メルセデス・ベンツ EQSの改良新型モデルが2026年に登場! 特徴や日本導入予定も解説
2026/07/20
▲日本では2022年9月に発売されたメルセデス・ベンツEQS(初代)。本国では大幅改良を受けた改良新型モデル(欧州仕様)が発表されたメルセデス・ベンツの最高峰EVセダン「EQS」で、2026年4月、かつてないほどの大幅なアップデートがありました。
今回のマイナーチェンジではEVとしての基本性能が根底から底上げされただけでなく、伝統と最先端が融合したデザインや、次世代の走行技術を惜しみなく投入。フラッグシップにふさわしい劇的進化の全貌を解説します。
サクッとまとめ
【主な改良点】電気システムの向上で、航続距離が最大926kmまで伸長
【日本への導入】現時点では大幅改良モデルの日本導入は未発表
【モデル変遷】初代EQSは2024年11月にも改良され、外装の変更やバッテリー容量の拡大などが施されている
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代)& メルセデスAMG EQS(初代)2026年4月にEQSが大幅改良! しかし日本導入は未発表
2026年4月、メルセデス・ベンツはEQSの大幅改良モデルを欧州で発表。現時点で日本市場への導入時期や詳細なアナウンスはまだありませんが、今回のアップデートによる進化はまさに「すさまじい」のひと言に尽きます。
単なる見た目のリフレッシュにとどまらない、大刷新が図られたEQSの主要な変更点を見ていきましょう。
改良点①:電気システムが向上。航続距離は最大926km
今回の改良で最も注目すべきは、EVとしての“基礎体力”の劇的な向上です。電気システムを従来の400Vから「800Vテクノロジー」へと昇圧したことで、450プラスなどでは最大350kWの超急速充電に対応。わずか10分間の充電で、最大320km分もの走行距離を素早くチャージできるようになりました。
バッテリーも、サイズや重量を変えずにエネルギー密度を向上させ、主要グレードでは容量を122kWhに拡大。新開発の2段変速機付き電動駆動ユニットや、最大385kWを誇る強力な回生ブレーキとの相乗効果により、1回の充電での航続距離は最大926km(WLTPモード)という驚異的なロングレンジを実現しています。
その他、下記の変更も行われました。
- ●後輪駆動モデルのけん引能力を従来の2倍以上(1600kg)に強化
- ●バッテリーのセル化学(陽極)の最適化による効率向上
- ●新たなエントリーグレード「EQS 400」の追加設定
▲バッテリーと電気系統を刷新するとともに、駆動モーターもコンパクトで高効率な新世代のものに置き換えられている改良点②:最新技術でより快適に。目玉は「ステア・バイ・ワイヤ」
目に見えないメカニズムの先進性も、新型EQSの大きな目玉です。ドイツの量産車として初となる「ステア・バイ・ワイヤ」システムをオプションに採用しました。
これは、ステアリングと車輪を機械的につなぐシャフトをなくし、ステアリング操作を電気信号に変換して前輪を動かす技術。「リアアクスルステアリング(後輪操舵)」とも緻密に協調制御され、低速時の取り回しや高速域での安定性が一段と向上しています。
また、AIを組み込んだ新開発の車両OS「MB.OS」も搭載。ドライバーの意図を先読みして快適な移動をサポートする、インテリジェントな1台へと進化しています。
改良点③:内外装を刷新。室内はよりラグジュアリーに
デザイン面では、ブランドのフラッグシップである「Sクラス」らしさがより強調されました。
フロントマスクには、ボンネット上に直立する伝統のスリーポインテッドスターと、クロームのルーバーをあしらったグリルを採用。EVらしい先進感の中に最高峰セダンならではの風格と品格を表現しています。
▲フロントのデジタルライトもトピック。従来システムからエネルギー消費を最大50%削減しつつ、照明領域は約40%拡大している室内空間のラグジュアリーさも極まりました。寒い日でも最大44℃まで素早く温まり、乗員を優しく包み込む「シートベルトヒーター」を新たにフロントシートへ採用。
さらに後席には大画面ディスプレイを備えたMBUXリアシートエンターテインメントが用意され、55インチの巨大な「MBUXハイパースクリーン」とともに、すべての座席でファーストクラス級の移動空間を提供します。
▲ステア・バイ・ワイヤ装着車では、ステアリングホイールの形状は従来の円形からヨーク型(操縦桿型)となるのも特徴デビューからの前期型や2024年11月以降の中期型にも注目
今回の2026年改良モデルは間違いなく魅力的な仕上がりですが、先述のとおり、新型EQSの日本への導入時期はまだ未定です。
「それまで待てない」「今すぐラグジュアリーなEVライフを始めたい」という方は、すでに国内で流通している既存モデルに注目するのも賢い選択でしょう。それぞれの世代がもつ確かな魅力と特徴を、詳しく解説してまいります。

著者・伊達軍曹今後EQSにはさらなるアップデートが入る可能性もありますが、本記事では便宜上、2022年のデビュー時のモデルを「前期型」、2024年のマイナーチェンジ以降のモデルを「中期型」、そして今回発表された2026年改良モデルを「後期型」としてご紹介します。
前期型:当時トップクラスの一充電航続距離「700km」を達成
▲2022年9月~2024年10月に生産されていた前期型EQS2022年に日本デビューを果たした前期型EQSは、メルセデス・ベンツがEV専用プラットフォームを初採用して世に送り出した記念碑的モデル。
弓を引いたような美しい「ワンボウ・シルエット」の外観や、ダッシュボード全面をガラスで覆う「MBUXハイパースクリーン」は、登場時に大きな話題となりました。
▲前期型のインテリア。写真のMBUXハイパースクリーンは「デジタルインテリアパッケージ」に含まれるオプション装備後期型のような800Vシステムやステア・バイ・ワイヤは備わっていませんが、107.8kWhの大容量バッテリーを搭載し、日本仕様(EQS 450+)の航続距離は当時の日本国内でトップクラスとなる700km(WLTCモード)をマーク。
静粛性と乗り心地はまさにSクラスそのもので、EVの最先端をラグジュアリーに体感できる基本性能はとても魅力的です。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代) & メルセデスAMG EQS(初代) × MP202301系 & MP202302系中期型:バッテリー容量を拡大し、デザインもブラッシュアップ
▲「スリーポインテッドスター」のボンネットマスコットが復活した中期型2024年11月の一部変更で登場した「中期型」は、前期型の先進性に加え、より高級車らしい熟成が進んだモデルです。
外観では、フロントのブラックパネルにさりげなくスターパターンがあしらわれ、室内では後席の快適性を高めるエグゼクティブシート機能がオプション設定。実用的なヒートポンプシステムも標準化されるなど、細かな不満点が徹底的に解消されています。
▲中期型のインテリア。「エクスクルーシブパッケージ」選択時のシート素材は、写真のナッパレザーに変更されたバッテリー容量も118kWhへと拡大され、後期型(122kWh)に近いゆとりを獲得。
800V超急速充電やMB.OSといった後期型の最先端デジタル要素こそ未搭載ですが、航続距離やラグジュアリーセダンとしての完成度は、現在の日本で手に入るEVとしては最高峰レベルといえます。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代)& メルセデスAMG EQS(初代)× MP202501系 & MP202502系前期・中期型EQSのオススメの選び方
ここまで各世代の進化を見てきましたが、現在、中古車市場では前期型はもちろんのこと、状態の良い中期型も徐々に流通し始めています。
最新の後期型を待つのもひとつの手でしょうが、新車価格が2000万円前後に達するEQSにおいて減価償却が進んだ前期・中期の中古車は、経済的な観点から見てもきわめて合理的な選択肢といえます。

著者・伊達軍曹後期型と比べてリーズナブルでありながら、Sクラス級の贅を尽くしたEVライフを今すぐ手に入れられる……そんなお宝中古車の最適な選び方をみていきましょう。
選び方①:コスパ重視なら前期型の450プラス AMGラインパッケージ
▲写真は本国仕様。日本仕様の450プラス AMGラインパッケージも、ビジュアルはおおむね同一。新車時の車両価格は1600万円オーバー手頃な予算で、なるべくいいモノが欲しい場合は、前期型の「450プラス AMGラインパッケージ」がオススメです。
こちらであれば走行1万km台までの物件を総額550万~750万円付近で検討可能。ちなみに、前期型のモデルコード(識別番号)は「MP202301」および「MP202302」です。
前期型の一充電航続距離は中期型および後期型よりも短くなりますが、それでもWLTCモードで700kmと実用性は十分以上。さらにAMGラインパッケージであれば、ステッチ入り本革スポーツシートなども標準装備です。
▲AMGラインパッケージのインテリアには画像のスポーツシートの他、AMGラインインテリアと本革巻きスポーツステアリングが採用されているAMGラインパッケージが装着されていない「450プラス MP202301」または「450プラス MP202302」でもいいのですが、こちらは流通量がきわめて少なく、中古車価格もAMGラインパッケージ付きとほとんど変わりません。
そのため、最初から「450プラス AMGラインパッケージ MP202301」または「450プラス AMGラインパッケージ MP202302」に絞って探すのが得策でしょう。
なお、2023年4月に識別番号がMP202301からMP202302に変更された際、450プラスのホイールサイズは21インチから20インチに変更されましたが、AMGラインパッケージならMP202302でも21インチのAMGマルチスポークホイールが装着されています。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代)× 450プラス AMGラインパッケージ × MP202301 & MP202302選び方②:年式重視なら中期型の450プラス AMGラインパッケージ
▲2024年11月に一部改良を受けて登場した中期型450プラス AMGラインパッケージ「たとえ中古車であっても、なるべく高年式な1台を選びたい」と考える人は2024年11月以降の中期型「450プラス AMGラインパッケージ」(識別番号=MP202501)がオススメです。
前期型より100万円ほど高くなりますが、それでも総額740万~850万円にて走行1万km台以下の物件を見つけることができます。
なお、AMGラインパッケージが装着されていない「450プラス MP202501」の中古車価格はAMGラインパッケージ付きより高額な総額860万~1300万円となっています。
▲こちらはAMGラインパッケージが装着されていないモデル。このシンプルな造形が好みな人もいるだろうが、中古車価格はAMGラインパッケージ以上となる場合が多い同じ中期型のAMGラインパッケージでも、2025年4月以降の「MP202502」は執筆時点で中古車の流通量がゼロであったため、検討対象から外して考える必要があるでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代)×450プラス AMGラインパッケージ×MP202501選び方③:パフォーマンス重視ならメルセデスAMGの53 4マチックプラス 4WD
▲メルセデスAMGが手がける、メルセデス・ベンツ EQS 450プラスの高性能版「メルセデスAMG EQS 53 4マチックプラス 4WD」。写真は前期型メルセデス・ベンツ EQS 450プラスでもハイパフォーマンスを堪能できますが、よりいっそうのパフォーマンスを望むなら「メルセデスAMG EQS 53 4マチックプラス 4WD」を狙ってみるのがオススメです。
メルセデス・ベンツ EQS 450プラスはリアの車軸に最高出力333psの電動パワートレイン(eATS)を搭載するFR車ですが、メルセデスAMG EQS 53 4マチックプラスは、フロント(+)とリアにeATSを搭載することで658psの最高出力をマークする超高性能4WD車。
3枚の高精細パネルで構成される「MBUXハイパースクリーン」を標準装備する超高級車でもあり、前期型の新車時価格は実に2372万円でした。
そんな53 4マチックプラスも中古車であれば、走行距離2万km台までの物件であっても総額800万~1000万円付近の予算で十分に検討可能です。
▲53 4マチックプラス 4WDの場合、運転席および助手席の前面に広がる「MBUXハイパースクリーン」は全車標準装備こちらも標準車と同様に中期型(MP202501と202502)の中古車は希少で、流通は2023年4月以降のMP202302を中心とする前期型がメインです。
とはいえ、前期型であっても一充電走行距離は601kmと十分なため、超ロングドライブに出かける日以外は、前期型の53 4マチックプラスでも何ら問題はないでしょう。
▼検索条件
メルセデスAMG EQS(初代) × 53 4マチックプラス▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQS(初代)& メルセデスAMG EQS(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
オススメ関連リンク
紹介したモデルに関連するオススメ記事
この記事で紹介している物件
メルセデス・ベンツ
EQS 450プラス AMGラインパッケージ MP202301 左ハンドル リアコンフォートPKG パノラミックS/R ブルメスタサウンド ヘッドアップディスプレイ Fメモリー付パワーシート FRベンチレーター&ヒーター パワーゲート/フットオープナー ワイヤレスチャージ
本体価格780.0万円
支払総額794.2万円
メルセデスAMG
EQS 53 4マチックプラス 4WD MP202302 左ハンドル AMGカーボンセラミックブレーキ AMGカーボンファイバーインテリアトリム エクスクルーシブPKG リアコンフォートPKG リアベルトバック 前後ドラレコ360 パノラミックSR 黒本革 社外レーダー探知機
本体価格850.0万円
支払総額864.3万円
メルセデスAMG
EQS 53 4マチックプラス 4WD MP202302 AMGカーボンファイバーインテリアトリム エクスクルーシブパッケージ リアベルトバッグ グラファイトグレー ナッパレザー プラチナホワイト/ブラック EQケア継承 EV電気自動車
本体価格918.0万円
支払総額932.1万円
あわせて読みたい
ヤリスとヴィッツの違いは? 価格や安全装備、サイズなど気になる特徴を比較
ホンダ ヴェゼルの内装を徹底レビュー! 各シートの快適さや運転席の操作性などをチェック
新型Cクラスが発表されたけど、300万円台から買える先代もめちゃイイ問題
【2026年】新車で買えるマニュアル車(MT車)オススメ20選! 軽自動車から輸入車まで紹介
【祝】フォレスターが安全性で5つ星! スバルの安全対策が超絶意識高かった
新型スバル フォレスターのゴツいデザインが刺さった人に贈る「日本サイズで、アメリカン顔なSUV」5選
ジープ ラングラーの燃費は悪い? 実燃費は? 他のクロカンSUVとも比較
セレナとステップワゴン、どっちがいい? 価格やサイズ、燃費などを徹底比較
スバル レヴォーグの燃費は良い? 実燃費は? グレード別や1.8L車と2.4L車の燃費差も解説
日本メーカーの高級車ランキング! 人気車や歴代プレミア車など全20車種を紹介









