エクストレイル ▲新型公開で話題の日産 エクストレイル(登場すれば5代目となる)。でも現行型の4代目だって、まだまだ魅力的!

新型発表で話題のエクストレイル。4代目の中古車もかなり狙い目!?

日常の買い物や送り迎えといった都市部での取り回しやすさと、週末のアクティビティの両面で使い勝手の良いミドルサイズSUV。日本だけでなく世界中で人気のこのカテゴリーは、トヨタ RAV4、ホンダ CR-V、マツダ CX-5、スバル フォレスターなど、各社の主力級がしのぎを削る激戦区です。

そんなミドルサイズSUV市場に日産が投入するのが、2000年に登場し“タフギア”で一世を風靡し話題となったエクストレイル。

現在販売されているのは、2021年に上海モーターショーで発表され、日本では2022年に発売された4代目モデルです。
 

エクストレイル ▲日本では2022年7月に発売された4代目。プラットフォームを刷新し、パワートレインは「e-POWER」一本に絞るなど、“タフギア”としての性格はやや薄れ、先進的でプレミアムなSUVとなった

海外では「ローグ」の名前でも販売される人気モデルですが、2026年4月に発表された日産の長期ビジョンでは、新型の方向性が示されました。

現在のところ、日産は「日産独自の電動モーター駆動システムを採用したグローバルのコアモデルです。充電の必要がなく、ハイブリッドならではの高効率と電動駆動ならではの軽快な走りを実現します」と発表していますが、具体的なスペックや登場時期は明言されていません。

デザインの完成度から発表間近とは思われますが、現在発売中の4代目も十分魅力的! そこで今回は、4代目エクストレイルのオススメの選び方をチェックしていきましょう!
 

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日産 エクストレイル (4代目)
 

モデル概要:タフギア感と最新技術が融合したハイテクSUV

エクストレイル ▲伝統と革新を融合させた「タフギア×上質」がコンセプト。日常生活からアウトドアまで幅広いシーンで活躍する

4代目エクストレイルは、日本仕様はガソリンモデルが廃止され、エンジンで発電しモーターで駆動する日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」のみの設定となったのが大きなトピックです。

エンジンは、日産が世界で初めて量産した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載します。エクストレイルに搭載されるのは1.5L直列3気筒とこのクラスではコンパクトなエンジンですが、発電に特化することで優れた環境性能と高い動力性能を両立。エンジンの回転数を抑えることで高い静粛性も実現しています。
 

エクストレイル ▲圧縮比を自在に切り替えることで、低燃費とハイパワーを両立した量産型世界初のエンジン。1998年より研究が開始され、苦労の末にでき上がった珠玉のエンジン

駆動方式は2WDと4WDが用意され、4WD車には前後2つのモーターとブレーキを統合制御することで、駆動力を自在にコントロールする電動駆動四輪制御システム「e-4ORCE」が採用されています。

雪道や山道でも高い走破性を発揮するのはもちろん、市街地やワインディングといったオンロードでも快適でスムーズな走りを実現しています。
 

エクストレイル ▲前後のモーター出力や左右のブレーキで四輪の駆動力を制御し、日常走行からワインディング、すべりやすい路面まで、あらゆる状況で力強く上質で、意のままの走りを実現する「e-4ORCE」

エクステリアは、初代などのタフな印象から洗練された上質感を感じさせるデザインとなりました。

ヘッドランプは、上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置した2階建て構造を採用。リアコンビネーションランプの無垢のインナーレンズには、日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得た精密でキラキラと光り輝く加工が施されています。
 

エクストレイル ▲インテリアでは、コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールを採用。使い勝手や上質感、さらにタフさを兼ね備えたデザインとなっている

日産自慢の先進安全装備が充実しているのも、4代目エクストレイルの特徴です。

「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を採用し、衝突被害軽減ブレーキやふらつき警報、車線逸脱防止支援システムや後側方衝突防止支援システムといったように、カメラやレーダーが周囲を監視することで、事故を未然に防ぐ機能が高められています。

また、運転支援技術「プロパイロット」には、ナビゲーションと連動し、地図データをもとに制限速度に応じた設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援などを追加した「ナビリンク機能」も搭載。さらに、駐車時にステアリングやアクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」もグレード別に用意されます。
 

エクストレイル ▲360°すべての方向の安全を確保する「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」を採用。遠出などのレジャーで使うことが多いモデルだけに、先進安全装備の充実はうれしい限り

そんな4代目ですが、2024年に仕様向上、2025年にマイナーチェンジが行われています。

2025年のマイナーチェンジでは、内外装デザイン、グレード構成の変更に加え、日産で国内初となる、Googleを搭載した「NissanConnectインフォテインメントシステム」が装備されました。

Googleマップでのルート案内や、音声での目的地検索や車両の操作ができるGoogleアシスタント、さらには様々なアプリをダウンロードできるGoogle Play ストアがインストールされ、「NissanConnectアプリ」を使えば、スマートフォンから車内のエアコンを作動させる機能や、降車時のドアロック忘れをスマートフォンに通知しリモートでドアをロックできる機能を新規追加するなど、快適性と安心感を向上させています。

なお、ナビの変更に伴い前述の「ナビリンク機能」はなくなりました。

さらに、「3Dビュー」機能と「インビジブルフードビュー」機能を搭載した「インテリジェント アラウンドビューモニター」を日産として国内販売モデルに初採用したのもトピックです。
 

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日産 エクストレイル (4代目) ×2025年9月以降
エクストレイル ▲2025年のマイナーチェンジで、より上質さを感じる内外装デザインへ変更された。さらに、「タフギア」感を強めた新グレード左から「NISMO」や「ロッククリーク」、「AUTECH」など、様々なバリエーションを用意する

まさに、日産の最新技術を余すことなく投入したハイテクSUVの4代目エクストレイル。モーターで走行するe-POWERのトルクフルかつスムーズな走りや、e-4ORCEがもたらす高い走破性、充実の安全装備や先進技術の数々は、激戦のミドルクラスSUV市場において独自の価値を有しています。

ただ、時代が変わったとはいえ、初代の「200万円の『使える4駆』」というコンセプトからはやや外れ、ハイテクになった分、お値段もリッチなプレミアムSUVとなったのは、往年のファンにとってはやや残念ポイントでしょうか。

しかし、そんなリッチなSUVも、中古車になれば話は別。

グレード構成は、「S」「X」「G」を基本に、それぞれに2WDと4WD(e-4ORCE)、さらにプレミアム感を強調した「オーテック」や、タフギアのイメージを高めた「エクストリーマーX(※初期型に設定)」と「ロッククリーク(※マイナーチェンジ後に設定)」、スポーティな「NISMO(※マイナーチェンジ後に設定)」と豊富に用意されているので、むしろリッチなSUVをお得に手に入れるチャンスとも言えます。

では続いて、4代目エクストレイルの中古車状況をチェックしていきましょう。
 

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日産 エクストレイル (4代目)
 

中古車状況:価格は下落傾向

エクストレイル ▲2024年5月~2026年3月の平均総額の推移

2024年の中古車平均価格は420万円から430万円台をキープし高値安定していたものの、2025年に入ると徐々に価格は下がってきて、直近では390万円ほどとなっています。

現在のエクストレイルの新車時価格は384万3400円(S 2WD)からなので、「思ったよりも安くないな……」という印象ですが、これは恐らく高価格帯のグレードに平均価格が引っ張られているから。エクストレイルは高額グレードになると600万円に迫るため、結果的に高く見えてしまいがちです。

しかし、しっかりと探せばきっと好みの1台に出合えるハズ。では、オススメの選び方を見ていきましょう!
 

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日産 エクストレイル(4代目)
 

中古車のオススメ①:平均総額付近で「e-4ORCE」を狙ってみる!

エクストレイル ▲せっかく「エクストレイル」を選ぶなら、電動駆動四輪制御システム「e-4ORCE」搭載グレードを選びたいところ

4代目エクストレイルの中古車で、台数も豊富で価格も手が出しやすいのが300万円から400万円のゾーンです。

4代目の日本での発売は2022年と、中古車を選ぶうえでひとつの基準となる5年を経過していないので、多少距離が延びていても問題ないのであれば、300万円ほどの個体を選んでも基本的に問題はないでしょう。

そして、前述のとおり4代目エクストレイルの特徴は、日産の誇る数々のハイテク装備。

中でも、電動駆動四輪制御システム「e-4ORCE」の走りの洗練さは唯一無二! 筆者も登場後に試乗しましたが、運転するのが楽しく「これならどこまでもアクティブに走っていけそう!」と頼もしく感じたのを覚えています。
 

エクストレイル ▲従来の機械式四駆が、構造上50:50までしか駆動力配分を変えられないのに対し、前後輪それぞれにモーターをもつ「エクストレイル」は、100:0~0:100まで自在に駆動力を変えられる。「e-POWER」を備えたエクストレイルならではの装備と言える

e-POWERはモーターによる緻密な制御により、2WDでも滑りやすい路面でもそこそこ(いや、かなり)走るので、デイリーユースであれば全く問題ないですが、週末は家族とのキャンプや旅行、ウインタースポーツなどで長距離ドライブを想定している方は、e-4ORCEを選んだ方が満足度は高いでしょう。

さらに、運転支援システム「プロパイロット」が標準装備なのは「Xグレード」以上ですので、「X e-4ORCE」以上を選ぶのが、エクストレイルの中古車選びの基本的な考え方ということができます。

ちょうど、中古車平均価格(375万円)前後であれば2023年式で3万から4万km前後の良質な個体が多く揃っているのでオススメです!
 

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日産 エクストレイル(4代目) ×総額300万~400万円
 

中古車のオススメ②:個性を出したいならオーテック仕様で!

エクストレイル ▲これまで様々な日産のカスタムカーを手がけてきたオーテック。伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングを備えている

より上質なSUVを探しているユーザーにオススメなのが、オーテック仕様です。

オーテックは、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が手がけるカスタマイズモデル。ブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」をイメージしたブルーをアイコンとしています。

エクストレイル オーテックでは、ドットパターンのフロントグリルや、ブルーに輝くシグネチャーLED、20インチアルミホイールやメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装備するなど、コンセプトであるプレミアムスポーティを表現しています。

インテリアは、立体感のあるキルティングで仕立てた本革シートや、ステアリングやセンターコンソールボックスなどにブルーステッチを施し、上質感を追求しています。

初期型は、Xをベースとした「オーテック」の他に、「NissanConnectナビゲーションシステム」やヘッドアップディスプレイ、プロパイロットパーキングなどの先進安全装備や便利・快適装備なども装備したGグレードベースの「オーテック アドバンスドパッケージ」も用意されます。
 

エクストレイル ▲2025年のマイナーチェンジでは、デザイン変更の他、ハンドリングや加速感をチューニングした「オーテック スポーツスペック」も用意される

2025年のマイナーチェンジでは、ベース車のデザイン変更に伴い一部デザインが変更。さらに、デザインだけでなく、パフォーマンスダンパーを採用し、サスペンション仕様やパワーステアリング特性、コンピューターのチューニングの他、ドライブモードごとに前後の駆動配分を専用化する「e-4ORCE」制御を施した「オーテック スポーツスペック」も登場しました。

安心感が高いハンドリングと爽快で質感の高い乗り味は、“タフギア”としての性格を残す標準車とはまた違った世界観を有しています。

中古車市場では前期型が中心ですが、支払総額はおよそ300万円から。同じミドルサイズSUVであるトヨタ ハリアーは新車で391万500円からなので、他人と差別化しつつプレミアムなSUVを求める方にとって個性を演出できるかなりアリな選択ではないでしょうか?
 

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日産 エクストレイル(4代目) × オーテックグレード
 

中古車のオススメ③:家族でガシガシ使いたいなら3列シート車を狙うべし!

エクストレイル ▲ミドルクラスSUVとしては貴重な3列7人乗り仕様が用意されているのも「エクストレイル」の特徴

ここで、SUVがいいけれど多人数乗車できる車が欲しい方に朗報です。なんと、4代目エクストレイルのミドルグレード「X e-4ORCE」には、SUVでは貴重な7人乗りが設定されているのです!

国産のSUVで3列シートを有するのは、エクストレイルの他にトヨタ ランドクルーザー250とランドクルーザー300、レクサス LXとマツダ CX-80、三菱 アウトランダーPHEVなどごくわずか。最も安いCX-80でも478万1700円からと、高価格モデルが中心です。
 

CX-80 ▲高価かつ大柄なモデルが多い国産3列SUV。エクストレイルは、その中でも比較的コンパクトで価格も手頃に抑えられている(写真はマツダ CX-80。新車時価格は約390万円~)

支払総額はおよそ280万円から455万円となっています。

エクストレイルの3列目シートはエマージェンシー用と割り切った方がいいですが、たまにしか使わないのであれば、たたんで格納できるのでラゲージスペースもあまり犠牲になりません。

荷物をたくさん積むアウトドアユースでも実用性が高く、いざというときに頼りになる。それでいて価格もある程度抑えられるのはかなりのメリットになるのではないでしょうか。

グレードも「X e-4ORCE」なので、プロパイロットなどの先進装備は一通り揃っているのも魅力。中古車で価格を抑え、浮いた分をリッチなアウトドアに振るというのも、賢いお金の使い方と言えるかも?

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日産 エクストレイル(4代目) ×3列シート

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日産 エクストレイル(4代目)
文/ハシモトタカシ 写真/日産
※記事内の情報は2026年5月21日時点のものです。

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ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。