーザー80(初代)

冬の寒冷地では軽油が凍結する恐れも

軽油は気温が低くなると(ー5℃以下が目安)凍結する性質がある。凍結してしまうと燃料フィルターを詰まらせ、エンジン始動不良やエンストといったトラブルを引き起こすことも。

そのため、寒冷地のガソリンスタンドで販売される軽油は凍結しにくい寒冷地専用の仕様となっている。

寒冷地に出かけるときは到着前にできるだけ燃料タンクの残量が少なくなるよう調整し、現地で給油すること。燃料タンクに軽油の凍結防止剤を入れるのも有効だ。
 

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クリーンディーゼル車に関する税金優遇・重課

ディーゼル車を含む自動車にかかる税金には、毎年納める「自動車税種別割」や車検時に納める「自動車重量税」などがある。このうち、重量税については一定の排出ガス基準や燃費基準を満たしたクリーンディーゼル車に軽減措置が適用されている。

また古いディーゼル車に対しては、重量税や自動車税の税額が高くなる制度も。以下で詳しく解説する。
 

※参照:国土交通省「令和8年度税制改正の大綱(抜粋)

重量税に特例措置が設けられている

現在ディーゼル車が受けられる税金の特例措置(税金の軽課措置)は、自動車重量税に対する「エコカー減税」のみだ。

エコカー減税は、2026年5月1日~2027年4月30日および2027年5月1日~2028年4月30日に新車新規登録する車両が対象。新車新規登録時と初回継続車検時の重量税に適用され、免税・減税額は令和12年度燃費基準の達成率に応じて変化する。

2026年5月1日~2027年4月30日に新車新規登録の場合

令和12年度燃費基準 新車新規検査 初回継続車検
125%達成 免税 免税
105%達成 本則税率
100%達成 75%軽減
95%達成 50%軽減
80%達成 25%軽減
80%未満 暫定税率
令和12年度燃費基準 新車新規検査 初回継続車検
125%達成 免税 免税
105%達成 本則税率
100%達成 75%軽減
95%達成 50%軽減
80%達成 25%軽減
80%未満 暫定税率

2027年5月1日~2028年4月30日に新車新規登録の場合

令和12年度燃費基準 新車新規検査 初回継続車検
125%達成 免税 免税
105%達成 本則税率
100%達成 75%軽減
95%達成 50%軽減
85%達成 25%軽減
80%達成 本則税率
80%未満 暫定税率
令和12年度燃費基準 新車新規検査 初回継続車検
125%達成 免税 免税
105%達成 本則税率
100%達成 75%軽減
95%達成 50%軽減
80%達成 25%軽減
80%達成 本則税率
80%未満 暫定税率

新車新規検査と初回継続車検が免税となるのは125%達成を達成した場合で、80%未満では減税の対象外。本則税率とはエコカーを対象とした軽減税率で、新車新規検査時(自家用3年)の税額は以下のとおりだ。
 

車両重量 本則税率 暫定税率
~0.5t 5000円 1万2300円
~1t 1万円 2万4600円
~1.5t 1万5000円 3万6900円
~2t 2万円 4万9200円
~2.5t 2万5000円 6万1500円
~3t 3万円 7万3800円
車両重量 本則税率 暫定税率
~0.5t 5000円 1万2300円
~1t 1万円 2万4600円
~1.5t 1万5000円 3万6900円
~2t 2万円 4万9200円
~2.5t 2万5000円 6万1500円
~3t 3万円 7万3800円

燃費の悪い車種には重課措置も

令和12年度燃費基準の達成率80%を超えてエコカー認定された車は継続車検でも本則税率が採用される。

しかし、80%未満でエコカー外となった車種は、新規登録からの年数によって「13年未満」「13年経過」と「18年経過」の3段階で重量税額が増えることは覚えておこう
 

車両重量 本則税率 エコカー外
13年未満 13年経過 18年経過
~0.5t 5000円 8200円 1万1400円 1万2600円
~1t 1万円 1万6400円 2万2800円 2万5200円
~1.5t 1万5000円 2万4600円 3万4200円 3万7800円
~2t 2万円 3万2800円 4万5600円 5万400円
~2.5t 2万5000円 4万1000円 5万7000円 6万3000円
~3t 3万円 4万9200円 6万8400円 7万5600円
車両重量 本則税率 エコカー外
13年未満 13年経過 18年経過
~0.5t 5000円 8200円 1万1400円 1万2600円
~1t 1万円 1万6400円 2万2800円 2万5200円
~1.5t 1万5000円 2万4600円 3万4200円 3万7800円
~2t 2万円 3万2800円 4万5600円 5万400円
~2.5t 2万5000円 4万1000円 5万7000円 6万3000円
~3t 3万円 4万9200円 6万8400円 7万5600円

自動車税が11年経過で重課される

自動車税については、新車登録から11年経過したディーゼル車に対しておおむね15%重課される。

例えば排気量2L超2.5L未満のディーゼル車の場合、本則の自動車税額は4万5000円(令和元年9月30日以前に初回新規登録した自家用車の場合)だが、11年経過したディーゼル車では5万1700円となる。
 

田端邦彦

田端邦彦かつて営業用など一部のクリーンディーゼル車は「グリーン化特例」として軽課措置が取られていましたが、令和8年度税制改正で廃止されています。

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ディーゼル車の選び方

最近はコンパクトカーからSUV、貨物車まで幅広い車種でディーゼル車を選べるようになった。ディーゼル車を選ぶときの主なポイントは次の5つだ。
 

ポイント1:エンジンの最大出力・最大トルク

ディーゼル車はパワフルだが、搭載するエンジンによって特徴が異なる。諸元表の最高出力・最大トルク、およびそれを発揮する回転域を他車と見比べることでパワーに優れた高回転域タイプかトルクが豊かな低回転域タイプか判断できる。

前者はガソリン車のような乗り味で、「ロングドライブなどで高速巡行が多い人」に向いている。後者は走りに力強さがあるため、「人や荷物を乗せて山道などをよく走る人」にオススメだ。
 

BMW X3▲SUV向けのディーゼルエンジンはトルク重視のものが多かったが、最近ではオンロードでもガソリン車に引けをとらないレベルのものが増えた。写真はBMW X3(4代目)

ポイント2:静粛性と振動対策

現代のディーゼルエンジンはかなり静かだが、それでも耳をすませば独特の音がするし、ハイブリッド車と比べれば振動の面でも不利だ

エンジン本体からの騒音とボディ側の遮音性は諸元表などから判断しづらいため、きちんと試乗することが大切。そうはいっても車に音や振動は付きものなので、神経質にならず「気になるか/気にならない」をチェックするだけで十分だろう。
 

ポイント3:燃費性能

ディーゼルエンジンは燃料噴射の制御技術などが進化したことで、パワー・トルクと低燃費を両立できるようになった。そうはいっても燃費を気にするなら、諸元表で燃費性能をチェック。

現在のWLTCモード燃費は「市街地」「郊外」「高速道路」とそれぞれの燃費が表示されているので、自分がよく利用するシーンを想定しながら数値を見比べると良いだろう。
 

ポイント4:ボディサイズ

ボディサイズは運転しやすさ、取り回しの良さと直結する。サイズが大きいと重量も重くなり、動力性能や燃費性能にもマイナスに働く。必要な乗車定員や積載能力と合わせて、ちょうど良いサイズの車を選ぼう。

もちろん、駐車場や周囲の道路、よく行く場所へのルートなどを考慮することも忘れないように。
 

CX-30▲マツダ CX-30(初代)のように、3ナンバーに収まるボディサイズでありながらディーゼル車をラインナップするモデルも

ポイント5:積載性能

重い荷物を載せても力強く走れるのがディーゼル車のメリット。だからこそ、荷室の広さや容量も確認しておきたい。形や床面、装備類も要チェック。スクエアでフラットか、防水・加工が施されているか、後席の可倒方式はアレンジしやすいかなどを調べると良い。

加えて、最大積載量にも注目。車ごとの最大積載量は「車両総重量」-「車両重量」-「全乗員重量(定員×55kg)」という式でも計算できる。
 

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【最新】ディーゼル車人気車種ランキングTOP10

カーセンサーnetで人気のディーゼル車ランキングTOP10を発表! SUVからステーションワゴン、バンや輸入車も出揃ったバラエティ豊かな顔ぶれとなった。

さらに、上位TOP5車種については詳細に解説していく。
 

順位 車名
第1位 トヨタ ランドクルーザー70(初代)
第2位 メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)
第3位 トヨタ ランドクルーザー250(初代)
第4位 マツダ アテンザ(3代目)
第5位 マツダ アテンザワゴン(初代)
第6位 日産 NV350キャラバン(初代)
第7位 メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目)
第8位 BMW 3シリーズ(6代目)
第9位 マツダ アクセラスポーツ(3代目)
第10位 ランドローバー ディフェンダー(2代目)
順位 車名
第1位 トヨタ ランドクルーザー70(初代)
第2位 メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)
第3位 トヨタ ランドクルーザー250(初代)
第4位 マツダ アテンザ(3代目)
第5位 マツダ アテンザワゴン(初代)
第6位 日産 NV350キャラバン(初代)
第7位 メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目)
第8位 BMW 3シリーズ(6代目)
第9位 マツダ アクセラスポーツ(3代目)
第10位 ランドローバー ディフェンダー(2代目)
※データ期間は2025年5月~2026年4月。対象は中古車流通台数が平均以上ある車種
※ユーザー情報を独自の基準で採点して順位づけ
 

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トヨタ ランドクルーザー70(初代) × メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)×トヨタ ランドクルーザー250(初代) × マツダ アテンザ(3代目) × マツダ アテンザワゴン(初代) × 日産 NV350キャラバン(初代)×メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目) × BMW 3シリーズ(6代目) × マツダ アクセラスポーツ(3代目) × ランドローバー ディフェンダー(2代目) × ディーゼル車

第1位:トヨタ ランドクルーザー70(初代)

ランドクルーザー70▲新車販売されている現行モデル。デビュー当時の丸目ヘッドライトを思わせるLEDヘッドランプが印象的だ

ランドクルーザー70は40年以上にわたり、世界のワークホース(頻繁に使っても壊れず、頼もしく働く機械)として活躍してきた名車。基本的な設計はなんと1984年にデビューしたときと同じだ。

ボディとは別仕立てのハシゴ型フレーム、頑丈なリジッド式アクスル、極低速走行できるローレンジ付きトランスファーなどを採用し、オフロード走行に最適化。過酷な使用にも耐える耐久性も魅力だ。

2004年には日本での販売をいったん終了したが、期間限定の特別仕様車として何度か復活。その後、2023年8月にはカタログモデルとして復活し、現在に至っている。
 

ランドクルーザー70の内装▲カタログモデル復活後の内装。従来どおり視認性・操作性を重視しながら、オフロードで遊ぶ道具としての楽しさも演出されている

中古車流通数は約270台で、そのうち約6割が2004年以前のモデル。約3割は2023年以降で、デビュー当初のオリジナルに近いものから比較的新しいものまで、希望にあったものを狙える。

価格も幅広いが、2023年以降ならおおむね総額750万円からスタート。プレミア価格となっているが、現時点で新車の生産が休止されているため、今すぐ手に入れたいなら中古車しか選択肢がない。
 

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トヨタ ランドクルーザー70(初代) × ディーゼル車

【トヨタ ランドクルーザー70(初代)の注目スペック】
生産期間:1990年1月~
ボディサイズ:全長3975~4890mm×全幅1690~1870mm×全高1865~1950mm
室内寸法:室内長1725~1760mm×室内幅1440mm×室内高1240mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:2446~4163cc
最高出力:204ps(2.8Lディーゼルターボ ※2023年以降)
最大トルク:500N・m(2.8Lディーゼルターボ ※2023年以降)
燃費(WLTCモード):10.1km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:360万~480万円
 

第2位:メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)

Gクラス▲丸目のヘッドライトや直線基調のボディなど、骨太なデザインもGクラスの魅力

もともとは軍用車両として企画されたオフロードカーをルーツにもつGクラス。日本で人気が出たのは本国で2代目となるモデルで、1990年の登場から2018年の生産終了まで、ショートボディ、ロングボディ、6輪車(!)まで多彩な仕様が作られた。

ランドクルーザーやなどと同様、本格四駆としてトラディショナルな骨格、デフロックなど悪路走破性に特化した構造を持つが、高級車としての一面も備えている。

モデルライフを通じて様々なエンジンが搭載されたが、今Gクラスのディーゼル車を狙うなら、2013~2018年まで生産されたコモンレール式V6ディーゼルターボエンジンを搭載する「G350」「G350d」あたりがオススメだ。
 

Gクラスの内装▲モデル末期になるとインテリアなどにメタル加飾が増え、きらびやかな雰囲気に

ディーゼル車の中古車流通数は約180台で、価格帯は総額で約410万~1470万円。物件の一例を挙げると、2016年式・走行距離9万kmの「G350d」が総額510.5万円となっている。

生産終了から年月が経過しているだけに走行距離の進んでいる物件も少なくないが、タフな作りだけにしっかりメンテナンスされた車両なら10万km超えでも問題ないだろう。ただし、各種ゴムブッシュ類やウオーターポンプ、オルタネーターなどの消耗品については要チェックだ。
 

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メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)× ディーゼル車

【メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)の注目スペック】
生産期間:1990年1月~2018年5月
ボディサイズ:全長4040~4575mm×全幅1780~2100mm×全高1940~2240mm
室内寸法:公表なし
乗車定員:5~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ/ディーゼルターボ
排気量:2693~2754cc
最高出力:245ps(3Lディーゼルターボ ※2013~2018年)
最大トルク:600N・m(3Lディーゼルターボ ※2013~2018年)
燃費(WLTCモード):公表なし(JC08モードは8.5~10.3km/L)
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:896.7万~3510万円
 

第3位:トヨタ ランドクルーザー250(初代)

ランドクルーザー250▲2024年4月に登場したランドクルーザー250。デビューを記念した特別仕様車には丸目ヘッドライトの仕様もあった

プラドに代わり、新たにランドクルーザー・シリーズの中核を担っているのが250だ。プラットフォームはフラッグシップである300系と共通だが、無骨な外観と取り回しやすいボディサイズなど、より実用性を重視したモデルとなっている。

パワーユニットは当初、2.7Lガソリンエンジンの他に2.8Lディーゼルターボエンジンが用意。このディーゼルエンジンが実に痛快で、決して軽くはない車両重量をものともしない加速感を披露してくれる。

さらに、シリーズでは初採用となる電動パワーステアリングや、悪路走破性を高める「SDM(スタビライザーディスコネクト機構)」などハイテク装備が満載。オフロード走行を積極的に楽しみたい人から、都会で快適に乗りたい人まで多くの人が満足できるのが特徴だ。
 

ランドクルーザー250の内装▲オフローダーとしての機能性を前面に出した内装。ワイドディスプレイを採用するなど、先進性も漂っている

気をつけたいのは2026年4月のマイナーチェンジでディーゼルエンジンがラインナップからいったん消えていること。2026年12月以降の再投入予定となっており、現時点で手に入れられるのは中古車のみだ。

そこでカーセンサーを検索してみると、約170台のディーゼル車を発見。価格は総額で640万~1000万円。グレード別で見ると中級グレードの「VX」が最も多く、最上級の「ZX」が続く。やや高めの水準ではあるが、上記の状況を踏まえると仕方ないところだろう。
 

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トヨタ ランドクルーザー250(初代)× ディーゼル車

【トヨタ ランドクルーザー250(初代)の注目スペック】
生産期間:2024年4月~
ボディサイズ:全長4925mm×全幅1940~1980mm×全高1925~1935mm
室内寸法:室内長1930~2685mm×室内幅1600mm×室内高1190~1210mm
乗車定員:5~7名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ディーゼルターボ
排気量:2693~2754cc
最高出力:204ps(2.8Lディーゼルターボ)
最大トルク:500N・m(2.8Lディーゼルターボ)
燃費(WLTCモード):7.5~11km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:520万~785万円
 

第4位:マツダ アテンザ(3代目)

アテンザ▲アテンザ(3代目)は2012年11月~2019年8月に生産。躍動感のある「魂動(こどう)デザイン」は今なお新鮮

かつてマツダのフラッグシップに位置づけられていたスポーティセダン。国産セダンとしては大きめのボディで、室内はゆったりとしながらも、マツダ車らしいキビキビとしたハンドリング性能をもち合わせていた

パワーユニットのラインナップは2L&2.5Lガソリンエンジンの「スカイアクティブG」と、クリーンディーゼルの2.2L直噴ターボ「スカイアクティブD」。後者はガソリンライクな爽快感と静粛性で定評がある。

2016年8月にはコーナリングを滑らかにする「G-ベクタリングコントロール」の採用とともに、ディーゼル車の静粛性を向上。2018年6月にはフロントフェイスの変更や運転支援装備の機能向上が図られた。ディーゼル搭載の国産セダンという希少な選択肢だろう。
 

アテンザの内装▲マツダにおける当時のフラグシップだけあって、内装の質感は上々。レイアウトはシンプルで操作性に優れ、「人馬一体」にこだわるマツダらしさも感じさせる

ディーゼル車の中古車流通数は約140台。年式別ではデビュー直後の2013年が最も充実しているが、後期の年式まで比較的広く分布している。

価格は総額で約40万~255万円。一例を挙げると、2016年式・走行距離4.5万kmの「XD Lパッケージ」が総額113.9万円と、価格的に狙いやすい。スポーツドライビングを楽しみたい人には、ディーゼル車だけに設定されていた6速MTがイチオシだ。
 

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マツダ アテンザ(3代目)× ディーゼル車

【マツダ アテンザ(3代目)の注目スペック】
生産期間:2012年11月~2019年8月
ボディサイズ:全長4865mm×全幅1840mm×全高1480mm
室内寸法:室内長1960mm×室内幅1550mm×室内高1170mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリン/ディーゼルターボ
排気量:1997~2488cc
最高出力:190ps(2.2Lディーゼルターボ)
最大トルク:450N・m(2.2Lディーゼルターボ)
燃費(WLTCモード):14.2~19.6km/L
駆動方式:FF/4WD
新車時の車両価格帯:250万~419万円
 

第5位:マツダ アテンザワゴン(初代)

アテンザワゴン▲ステーションワゴンのシルエットは間延びしてしまいがち。しかし、アテンザワゴンはあえてホイールベースを短めにしてスポーティだ

3代目アテンザでは、セダンだけでなくステーションワゴンもラインナップされていた。見た目のボディバランスを重視した結果、セダンよりホイールベースが80mm、全長が60mmも短くなっている。

荷物をたくさん載せられるステーションワゴンと、力強い2.2LディーゼルターボのスカイアクティブDは相性が抜群。「長距離移動し、アウトドア・フィールドに繰り出す」といった使い方も快適にこなしてくれる。

当然SUVより車高が抑えられているので、1550mmという高さ制限のある立体駐車場でも難なく止められる。
 

アテンザワゴンの荷室▲荷室長は通常時で約1170~1180mm、後席を倒した状態で約1820~2050mmを確保

ディーゼル車の中古車流通数は約280台でセダンより多い。一方、価格は総額で約30万~270万円で、2016年式・走行距離3.3万kmの「XD Lパッケージ」が総額129.9万円と、セダンと同程度となっている、

今となっては希少な国産ワゴン、しかもディーゼルを選べる点でも価値ある1台だ。
 

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マツダ アテンザワゴン(初代)× ディーゼル車

【マツダ アテンザワゴン(初代)の注目スペック】
生産期間:2012年11月~2019年8月
ボディサイズ:全長4805mm×全幅1840mm×全高1480mm
室内寸法:室内長1930mm×室内幅1550mm×室内高1170mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリン/ディーゼルターボ
排気量:1997~2488cc
最高出力:190ps(2.2Lディーゼルターボ)
最大トルク:450N・m(2.2Lディーゼルターボ)
燃費(WLTCモード):14.2~19.6km/L
駆動方式:FF/4WD
新車時の車両価格帯:250万~419万円
 

 

ディーゼル車のよくある質問

最後にディーゼル車によくある質問をまとめたので、覚えておいて損はないだろう。
 

Q.どんな人がディーゼル車に向いている?

ディーゼル車にも多様な車種があるので一概には言えないが、「たくさんの荷物を載せたり、多くの人を乗せたりする人」「走行距離が多めの人」にディーゼル車が適しているのは確か。燃料コストを抑えつつ、快適にストレスなく移動できるからだ。

また、「SUVでオフロード走行を積極的に楽しみたい人」にもディーゼル車は適任。ゆっくりじっくり地形を攻略できるので、車を傷付けにくい。

もし同じ車種でディーゼルにするかガソリンにするか迷っているなら、車両価格と燃費性能、走りの好みで判断しよう。

前述のとおり、多くのモデルではディーゼルがガソリンより上位に位置づけられており、新車でも中古車でも価格は高め。購入費用と維持費を含めた経済性だけなら、ガソリン車の方が有利なケースも少なくない。
 

Q.ディーゼル車にガソリンを入れた場合の対処法は?

乗用車タイプの車にもディーゼル車が増えてきたことに伴い、ディーゼル車にガソリンを入れてしまう、いわゆる誤給油のトラブルをよく耳にするようになった。

誤給油してしまった場合、エンジンをかけるのは絶対にNG。燃料の入れ間違いに気づいた時点でエンジンがかかっているならすぐに止め、JAFなどのロードサービスに連絡しよう。

その後、修理工場などで燃料を抜いてもらい、正しい燃料に入れ替えればほとんどの場合は大きな問題にならないはずだ。
 

田端邦彦

田端邦彦ディーゼル車はガス欠にも注意。ガス欠すると燃料ライン内に空気が入り、燃料を入れても再始動できません。一部の車を除いて「エア抜き」という作業が必要で、手間がかかります。

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文/田端邦彦 写真/トヨタ、メルセデス・ベンツ、BMW、マツダ
※記事内の情報は2026年5月20日時点のものです。
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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