レンジローバー SVブラック▲全身を「黒」で包み込んだ、なんともカッコ良すぎるレンジローバーの新グレード「SVブラック」とはどんなSUVなのか?

「さっき路上で見かけた真っ黒なレンジローバー……あの圧倒的な存在感はいったい何?」と気になっている人もいるでしょう。実はそれ、単なるボディカラーとしての選択肢ではなく、2026年モデルとして登場した「SVブラック」かもしれません。

外装はもちろん、インテリアからディテールに至るまで漆黒で統一されたスタイルは、まさに“メロい”と表現するにふさわしい色気と重厚感。この記事では、注目の「SVブラック」の全貌から5代目レンジローバーの変遷、さらには賢い中古車選びの選択肢まで解説します。

SVブラックをサクッとまとめ

【概要】2026年モデルに設定された黒の美学を極めた上位グレード
【特徴】ボディから内装、エンブレムに至るまで漆黒で統一されたデザイン
【魅力】圧倒的なラグジュアリー感と、ストリートに映えるミステリアスな存在感

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ランドローバー レンジローバー(5代目)
 

黒い新型レンジローバー「SVブラック」とは?

「SVブラック」は、レンジローバーの2026年モデルで新たに追加された上位グレード。エクステリアとインテリアのあらゆるパーツが漆黒で仕上げられているという、究極のブラックエディションです。

レンジローバー SVブラック▲こちらがランドローバー レンジローバー SVブラック。ボディカラーは「ナルヴィックブラック」というソリッド色

パワーユニットは最高出力615ps/最大トルク750N・mの4.4L V8ツインスクロールターボで、ホイールベースは標準とロングの2種類を用意。単なるカラー変更にとどまらない、走行性能と漆黒の美学をハイレベルで融合させた特別な1台だといえます。

レンジローバー SVブラック インテリア▲インテリアも、そのほぼすべてがブラック系でコーディネートされている

通常の上級グレード「SV」との違い

SVブラックのベースとなる「SV」は高度なカスタマイズ(オーダー)が可能ですが、SVブラックは最初から“究極の黒”をテーマに各パーツが専用コーディネートされています。

SVとの主な違い一覧

  • ボディカラー:ナルヴィックブラック(ソリッド)を全面に採用
  • グリル&バンパーフィニッシャー:専用ダークフィニッシュ
  • レンジローバーエンブレム:専用ブラックバッジ仕様
  • ホイール:23インチ専用ブラックアルミホイール
  • ブレーキキャリパー:グロスブラックのキャリパーを標準装備
  • インテリア:エボニーのセミアニリンレザー
  • ドアシルプレート:「SV BLACK」彫刻入りイルミネーション

通常のSVがデュオトーン(2色使い)や洗練されたクロームパーツでラグジュアリーな世界観を演出しているのに対し、SVブラックは艶消しと艶ありの黒を巧みに組み合わせ、圧倒的な妖艶さと存在感を際立たせています。

レンジローバー SVブラック グリル▲グリルやRANGE ROVERバッジなど、これまで黒の選択肢がなかったアクセント類もすべてブラックに統一
レンジローバー SVブラック シート▲エボニーのセミアニリンレザーシート。最新の触覚オーディオテクノロジーを採用する「ボディ&ソウルシート(BASS)」が内蔵されている
レンジローバー SVブラック ホイール▲SVブラックは専用デザインの23インチグロスブラックホイールを装着。

SVブラックの新車価格・主なスペック

項目 ホイールベース(仕様)
スタンダード ロング
価格 3344万円 3740万円
全長 5058mm 5258mm
全幅 2047mm
全高 1868mm
パワートレイン 4.4Lマイルドハイブリッド(ガソリンターボ)
最高出力 615ps
最大トルク 750N・m
最大荷室容量 2335L 2727.6L
項目 ホイールベース(仕様)
スタンダード ロング
価格 3344万円 3740万円
全長 5058mm 5258mm
全幅 2047mm
全高 1868mm
パワートレイン 4.4Lマイルドハイブリッド(ガソリンターボ)
最高出力 615ps
最大トルク 750N・m
最大荷室容量 2335L 2727.6L
※2027年モデルの数値
※全幅はドアミラーを除く数値。ドアミラー展開時は2209mm

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ランドローバー レンジローバー(5代目) × SVブラック系
※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。
 

レンジローバーは黒が似合う! その魅力と変遷を解説

SVブラックの漆黒スタイルは間違いなく魅力的ですが、レンジローバー伝統の「サントリーニ ブラック メタリック」など、他の黒系ボディカラーもきわめてエレガントです。

そして、どのグレードを選んだとしても、シックな「黒」の魅力を十二分に楽しむことができます。そう考えると、選択肢はSVブラックだけに限定せず、5代目レンジローバー全体に視野を広げてみるのも賢いアプローチかもしれません。

ということで、5代目レンジローバーそのものの魅力と、モデル変遷をご紹介します。

  • 2022年1月デビュー:フラッグシップの完全刷新
  • 2023年5月の改良:全グレードをハイブリッド化
  • 2024年4月の改良:3L直6ディーゼルターボがパワーアップ
  • 2025年12月の改良:2026年モデル導入とSVブラック登場
  • 2026年5月の改良:2027年モデル導入と「SVウルトラ」追加

2022年1月デビュー:フラッグシップの完全刷新

5代目レンジローバーは2022年1月、無駄をそぎ落とした流麗なデザインを伴って登場。新プラットフォーム「MLA-Flex」を採用したことで、静粛性とボディ剛性は大幅に向上しました。

レンジローバー 初期モデル▲2022年1月に上陸した初期モデル。とはいえビジュアル的には最新世代とほぼ変わらない

ボディタイプはSWB(標準ホイールベース)とLWB(ロングホイールベース)の2種類を用意。ロングホイールベース版には、後席がキャプテンシートとなる2列4人乗り仕様や、レンジローバー初の3列7人乗り仕様も設定されています。

レンジローバー 7人乗り 室内▲写真はロングホイールベース版7人乗り仕様の室内

パワーユニットは、最高出力530psを誇る4.4L V8ガソリンツインターボや3L直6ディーゼル+マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドなど、多種多様なユニットが設定されました。

2023年5月の改良:全グレードをハイブリッド化

すべてのパワーユニットが電動化され、ラインナップの見直しが行われたのがこのタイミング。プラグインハイブリッドの最高出力が40ps増の550psとなり、4.4L V8ガソリンツインスクロールターボにもマイルドハイブリッドシステムが付加されました。

主な変更点

  • PHEVモデル:バッテリー容量拡大により最高出力550psに
  • V8ガソリンエンジン:P530をマイルドハイブリッド化。SVは最高出力が615psに
  • 操作系:センターコンソールのスイッチ類を「Pivi Pro」内に統合
レンジローバー 運転席まわり▲より洗練されたデザインとなった2023年5月以降の運転席まわり。従来型ではセンターコンソールに配置されていたスイッチ類がインフォテインメント「Pivi Pro」内に統合

2024年4月の改良:3L直6ディーゼルターボがパワーアップ

3L直6ディーゼルターボエンジン(マイルドハイブリッド)の仕様を変更。最高出力が300psから350psに強化され、グレードの名称も「D300」から「D350」に変更されています。

レンジローバー 2025年モデル▲こちらが2025年モデル。とはいえ造形上の差異はほとんどない

同エンジンがロングホイールベース(LWB)仕様でも選べるようになったのも、このタイミングからです。

主な変更点

  • 3L直6ディーゼルターボ(MHEV):最高出力を350psに増強
  • LWB仕様:ディーゼルエンジンをラインナップ
  • オプション:サテンペイントを新たに設定(SV以外)
  • 装備:スペアタイヤホイール廃止。タイヤリペアキットを全車に搭載

2025年12月の改良:2026年モデル導入とSVブラック登場

最高出力615psの4.4L V8ツインスクロールターボを搭載するSVグレードに、新たにSVブラックを追加して2グレード展開に。

さらに、SVとSVブラックのフロントシートには次世代型の車載用振動音響テクノロジー「ボディ&ソウルシート(BASS)」が、レンジローバーとして初採用されました(LWBはリアシートにも同機能を採用)。

主な変更点

  • ラインナップ:SVブラックを新たに追加
  • シート:SVとSVブラックでボディ&ソウルシートを採用
  • 標準ホイールサイズ:SVが22インチから 23インチに変更
レンジローバー フロントグリル▲いまひとつわかりにくい写真だが、ブラックアウトされたフロントグリル。それまでは、オプションとしても「黒いグリル」を選択することはできなかった

2026年5月の改良:2027年モデル導入と「SVウルトラ」追加

最上級グレードとして「SVウルトラ」が追加。専用ボディカラー「チタンシルバー(グロスフィニッシュ)」の他、シルバークロームのアクセントと23インチのアロイホイールが採用されています。

レンジローバー SVウルトラ▲こちらがSVウルトラ。チタンシルバーは本物のアルミニウムフレークを用いており、鏡のような光沢と反射率の高さが特徴

内装でも最先端のポリウレタン製人工皮革「ウルトラファブリックス」のシートを備えるなど、豪華仕様となっています。

主な変更点

  • ラインナップ:SVウルトラを新たに追加
  • ホイール:センターキャップのデザインをレンジローバーのモノグラムロゴに変更
  • オプション:「ドライバーアテンションモニター」「ドライバーモニタリング&レスポンス」を設定

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ランドローバー レンジローバー(5代目)
 

SVブラックは欲しいけど……という人は中古車に注目

「SVブラック」の魅力は絶大ですが、その新車価格は約3340万~3740万円という超絶高価格帯。しかも、比較的新しいモデルゆえ原稿執筆時点では中古車で流通していません。

「“黒いレンジローバー”の圧倒的な雰囲気は堪能したいが、現実的な納期や予算じゃないと……」とお悩みの方に向けて、ここからは代案を2つ提案いたします。

選び方①:レンジローバーの「黒」にこだわる

1つ目の代案は「ボディカラーが黒である他グレードの中古車を狙う」というアプローチです。

5代目レンジローバーの新車を狙うとなると、エントリーグレードでも支払総額は軽く2000万円を超えますが、中古車であれば走行2万km台までの物件が総額1000万円台後半で狙うことが可能

そしてそれらの中にも「サントリーニ ブラック」など、素敵な「黒」を身にまとっている物件は多数存在します。

レンジローバー サントリーニブラック▲レンジローバーのサントリーニ ブラック。SVブラックのナルヴィックブラックはソリッドカラーだが、こちらはメタリックカラーとなる

現在、「黒」の中古車を探すこともできるグレードはおおむね下記のとおりです。

グレード名 概要
SE D300 SWB 標準ホイールベースのディーゼルターボ搭載モデル。標準グレード
HSE D300 SWB 標準ホイールベースのディーゼルターボ搭載モデル。上級グレード
HSE D350 SWB HSE D300 SWBに代わって2024年4月以降に設定されたモデル
HSE P530 LWB マイルドハイブリッド化前の4.4L V8ガソリンツインターボを搭載する、ロングホイールベースの上級グレード
オートバイオグラフィ各種 レギュラーモデルの中では最上級にあたるグレード。SVの1つ下のグレードに相当する
SV P615 SWB マイルドハイブリッド化された4.4L V8ガソリンツインターボを搭載する最上級グレードの標準ホイールベース版
グレード名 概要
SE D300 SWB 標準ホイールベースのディーゼルターボ搭載モデル。標準グレード
HSE D300 SWB 標準ホイールベースのディーゼルターボ搭載モデル。上級グレード
HSE D350 SWB HSE D300 SWBに代わって2024年4月以降に設定されたモデル
HSE P530 LWB マイルドハイブリッド化前の4.4L V8ガソリンツインターボを搭載する、ロングホイールベースの上級グレード
オートバイオグラフィ各種 レギュラーモデルの中では最上級にあたるグレード。SVの1つ下のグレードに相当する
SV P615 SWB マイルドハイブリッド化された4.4L V8ガソリンツインターボを搭載する最上級グレードの標準ホイールベース版

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ランドローバー レンジローバー(5代目) × 黒

選び方②:SVブラックの「半額」の予算で購入する

もう1つの方法は、「黒」であることには固執せず「価格」に注目するという考え方です。

5代目レンジローバーはそもそもの造形美に優れる車であるため、ボディカラーがブラックではないとしても圧倒的なまでの気品と存在感は十分以上に味わえるものです。

レンジローバー シャラントグレイ▲例えば、これは「シャラントグレイ」というボディカラー。正直かなりカッコいい
レンジローバー アーバンドーン▲そしてこちらは「アーバンドーン」。これはこれで、神秘的なニュアンスが素敵

であるならばSVブラックの半額程度、つまり総額1600万~1800万円ぐらいの予算感にて、ボディカラーは不問で「コンディション良好な中古車」が見つかればSVブラックを購入した場合と比べてもさほど遜色ないレベルの満足は感じられるはずなのです。

現在、総額1800万円以下で狙うことができる走行3万km以下の5代目レンジローバーは、主には下記のグレードです。

グレード名 概要
SE D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の標準グレード。標準ホイールベース版
HSE D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の上級グレード。標準ホイールベース版
HSE D350 SWB 後期型ディーゼルターボ車の上級グレード。標準ホイールベース版
オートバイオグラフィ D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の最上級グレード。標準ホイールベース版
HSE P530 SWB 初期型V8ガソリンターボ搭載グレード。標準ホイールベース版
オートバイオグラフィ P530 SWB 初期型V8ガソリンターボ車における、レギュラーモデルの最上級グレード。標準ホイールベース版
グレード名 概要
SE D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の標準グレード。標準ホイールベース版
HSE D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の上級グレード。標準ホイールベース版
HSE D350 SWB 後期型ディーゼルターボ車の上級グレード。標準ホイールベース版
オートバイオグラフィ D300 SWB 初期型ディーゼルターボ車の最上級グレード。標準ホイールベース版
HSE P530 SWB 初期型V8ガソリンターボ搭載グレード。標準ホイールベース版
オートバイオグラフィ P530 SWB 初期型V8ガソリンターボ車における、レギュラーモデルの最上級グレード。標準ホイールベース版

パワーユニットや装備内容はそれぞれ異なりますが、どれを選んだとしても「世界最高レベルの超プレミアムSUV」であることに変わりはありません。そういった意味で「どれを選んでもOK!」と言うことはできるでしょう。

SVブラックのみならず、ぜひ圧倒的な存在感とラグジュアリーさを誇る5代目レンジローバーにご注目ください。

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ランドローバー レンジローバー(5代目)×総額1800万円以下
文/伊達軍曹 写真/ジャガー・ランドローバー
※記事内の情報は2026年8月4日時点のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。

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