日本の高級車▲一般的な車種とは価格も仕様も大きく一線を画す「高級車」。この記事では、その中でも日本製高級車を紹介する

そもそも高級車とは何かといえば、正確な定義は存在していない。ある人は「500万円を超えるモデル」を高級車ととらえるかもしれないし、超富裕層であれば「2000万円以下の車は結局どれも大衆車」と認識しているかもしれない。

国税庁が発表した「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、2024年の日本の平均給与は477.5万円だったことを踏まえると、「1000万円以上の車=高級車」とするのが、おおむねのコンセンサスとなるだろう。

この記事では、1000万円超級の「日本メーカーの高級車」に的を絞り、新車・中古車それぞれのランキングを紹介していく。

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日本メーカー × 総額1000万円以上
 

日本の高級車の魅力とは? 国産メーカーならではの特徴を解説

現在、日米欧の各国に本拠を置くいくつかのメーカーが製造販売している高級車だが、その中でも「日本製の高級車」にはどんな特徴と魅力があるのか、まずは整理しておこう。

日本の高級車の魅力

  • メイドインジャパンならではの高品質
  • 日本的な美意識で作り込まれている
  • 快適性重視で「おもてなし」を味わえる
  • 輸入車の高級車と比べると価格は控えめ

メイドインジャパンならではの高品質

1000万円以上となる高級車は現在、日本を含む数ヵ国のメーカーが製造している。中でも「日本製高級車」の魅力は「信頼性と耐久性が高い」という部分に集約される。

世界を見渡すと「超ラグジュアリーなプロダクトにおいては、耐久性などの実益以上に『とにかくラグジュアリーであること』の方が優先される」という傾向があるが、超高級品であっても、大衆的なプロダクトと同等またはそれ以上の信頼性と耐久性を実現させる「メイドインジャパン」な部分こそが、日本製高級車の大きな特徴だ。

日本的な美意識で作り込まれている

もしも「濃厚なソースなどに趣向を凝らしまくり、ビジュアル的にも贅の限りを尽くす」のがフランス料理の最高峰だとするならば、日本料理は一見する限りではシンプルすぎるほどシンプルに見える。

だが、それこそがジャパニーズ・ラグジュアリーのキモであり、日本人の感性に合致する部分でもある。

それと同様に日本製の高級車は、アンダーステートメントな(控えめな)美意識の中で、機能美と素材の良さ、割と作りの巧みさを表現している。そこが欧米の高級車とは異なる部分だ。

快適性重視で「おもてなし」を味わえる

一概にはいえないが、欧米のエスタブリッシュメントは「ラグジュアリー」という概念の中に「スポーツ性」という要素も加える傾向が、特に自動車の世界においては多い。

一方で、日本製の場合はどちらかといえば、スポーツ性以上に「快適性」や「静粛性」などを重要視しているように見受けられる。いかにも高級車らしい“おもてなし”を味わいたいなら、日本製高級車に注目するのが得策となるだろう。

輸入車の高級車と比べると価格は控えめ

端的にいって日本製高級車は、欧州製のそれと比べれば安価である。

もちろん日本製であってもそれなり以上の車両価格だが、「3000万円、4000万円は当たり前」となる欧州製の高級車と比較するなら、1000万円台でもイケる日本製高級車は「お買い得」とすらいうこともできる

AMG G63▲例えばレクサスの最上位SUVは新車価格1450万~2100万円だが、メルセデスAMGのG63(写真)は車両価格2862万円だ
 

【価格順】日本メーカーの高級車ランキングTOP10(現行型)

2026年5月末現在、日本ではどのような高級車が販売されているのだろうか?

日本で新車販売が行われている国産車メーカー現行モデルの車両価格を、それぞれの「最も高いグレード」でランキング。その上位10車種をご紹介しよう。

順位 車種 グレード 車両価格
1位 トヨタ センチュリー SUV(初代) ベースグレード 2700万円~
2位 トヨタ センチュリー セダン(3代目) ベースグレード 2300万円~
3位 レクサス LX(2代目) 700h エグゼクティブ 2100万円~
4位 レクサス LM(2代目) 500h エグゼクティブ AWD 2030万円~
5位 レクサス LS(2代目) 500h エグゼクティブ AWD 1773万円~
6位 レクサス GX(初代) 550 バージョン L 1270万円~
7位 トヨタ タンドラ(3代目) 1794 エディション 1200万円~
8位 トヨタ ヴェルファイア(3代目) エグゼクティブラウンジ PHEV E-Four 1085万円~
9位 トヨタ アルファード(4代目) エグゼクティブラウンジ PHEV E-Four 1065万円~
10位 日産 アリア(初代) ニスモ B9 e-4ORCE 951万600円~
順位 車種 グレード 車両価格
1位 トヨタ センチュリー SUV(初代) ベースグレード 2700万円~
2位 トヨタ センチュリー セダン(3代目) ベースグレード 2300万円~
3位 レクサス LX(2代目) 700h エグゼクティブ 2100万円~
4位 レクサス LM(2代目) 500h エグゼクティブ AWD 2030万円~
5位 レクサス LS(2代目) 500h エグゼクティブ AWD 1773万円~
6位 レクサス GX(初代) 550 バージョン L 1270万円~
7位 トヨタ タンドラ(3代目) 1794 エディション 1200万円~
8位 トヨタ ヴェルファイア(3代目) エグゼクティブラウンジ PHEV E-Four 1085万円~
9位 トヨタ アルファード(4代目) エグゼクティブラウンジ PHEV E-Four 1065万円~
10位 日産 アリア(初代) ニスモ B9 e-4ORCE 951万600円~

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トヨタ センチュリー(3代目) × レクサス LX(2代目) × レクサス LM(2代目) × レクサス LS(2代目) ×レクサス GX(初代) × トヨタ タンドラ(3代目) × トヨタ ヴェルファイア(3代目) × トヨタ アルファード(4代目) × 日産 アリア(初代)

1位:トヨタ センチュリー SUV(初代)

センチュリー SUV▲伝統的なセダンボディのみだったトヨタ センチュリーに、2023年の途中にラインナップへ追加されたセンチュリーSUV

トヨタの最上級ショーファーカー*として1967年に誕生したセンチュリーに、2023年9月に追加されたSUVタイプの高級車。

パワートレインは最高出力262psの3.5L V6エンジンに、同182psのフロントモーターおよび同109psのリアモーターを組み合わせた4WDのプラグインハイブリッドシステム。デビュー当時の新車価格は2500万円で、直近の車両価格は2700万円だ。

「威風凛然」をテーマとしたエクステリアは、日本の美意識を随所にちりばめた品格ある佇まい。ドアの造形は、平安時代の屏障具(へいしょうぐ)の柱にあしらわれた面処理技法を用いたもので、ボディに圧倒的な光沢をもたらす「鏡面磨き」など、ものづくりを極めた“匠”の手による細部の仕上げも自慢。

*ショーファーカー:オーナー自身ではなく、お抱えの運転手が運転し、後席にVIPが乗ることを前提とした車

センチュリー SUV 内装▲センチュリーSUVの室内。リアのサイドとクオーターには調光機能付きプライバシーガラスが採用されている

「人中心の思想で設計された快適な移動時間を実現する室内空間」とされるインテリアは、リフレッシュ機能が備わるフルリクライニング可能なリアシートや、長年楽器づくりに携わってきた匠の技術が投入されたオーディオなどが特徴だ。

中古車価格は総額6300万~6900万円ほど(2026年5月下旬現在)のハイプライスにて、ごく少数が流通している。

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トヨタ センチュリー × SUV

【初代センチュリーSUVの主なスペック】
生産期間:2023年9月~ ボディサイズ:全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm
室内寸法:室内長2145mm×室内幅1605mm×室内高1245mm
乗車定員:4名
パワーユニット:プラグインハイブリッド
排気量:3456cc
最高出力:エンジン262ps/モーター前182ps+後109 ps
最大トルク:エンジン335N・m/モーター前270N・m+後169 N・m
燃費(WLTCモード):14.2km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯: 2700万円


2位:トヨタ センチュリー セダン(3代目)

センチュリー セダン▲こちらが3代目トヨタ センチュリーの中でも、伝統的なセダンボディを採用しているタイプ

日本最高峰のショーファーカーであるセンチュリーの3代目として2018年6月に登場。

パワートレインは最高出力381psの5L V8エンジンに同224psのモーターとニッケル水素バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムとなった。車両価格は2300万円だ。

フロントの「鳳凰」エンブレムは、工匠が1ヵ月半かけて手彫りした金型で成形されたもので、複雑なグリルは日本伝統の七宝文様。そして「神威」と名づけられた漆黒の新塗色は、手作業で一点の曇りもなく鏡面仕上げされている。

センチュリー セダン 内装▲後席用11.6インチ大画面液晶モニターと、20スピーカー12chシステムによるエンターテインメントシステムを採用。後席左側にはスイッチひとつで助手席が前方にスライドし、ヘッドレストを折りたたむ機能も備わる

室内空間は、幅や高さは先代(2代目)とほぼ変わりないが、65mm長くなったホイールベースの延長分はすべて後席レッグルームの拡大に充てられている。

シート表皮は100%ウールのファブリックが標準で、本革仕様も54万円のオプションとしてラインナップ。

中古車は総額1200万~2300万円付近にて約20台が流通中。法人などにしっかり利用されたことで走行距離が延びている個体もあるが、頑丈な車ゆえ、内外装の程度と整備履歴が良好なものでさえあれば、多少距離が延びていても問題ない場合が多い。

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トヨタ センチュリー(3代目) × セダン

【3代目センチュリーの主なスペック】
生産期間:2018年6月~
ボディサイズ:全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mm
室内寸法:室内長2165mm×室内幅1605mm×室内高1185mm
乗車定員: 5名
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:4968cc
最高出力:エンジン381ps/モーター224ps
最大トルク:エンジン510N・m/モーター300N・m
燃費(WLTCモード):11.2~12.4km/L
駆動方式:2WD
新車時の車両価格帯:1960万~2300万円

3位:レクサス LX(2代目)

LX▲レクサスの最上位SUV「LX」。2列5人乗り仕様と3列7人乗り仕様の他、最上級グレードに相当する「エグゼクティブ」では独立型の後席を採用した2列4人乗りも設定

基本メカニズムの多くをトヨタ ランドクルーザー300(初代)と共有しつつも、レクサスならではの上質なデザインや走りを追求した最上級SUVの第2世代だ。

当初のパワーユニットは最高出力415psの3.4L V6ツインターボエンジンで、駆動方式は副変速機付きのフルタイム4WD。2025年3月の一部改良時に、3.4L V6ツインターボと10速ATの間にモータージェネレーターを搭載し、システム最高出力457psを発生するハイブリッドシステムも追加された。

このハイブリッドを搭載する「700h エグゼクティブ」の車両価格が、実に2100万円となっている

LX 内装▲レクサス LX700h エグゼクティブのキャビン。助手席を格納する「リラックスモード」を採用。後席用エンターテインメントシステムも、エグゼクティブの場合は標準装備

インテリアは、程よい“包まれ感”が得られるコックピットや、同乗者が安心感・くつろぎ感を得られる車内空間を目指して開発。高品質なセミアニリンレザーの仕立てや、12.3インチと7インチの上下2画面からなる「デュアルディスプレイ」も大きな特徴だ。

4人乗りとなる「エグゼクティブ」グレードの後席は、最大48度のリクライニングが可能。専用の読書灯やオーディオシステム、後席乗員を包み込むような「シャワー空調機能」なども備わる。

中古車の流通数は110台ほどで、最も安い物件で1220万円~。ハイブリッドの700h系は希少だが、ガソリン車である600系であれば総額1400万円前後のゾーンにて、豊富な数の中古車から取捨選択できる。

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レクサス LX(2代目)

【2代目LXの主なスペック】
生産期間:2022年1月~
ボディサイズ:全長5100mm×全幅1990mm×全高1885~1895mm
室内寸法:室内長1950~2760mm×室内幅1630mm×室内高1190mm
乗車定員:4~7名
パワーユニット:ガソリンターボ/ハイブリッド
排気量:3444cc
最高出力:エンジン408ps/モーター54ps(ハイブリッド)
最大トルク:エンジン 650N・m/モーター290N・m(ハイブリッド)
燃費(WLTCモード):8~9.3km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格:1250万~2100万円

4位:レクサス LM(2代目)

LM▲世界基準で見てもトップクラスにラグジュアリーなミニバンといえる「レクサス LM」

その初代モデルは2020年に中国市場で登場した、Fセグメント(全長5m以上の最高級ラグジュアリーセグメント)に該当する高級MPV。日本市場では2023年12月、2代目モデルから正式販売されるに至った。

エクステリアのデザインは、レクサスが新世代製品群で目指す「機能的本質や動的性能に根差したプロポーション」を表現したもの。パワーユニットは2.4L直4ターボエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドで、システム最高出力は371psだ。

シートレイアウトは3列シートの6人乗りと2列シートの4人乗りをラインナップ。このうち2列4人乗りの「LM500h エグゼクティブ」が車両価格2030万円の最高値グレードとなっている。

LM 内装▲LM500h エグゼクティブの後席。背もたれやオットマン、インフォテインメントなどの操作はすべて、手元のスイッチやスマートフォン型のリモコンで行える

エグゼクティブの前席と後席はパーティションで区切られており、リアの独立大型シートの前方には48インチの大型ワイドディスプレイと、750mlボトルを3本収納できる冷蔵庫を配置。

また、パーティションの上部には乗員とその周辺温度を検知する「温熱感IRセンサー」が備わり、より快適に空調をコントロールしてくれる。

ラグジュアリーなポイントを挙げていけばキリがないが、その中古車は2列4人乗りの「LM500hエグゼクティブ」で総額1600万~2200万円、3列6人乗りの「LM500h バージョンL」が総額1300万~1600万円ほどで流通。流通量は後者の方が豊富だ。

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レクサス LM(2代目)

【2代目LMの主なスペック】
生産期間:2023年12月~
ボディサイズ:全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mm
室内寸法:室内長2735~2965mm×室内幅1590~1655mm×室内高1365mm
乗車定員:4~6名
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:2393cc
最高出力:エンジン275ps/モーター前87ps+後103ps
最大トルク:エンジン460N・m/モーター前292N・m+後169N・m
燃費(WLTCモード):13.3~13.8km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:1500万~2030万円

5位:レクサス LS(2代目)

LS▲こちらが2代目レクサス LS。低重心であることが特徴となる新世代プラットフォーム「GA-L」を採用

2017年10月(※ハイブリッド車は同年12月)に登場したレクサス製フラッグシップセダンの第2世代。4ドアクーペ風ボディは造形として美しいと同時に、スポーツカー並みの優れた空力性能(Cd値0.29)も実現させている。

パワーユニットは2種類を用意。ひとつは最高出力422psの3.5L V6ツインターボで、もうひとつは同299psの3.5L V6エンジンに2つのモーターを組み合わせ、システム最高出力359psをマークするハイブリッドだ。

最高値グレードは、ハイブリッド車における最上級グレードの4WD版である「LS500h エグゼクティブ AWD」で、その車両価格は1773万円

LS 内装▲レクサス LSの運転席まわり。2023年10月以降はドライブモードセレクトの「Comfort」モード選択時、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能も追加された

インテリアは「運転に集中できるコックピット」と「ゆとりある後席空間」が見事に融合されている。

また手作業で独特な折り目がつけられたドアトリムや、切子細工をモチーフとした繊細なドアトリムオーナメントなど、随所に日本の伝統工芸と最新の生産技術が融合した意匠が見られるのも2代目レクサス LSという最高級セダンの特徴だ。

中古車の流通量は約460台と豊富で、安価な物件は総額290万円程度から検討可能。とはいえ静粛性と乗り心地のさらなる向上に加え、運転支援システムの性能向上も図られた2021年10月以降の世代は総額650万円~というのが予算の目安だ。

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レクサス LS(2代目)

【2代目LSの主なスペック】
生産期間:2017年10月~
ボディサイズ:全長5235mm×全幅1900mm×全高1450~1460mm
室内寸法:室内長2050~2145mm×室内幅1615mm×室内高1160~1165mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ/ハイブリッド
排気量:3444~3456cc
最高出力:エンジン299ps+モーター180ps(ハイブリッド)
最大トルク:エンジン356N・m+モーター300N・m(ハイブリッド)
燃費(WLTCモード):9.5~13.6km/L
駆動方式:2WD/AWD
新車時の車両価格帯:980万~1799万円

6位:レクサス GX(初代)

GX▲「レクサス GX」は、3列シート7人乗りとなる「GX550 バージョンL」と2列シート5人乗りの「GX550 オーバートレイル+」を設定

歴代のレクサス GXは、トヨタ ランドクルーザープラドとプラットフォームを共有してきたプレミアムオフローダー。

グローバルでは3代目、日本市場では2024年6月に登場した初代は「ランドクルーザー250のレクサス版」といえる。

両グレードともパワートレインは最高出力353psの3.5L V6ツインターボエンジン+ローレンジ付き10速ATで、駆動方式はフルタイム4WD。最高値グレードとなるのは、「上質な移動体験」をうたっているGX550 バージョンLで、新車本体価格は1270万円だ。

GX 内装▲シート表皮は「オーバートレイル+」が合成皮革とスエード調表皮のコンビなのに対し、「バージョンL」はセミアニリンレザーを採用している

そんなGX550 バージョンLは、スマートな乗り降りを可能とする「オート電動格納式ステップ」を装備する他、「調光パノラマルーフ&電動シェード」もオプション設定。

そして2列目シートには前倒し機構とタンブル機構が備わり、3列目シートには左右席で独立した操作が可能な電動折り畳み機構が採用されている。

中古車流通量は70台程度であるため、「豊富」とまではいえない状況。ただ、それでも総額1250万円前後のゾーンにて、様々なボディカラーのオーバートレイル+またはバージョンLを吟味することができる。

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レクサス GX(初代)

【初代GXの主なスペック】
生産期間:2024年6月~
ボディサイズ:全長4960~4970mm×全幅1980~2000mm×全高1920~1925mm
室内寸法:室内長1940~2695mm×室内幅1575mm×室内高1190mm
乗車定員:5~7名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:3444cc
最高出力:353ps
最大トルク:650N・m
燃費(WLTCモード):8.1km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:1195万~1270万円


7位:トヨタ タンドラ(3代目)

タンドラ▲トヨタが北米で展開するタンドラは、立体的かつ大型なフロントグリルが特徴的。リアゲートは自動開閉可能で、荷台はアルミニウムと高剛性素材(SMC)によって軽量・高耐久

トヨタ タンドラは頑丈なラダーフレーム構造を採用する、北米で販売されてきたフルサイズピックアップトラック。

その3代目は北米では2022年に発売され、2026年4月には日本でも、米国生産車に関する新制度を活用して正式に発売された。

日本仕様のパワートレインは、低回転域から力強いトルクを発生し、なおかつレスポンスにも優れる3.4L V6ツインターボエンジン+10速ATという組み合わせ。駆動方式はパートタイム4WDとなっている。

日本市場へ導入されたのは、最上位のラグジュアリーグレードにあたる「1794 エディション」で、車両本体価格は1200万円だ。

タンドラ 内装▲日本に導入される「タンドラ」は左ハンドル仕様。地図データがアメリカ仕様であるため、一部の機能は日本では作動しない

タンドラが感じさせる高級感は、見た目からは想像できないほど洗練されている乗り味や、きわめて上質なレザーシートといった部分にもあるが、本質的には日本製や欧州製の様々な自動車とはまったく異なるスケール感とサイズ感こそが、ラグジュアリー性の源といえる。

「フルサイズのピックアップ」でしか味わえない世界が、そこには確実に存在しているのだ。

2026年4月以降の正規輸入モデルはさすがにまだ流通していない。しかし、専門店などが米国から直輸入した3代目タンドラは、総額950万~1300万円付近で20台ほど見つけられる。

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トヨタ タンドラ(3代目)

【3代目タンドラ(日本仕様)の主なスペック】
生産期間:2026年4月~
ボディサイズ:全長5930mm×全幅2030mm×全高1980mm
室内寸法:公表なし
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:3445cc
最高出力: 394ps
最大トルク: 649N・m
燃費(WLTCモード):公表なし
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:1200万円

8位:トヨタ ヴェルファイア(3代目)

ヴェルファイア▲アルファードの兄弟車ではあるが、より「走り」が追求されているトヨタ ヴェルファイア(3代目)

トヨタ アルファードが2代目へのフルモデルチェンジを行った2008年に、兄弟車として追加されたプレミアムミニバン。

2023年6月に発売された3代目では「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマのもと、設計が刷新されている。

新世代プラットフォームの採用により基本性能を向上させつつ、高級ミニバンならではの内外装デザインやゆとりある室内空間、優れた使い勝手といった部分もさらに突き詰められた。

パワーユニットは最高出力279psの2.4L直4ターボと、システム最高出力250psをマークする2.5Lハイブリッドの2種類でスタート。2025年1月には、システム最高出力306psの2.5Lプラグインハイブリッドも追加された。

ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ内装▲「エグゼクティブラウンジ」の室内。シート表皮は、上質な肌触りが特徴となるプレミアムナッパレザーを採用

グレード的には、黒を基調とした金属装飾でアグレッシブさを表現した「Zプレミア」と、快適性とラグジュアリー性を追求した「エグゼクティブラウンジ」の2種類に大別される。

最高値となるグレードは2.5Lプラグインハイブリッドを搭載するエグゼクティブラウンジの6人乗り仕様・AWD車で、その車両本体価格は1085万円だ。

そんな3代目トヨタ ヴェルファイアの中古車は約650台が流通中。総額600万~1100万円付近のレンジだが、総額650万円付近にてコンディション良好なハイブリッド2.5 Zプレミアが見つかるはず。

エグゼクティブラウンジ系を狙いたい場合は総額750万円以上が目安だ。

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トヨタ ヴェルファイア(3代目)

【3代目ヴェルファイアの主なスペック】
生産期間:2023年6月~
ボディサイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm
室内寸法:室内長3005mm×室内幅1660mm×室内高1360mm
乗車定員:6~7名
パワーユニット:ガソリンターボ/ハイブリッド/プラグインハイブリッド
排気量:2393~2487cc
最高出力:エンジン177ps/モーター前182ps+後54ps(プラグインハイブリッド)
最大トルク:エンジン219N・m/モーター前270N・m+後121N・m(プラグインハイブリッド)
燃費(WLTCモード):10.2~17.7km/L
駆動方式:2WD/4WD
新車時の車両価格帯:655万~1085万円

9位:トヨタ アルファード(4代目)

アルファード▲ひと昔前の「VIPが後席に乗る高級セダン」の役割は、今やこのトヨタ アルファードが果たしているといえる

前掲のヴェルファイアとは兄弟車の関係にあたる高級ミニバン。4代目はそれまで以上に洗練された内外装デザインと、新世代の「GA-Kプラットフォーム」を伴って、2023年6月に登場した。

平板になりがちなボディサイドの意匠に抑揚をもたせることで、力強く堂々としたスタイルを実現。室内も、限られた寸法の中で最大の乗車空間を確保するべく設計されている。

搭載されるパワーユニットは最高出力182psの2.5L自然吸気エンジンと、システム最高出力250psの2.5Lハイブリッドの他、2025年1月にはシステム最高出力306psの2.5Lプラグインハイブリッドが追加された。

最高値グレードとなるのは、このプラグインハイブリッドシステムと、最上級のシートやパワーオットマン、回転格納式サイドテーブルなどを備えた「エグゼクティブラウンジ」のAWD車。その車両価格は1065万円だ。

アルファード エグゼクティブラウンジ内装▲「エグゼクティブラウンジ」のキャビン。回転格納式サイドテーブルには、屋久杉のうずら杢がモチーフの加飾をあしらわれている

その中古車流通量はきわめて豊富で、1410台近くの物件が流通中。

総額で約510万~1380万円というレンジだが、標準のZグレードなら総額580万円前後、エグゼクティブラウンジなら総額750万円付近から、それぞれコンディション良好な物件を見つけることができるだろう。

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トヨタ アルファード(4代目)

【4代目アルファードの主なスペック】
生産期間:2023年6月~
ボディサイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1935~1945mm
室内寸法:室内長3005mm×室内幅1660mm×室内高1360mm
乗車定員:4~8名
パワーユニット:ガソリンエンジン/ハイブリッド/プラグインハイブリッド
排気量:2487~2493cc
最高出力:エンジン177ps/モーター前182p+後54ps(プラグインハイブリッド)
最大トルク:エンジン219N・m/モーター前270N・m+後121N・m(プラグインハイブリッド)
燃費(WLTCモード):10.3~18.9km/L
駆動方式:2WD/4WD
新車時の車両価格帯:510万~1480万円(特別架装車含む)

10位:日産 アリア(初代)

アリア ニスモ▲日産 アリアのエクステリアは「シンプルで力強く、モダンな表現で“タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム”を反映した」そう。こちらは最上位グレードの「ニスモ B9 e-4ORCE」。

2020年7月に世界初公開され、2021年6月に限定モデルの予約注文がスタートしたSUVタイプのプレミアムEV。

日本で販売された仕様は容量66kWhのバッテリーを搭載した「B6」の2WDとe-4ORCE(4WD車)、同91kWhのバッテリーを搭載した「B9」の2WDとe-4ORCEの4種類だ。

アリアの車両価格は、最高値グレードである「ニスモ B9 e-4ORCE」でも約951万円であるため、当記事の「新車価格1000万円以上=高級車」という定義には微妙に合致しない。

だが、オプション装備を選択すれば総額1000万円を軽く超えることは間違いなく、また性能の観点から見ても「日産 アリア=高級車」と判定するべきだろう。

アリア ニスモ 内装▲「ニスモ B9 e-4ORCE」のコックピット。このグレードのドライブモードには、力強いレスポンスなどが味わえるモードである「NISMO」が設定されている

インテリアは、新開発されたEV専用プラットフォームの採用によりフラットで広々したフロアを実現するとともに、従来は室内に配置されていた空調ユニットをモータールームに配置。Cセグメントのボディサイズでありながら、Dセグメントレベルの広さとなっている。

オプションである「プロパイロット2.0」や「プロパイロット リモートパーキング」「BOSEプレミアムサウンドシステム&10スピーカー」なども大きな魅力。プレミアムなEVがある生活を存分に堪能できる

そんな初代アリアの中古車は270台ほどが流通中。総額300万円以下の物件をいくつか見つけられ、大容量バッテリーを搭載するB9系であっても、総額400万円台後半で好条件な1台を見つけることが可能。

ニスモ B9 e-4ORCEにこだわりたい場合は、総額620万円~が目安となる。

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日産 アリア(初代)

【初代アリアの主なスペック】
生産期間:2021年11月~
ボディサイズ:全長4595~4650mm×全幅1850mm×全高1650~1660mm
室内寸法:室内長2075mm×室内幅1540mm×室内高1210mm
乗車定員:5名
パワーユニット:モーター
最高出力:前218ps+後218ps(4WD車)
最大トルク:前300N・m+後300N・m(4WD車)
交流電力量消費率(WLTCモード): 166~187Wh/km
一充電走行距離(WLTCモード):460~640km
駆動方式:2WD/4WD
新車時の車両価格帯:539万~989万円

 

日本メーカーの人気「高級中古車」ランキングTOP10

新車のランキングは以上のとおりだが、あわせて「日本メーカーの高級中古車ランキング」も紹介しよう。

中古車は物件の状態などによって価格が変動するため、車両価格1000万円を超える物件が一定以上ある車種のみをピックアップ。その中からカーセンサー内の注目度をポイントに換算して順位づけした。いわばユーザーニーズに裏づけされたプレミア中古車のランキングである。

順位 車種 車両価格
1位 ホンダ NSX(初代) 平均1618万円
2位 レクサス LC(初代) 平均912万円
3位 日産 GT-R(R35型) 平均1438万円
4位 ホンダ NSX(2代目) 平均2792万円
5位 レクサス LC コンバーチブル(初代) 平均1231万円
6位 マツダ RX-7(FD3S型) 平均651万円
7位 日産 スカイライン GT-R(R32型) 平均873万円
8位 日産 スカイライン GT-R(R33型) 平均945万円
9位 日産 スカイラインクーペ(R34型) 平均550万円
10位 スバル WRX S4(2代目) 平均434万円
順位 車種 価格帯
1位 ホンダ NSX(初代) 平均1618万円
2位 レクサス LC(初代) 平均912万円
3位 日産 GT-R(R35型) 平均1438万円
4位 ホンダ NSX(2代目) 平均2792万円
5位 レクサス LC コンバーチブル(初代) 平均1231万円
6位 マツダ RX-7(FD3S型) 平均651万円
7位 日産 スカイライン GT-R(R32型) 平均873万円
8位 日産 スカイライン GT-R(R33型) 平均945万円
9位 日産 スカイラインクーペ(R34型) 平均550万円
10位 スバル WRX S4(2代目) 平均434万円
※中古車情報およびユーザー履歴をベースに算出
※データ抽出期間:2025年5月~2026年4月
※対象車種:車両本体価格1000万円以上の中古車が5台以上掲載されていた車種
※車両価格:2025年5月~2026年4月の期間中に掲載された上記車種の平均価格

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ホンダ NSX(初代) × レクサス LC(初代) × 日産 GT-R(R35型) × ホンダ NSX(2代目) × レクサス LCコンバーチブル(初代) × マツダ RX-7(FD3S型) × 日産 スカイラインGT-R(R32型) ×日産 スカイラインGT-R(R33型) × 日産 スカイラインクーペ(R34型) × スバル WRX S4(2代目)

1位:ホンダ NSX(初代)

NSX▲「フェラーリ F355の対抗馬」としても話題になった初代ホンダ NSX

「世界一の運動性能」の実現を目指して開発され、1990年に発売された和製スーパーカー。

スポーツカーとしての利点を数多くもつミッドシップレイアウトを基本に、量産車世界初となるオールアルミモノコックボディによって軽量化。パワーとハンドリングを高度に両立させ、世界トップレベルの性能を「扱いやすさ」とともに実現した

当初のパワーユニットは8000rpmまで回る高回転型の3L V6 DOHC VTECで、その最高出力は280ps。1997年2月のマイナーチェンジで、MT車のエンジン排気量を3.2Lに変更し、5MTも6MTへ進化した。

また2001年12月には、ヘッドライトをリトラクタブル式から固定式に変更されている。

NSX 内装▲トランスミッションは写真上のMTの他、4速ATもラインナップ。MTは当初5速タイプだったが、1997年2月以降は6速タイプに変更されている

この車の最大の価値は、その高性能っぷりにあるのはいうまでもないが、それと両立した「優れた実用性と快適さ」にもある。

可変バルブ機構「VTEC」付きのV6ユニットはフェラーリのV8に劣らぬほどの強烈な刺激をもち、ハンドリング性能も匹敵していた。しかし、その「扱いやすさ」は同世代のフェラーリの比ではなかった。初代ホンダ NSXとは、いわば「快適なF1」なのだ。

その中古車は約60台が流通中。新車時価格は1000万円前後だった車だが、現在は修復歴ありの多走行車でも総額1000万円前後。コンディションの良い物件は総額1000万円台後半、またはそれ以上となる場合が多い。

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ホンダ NSX(初代)

【初代NSXの主なスペック】
生産期間:1990年9月~2005年12月
ボディサイズ:全長4430mm×全幅1810mm×全高1160~1170mm
室内寸法:室内長920~970mm×室内幅1460mm×室内高980mm
乗車定員:2名
パワーユニット:ガソリン
排気量:2977~3179cc
最高出力:エンジン280ps(3.2L車)
最大トルク:エンジン304N・m(3.2L車)
燃費(WLTCモード):未測定(10.15モード8.2~9km/L)
駆動方式:2WD
新車時の車両価格帯:800万~1195万7000円

2位:レクサス LC(初代)

LC▲レクサスのラグジュアリー4シータークーペ「LC」。写真は2023年6月発売の特別仕様車「LC500 EDGE」

日本では2017年3月に発売されたレクサスのフラッグシップクーペ。

レクサス独自の新世代・低重心サスペンション土台(プラットフォーム)として開発された「GA-Lプラットフォーム」を採用し、低い全高とワイドな全幅でアグレッシブなスタンスとなっている。

フロントミッドに搭載されるパワーユニットは、最高出力299psの3.5L V6エンジンに同180psのモーターを組み合わせたハイブリッドと、同477psをマークする5L V8エンジンの2種類。

5L V8版に搭載される新開発の10速AT「Direct Shift-10AT」は、きわめてダイレクト感あふれるレスポンスと切れ味を実現している。

LC 内装▲インパネの助手席側表皮材にアルカンターラが採用された2024年12月以降のインテリア

スーパースポーツにも近いほどの動力性能と走行フィールを有しながら、その佇まいと装備内容はウルトララグジュアリーであるという良い意味でのアンバランスさがこのスポーツカーの魅力であり、「唯一無二の個性」であるともいえるだろう。

中古車は約140台が流通中。安価な個体は総額600万円程度から見つけることもできるが、コンディションにこだわりたい場合は総額1000万円以上となるケースが多い。

パワーユニット別の流通量比率は5L V8が約7割で、世界初のマルチステージハイブリッドシステムを採用した3.5Lハイブリッドが約3割という状況だ。

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レクサス LC(初代)

【初代LCの主なスペック】
生産期間:2017年3月~
ボディサイズ:全長4770mm×全幅1920mm×全高1345~1350mm
室内寸法:室内長1870mm×室内幅1550mm×室内高1075~1080mm
乗車定員:4名
パワーユニット:ガソリン/ハイブリッド
排気量:3456~4968cc
最高出力:エンジン299ps/モーター180ps(ハイブリッド)
最大トルク:エンジン356N・m/モーター300N・m(ハイブリッド)
燃費(WLTCモード):8.4~14.4km/L
駆動方式:2WD
新車時の車両価格帯:1300万~1780万円

3位:日産 GT-R(R35型)

GT-R▲日産GT-RのMY2017(2017年モデル)

2007年に登場し、改良を重ねがながら2025年まで販売され続けた和製スーパースポーツ。開発コンセプトは、誰でも、どこでも、いつでもハイパフォーマンスが楽しめる「マルチパフォーマンス・スーパーカー」だ。

当初のパワーユニットは「史上最強」とうたわれた最高出力480psの3.8L V6ツインターボ。駆動方式は、通常はFRで走行するが、スリップなどの際には、リアのトラクションを第二のシャフトでフロントに戻す「独立型トランスアクスル4WD」だ。

長いモデルライフの中で大掛かりなマイナーチェンジを何度か行っており、3.8L V6ツインターボのVR38DETTエンジンは、最終的には570psをマーク。また、それ以上のパフォーマンスを発揮する「NISMO」もラインナップされた。

GT-R 内装▲カーナビのディスプレイが7インチから8インチに拡大されたMY2017のコックピット。トランスミッションは6速DCT

日産 GT-Rというスーパースポーツの魅力の本質が「圧倒的な動力性能」にあることは間違いない。

だが、それと同時に「だがきわめて扱いやすく、乗り味も(スーパースポーツとしては)快適である」というのが、他国製の高級スーパースポーツとは大きく異なる部分だ。特に2017年以降の後期型と呼ばれている世代は、その傾向が強い。

そんなR35型GT-Rの中古車は総額900万~6000万円付近にて約200台が流通中。前期型であれば総額1000万円前後でも狙えるが、後期型は総額1400万円前後が目安。また最強グレードであるNISMOを狙うなら、総額2500万円以上の予算が必要になる。

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日産GT-R(R35型)

【R35型GT-Rの主なスペック】
生産期間:2007年12月~2025年8月
ボディサイズ:全長4650~4710mm×全幅1895mm×全高1370mm
室内寸法:室内長1730~1750mm×室内幅1475mm×室内高1095mm
乗車定員:2~4名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:3799cc
最高出力:600ps(NISMO)
最大トルク:652N・m(NISMO)
燃費(WLTCモード):7.8km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:777万~3061万3000円

4位:ホンダ NSX(2代目)

NSX 2代目▲「ハイブリッドスーパースポーツ」に生まれ変わった2代目ホンダ NSX

2016年8月、実に11年ぶりにその名が復活した2代目のホンダ NSX。ミドシップレイアウトで搭載されたエンジンと、前後3基のモーターによって四輪を駆動する、ハイブリッドシステムを用いた高性能スポーツモデルである。

ミッドに搭載される3.5L V6エンジンはNSX専用に開発されたもの。電動ウェイストゲートバルブや吸排気VVT(連続可変バルブタイミングコントロール機構)などにより507psの最高出力を発揮する。

そして「ダイレクトドライブモーター」と呼ばれる最高出力48psのリアモーターがエンジンをアシストし、フロントに搭載される同37psの「ツインモーターユニット(TMU)」は、高度なトルクベクタリングも可能。これらを統合したシステム全体の最高出力は581psだ。

NSX 2代目 内装▲2代目NSXの運転席まわり。慣性重量に配慮し、ステアリングホイールのインナーフレームにはマグネシウムが用いられている

車体の骨格もボディパネルも、それぞれ複数の部材が使い分けられていたり、磁性流体を用いた減衰力可変式のダンパーが状況に応じてミリ秒単位で減衰力を調整したりするなど、高性能・高機能ぶりとハイテクっぷりを挙げていけばキリがない。

鬼のような速さと、トルクベクタリングによる「信じられないほどの安定性」を同時に堪能できてしまうのが、この車の恐ろしくも素晴らしいポイントだ。

その中古車流通量は全国で約15台とやや希少だが、総額2300万~3800万円付近のゾーンにて、主には走行数千kmから1万km台までの物件を見つけることができる。

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ホンダ NSX(2代目)

【2代目NSXの主なスペック】
生産期間:2017年2月~2022年10月
ボディサイズ:全長4490~4535mm×全幅1940mm×全高1215mm
室内寸法:室内長970mm×室内幅1525~1530mm×室内高1045mm
乗車定員:2名
パワーユニット:ハイブリッド
排気量:3492cc
最高出力:エンジン507ps/モーター前37ps×2+後48ps(通常グレード)
最大トルク:エンジン550N・m/モーター前73N・m×2+後148N・m(通常グレード)
燃費(WLTCモード):10.6km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:2370万~2794万円

5位:レクサス LCコンバーチブル(初代)

LCコンバーチブル▲レクサス LCコンバーチブルは、足回りに軽量・高剛性なアルミダイキャスト製リアサスペンションタワーブレースなどを採用。ヤマハ製の「パフォーマンスダンパー」も装着

レクサスのフラッグシップクーペ「LC」に、2020年7月に追加されたオープントップバージョン。

電動ソフトトップは4層構造で、走行中でも50km/h以下であれば開閉可能。ソフトトップの開閉時間はオープン/クローズとも約15秒と素早いが、その動き方にもこだわり、レクサスいわく「書の三折法にヒントを得て、優雅で自然な動きを実現した」とのこと。

パワートレインは、クーペの「LC500」にも採用されている自然吸気の5L V8エンジン+10速ATという組み合わせだ。

レクサス LCコンバーチブル 内装▲「ルーフを開けた際の見え方にもこだわった」というヘッドレスト一体型のシート。3種類の穴径を組み合わせたパーフォレーション加工が特徴で、ネックヒーターも備わっている。

キャビン内では静粛性向上のため、不快な車内ノイズを抑制するアクティブノイズコントロール(ANC)を搭載。オープン/クローズそれぞれの走行時に合わせて音響が変化するオーディオ/サウンドシステムも採用されている

クーペ版のLCはまずまず豊富な数の中古車が流通しているのに対し、LCコンバーチブルは約50台。希少とまではいえないが、若干少なめではある。

しかしながら総額1000万~1800万円のゾーンで、特に総額1200万円前後にて、走行少なめな上モノを吟味することは十分に可能だ。

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レクサス LCコンバーチブル(初代)

【初代LCコンバーチブルの主なスペック】
生産期間:2020年7月~
ボディサイズ:全長4770mm×全幅1920mm×全高1350mm
室内寸法:室内長1520mm×室内幅1550mm×室内高1070mm
乗車定員:4名
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:4968cc
最高出力:477ps
最大トルク: 540N・m
燃費(WLTCモード):8km/L
駆動方式:2WD
新車時の車両価格帯:1477万~1780万円

6位:マツダ RX-7(FD3S型)

RX-7▲一部でいまだ高い人気を誇るFD3S型マツダ RX-7

1991年に「アンフィニ RX-7」として登場し、1997年10月以降は販売店の統合により「マツダ RX-7」へと車名を変えたロータリースポーツ。車好きの間では「FD3S」または「FD」という型式名で呼ばれることも多い。

シーケンシャルツインターボを採用する13B型ロータリーエンジンの当初の最高出力は255psで、その時点ですでにパワーウェイトレシオ5kg/psを切っていたが、のちのマイナーチェンジで265ps、280psへとエンジンパワーを増強。

最終的なパワーウェイトレシオは一部のモデルで4.5kg/psに達した

RX-7 内装▲スポーツカーとしての伝統的な美意識が、ちょうどいい濃度で表現されているFD3Sのインパネまわり

そんなFD3Sの魅力とは、軽量ボディと50:50の前後重量配分による鋭いハンドリングとしなやかな乗り味の両立、そしてロータリーエンジン特有の滑らかな高回転フィールとターボの力強さが融合した独自の加速感に尽きる。

それに加えて「美しいプロポーションとディテール」まで備えているのだから、生産終了から20年以上が経過した今も、一部の物件が1000万円以上のプライスになるというのは何ら不思議な話ではない

「マツダ RX-7」に改称した世代の中古車は50台ほど流通中。価格は総額で約420万~約1380万円というレンジで、最終限定車である「スピリットR」シリーズは総額1000万円を超える場合がほとんどだ。

それ以外のグレードでも、コンディションの良い個体は総額800万円以上となる場合が多い。

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マツダ RX-7(FD3S型)

【FD3S型RX-7の主なスペック】
生産期間:1997年10月~2002年8月
ボディサイズ:全長4280~4285mm×全幅1760mm×全高1230mm
室内寸法:室内長1415mm×室内幅1425mm×室内高1025mm
乗車定員:2~4名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:1308cc
最高出力: 280ps(上級グレード搭載)
最大トルク: 314N・m(上級グレード搭載)
燃費(WLTCモード):未計測(10.15モード7.2~8.1km/L)
駆動方式:2WD
新車時の車両価格帯:289万8000~421万7000円

7位:日産 スカイラインGT-R(R32型)

日産 スカイラインGT-R R32▲レースで勝つために生まれたともいえるBNR32型日産 スカイラインGT-R

レースで勝てる車、それも「2~3年先まで勝ち続ける圧倒的な速さをもつ車」を目指して開発された、8代目となる日産 スカイラインの2ドアクーペをベースとするスポーツモデル。こちらも、型式名の「R32型」で呼称されるケースが目立つ。

当時日産で行われていた「901運動(1990年代までに世界一の動的性能を実現することを目標に掲げた日産の社内運動)」の集大成として開発。

パワーユニットは専用設計されたRB26DETT型ターボで、市販版の最高出力は280psだったが、600psを絞り出すことも容易な2.6Lユニットである。

日産 スカイラインGT-R R32 内装▲現代のスポーツカーと違い、ステアリングホイールにエアバッグは内蔵されていないBNR32のコックピット。なんとも硬派なビジュアルだ

そして電子制御トルクスプリット4WDの「アテーサE-TS」や電子制御四輪操舵の「スーパーHICAS」といった当時の最新デバイスを多数組み込んだ結果、国産車として初めてニュルブルクリンクサーキットでの量産車世界最速タイムを記録

連戦連勝を重ねたグループAのレース用マシンとともに、BNR32(3代目スカイラインGT-Rの型式名)は“伝説”となっていった

その中古車流通量は約65台で、価格は総額で約490万~約1800万円。修復歴ありの多走行物件は総額600万円台でも狙えるが、コンディション良好な個体や「VスペックII」などの人気グレードは、総額1200万円を軽く超えるケースが多い。

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日産 スカイラインGT-R(R32型)

【R32型スカイラインGT-Rの主なスペック】
生産期間:1989年8月~1994年12月
ボディサイズ:全長4545mm×全幅1755mm×全高1340~1355mm
室内寸法:室内長1805mm×室内幅1400mm×室内高1090mm
乗車定員:4名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:2568cc
最高出力:280ps
最大トルク:353N・m
燃費(WLTCモード):未測定(7~8.2km/L)
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:430万5000~529万円

8位:日産 スカイラインGT-R(R33型)

スカイラインGT-R R33▲GT性能を強化しつつ、ニュルブルクリンクでのラップタイムも大幅に短縮したBCNR33型日産 スカイラインGT-R

9代目日産 スカイラインをベースとするGT-Rとして1995年1月に登場。型式名はBCNR33で、R33型とも呼ばれる。

パワーユニットは前身であるBNR32と同型の2.6L直6ツインターボ「RB26DETT」だが、100kgほど増加した車両重量に対応するべく改良を実施。最高出力は変わらず280psだが、最大トルクはBNR32の353N・mから367.7N・mに増強された。

また、BNR32ではVスペック系にのみ装備されたブレンボ製ブレーキキャリパーも、BCNR33では全車標準装備となっている。

スカイラインGT-R R33 内装▲タコメーターの「0」は6時の位置となるBCNR33のコックピット。トランスミッションは5MT

ボディサイズはBCNR32から全長が130mm、ホイールベースが105mm延長され、全幅も25mm拡大。車両重量は、前述のとおり100kgほど増加した。

当時は「肥大化した」と批判もあったが、改良されたアテーサE-TSや、電動スーパーHICASにはヨーレートフィードバック制御などを搭載。結果ニュルブルクリンクの北コースでは、BNR32 GT-Rのラップタイムを21秒も短縮する「マイナス21秒ロマン」を達成した。

前述した「肥大化うんぬん」の影響により、ひと昔前までの中古車平均価格は、スカイラインGT-Rとしては安値といえる水準だった。

しかし近年は、その魅力が再評価されてきたことで平均価格が上昇。具体的には総額850万~1900万円ほどの価格帯で、約25台の中古車が流通している。

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日産 スカイラインGT-R(R33型)

【R33型スカイラインGT-Rの主なスペック】
生産期間:1995年1月~1998年12月
ボディサイズ:全長4670~4675mm×全幅1780~1830mm×全高1330~1360mm
室内寸法:室内長1820mm×室内幅1420mm×室内高1090mm
乗車定員:4名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:2568~2771cc
最高出力: 400ps(ニスモ400R搭載)
最大トルク: 469N・m(ニスモ400R搭載)
燃費(WLTCモード):未測定(10.15モード7.7~8.1km/L)
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:478万5000~1200万円

9位:日産 スカイラインクーペ(R34型)

スカイラインクーペ R34▲同世代のGT-Rと比べても遜色ないほどの動力性能を誇るR34型スカイラインクーペの「25GTターボ」

「R34」という型番で呼ばれることが多い、1998年5月から2001年5月まで販売された日産 スカイライン。4ドアセダンと2ドアクーペがラインナップされ、2ドアクーペの中古車は価格が1000万円を超えることも少なくない。

GT志向となったことでスポーツイメージが薄まってしまった先代の反省からホイールベースは短縮され、ボディ剛性も徹底して向上。そしてエクステリアデザインも、直線基調でハイデッキなウェッジシェイプなものへと回帰した。

搭載されたパワーユニットは2Lおよび2.5Lの直6自然吸気と、2.5L直6ターボの3種類。中でも、最高出力280ps/最大トルク343N・mをマークする2.5Lターボ「RB25DET」エンジンを搭載する「25GTターボ」が人気を集め、現在でも、その中古車はなかなかの高値を付けている

スカイラインクーペ R34▲全幅は同世代GT-Rより65mmナローな1720mm。そこがまた「羊の皮をかぶった狼」的でシブいともいえる

R34型スカイラインクーペの中古車は平均価格約580万円にて30台ほどが流通しており、2.5Lターボエンジンを搭載する「25GTターボ」は、最高値の物件には1300万円を超えるプライスタグが付けられている

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日産 スカイラインクーペ(R34型)

【R34型スカイラインクーペの主なスペック】
生産期間:1998年5月~2001年5月
ボディサイズ:全長4580mm×全幅1725mm×全高1340~1350mm
室内寸法:室内長1780mm×室内幅1400mm×室内高1105mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリン/ガソリンターボ
排気量:1998~2498cc
最高出力: 280ps(ガソリンターボ)
最大トルク: 343N・m(ガソリンターボ)
燃費(WLTCモード):未測定(10.15モード9.2~12km/L)
駆動方式:2WD/4WD
新車時の車両価格帯:224万7000~310万円

10位:スバル WRX S4(2代目)

WRX S4▲最高出力275psの2.4L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載する2代目スバル WRX S4

2021年11月に発売された、スバル WRX S4の第2世代。車体骨格は、新世代の「スバルグローバルプラットフォーム」と「フルインナーフレーム構造」に刷新され、構造用接着剤の積極的な採用などによってボディ剛性も強化されている。

パワーユニットは従来型から排気量が400cc拡大された2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、最高出力275ps/最大トルク375N・mを発生。

トランスミッションは従来の「スポーツリニアトロニック」から、DCTと同等以上の変速スピードを誇る「スバルパフォーマンストランスミッション」に変更された。駆動方式は全車AWDだ。

WRX S4 コックピット▲いかにもスバル車らしく、前後左右とも視界の良さが際立っている2代目WRX S4のコックピット

この車は、ドライブモードセレクトを「SPORT+」にした際のパワー感や炸裂感も当然ながら大いに魅力的だが、それと同等あるいはそれ以上に素晴らしいのは、新世代プラットフォームと「VTD-AWD」(FR車的な回頭性を追求した独自のAWDシステム)などがもたらす「意のままの走り」だ。

ドライバーがイメージしたとおりの走りを常に披露してくれる、この車の味わいを一度知ってしまうと、なかなか他のスポーツセダンには乗り替えられなくなるかもしれない。

そんな2代目WRX S4の中古車は総額290万~1000万円付近で約70台が流通中。中心的な価格帯はあくまで総額400万~600万円付近ではあるものの、人気の限定車や、入念なカスタマイズが施されている物件の場合は1000万円のラインをしばしば超えてくる。

「1000万円超となるだけのポテンシャルを秘めたスポーツセダン」ということなのだろう。

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スバル WRX S4(2代目)

【2代目WRX S4の主なスペック】
生産期間:2021年11月~
ボディサイズ:全長4670~ 4690mm×全幅1825~1845mm×全高1465mm
室内寸法:室内長1925mm×室内幅1515mm×室内高1205mm
乗車定員:5名
パワーユニット:ガソリンターボ
排気量:2387cc
最高出力:300ps(S210搭載)
最大トルク: 375N・m(S210搭載)
燃費(WLTCモード):10.7~10.8km/L
駆動方式:4WD
新車時の車両価格帯:400万4000~870万円

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日本メーカー × 総額1000万円以上
文/伊達軍曹 写真/トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、スバル、マツダ、メルセデス・ベンツ
※記事内の情報は2026年5月25日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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